October 30, 2009
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10月30日の日経新聞によると、首都圏で店舗拡大中のH&Mが、来年2010年3月に撤退する伊勢丹吉祥寺店の跡地に出店する方向で調整に入ったとのこと。
同館は、伊勢丹撤退後、改装に入り、同年秋には、H&Mが1階と2階の2層で出店する見込みとのことです。
さすがH&M、東京西側最大のファッションマーケットである吉祥寺のまずまずの立地に大箱をおさえてきましたね~。吉祥寺あたりは、将来的にコンセプトを絞って、もう一店舗あってもいい立地かもしれません。
銀座、原宿、横浜みなとみらい、新三郷(SC)、渋谷(以上出店済)、新宿、心斎橋、むさし村山ミュー(SC;三越撤退跡)に次ぐ9店舗目の出店計画が明るみになったわけですが・・・
今後も、11月に日本50店舗目の渋谷2号店をオープンさせるZARAが出店済みの立地を中心に出店してくることが予想されます。両社が競演することによって相乗効果も生まれますしね。
ただ、H&Mの方は、港近くのディストリビューションセンター(DC)→陸路半日以内の店舗という物流効率を優先して、第1に川崎DCがカバーできる首都圏を固め、並行して神戸港か大阪港近くのDCがカバーする関西圏を固めてくることは間違いなさそうですが。
同社の出店戦略、出店展開ストーリーは多店舗化するストアにとって学ぶべきところも多いと思いますので、注目しておきましょう。
関連エントリー-H&M今秋~来春の出店計画
関連エントリー-H&Mも百貨店への出店を検討
関連エントリー-グローバル企業の物流・出店戦略
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October 22, 2009
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先々週からH&Mが各店で開催しているセールについて、業界ではいろいろな憶測がされています。
売れてない、いよいよ勢いが落ちたようだ・・・などなど
秋冬のプロパー(正価)販売最盛期の10月に、店頭に赤くて大きなSALE(セール)のフラッグを掲げるのは、業界では異例ですからね。
ところで、同社の第3四半期(6-8月)の決算レポートがホームページで公開されていますが、それによるとその3か月の日本での売上高は合計167百万スウェーデンクローナ、8月末時点の為替レートを適用すると21億1255億円になります。
それをさらに2店舗で営業日数で割ると、各店1日あたり約1,150万円売り上げていることになります。
これは前の四半期(1店舗1日あたり約15-1600万円)に比べると7がけくらいに落ちているように見えますが、6-8月の四半期は日本のファッション企業も一番売上指数の低い四半期なんで、一般的な月別売上指数を使って計算すると・・・
ご心配なく、それ以前とほぼ同じ売上水準を保っていると言えるのではないでしょうか。
この調子で行くと、銀座、原宿は1店舗あたり平均年商55億円のペースって感じですね。
さてさて、本題に戻りますが、
今の時期に店頭にセールのフラッグを掲げることの善し悪しは別にして、(って言うか、派手かどうかは別にして、期中に「店内一部セール」なんて張り紙してるお店よくあるじゃないですか~)、セールの対象は店頭で見る限り、秋物のみです。
H&Mはファッション企業の中では珍しく、11月が本決算になるので、毎年11-12月の冬の実売月に冬ものの在庫を積み込む上で、その前に秋物の完全消化をする必要があるわけで、今回のセールの目的がそこにあるのは、想像に難くありませんね。まあ、あれだけ品目があれば、外れや過剰もあるでしょうから、それも一気に処分というところではないでしょうか。
むしろ、来週のMD第44週から冬物を本格的に売らないといけないファッションマーケットの中で、今、秋物在庫を大事にたくさん抱えているファッション企業の方が気をつけた方がよいかもしれません。そういう意味で、H&Mがセールをしている方がまともで、それを不思議な目で見ている場合ではありませんよ~。
H&M各店の業績を、店頭から客観的に推測すると・・・意外と(なぜか?)静かに立ち上げた渋谷旗艦店はまだ認知度不足なのか?もっともっと売れてもよいと思う印象を受けますが、他の4店舗は今のところ順調に推移しているのではないかな~と見受けられます、いかがでしょうかね。
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関連エントリー-H&Mの08月12月-09年2月の売上は
関連エントリー-フォーエバー21の来店客数が4か月で200万人を突破
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October 20, 2009
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10月16日の繊研新聞によると、9月にららぽーと新三郷のH&Mの向かいに220坪の大型店をオープンした、バロックジャパンリミテッドが展開するAzul by moussy(アズール・バイ・マウジー)が月商1億円越えのペースで推移しているとのこと。
同ブランドは、マルキューブランド御三家の一角、マウジーがファストファッションをやったら?をテーマに「マス向けのクールなジーニングカジュアル」を隙間マーケットとして狙い、昨年、イオンレイクタウン越谷に直営1号店を開業後、FC方式で郊外SCを中心に9店舗を出店。記事によれば各店の平均年商が4億円台とのことで、この立地の中では大活躍の業界注目株の筆頭に挙げられるブランドです。
過去に同ブランドをご紹介したエントリーはこちら
絶好調、アズール・バイ・マウジーのチャレンジ
そんなアズール・バイ・マウジーの10店舗目にして、初の直営大型店ですが、H&MとZARAが日本で初めて顔を合わせたららぽーと新三郷に準核テナントのひとつとして参戦(ZARAと互角の規模)。
商圏が狭いのでは?という前評判の館に、国内他社の多くが比較的軽装備の内装で出店したのに対し、同ブランドが本格的な投資で臨んだのを見た時に、H&M、ZARAへの挑戦状として、本気度を感じたものでした。
米アバクロンビー&フィッチ(アバクロ)の五感に訴える店舗のよいところをベンチマークしながら、マウジーやシェルターの世界観を上手に引き伸ばしたような内装は、なかなかしびれるものがありましたね。
今年、12月に銀座に1号店をオープンする米アバクロの「テコの原理」を利用しながら、銀座あたりに路面店出店して一気にブレイクスルーなんてぇのも、ありじゃないでしょうかね~
少々頭打ち気味の姉ブランド、マウジーに対して、バロックジャパンリミテッド社の今期来期の成長エンジンと位置づけられている妹、アズール・バイ・マウジー。引き続き商圏の大きい郊外SCを中心に、今後、駅ビル、路面への出店を加速させるとのこと。
欧米ファストファッションを迎え撃つ日本代表のひとつになりうるポテンシャルをもった同ブランドの躍進を今後も楽しみにしたいと思います。
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October 04, 2009
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11月14日にジミー・チュウ(Jimmy Choo)とのコラボコレクションが発売される前に、H&Mの次のゲストデザイナーが、ソニア・リキエルになると発表されました。
H&Mプレスリリース
09年12月5日に第1弾としてランジェリーと関連アクセサリーを世界のH&M1500店舗と「ソニアリキエル(SONIA RYKIEL)」主要ブティックにて発売し、続く第2弾として2010年2月20日、ニットのコレクションを世界250の「H&M」限定店舗にて発売するとのことです。
まあ、世界的に知名度のある、なかなかいいパートナーだと思いますが、最近H&Mが、従来毎年11月(同社決算月)に行っていたデザイナーカプセルコレクション(コラボ)を、それ以外の月にも頻繁に行うことが気になります。
10月2日の日経MJに3-8月の半年のZARAのInditexグループとH&Mの業績比較の記事が出ており、Inditex減収に対して、H&Mは増収とありましたので、H&Mの月次レポートを覗いてみましたが、H&Mの月次の実績は以下の通りになります。
2008/09
全社売上増減 同既存店
12月 3% -7%
1月 9% -1%
2月 1% -8%
3月 6% -3%
4月 19% 8%
5月 0% -9%
6月 4% -5%
7月 7% -3%
8月 -3% -11%
9月
10月
11月
H&Mの全社増収は、新規出店とマシューウイリアムソンとのコラボコレクションを発売した4月の好業績が牽引しての数字ですが、さすがのH&Mとて、既存店の売上は過去12か月、今年の4月以外、前年割れという状況です(4%減)。
既存店売上高の前年対比は小売業の基礎体力のバロメーターと言われ、公開企業にとっては株価にも直結する数値。
今回のソニアリキエルとのコラボ商品発売が、今期落ち込みの激しかった12月と2月の浮上策に充てられているのではそのため(挽回しやすい)だと推測できますが、はたして、来期のそのころのH&Mの業績がどうなるのかに注目です。
ところで、以前、ブログエントリーもしましたが、
セレブとのコラボはドーピング?
有名デザイナーや有名モデルを担いだプロモーション頼りの売上増に限界があることは、業界の歴史も証明していることと思いますので、ほどほどに、気をつけたいところですね。
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関連エントリー-H&M、次なるコラボはステラ・マッカトニー
関連エントリー-H&M(エッチアンドエム)の06年コラボはヴィクター&ロルフ
関連エントリー-H&M 今秋のコラボデザイナーはロベルト・カバリ
関連エントリー-H&M日本進出、コム・デ・ギャルソンとコラボのインパクト
関連エントリー-H&M次回のゲストデザイナーは英マシュー・ウイリアムソン
関連エントリー-H&M、09秋のコラボはジミー・チュウ (Jimmy Choo)
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September 25, 2009
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シルバーウィークの最終日にH&Mの渋谷旗艦店を覗いてきました。
比較のために、原宿のフォーエバー21、H&Mの相変わらずの盛況ぶりをチェックした後に(ちょうど表参道でパレードなんかもやっていたのも手伝って)、明治通りを歩き、渋谷へ。
かつての私の最高のストリートウォッチのポイントであった、明治通り原宿~渋谷に人通りが少なくなっていることをあらためて実感しました。ここ数年、人の流れは、やはり表参道、竹下通り、その間の明治通りに集中しているようですね。
宮下公園横のガードをくぐったところから、丸井に向かう間、H&Mのショップバッグを探しましたが・・・その後、公園通り、センター街から文化村通りに入るまで、H&Mのショップバッグを持っている人は皆無?・・・全般的にショップバッグを持っている人は少なく、連休最終日で、街に出ている人たちが、金欠状態になったせいもあるにしても、まさか・・・
と思っていましたら、H&M渋谷旗艦店の近くに来て、ようやく、渋谷店では、白地に赤文字ではなく、ブラックをベースにグリーンの目立つカラフルなオープン用ショップバッグを使っていることに気づき納得。
店頭は、行列こそありませんが、常に吸い込まれては吐き出される顧客の流れをかき分け入店。
まず、気がついたのは、一般的には、使いづらい段差のある店舗構造を逆手にとって、組み合わせ自在の什器を積み上げ、ランダムに配列し、商品陳列をしているところ。
いろいろなところにアイキャッチを作り、不規則に歩かされる多くの来店客の姿は、ウィンドー越しに外から見ても、2階から吹き抜けの下を見降ろしても、店舗の心地よい躍動感、盛況感の演出に一役を買っているようです。
こういった、来店顧客自身を店舗の演出の一部に巻き込んでしまうやりかたは、相変わらずH&Mらいしな、と思った次第です。
品揃え的には、ウィメンズとメンズのフルラインが出そろっているようなので、実際に見にって感じていただきたいところですが、私的には「これがH&Mの渋谷マーケット攻略MDだ!」という意図、メッセージがはっきり感じられて面白かったです。
2Fウィメンズは、明らかに109対策です。マルキューブランドよりもワンランク安い価格3000円台、4000円台中心の品揃えで、デニムも含めて上手にそれらしき提案をしています。
ティーンズ向けのDIVIDEDとアメカジテイストのL.O.G.G.を組み合わせると今流行りの渋原系ファッションの出来上がり~的なVP、単品訴求にはあっぱれ。今後、マルキューとH&M2Fの買い回り客も増えるのではないかと思いました。
ところで、某ヨーロッパの古着サプライヤー最大手の最近のNO1ビッグバイヤーはH&Mだとのこと。古着を大量サンプル購入し、古着の良さを研究してモノづくりに活かしているようで、抜け目ないですね。
原宿では、フォーエバー21に一本取られたプチプラアクセサリー売り場も充実。こっちの方が、F21原宿の商品より実際使いやすいかも。
3Fウィメンズは明らかに、渋谷の百貨店、駅ビルでお買いものをしている、ある程度洋服のことがわかっている、そして付けくわえるなら、体形を選ばない、大人の女性のスタイリングが打ち出されています。実際、銀座同様、このあたりの客層に、一番支持されそうな店だな、と感じますね。
4Fメンズは、DIVIDEDラインで原宿ストリート系に対応しながら、L.O.G.G.ラインでちょっと、アバクロを彷彿とさせる、実際は、アメリカンイーグルくらいの感覚の、古着とも親和性のあるちょいヴィンテージテイストのアメカジにまとめてあります。このあたりは30代、40代およびそれ以上にも受けそう。
H&Mレギュラーラインおよびトレンドラインでは、モードテイストで神南セレクトショップ好きな客層に対応し、クロージング(ビジネスコレクション)ラインは、ZARAの同ラインと比べて、同じ感覚で、2ランクくらい割安感がありますからサラリーマンにも使い勝手がいいかも。
今後、検証を重ねて変化・進化を続けて行くと思いますが、そんな具合に、渋谷という立地の中で、30-40代の客層のお手軽ファッションストアという、本来のH&Mのポジションングが発揮されそうなお店になりそうだというのが感想でした。
また、ちょくちょく覗いてみたいと思います。
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September 23, 2009
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先週金曜日に、H&Mが郊外型ショッピングセンター(SC)に初出店することで話題のららぽーと新三郷に行って来ました。
都心部中心街での成功が確認されたH&Mが、日本の準郊外立地でも成り立つのかの試金石として、業界注目の日本4号店。このような立地で成功すれば100店舗超の多店舗化も難しくないだろうと・・・。
SC敷地内でも、一般テナント棟に入らず、駅から近いフリースタンディング的な器を選び、独自性をもつ店構え、店内演出にこだわったというH&M。
都心で展開中のウィメンズ、メンズにこの秋からキッズが加わって、また、銀座、原宿までは封印していたアメカジテイストの「L.O.G.G.」ラインのお目見えとなりました。
30-40分程度の滞留時間の中での、感想ですが
H&Mは、このような日本の準郊外にいる客層のファッション志向もよく研究していて、なおかつ、日本向けではない、社内に40以上のチームがあるといわれる、既存の沢山のMDラインの中から、立地&客層に合わせて上手にそれを切り出し、組み合わせている・・・4店舗目にしてこの初回的中率はなかなかのものではないか
と思ったことです。
なるほど、こんな、郊外の派手好きな女性でも着れる、日本でもマスを狙えるテイストもグローバルトレンドをこういう風に組み合わせればできるんだという驚き、
また、
商品MDだけでなく、店舗内装のローカルに合わせての意図的な「はずし方」というか適度な「どんくささ感」というか、地元の方々も気張らずに365日バーゲン感覚?を楽しめる什器、陳列手法も抑えており、相変わらずのカメレオンのような市場適応力に感心した次第です。
今後、このような立地に出店してゆくと、GAPやワールドのHushhush、イトキンのa.v.v、コムサイズムあたりを脅かす存在になりそうですね。
初日売上は1000万円程度だったとか・・・
お隣のアバクロとマウジーを足して2で割った商品感性、店舗内装(しびれました。かなりの投資では?)ながら、こなれた価格のAZUL by Moussy、そして、ZARAも含めて、これまで既存の旧態依然としたファッション業態が、こういった準郊外立地で提案してこなかったトレンドファッションが国内外の新世代の業態たちによって、リーズナブルプライスで、どんどん紹介されてゆく・・・とても楽しみな時代になりますね。
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September 17, 2009
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9月17日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞によると、本日17日、ショッピングセンター(SC)1号店となるららぽーと新三郷店、今週土曜日19日には、渋谷旗艦店をオープンさせるH&Mが百貨店への出店も検討しているそうです。
記事によれば、H&Mに対し、百貨店からの出店要請も少なくなく、H&M側は、地方都市で、インショップではなく、1階で路面店としての見せ方ができる立地については、前向きに検討できるのではないか、としているようです。
欧州ファストファッションでは、ZARA(ザラ)が伊勢丹立川店にインショップ形式で入店している事例はありますが、彼らとしては、百貨店の立地、イメージを利用しつつ、他社に影響されない、独自のプレゼンテーションが可能な1階のウインドウサイドの立地を、ラグジュアリーブランドかそれにプラスアルファーの家賃歩率程度で出店できれば「あり」ということでしょう。
百貨店によっては、イメージも何も、売上が6がけ、7がけのラグジュアリーブランドを1階に置いておくよりは、しっかり売り上げもたたき、集客力のあるファストファッション企業を、外から包囲網、狙い撃ちされるよりは、入居させてしまえ、と超現実的に割り切って考えるのも、うなづけないこともありません。
ユニクロしかり、H&Mしかり、百貨店の生き残り策のひとつとして、彼らの誘致が進むと、デベロッパー化への道というか、百貨店業態の自壊が急速に進行するのではないかと、ちょっと心配してしまいますが・・・。
今日、昼過ぎに銀座を歩いてまわっておりましたが、ZARA、H&M、ユニクロの店頭は、間違いなく、百貨店でお買い物をされているような奥様方でいっぱいでした。平日の昼間でこれですから、土日はどうなっちゃってるんでしょう。
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関連エントリー-ユニクロの大手百貨店への出店計画
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September 16, 2009
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9月16日の繊研新聞によると、ZARA(ザラ)が、11月26日に渋谷エリア2号店目となる大型店、渋谷公園通り店をオープンするとのこと。
記事によれば、場所は、既存のZARA(ザラ)渋谷店から200メートルほどしか離れていない公園通り沿い、丸井JAMの隣の好立地。
いつも通るたびに気になっていた大型書店跡、現在建て替え中の損保ジャパンビルですね。交差点に面していて、視界は抜群にいいと思います。
このビルの1-5階 ウィメンズ4層、メンズ1層 総売り場面積450坪の店舗になるようです。
これにより、ZARA(ザラ)は2店舗で西武百貨店(渋西)をはさみ討ち?することになります。
今秋、H&M→東急百貨店 ZARA→西武百貨店 とやはり渋谷でも百貨店が狙い撃ちになっていますね。
98年にH&Mがパリに進出した時が、世界のファストファッションブームの始まりと見ていますが、その後、パリの老舗百貨店たちが、ファストファッション連合に弱体化された歴史が思い出されます。
再編、生き残りをかける百貨店業界ですが、日本でもその悪夢の再現が予想されます。
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【第8位】→stay(09.9.16現在)
関連エントリー-ユニクロが来期大都市に大型店を集中出店
関連エントリー-三越池袋店跡にヤマダ電機が出店、変わる都心駅前の風景
関連エントリー-東京主要商業地の店舗物件家賃相場
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September 10, 2009
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9月9日の繊研新聞、日本繊維新聞に、4月29日にオープンしたフォーエバー21原宿店の総来客数が8月30日までの約4ヶ月で200万人を突破したとのこと。
7月3日の100万人突破時から、夏休みには2万人越えの日も少なくなく、それよりも速いペースで200万人目のカウントに至ったようです。
気になる売上の方ですが、こちらは非公開。業界では、1か月で20億円売ったとか、年商200億円は堅いとか言われていますが・・・まさか
1日平均1万6000人の来客に対し、私が行くたびに出口カウントした限り、買い上げ率はMAX40%、だいたい33%くらいですかね、客単価4000円台として、日商2500万円超くらいがマックスでしょう。
一方、地下1階~地上3階までのレジ台数x営業時間x1時間あたりの処理客数x客単価をMAXで計算しても近い金額になりますね。
隣のH&M原宿店が日商1500-1600万円くらいの推移のようなので(これは公開情報)、そのあたりがいいとこ?じゃないでしょうか。
それゆえ、フォーエバー21原宿店は、年商100億円には届かないと思うんですがね~
それにしても、商業施設としても、びっくりの金額ですよね。
H&Mとフォーエバー21の来店客層、同じファストファッションでも、本当に見れば見るほどすみ分けされていておもしろいです。
ところで、余談ですが・・・大阪心斎橋の心斎橋筋のなんば側の入り口、戎橋のところに来春H&M大阪1号店が出店しますが、その向かいのビルの1階、2階がきれいに空いているのも気になります。
坪数はそれほど大きくなさそうですが、心斎橋筋の長堀通り側の物件をユニクロに競り負けたとの噂のH&Mが併せておさえて、このあたりの通行客をロンドン橋状態?に囲い込むのか?フォーエバー21なども得意のコバンザメ出店戦略で狙っているのか?同社にとっては、取らない手はないかもしれません。とても興味深いところです。
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July 13, 2009
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本日発売の週刊エコノミスト7月21日号の第2特集「ファストファッション」の不況知らず、のトップ記事を書かせていただきましたのでご報告させていただきます。
読者の方が50代の方が多いとのことで、行列ができる話題のファッションストア、米フォーエバー21を中心に、ファストファッションとは何か、なぜ安いか、なぜ速いかなどビジネスモデルをできるだけわかりやすく解説させていただきました。この機会に欧米ファストファッションの本質や課題を簡単に理解、整理されたい方は、是非お読みになっていただければ・・・。
ちなみに繊研新聞や日本繊維新聞によると、フォーエバー21原宿店の来店客数は、2ヶ月で100万人を突破したそうですね。一日平均16000人超だとか。
この2ヶ月で100万人に到達ってのは、同社始まって以来のスピードらしく、これまでの記録は、ニューヨークマンハッタンのヘラルドタワー店の8ヶ月だったそうです。
買上率が、見たところ3-4割として、そうすると、1日あたり平均で2000万円くらいは売上ているのではないでしょうかね。同時期のH&Mの1日1店舗あたり平均売上高(IR情報による銀座と原宿の平均)は1600万円とのことなので、こちらも衰えてはいませんね。
店内の客層を比較すると、フォーエバー21は、もともとマルキュー系や和製ファストファッションを好む女性たち、H&Mは、これまで百貨店や駅ビルなどきちっとしたところで洋服を買い物してきたもう少し大人の人たちが目立つので、しっかり棲み分けされているような気がします。
また、記事を書くのにフォーエバー21について、少し、調べものをしていて気がついたのですが、やはり、フォーエバー21が2000年代中ごろ、特に、05-06年に急成長していた時と、H&Mが2000年にアメリカに上陸して、店舗を全米に拡大していたのと時期が重なるんですね~。
フォーエバー21の全米400店舗強の約半分が、ヤングカジュアルチェーンのGadzooksやレディースチェーンのRampageなど(両方良く知っているチェーン店でした)を買収して作ったものだったとは・・・。今も、アメリカで会社更生法入りした中堅百貨店マービンズの一部店舗をコールズと分け合って大型店舗網を拡大するところを見ても、同社は、相当M&A志向の会社なんですね。
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July 08, 2009
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7月8日の繊研新聞に、日本ではティーズがFC展開する英トップショップ/トップマンが、10年春から多店化を始めることに関する記事が掲載されていました。
10年3月の横浜桜木町TOCを皮切りに(以前、今秋出店とブログで紹介しまいたが・・・遅れるようです)、9月には、新宿駅東口駅前に建設中のミラザ新宿出店するようで、その後、1シーズンあたり2店舗づつ出店してゆくとのことです。
前者の横浜みなとみらい店は212坪(1階の1層)
後者の新宿店は、394坪(地下1階から地上2階の3層)
と本来の持ち味を表現する大型店の出店が続きますね。特に新宿駅前がインパクトありそうですね。
参考ニュースサイト
日本の場合は、FC展開で、イギリスのトップショップを知る人からすると、割高感は否めませんが、ロンドンストリートファッションにもっとも影響を及ぼしているトップショップ/トップマンの本格多店舗出店の開始はとても楽しみであります。
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関連エントリー-トップショップが今秋TOCみなとみらいに核テナントで出店
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June 18, 2009
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ファッション系ブロガーの方々に遅ればせながら・・・
発表されましたね。H&Mの09秋のデザイナーコラボのパートナーが。初の非アパレル、アクセサリーでのコラボになるのは
ジミー・チュウ (Jimmy Choo)
例によって、ブランド解説はファショコン通信さんにお願いしましょう。ジミー・チュウ
イギリスを拠点に活躍する華僑(客家)系の婦人靴、バッグのデザイナーブランドです。
そう来ましたか、さすがH&M、というのがニュースを聞いての感想です。
ここ数年来、
クリスチャンルブタン(Christian Louboutin)
マノロブラニク(Manolo Blahnik)
とともに、世界の百貨店高級婦人靴売り場の御三家的な位置づけ、特に故ダイアナ妃から始まって、西海岸のセレブ御用達のブランドとして名高いブランド。
東京では、表参道ヒルズにもショップがあります。
H&Mの今年のコラボは異例の2弾目、春にエミリオプッチのマシューウィリアムソン(MATTHEW WILLIAMSON)を起用して、これは、日本にはあまりインパクトはないかなと思っていましたが、秋のジミー・チュウの方は楽しみですね。
レディースシューズ、バッグのほかに、メンズシューズも発売するとのこと。
11月14日、世界200店舗の限定店舗で発売するとのことですが、そのころオープンしているであろう日本の店舗では、新三郷以外、銀座、原宿(?)、桜木町、新宿、渋谷ではすべて販売するのではないかと思われますが・・・。
ほんとH&Mの目のつけどころ、世界の著名デザイナーに首を縦に振らせる力はすごいですね。フォーエバー21に本物の証しを見せつけてあげてください(笑)
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関連エントリー-H&M、次なるコラボはステラ・マッカトニー
関連エントリーH&M日本進出、コム・デ・ギャルソンとコラボのインパクト
関連エントリー-セレブとのコラボはドーピング?
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June 17, 2009
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6月17日の日経MJに、恒例、2009年上期MJヒット商品番付が掲載されていました。
東西横綱と三役は以下の通り
東 西
横綱 インサイト&プリウス ファストファッション
大関 990円ジーンズ 下取りセール
関脇 フリー(ノンアルコールビール) 節約弁当
小結 オバマ大統領 侍ジャパン
と西の横綱に「ファストファッション」が来ましたね。おかげさまで、キーワード検索でブログに来られる方のアクセスも急増しました。
以前フジテレビのサキヨミのディレクターさんとお話していて「ファストファッション」は今年の流行語大賞になるのでは・・・という話も現実味を帯びてきましたね。
それにしても、どこのメディアを見ても、フォーエバー21がファストファッションの代表格として紹介されているのが、メディアの使い方が上手いというか、おもしろいですね。本当は、H&MやZARAの方が本格的で、すごいのに・・・そのあたり、また某誌から執筆依頼をいただいたので、発売になりましたらお知らせしたいと思います。
ちなみにファッション流通関連では、ほかに、東の前頭に11番目にトレンカ(タイツ)、と西の同11番目にファッション誌sweetがランクインしていました。
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関連エントリー-ファストファッションの挑戦状
関連エントリー-ファストファッションとコリアンパワー
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June 12, 2009
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H&Mのこの秋の出店は新三郷ららぽーと、新宿(路面;伊勢丹前)、渋谷(路面;東急本店前)の3店舗かと思っていましたが・・・日経ネット6月10日付けを見ていたら、横浜にも出店するようですね。
海外衣料大手、横浜・みなとみらい地区に進出 H&Mなど
ランドマークプラザのリニューアルにあわせて、9月初旬、同館の3,4階にオープンするようで、新三郷のららぽーとに次ぐ、4号店目になる模様です。(売場面積、部門構成など詳細は不明)
H&Mが、トップショップが入ることになった桜木町駅前のTOCをキャンセルした時は、あれれ、横浜をおさえないのかなぁ?と思いましたが、そんな訳はなく、ランドマークプラザを適地として選んでいたわけですね。
横浜桜木町駅からみなとみらい駅の間のショッピングエリアには、既存のGAPグループ(ランドマークプラザ)、ZARA(クイーンズイースト)、に加え、トップショップ、H&Mが揃い、一気に外資大手SPAの集積地になりますね。
横浜開港150周年の今年、みなとみらい地区はますます熱くなりそうです。
【6.20追記】新三郷のららぽーとは9月17日オープンが発表されたので、横浜ランドマークプラザは3号店になるのかな?
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【第10位】↑up(09.6.12現在)
関連エントリー-H&M4店舗目は新宿伊勢丹本店向かい
関連エントリー-トップショップが今秋TOCみなとみらいに核テナントで出店
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June 05, 2009
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6月4日の繊研新聞に、今秋、横浜桜木町の駅前に開業する大型複合商業施設、「TOCみなとみらい」の1階に、イギリスのハイストリート(ファスト)ファッションの雄、トップショップが核テナントとして出店することに関する記事が掲載されていました。
この施設は一時H&Mが出店のための交渉を進めていたことで話題となりましたが、H&Mが出店を取り下げ、その後の交渉で、トップショップが出店することになったとのことです。
同施設は、トップショップをキーテナントとすることで、遊心クリエーションのイーブスなど、ファストファッション系のストアを集積すべく、交渉を進めているとのこと。
トップショップは、1号店のラフォーレ原宿に続き、この桜木町の店舗が2号店となる模様。小規模で、正直、少々中途半端な形で出店し、魅力の一部しか出せていないラフォーレ原宿店に比べて、今回は、本領が発揮できそうな大型店になるようで(記事には売り場面積の情報はありませんが・・・)、イギリス本国での魅力をどこまで出してくれるかが楽しみです。
独資で日本展開をしている欧州ファストファッションのZARAやH&Mとは違い、トップショップは、森ビル系の日本企業が代理店となり、フランチャイズ形式で出店をする準備を進めているのはご存じかと思います。
そのビジネススタイル(FC)は、作り手と買い手の温度差、時間差、オペレーションのスピードという観点で言えば、今のファッションマーケットにおいては、ディスアドバンテージだと思いますが、今後のトップショップの日本での展開の成否を占う出店になりそうで、要注目ですね。
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関連エントリー-ファストファッションの挑戦状
関連エントリー-森ビルが投資ファンドと英トップショップの独占販売会社を設立
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May 31, 2009
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5月30日の繊研新聞に、開店後1ヵ月を迎えたフォーエバー21の来店客数に関する記事が掲載されていました。
記事には、4月29日~5月28日までの日別来店客数推移が掲載されており、合計で430,230人、1日平均14,341人とのことです。
気になる売上高は非公開。記事中に業界関係者の発言ということで、平均客単価3000円として、月商10億円超ではないかとコメントされているようですが、さすがにそこまでは行かないでしょうね~。
一般的に想定売上高は、
客単価x1時間あたりのレジ通過客数xレジ台数x営業時間x営業日数
を計算することが多いと思いますが、そうすると、MAX(開店から閉店まで途切れない状態)でも6億5千万円あたりが天で、私が訪店した際も、行列はでき、店内は混雑していても、レジは途切れることも少なくなかったので、その何掛けくらいかでしょうね。
昨年から今年にかけて、「行列のできる」外資系企業が話題になりますが、H&Mにしても、フォーエバー21にしても、行列を作らせる割には、販売機会を最大限に売上に結びつける方法、つまり、「商品補充体制」と「どうレジを回すか」、特に後者については、そこまで考えていなかったのではないか、と言わざるを得ません。
その観点から見ると、各階に6台+αのレジを用意したユニクロ新宿西口店の方が断然上手だったようですね。
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関連エントリー-フォーエバー21原宿店の魅力と課題
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May 19, 2009
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月曜日の夕方にさほど待たずに入れるというフォーエバー21に行ってきました。
形式的に整理券は配っていますが、約10分程度で入店できました。
なるほど、20代の女の子であふれていますね~
確かに、ほとんどの商品が5000円未満、1000円台、2000円台、3000円台が中心の価格帯は、隣のH&Mよりも低いですが、クオリティもそれなりに低いですね。H&Mの質感と比べられたら、H&Mの評価が上がるのでは?と勝手に想像。
しかし、色使いは明るく、LAセレブ系にあこがれる、ヤングのトレンドにはマッチしているんでしょうかね。
1ラックあたり、1アイテム(しかも1カラー)の陳列が多かったのには、ちょっと大味感を感じました。
そのせいか、宝物探しをしたくって、むしろフィッティングでお客さんがドロップした商品やバラ単品をかけているラックの方にお客さんが群がる姿が各所で見受けられたものです。
仕事柄、品揃えとサプライチェーン(調達方法)が気になるので、その視点から簡単にまとめてみますと、大雑把ですが、だいたい、次のような商品のミックスになっているようですね。
○中国製でディテールに小技の見られるトレンドファッション(地下、1階、2階)
○トレンド色を演出するメキシコ製、LA製品染めのカットソー(3階)
○手の込んだ合繊素材使用の米国製デザインカットソー(2階)
○価格訴求の無地カットソー、カラーパンツなどの定番商品は生産納期が長いベトナム、カンボジア製 (地下、3階)
○1000円以下のバリエーション豊富な中国製アクセサリー(1階)
これらの見分け方は、衿のラベル横の小さいサイズラベルに原産国が記載されているので、すぐにわかります。
特に、2番目と3番目はLAの地の利を活かした商品群で、同社の特徴でしょうか。
LAは、低価格で手のこった(レースなど)合繊素材の生地コンバーターが充実し、デニムのヴィンテージ加工や製品染めなど、製品加工技術も世界の中でも最も進んだ地域のひとつ。
さらに、カリフォルニア州の最低時給で働くアジアやヒスパニックの移民がオペレーターの縫製工場もたくさんありますので、低価格でクイックにものを作るインフラが整っています。その昔、渋谷109の第1世代のオーナーたちも、韓国と合わせて、LAダウンタウンのインフラを活用していたとか。
ホットトレンドを短期間で投入するのにはよいようですが、クオリティのばらつきがちょっと難点になるかもしれませんね。
ベトナム製とカンボジア製のアイテムは、安いですが、今後、その地域の生産を増やしてゆくユニクロやジーユーとクオリティが比較されるってことになるのでしょうか。
それゆえに、主に1、2階にある中国製のトレンドファッションと低価格アクセサリーの継続性が同社の日本での成功のキーファクターではないかと思いました。
中国製のトレンドアイテムのラベル、タグ、附属使いは、とてもかわいく、楽しく、こだわりを感じますし、特に、アクセサリーは女性でなくても、時を忘れ、思わず見入ってしまいます。
ちなみに、フォーエバー21のような低価格アクセサリーがお好きな方は、原宿の駅前にある、イギリスのアクセサリーチェーンのアクセサライズを覗いてみてください。価格はフォーエバー21の1.5倍-2倍くらいしますが、なかなかいい質感のアクセサリーが豊富にありますよ。
全く触れませんでしたが、4階のメンズは辛口で言うと、郊外のロードサイドにあるような、ローカルディスカウントストアの紳士カジュアル売り場レベルの感性なので、今のままでは原宿では厳しいと思います。
また、業界の方々が口をそろえて言う、クレンリネス(清潔感)に対する配慮のなさは企業文化なのでしょうか?床に落ちた商品の放置、床に引きずったままの商品、掃除をせずに、各所にたまったほこりはファッションストアとしては要改善だと思います。となりのH&Mは、常時、お掃除専属のスタッフがいましたけどね。
以上の状況は、「たまたま」のものもあるかもしれないので、しばらくしたらまた訪店し、変化、進化の中から、同社の日本での拡大可能性を肌で感じてみたいと思います。
外資系ファッション企業には、是非、マーケット活性化の起爆剤になってほしいですからね。
ちなみに、店内は、平日夕方でレジ待ちほとんどなし、スムーズにチェックアウト(会計)ができます。出口カウントで買い上げ率は、30%弱程度でした。
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関連エントリー-米フォーエバー21に見る非SPA成長戦略
関連エントリー-ファストファッションとコリアンパワー
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May 05, 2009
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記事の執筆のため、調べものをしていてH&Mの08年12月-09年2月の第一四半期決算レポートに目を通しました。
さすがのH&Mも世界的な同時不況には勝てず、既存店売上高は昨年の8月から前年割れを続けているようですね。
一方、同期間の国別売上高、気になる日本の売上高、すなわち銀座店、原宿店2店舗の合計は以下のとおりでした。
売上高 228百万SEK
為替レート SEK=11.967円(09.2月末時点)
日本円換算27億28百万円
店舗数 2店舗
営業日数 90日
1店舗1日あたり売上高 15百万円
以前、以下のブログで、08年9月-11月については、触れましたが
H&M08年通期業績レポート、気になる日本での売上は?
日本進出半年、たった2店舗で53億円超も売っているんですね。これは、オープン景気を差し引いたとしても、当初堅く見ていた、2店舗とも40-50億円超の年商どころじゃなさそうですね。
行列ができなくなると売れなくなったのでは?という話題をよく振られますが、1店舗1日あたり1500万円売るお店が売れていないと言えるでしょうかね~
私は以前勤務していた小売チェーンのある都心大型店のオープン時に、2日連続で1200万円(計2400万円)という売上を体験したことがありますが・・・まあ、比較にならないとは思いますが、あの時以上の売上を毎日続けているわけですから、率直にすごい!と思いますよ。
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April 25, 2009
米フォーエバー21の原宿1号店のオープン4月29日が目前となっていますが・・・業界の方々が騒ぐのはわかりますが、一般生活者向けマスメディアがものすごく動いているのにびっくりします。
アメリカで年商1600億円くらいの企業が日本上陸するのに、グローバルに年商1兆円を売り上げるH&Mの進出の時より、メディアが動いている感じがしてしかたがありません。
もっとも、昨年秋のH&M日本上陸が引き金を弾いたファストファッションブームの、欧米のプレーヤー(H&M、ZARA、TOPSHOP、FOREVER21・・・PRIMARKは来ないと思いますが。)が出揃うということがエポックメイキングな話なのだと思いますが、一様にフォーエバー21とファストファッションについて感心を持つメディアからの問い合わせがここのところ絶えないのが実情です。
これは、H&Mの時もそうですが、やはりそれぞれの「アタッシュ・ド・ブレス」さんの力量なんでしょうね。
電通、博報堂のようにお金をかけなくても、効果的なツボの押し方を知っておられる彼女ら、彼らのノウハウには脱帽せざるを得ません。
やっぱりフォーエバー21オープン当日の行列は1000人(WWD4月20日号参照)どころじゃありませんよね~。
ということで、昨日は、フジテレビさんの「サキヨミ」の取材を受けました。
ディレクターの方がとても明るく、ざっくばらんな方で、私もどう業界外の方に説明すればよいか、頭を整理しながら楽しい時間を過ごせました。
26日日曜日の夜10時から始まる「サキヨミ」の中で、10時半くらいにウェンツ瑛士くんが「ファストファッション」を紹介してくれるようです。
長いインタビューの中で、どの部分が採用されるかわかりませんが、
○ファストファッションの定義
○それによって変わる消費者購買行動=「チープシック」が再びキーワードに
○ファストファッションを消費した後の消費者行動(出口)
について気をつけて視聴していただければ面白いと思います。
フジテレビの方が盛んに、「ファストファッション」が今年の流行語大賞になるのでは?とおっしゃっていましたが・・・果たしてどうでしょう。
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April 22, 2009
年間最大商戦のひとつ、ゴールデンウィークを前に、ファッション企業各社が念入りに準備をされていることと思いますが、やはり、今年のGW最大の目玉は原宿神宮前交差点を中心に繰り広げられるファストファッション世界大戦でしょう。
○4月24日(金)のローリーズファーム、ジーナシスでおなじみのポイントのブランド複合大型旗艦店=コレクトポイント
○4月29日(祝)の米フォーエバー21原宿店(H&M原宿店隣)
の2つの業界が注目する大型店のオープンもあり、既存のH&M、ZARA、GAP、TOPSHOP、UT・・・ゴールデンウィークのこの界隈への集客は過去最高になるのではないかとも目されています。
今日は、午後に少し時間があったので、夏のように暑い最中、汗かきながら、この界隈を歩いてみましたが・・・
神宮前交差点からもはっきり見える、”FOREVER21”の巨大袖看板には、びっくり。彼らの商魂たくましさを感じました。この界隈を最も高いところから見下ろすH&Mのロゴサインと、このフォーエバー21の袖看板。どっちがインパクトあるでしょうかね。
一方、交差点を中心に明治通り沿い、対角線の反対あたりに位置するポイントのコレクトポイントでも、ちょうど、招待客限定のお披露目イベントを華々しくやっておられ、店頭にかなりの人だかりが・・・。
もちろん、GAPおよびラルフローレン前のストリートスナップ撮影はたけなわ、また、全然関係ないかもしれませんが、フォーエバー21の通り挟んで向かい側、ユーズドミックス業態のハンジローなどが入居しているYMビルの一階正面では、あの鼠先輩がボーカルを務めるロックバンドのゲリラライブイベントが開催され、大音量に通行人の注目を集めるなどなど・・・
平日のわりには、いつも以上の人出、さながらゴールデンウィークに突入したかの賑わいを感じました。
さて、これらの集客効果に乗じて、ゴールデンウィーク、しっかり売上を取る、真の勝ち組企業は、どの企業でしょうか。
WWDさんから、フォーエバー21オープン前に何人くらいの行列ができるかなんて、お遊びのインタビューを受けましたが(4月20日1524号に掲載)、どこの店に何人の行列ができかたより、このゴールデンウィーク中、この界隈に、どこのショッピングバッグを持っている人が一番多かったかに注目したいと思います。
ところで、今週4月24日(金)に新宿の小田急ハルク向かい、カメラのさくらや跡に、新宿西口店(メガストア)をオープンする、ユニクロ。今日、店頭チラシ手配りをしている、このお店の前も通りましたが、これまた、ものすごい売上たたきそうで恐ろしいです~
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関連エントリー-ポイントが今春原宿に最大店をオープン
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April 09, 2009
4月9日の繊研新聞の連載記事、「下がる価格」の2回目に、最近のファッション業界で起こっている情勢が事例含めて上手にまとまっていましたが・・・
今、ファッション販売の店頭で起こっている「価格革命」を後押しする要因のひとつに、ジャケットや靴に使われる合成皮革(靴ではレザーに対しケミカルと呼ばれます)の質感、商品仕上げの面(ツラ)の劇的な向上が挙げられます。
これには多くの方が、ここ数年の間に感じていらっしゃると思いますが、店頭で、パッと見、レザーに見劣りしない高級感あふれるクオリティのヴィンテージ風ライダースジャケットやファッションセンス抜群の婦人靴を見かけることが多くなりました。
「これPU(ポリウレタンの略)に見えないよね」と唸ってしまうことしばしば・・・
先日、常々「合皮は絶対許せない」とおっしゃっていた素材にものすごくこだわりのある知人のデザイナーの方が、納得して買ってしまった、というお話をされていたのも印象的でした。
この合皮の質感向上により、3-5万円くらいが相場だったそこそこの感覚のライダースジャケットは、1万円を切り、1万円台だった婦人靴の感性が1/3の価格で実現できるようになったわけです。
この革命は、価格のみならず、ファッション商品の肝である、タイムリーなスピード提供にも影響を及ぼします。
通常最低2か月はかかると言われる革製の靴の生産リードタイムが、合皮(ケミカル)なら最短3週間に短縮。
また、靴業界のビジネス最大のストレスのひとつ、国内産業保護のため、年間1200万足にしか認められていない革製の靴に対する輸入関税割り当て(革靴などが法外ではない?関税で輸入できる枠。実績に基づく事前申請制)、今週が経済産業省での申請週間でしたが・・・合皮(ケミカル)素材の靴は、そのような市場参入障壁の影響も受けないわけですよね。
今、百貨店婦人靴売り場では、大きな「縄張り」を持っていたトークツの破産の背景もあるかもしれませんが、急速に、これまでおしゃれなケミカル素材婦人靴を提供していたメーカーとの取引の拡大や、既存の婦人靴メーカーへのケミカル素材のファッション婦人靴への要望が高まっています。
こうして、また、素材クオリティの向上が、多くの生活者が気軽に楽しくファッションを楽しむ裾野を広げる・・・品質革命が起こす価格革命の一例でしょう。
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March 24, 2009
今日は、23日にフォーエバー21が原宿店で行ったプレス向け展示会の取材を受けて、日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞他、TV番組などが同社のニュースを一斉に報道したため、このブログにも「フォーエバー21」のキーワード検索でのアクセスが急増しました。
フォーエバー21は非公開企業なので、売上高をはっきり公表していませんでしたが、日経新聞によると、直近決算、09年2月期売上高は17億ドル(約1632億円)、前年比33%増、期末店舗数430店だそうです。
同社は、アメリカでは、もっか大都市への大型店戦略を展開中。海外ニュースによると、会社更生法を適用したチェーン百貨店マービンズの店舗をディスカウント百貨店であるコールズとともに買収し、大型店多店化を目論んでいるという、アメリカでもっとも勢いのあるファッションチェーンのひとつです。
以前のブログエントリーの中で、同社のビジネスモデル、バックグラウンドを知っていただく上で参考になると思うものをあらためて2つご紹介しておきましょう。
米フォーエバー21に見る非SPA成長戦略
ファストファッションとコリアンパワー
このうち前者のエントリーを読んでいると、38ヵ月連続既存店売上高前年割れのGMSの衣料部門は、ユニクロや西松屋のマネ、後追いによる、PB化、絞り込みによる高粗利狙いをするよりも、多くのファッション企業がPB化、SPA化に振れ、限られたテイスト、品揃えになって行く中、であれば、フォーエバー21をベンチマークして、様々なメーカーのデザインソースを活用することを考えた方が活路が開けるのではないかと思えてなりません。
もっとも、しまむらのように、取引の姿勢を正しさなければ、メーカーさんも安心してついてきてくれませんし、ある程度の品質基準の緩和も必要、多品番を上手にコントロールして売り切る技術を身につけたり・・・一朝一夕には行きませんが・・・
フォーエバー21についてもう少しお知りになりたい方は、以下URLで、23日の夜にテレ東のワールドビジネスサテライト(WBS)が放映したフォーエバー21に関する報道番組の動画(1分54秒)がご覧いただけます。
米 低価格アパレル日本進出
ちなみに、動画の最後にちょろっとファストファッションについてコメントしているのは・・・お恥ずかしながら私です(笑)
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March 22, 2009
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関連エントリー-ファストファッションの挑戦状
3月19日の繊研新聞に、アメリカカジュアル業界で活躍する韓国人や韓国系アメリカ人の「コリアンパワー」についての記者の方のコラムが掲載されていました。
私も、アメリカでの1年余りの在住経験と数えきれないくらいの出張から、ユダヤ系、華僑、ラテンアメリカ人と並んで、アメリカのファッション、繊維業界の「現場」における韓国系のネットワーク、バイタリティにはいつも感心させられていたので、とても共感しながら、コラムを読ませていただきました。
ブラック系ヒップホップブランド、プレミアムデニムブーム、アメリカ古着だって、彼らなくしては語れない、華やかな表舞台というより、裏方としてものすごく活躍しているのも特徴ではないかと思います。
コラムにもあるように、ロスアンゼルスのダウンタウンは、韓国系アメリカ人が根を張る、世界の中でも指折りのファッションの一大生産拠点。綿素材、デニム、後加工技術、小ロット、クイックレスポンス・・・ファッション業界のアメリカンドリームを実現できるインフラがそれなりに整っているのも彼らのおかげ、といっても過言ではないでしょう。
思えば、渋谷109(マルキュー)がブームになった時も、人海戦術で小ロット、短サイクル、ハンドキャリーデリバリーを行っていたコリアンパワーあっての話です。その後、韓国はコスト競争力がなくなったと言っても、「韓中(カンチュウ=韓国経由中国の略)」などの言葉にもあるように、韓国人の開拓者精神、バイタリティにあやかって韓国企業がコーディネートした素材を用いて、中国、そしてベトナムなどで生産を行っている現実もあります。
東京が世界で最速のファッション発信地と言われるゆえんも日本という世界で2番目に大きなマーケットの舞台裏に、コリアンパワーの生産背景を抜きにしては語れません。
韓国系アメリカ人夫婦が創業者のロスアンゼルスに本拠地を置くフォーエバー21の日本本格進出が目前となって、話題を呼んでいます。
アメリカではまだ1000億円台の規模の非公開企業であるにもかかわらず、日本の業界で話題を呼び、マスメディアがこれだけ取り上げているのは、H&M日本進出から始まるファストファッションブーム第2幕というタイミングもあるのでしょうが、西海岸でフォーエバー21を見た業界の方々が、その向こうに、コリアンパワーへの親しみもあり、末恐ろしさも感じているのかもしれません。
そんなことを考えていて、ふと、面白いなと思ったのは、グローバルSPAの生い立ちと明らかな生産背景の違いです。
○GAPは、世界最大マーケットであるアメリカのバイイングパワーを背景に、世界中から安価で良質なコットン素材製品を集め、アメリカ国内で大量販売した。
○ZARAは欧州ファッション業界の下請けだった自国スペイン、地中海沿岸近隣地域の生産背景を強みに、自国を中心とした完全無欠の素材、製品、店頭までの一気通貫モデルを構築し、世界中に張り巡らされた空輸インフラによって、彼らの商品は世界中のどこにでも72時間以内に届けることができる。
○H&Mは自国が小さかったからこそ、世界中の適地で作り、世界中の有望マーケットに売ることを考え、ある意味、背負うものはないグローバル企業の典型。
○ユニクロは日本という大きなマーケットと世界の工場、中国に近いという地の利を活かして、じっくりと日本企業の十八番、品質向上に取り組み、世界に売って出ようとしている。
そして、
○フォーエバー21は、韓国系の人々が歴史的にアメリカという大きなマーケットで築き上げたファストファッションの生産インフラを背景にアメリカで急成長、世界に向けて勝負をしかけ始めた。
そんなグローバルSPAたちと日本のファッション企業はどんな形で競うのか・・・海外企業にはローカルトレンドはわからないから大丈夫、で済まされる問題ではなさそうです。
この春、原宿を舞台に繰り広げられる東京ファストファッション戦争第2幕、そんな風に見ても面白いのではないでしょうか?
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March 18, 2009
昨日のプレスリリースを受けて、日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞にユニクロが、ドイツの著名デザイナー、ジルサンダー女史が代表を務めるコンサルティング会社と契約を結び、今秋からユニクロのメンズ・ウィメンズ商品全体の監修と独自コレクションのデザインを委託したことに関する記事が掲載されていました。
10月をメドに発売されるコラボ商品はウィメンズで50型、メンズで20型、今回のプロジェクトの中心的役割を果たす、ユニクロの勝田役員によると、従来のユニクロよりも高級素材を使用するため、「若干価格が上がる場合がある。」とのことです。
春商戦本番に突入したファッション業界に、間違いなく、今年の重大ニュースの上位に位置づけられるビッグニュースです。
モードファッションの中でもシンプル、シャープなデザイン、洗練された=sophisticatedなイメージで、ファッショニスタからは幅広く愛され、極めて評価の高い大物デザイナー・・・自分の名を冠した「ジルサンダー」ブランドは、プラダの手に渡り、投資ファンド経由で、昨年、日本のオンワード樫山が264億円の巨額投資で傘下に収め、同ブランドは、今年からオンワードが本格的に展開をする矢先・・・
ジルサンダーご本人の復帰は、いつかH&Mあたりが演出するのではと思っていましたが、ユニクロの目のつけどころは年を追って精度が高まる一方ですね。
多くのファッション系ブロガー、専門家の方々がすでにブログなどで指摘されていますが、私もこの提携は、ベストマッチのひとつだと思いました。
人気ブログElasticさんには、一般の方のいろいろなコメントが寄せられていて興味深いです。無印良品のヨウジヤマモト氏による監修を事例に、宣伝効果はあっても、商品は、それほど変わらないのではないかというシビアなコメントも。
今回のユニクロの狙い、業界へのインパクト、課題を私なりに勝手に推測、整理してみました。
まず、ユニクロのイメージアップには絶大なる威力を発揮しそうです。
これまでイメージ戦略で払拭してきた「ユニバレ」問題を一気にぶっ飛ばす「印籠(いんろう)」になるかも。
一般的にモードスタイルは、実は、ある意味ベーシックでありながら、スタイリング、シルエットの問題から意外とマス化が進まなかった分野で、チェーンストアでも毎シーズンそこそこ値段が通り価格競争に陥りにくい美味しいテイスト、アイテム群であったと思います。
そんなマーケットにユニクロがマスビジネスとモードとサイズ感の折り合いをどのようにつけ、切り込んで行くかがとても興味深いです。ストレッチ素材なんかがキーになるかも知れません。
百貨店や駅ビルのキャリア系ブランドのベーシックラインや、メンズで言えば丸井に入っていそうなDC系ブランドや専門店チェーンのモードライン群などに少なからず影響があるのでは?と思います。
課題としては独自コレクションの生産数量ですね。今回の取り組みは是非、ユニクロ十八番のチラシ掲載商品とは切り分け、例えば都心部を中心に百数十店舗とオンライン限定とか、適量で進めてほしいなと思います。
さもなければ、以前組んだコレクションデザイナーたち同様、ジルサンダーも浮かばれませんし、売れ残り在庫の大量ディスカウント販売は売り場を見ていて悲しくなります。
それにしても、このある意味、「後出しジャンケン的?」な提携、オンワード樫山さんにとってはちょっと酷な気がしました。
デザイナーブランドで、本人がデザイン業務から離れ、別のデザイナーが手がけているケースは業界には沢山あります。
しかし、ユニクロの広告宣伝力を考えるとオンワード樫山のラフシモンズがディレクションする「ジルサンダーブランド」より、ジルサンダー本人が手掛けるユニクロの方が一般生活者にはわかりやすいかもしれませんからね。
最後に日本繊維新聞に掲載されていた、今回、ユニクロとの提携を決めたジルサンダーご本人のコメントを引用させていただきます。
「今回のユニクロからのオファーに大変驚いた。新しいスタートを切るよい機会だと思った。探していたのは斬新でゼロからのスタートが可能な場。何度も日本を訪問し、検討を重ね、ユニクロの世界に新鮮な驚きを感じた。低価格帯でも新たに実現できることがたくさんあることに気づいた」
会見では、ジル・サンダー女史は、盛んにデモクラティック、すなわち「(ファッションの)民主化」を口にしていたそうです。
今回のユニクロとジルサンダーのコラボが日本のそして世界の「ファッションの民主化」の大きな一歩になることを楽しみにしています。
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March 14, 2009
3月14日の繊研新聞に、4月29日オープンが決まったフォーエバー21日本1号店の原宿店に関する記事が掲載されていました。
記事によると、同社は日本再上陸にあたって、価格はアメリカと同一価格にすると発表しているようで、そうすると、隣接するH&Mの原宿店のトップスのヴォリュームプライスが2990~3990円に対し、1990~2990円くらいとワンランク安い価格帯が付けられることになりそうです。(ハニーズプライスです)
原宿店の工事用マスクが取り去られ、フォーエバー21の日本語サイトが立ち上がっていますね。
フォーエバー21日本語サイト
同社は自らをファストファッションと呼んでいるところがとても興味深いです。
来週あたりから通販が先行で始まるようですが、アメリカ本国の最新サイトを見ると、なんと、日本でも大活躍した韓国人アイドル、BoAちゃんがアメリカデビューを果たし、フォーエバー21が全面バックアップをしているではありませんか?
金原ひとみさんの書き下ろし小説「フォーエバー21」の連載や、 BENIちゃんの音楽配信もいいですが、BoAちゃんを担いで韓・日・米、三国同盟?をアピールする方が日本の生活者にはアピールできるのではないかと思いました。
4月24日にポイントの旗艦店が先駆けて立ち上がりますが、よりアジアのにおいのするヤング向けファストファッション、フォーエバー21とのゴールデンウィーク日米競演が楽しみであります。
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関連エントリー-米フォーエバー21に見る非SPA成長戦略
関連エントリ-米フォーエバー21の1号店はH&M原宿店の隣
関連エントリー-ポイントが今春原宿に最大店をオープン
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March 07, 2009
3月6日の繊研新聞に、ポイントが4月24日に同社の都心型主力ブランドを結集した最大規模の旗艦店を、国内外の大手SPA激戦地、原宿明治通り沿いにオープンすることに関する記事が掲載されていました。
場所は、神宮前交差点から明治通り沿いに左側を歩き、チャオパニックなどの入居するパルグループの旗艦店の隣の新築ビルの模様で、2層で計約300坪の売場面積に
1階にローリーズファーム、アパートバイローリーズ、レイジブルー
2階がジーナシス、ヘザー、ハレ、トランスコンチネンツ
で構成するとのことです。(店名はコレクトポイント原宿店)
ラフォーレ原宿内のローリーズファーム、ジーナシス、ヘザー、キャットストリートのレイジブルーの店舗はおなじみですが、同社が総力を結して、世界のファッションSPAに挑む原宿旗艦店は楽しみですね。
昨年のH&Mの出店が刺激となり、ラフォーレ原宿のTOPSHOPが増床、坦々と顧客の知名度を上げるZARA、フォーエバー21の日本進出に、GAPは原宿駅前に移転(823坪→580坪)。
国内でも、ユニクロ(UT)、無印良品はもちろん、リーバイス、エドウィンの旗艦店、ユーズドミックス最大手WEGOの原宿2号店となる竹下通り店オープンの成功、ハンジローの相変わらずの存在感、ポイントの旗艦店出店は、隣のパルグループ旗艦店との相乗効果もありましょう。来年には、フランドルの新業態での参戦もあります。
ニュースに事欠かない原宿神宮前交差点界隈、今年から来年にかけて益々熱くなりそうです。
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関連エントリー-ポイントのブランド複合店展開
関連エントリー-H&M原宿店オープン、神宮前交差点はグローバルSPA激戦地
関連エントリー-原宿人気古着ショップの魅力比較
関連エントリー-フランドルがサプライチェーン共同出資の新SPA会社設立
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February 28, 2009
2月27日の繊研新聞、日本繊維新聞にも掲載されていたように、H&Mが日本に続き早くも2010年春に韓国ソウルの明洞(ミョンドン)に780坪の韓国1号店をオープンすることを発表したことに関する記事が掲載されていました。
H&Mのプレスリリース記事オリジナルはこちら。
H&M OPENS THE FIRST STORE IN SOUTH KOREA
ソウルおよび近郊には、韓国の人口4900万人のうちの半分の2300万人も人口が集中しており、香港、中国、日本と成功を収めている東アジアでの次のステップはしごく当然とCEOは語っているようです。
ZARA(08年5月)、FOREVER21(08年10月)に続いてのH&M韓国ソウル進出。ソウルはあっという間にファストファッションの渦の中ですね。
世界不況で、H&Mとて既存店売上前年割れを強いられている状況の中で、中国、日本のような巨大マーケットを一国づつ順番に攻め落とすのではなく、人口の多い極東(FAR EAST)をひとつの地域としてどんなロジスティック&出店戦略図を描き、矢継ぎ早に攻略しようとするのか興味が尽きないところです。
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関連エントリー-H&Mが2010年春に大阪出店
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February 17, 2009
2月17日付けの日本繊維新聞(ニッセン)さんに隔月3回シリーズで執筆していた「ファッションの民主化~ファストファッションの挑戦状」の最終回(下)が掲載されました。
1回目(10月21日付)は、ファストファッションがファッションマーケットに浸透してゆくプロセスをマクロトレンドとしてとらえ、2回目(12月16日付)は、その流通革新の旗手としてのSPA(製造小売)のビジネスモデルの本質を解説しましたが、3回目の今回は、国内外のファストファッション企業が店頭で行っている顧客満足実現へのチャレンジの事例をいくつかご紹介して業界への問題提起という形で締めました。
業界で顧客満足というと、店頭での接客の理念やテクニック、そのための人財育成が中心に考えられ、そこを一生懸命強化しようとしますが、いくら販売スタッフさんが、売場演出や接客の技術を磨いても、一方で、本部がそれを支援するためのしっかりとした品揃え&投入計画、必要十分な「弾込め」を怠っていたら、店頭の努力も浮かばれませんし、当然、お客さんもがっかりですね。
ご紹介しているZARA、H&M、しまむら、ユニクロなどの事例、彼らはセルフ販売主体ですが、接客販売、セルフ販売問わず、それ以前にファッション企業が整えておくべき課題があると思います。
○店頭の鮮度をどう維持するか
○限られた店舗スペースの中で、どのように顧客の選択肢を増やすか
○欠品に対してどう対応するか
○顧客の返品交換への不安をどう払しょくし、顧客との関係を継続するか
の属人的ではなく、組織的なアプローチです。
そして、SPA化、あるいは直営店運営の目的が、中間業者削減(ナカヌキ)によるコストダウンや粗利率アップといった短絡的なものではなく、作り手と顧客との距離が近いからこそのご利益(ごりやく)をどうアドバンテージとしていくかが、成功のキーポイントであると・・・。
ご興味あれば、記事の方、お読みください。
日本繊維新聞購読
今回、日本繊維新聞さんに業界の方むけとして、「ファッションの民主化~ファストファッションの挑戦状」を執筆させていただきましたが、実は、並行して、同じビジネストレンドを生活者の側から読んでいただこうと、共同通信さんに「ファッション消費革命」という12回シリーズの連載記事も書かせていただいておりました。
おかげ様で、全国の地方紙が10紙以上取り上げていただきました。感謝です。
これらの記事は、時期が来たら別ブログを立てて公開して行こうと考えています。お楽しみに・・・
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関連エントリー-ZARA(ザラ)に学ぶ顧客満足の真実
関連エントリー-数字で見るZARA(ザラ)の店頭鮮度
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February 13, 2009
2月12日の繊研新聞に、世界第2位のファッションSPA企業、スペイン、インディテックスグループが基幹業態、ZARA(ザラ)を2010年、インドに出店すべく、この度、インド3大財閥のひとつ、タタグループのトレントリミテッド社と現地に合弁会社を設立したことに関する記事が掲載されていました。
プレスリリースの原文はこちら
Inditex and Trent of the Tata Group agree to open stores in India beginning 2010
インディテックス51%、トレントリミテッド49%という出資比率で、2010年ニューデリー、ムンバイを皮切りに急速拡大を目指しているようです。
インドは、外資や輸入規制、インフラの遅れなどから外資ファッション企業の進出はあまり進んでいませんが、ベネトンが15年前(合弁企業へのFC)、また、同グループのシスレーが今回共同出資のトレントリミテッド社の力を借りて数年前に進出しているようですね。
インディテックス社(ZARA)は、DHLと組んで、商品をスペインの自社物流倉庫から地球の裏側の店頭まで最長でも72時間以内に届ける空輸インフラを持っているので、他のファッション企業と比べてインフラが整っていない国にも出店しやすいのが無二の強みといえましょう。本格的に攻略しようという進出国には、パートナーと合弁会社を作って始めるのも常套手段のようです(日本、韓国しかり)。
いよいよ欧州ファストファッションの「切り込み隊長」、ZARAが進出を決めた、世界で最も成長の望める新興国インド。その動向に世界のファッションSPAが注目することでしょう。
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February 04, 2009
2月4日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞によると、百貨店向け婦人服を主力とするアパレル大手のフランドル(08年02月期で連結売上高610億円)が、商社、香港アパレル製造メーカーなどの出資を受けて、欧米SPAに対抗するカジュアル衣料中心の製造小売SPA会社、ITS(イッツ)インターナショナルを設立するとのことです。
新会社は09年3月設立。資本金4億円の内訳は、フランドルの親会社INEDビジネスファッションプランニング66%、住金物産15%、帝人ファイバー10%、NI帝人商事5%、フェニックスホンコン(日系ニットメーカー;4%)で、社長はフランドルの栗田社長が就任されるとのこと。
フランドル既存の取り組み商社とメーカーを巻き込んで共同で行う日本型?SPAのようで、素材開発から製品販売まで、フランドルの企画力を活かし、直営店で値ごろのファッションを販売、H&M、ZARAなど欧米SPAが盛り上げるファストファッションマーケットに参戦しようというもの。
記事によると、2010年原宿に大型店を出店(明治通り沿いのルアーコンシャスの業態転換の模様)するのを皮切りに
初年度 年商15億円
2014年度 同 200億円(大型店5店舗、中小型店125店舗)
という計画を立てられているようです。
フランドルは、百貨店ヤング、キャリア向け主力アパレルですが、百貨店マーケットの中でも、いわゆるマーケットイン型のファストファッション(比較的値ごろ、期中変化対応力あり)的なビジネスモデルで成長した企業という位置だと思います。
同社のブランドリストはこちら
顧客ターゲットや価格帯は記事には掲載されていませんでしたが(原宿に大型1号店でなんとなく想像はつきますが・・・)、そんな同社が、別会社を設立し、新しいファストファッション型ビジネスモデルにチャレンジされるのは、とても興味深いところですね。
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February 01, 2009
H&Mの08年11月で締めた通期レポート(FULL YEAR REPORT)が同社HPにアップされていたので、目を通してみました。以下、為替レートは08年11月30日時点の1SEK(スウェーデンクローナ)=13円で換算。
売上高 1兆1,509億円(前年比13%増)
純利益 1,988億円(前年比12.6%増)
出店 234店舗
退店 18店舗
期末店舗数 1,738店舗
以前よりかなり円高になっているので、SEK=17円くらいで換算した時に比べて円建では逆に目減りしてますが、現地通貨ベースでは、しっかり数年連続二桁の増収増益を確保。参考までに粗利率は61.5%(+0.5%)、販売管理費は38.8%(+1.2%)だったようです。
そんな中、既存店売上高前年対比は、1%減。06年度2%アップ、07年度5%アップと続いたH&Mの既存店増収も、さすがの世界不況に割り込みましたね。あるいは、世界に1500店舗以上ある既存店を1%減にとどめたのは見事というべきか?特に08年8月以降12月までの月次既存店売上高は5か月連続で前年割れだったようです。
レポートの冒頭のサマリーにもあるように、日本進出は、H&M始まって以来の大成功だったとのこと。
詳細には国別売上高が掲載されていますが、気になる日本の売上は・・・
2店舗でSEK198百万=25億7400万円になります。
そうすると、9月13日オープンの銀座店が11月30日までで79日、11月8日オープンの原宿店が同23日の営業日数になりますので、各店1日平均2500万円超を売上げた計算になりますね。
いやはや、オープン景気を差し引いても両店とも一店舗あたり年商40億円くらいにはなりそうで、今年の渋谷、新宿、新三郷、横浜桜木町が年回りする2010年度には、日本での売上高が、軽く200億円は超えそうです。
銀座、原宿の両店、特に原宿は事務所から近いので通りがかると覗くようにしていますが、オープンのころほどではありませんが、今でも店内はお客さんでいっぱい、原宿界隈ではH&Mのショッピングバッグを持っている人をたくさん見かけます。
店内の商品回転も速いですし(ジーンズと無地の定番カットソー以外は行く度にすっかり入れ替わっているようです)、商品の的中率も短期で、上がっているのがわかります(死にスパン数がかなり減っている)。
確かに、品質の「重箱の隅」をつつけば、課題はたくさんあるかもしれませんが、市場適応能力の高いカメレオンMD、末恐ろしいです。
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January 01, 2009
あけましておめでとうございます。今年が皆さんにとってよい年でありますように。
さて、早速ですが、1月1日の繊研新聞(4面)に、私が㈱ポイントの櫻井常務様と対談させていただいた様子をまとめた記事が掲載されましたのでお知らせいたします。
繊研新聞さんの記事はいつも客観的に取り上げさせていただく側だったのですが、2009年正月、とうとう登場人物側になってしまいました(笑)。
内容は、
○ファストファッションの定義について
○銀座、原宿に出店したH&Mを見ての感想
○今年上陸するフォーエバー21、アバクロのインパクト、期待
○日本のファッション企業がどうファストファッションブームを乗り切るか
などについて業界一般とポイントさんの考え方、対応についてざっくばらんにお話させていただいたものです。
2時間弱の対談(+α)でしたが、櫻井常務の語るポイントさんの考え方は非常に明快でわかりやすく、立ち位置がはっきりしていて、ぶれない強さを感じ、とても刺激と勉強になりました。
やはり、同社やマルキュー系勝ち組ブランドなどが実践しているように、周りに振り回されるのではなく、ターゲット顧客のことを考えて、同じ目線で先回りした等身大の商品企画・販売に徹すること、そしてそのスピードを極めること、勝ち残りの要件はそれに尽きることを確認した楽しいひとときでした。ありがとうございました。
記事の中で私が語っている「サークル状のSCM(サプライチェーンマネ―ジメント)」というのは、それらを図式化したもので私がディマンドチェーン(顧客起点の需要の輪)と言っているやつです。対談中、記者の方含めて受けがよかったので、今年はもっと広めていきたいなと思います。
対談の内容に関連した過去のブログエントリーが2つあります。ご興味ございましたら、参考までにお読みください。
ぶれない立ち位置
サプライチェーンからディマンドチェーンへ
最後にとても光栄で素敵な機会をセッティング頂いた、繊研新聞さんに感謝申し上げます。Sさん、Oさんありがとうございました。
繊研新聞ホームページ
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December 12, 2008
12月12日の日経新聞に、H&Mが2010年春に大阪心斎橋に出店することに関する記事が掲載されています。
記事によると、心斎橋店は、地上1階-4階、売り場面積300坪で銀座店と同じ規模とのこと。
私は、H&M上陸前から、同社が、自身の最大の強みのひとつである「デイリーデリバリー(毎日複数回配送)」を行う物流拠点の効率を最大限に発揮するというロジスティック戦略の観点から、しばらくH&Mは東京首都圏に集中出店(10店舗以上)してから関西圏へという説を唱えていましたので、予想より早い大阪への進出となります。
日経新聞には、「銀座、原宿、渋谷、新宿に続く国内5店舗目」とありますが、業界内では、それ以前、来年中に、埼玉県(近郊SC)や神奈川県(大商圏駅前)での出店が決まったようだという話がありますし、ホントにH&Mは引く手あまたのようなので、実際、2010年の大阪店は10店目以降になる可能性もあります。
つまり、首都圏出店を差し置いて、関西圏への出店を優先させたのではなく、すでに同社の中で、向こう数年間の首都圏の出店地図が描かれたため、視線は次のターゲットである関西圏に移ったという見方もできます。もちろん、関西にも物流拠点を構え、並行して多店化という戦略もありでしょう。
いずれにしても、高速商品回転のための物流拠点ありき、がH&Mの戦略であることには間違いないでしょう。
H&Mは現在、33カ国に出店していますが、今回の日本への進出は同社の中でも歴史的な大成功と位置づけられているようです。銀座店オープンのころは、CEOも日本法人社長も慎重なコメントをされていましたが、日本での出店のスピードは予想以上に速いかもしれません。
関西の方、お楽しみに!
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December 03, 2008
12月3日の日経MJに毎年恒例の2008年ヒット商品番付が掲載されていますが、東の横綱はユニクロ・H&Mでした。
ちなみに東西横綱と三役は次のとおり
東 西
横綱 ユニクロ・H&M セブンプレミアム・トップバリュー
大関 低価格小型パソコン WiiFit
関脇 ブルーレイ パルックボールプレミアクイック
小結 円高還元セール マックのプレミアムローストコーヒー
今年は、私も飛びついた低価格小型パソコンかなと予想していましたが、それをおさえて、ユニクロ・H&M、セブンプレミアム・トップバリュー(イオンのPB)と価格訴求のプライベートブランド(PB)が東西の横綱に選ばれたことは、「低価格ながら価格以上の価値」という今年、来年の流通のキーワードがはっきり打ち出されていると思いました。
ここのところブログエントリーも思わず連続してユニクロの話題になってしまいました。ちょうど昨日、同社の11月度売上速報が発表され、12月3日の各紙に記事が掲載されていましたが、
既存店売上前年対比 売上高 132.2% 客数 125.7% 客単価 105.2%
にはもう言葉が出ませんね。ちなみに前年11月の既存店売上前年対比は売上高 103.2% 客数 100.0% 客単価 103.2%でした。前年同月の土日祝日9日に対して本年の同12日という、売上が土日徹底集中型のユニクロのアドバンテージもありますが、ヒートテックキャンペーンを中心とした集客、客数増、最近ユニクロよくなったね、という口コミの相乗効果もあって、フリースブーム以来の前年同月比30%超増収とのことです。
たぶん老若男女、たんすの中の無地インナー(長短Tシャツ、タートルネックカットソー、アンダーウエア、ソックス)や無地セーターといったひと目でユニクロとわからないアイテムにおけるユニクロ構成比、ものすごく上がっているんじゃないでしょうか?先日からブログで取り上げている、「ストリートスナップに撮られている人たち」のユニクロ着用率もものすごく高いですしね。これからもまだまだ上がるんじゃないでしょうか?
積極的なプロモーションを打ちながらも、実はそんな「名脇役」に徹っしているユニクロに脱帽せざるを得ません。
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関連エントリー-ユニクロの消費者参加型グローバルマーケティング
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November 29, 2008
アパレル大手、サンエー・インターナショナルが来春からファストファッションに対応する新業態「Lovefool(ラブフール)」を駅ビル・ファッションビルに出店することを発表したことに関して、各メディアが報じています。
同社のプレスリリースは「Lovefool の立ち上げについて」の通りですが、詳細が11月29日の繊研新聞に掲載されていますので簡単に整理すると・・・
・ロンドンテイストを基軸にトレンドを低価格で提供するファストファッション業態
・標準売場面積は35坪
・70%がオリジナル企画、30%をロンドンブランド(20ー30ブランド)を買付
・布帛アウター、トップ20%、ニット・カットソー40%、ボトム20%、雑貨・アクセサリー20%
・アイテム平均単価:ジャケット14000円、ワンピース9000円、ニット6000円、カットソー4000円、ボトム8000円で客単価8000円を想定
・来春3店舗出店、3年で15店舗、売上目標30億円
・同社の基幹ブランド、「ナチュラルビューティ」のMD・生産ノウハウとグループ企業の「フリーズショップ」の編集ノウハウを活用
・最大の競合相手はトップショップ
来年のファストファッションブームに、アパレル大手各社が何らかの手を打ってくるのは当然の話ですが、記事によると、同社の新業態は欧州マーケットをリサーチした上での開発のようで・・・イギリス本国のトップショップにかなり刺激を受けたようですね。
H&MやZARAのようなオリジナル商品オンリーではなく、本国のトップショップにならって、(ロンドン)ブランドセレクトを噛ましているところがミソで、LAブランドなどのミックスで成功しているフリーズショップを展開している同社らしさを感じます。
「Lovefool(ラブフール)」と聞いて、パッと思い浮かんだのは、私も好きなスウェーデンの人気グループ、カーディガンズのヒットナンバー。
トップショップのいいとこどりをして凝縮したフリーズショップのような感覚の店内にカーディガンズの「Lovefool(ラブフール)」が流れている様子、なんかハマってるなぁ、なんて勝手に思い浮かべて楽しんでおりました。
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【第8位】→stay (08.11.29現在)
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November 27, 2008
H&Mのプレスリリースによると、同社のデザイナーカプセル(限定)コレクション、今年のコム・デ・ギャルソンに続く第6弾は、来春のMATTHEW WILLIAMSON(マシュー・ウイリアムソン)とのことです。
H&Mプレスリリース原文:MATTHEW WILLIAMSON BRINGS SUN TO H&M THIS SUMMER
共同通信PRワイヤー(和訳版):マシュー・ウィリアムソン、この夏H&Mに太陽をはこぶ
09年4月23日より、限定レディース・コレクションを指定店舗にて発売し、5月中旬から世界各地のH&M全店でメンズ&レディースのサマー・コレクションを発売する予定。同氏がメンズウェアを手掛けるのは、このH&M限定コレクションが初めてとのこと。
マシュー・ウイリアムソンは、あまりご存じないかと思いますが、自身の名前でもNYでコレクションを発表していますが、「プッチ柄」でおなじみのエミリオ・プッチの現クリエイティブディレクターで、鮮やかなプリント柄を特徴とするイギリス出身の若手コレクションデザイナーと申し上げればよろしいでしょうか。
ファショコン通信:マシューウィリアムソンのブランド情報
Matthew Williamsonウェブサイト
おやっと思ったのは、これまでの5回のデザイナーコラボはすべて秋冬シーズンの発売でしたが、春夏は今回が初めて・・・事情としては、来春進出が決定しているロシア市場のモスクワ1号店オープンに合わせたものと思われます。ちょうどマシュー・ウイリアムソンのエミリオ・プッチでのお仕事も09SSシーズンで任期切れとなったこともあるのでしょうね。
するとH&Mは、秋冬もまた別のデザイナーとのコラボを考えるのでしょうかね、さもなければ毎年デザイナーカプセルコレクションおよびその販売促進活動でジャッキアップしてきた前年売上をクリアするのは並大抵ではないと思いますので・・・
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関連エントリー‐H&M、次なるコラボはステラ・マッカトニー
関連エントリー‐H&M(エッチアンドエム)の06年コラボはヴィクター&ロルフ
関連エントリー‐H&M 今秋のコラボデザイナーはロベルト・カバリ
関連エントリー‐H&M日本進出、コム・デ・ギャルソンとコラボのインパクト
関連エントリー‐セレブとのコラボはドーピング?
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November 08, 2008
先ほどH&M原宿店のオープンの店頭の様子、覗いて来ました。
原宿は歩道が狭いので、混乱はしないか、と心配していましたが、明治通り→表参道明治神宮方面→歩道橋渡って、国立代々木体育館の横、富ヶ谷方面に飛び飛びに列を作っていたので、そうではなかったようです。
小雨のせいか、オープン時並んだのは、2000人程度とのこと。2号店で、銀座との分散もあってか、以外と少なかったです。銀座店オープン時に比べ、30代以上の方は少なく、圧倒的に20代の渋谷原宿系のおしゃれな客層の方々中心でした。
11時のオープン後は、近隣店舗に配慮して、表参道にはほとんど列を作らず、その分、お客さんは結構、歩かされていたようです。
こんな天気なんで、近隣競合店への集客の相乗効果は今のところ銀座ほどは見られなかったようです。
ギャップは、H&Mオープンを意識してか、今週木曜日からホリデーコレクションに内外装とも大々的に模様替えしたようです。ネイビーのGAPロゴもレッドに変わっていました。店頭のデザイナーコレクションはこれがギャップかと目を疑うほど素敵な商品群ですが、ギャップらしくない価格もちらほら。
ラフォーレ原宿のTOPSHOPは先日増床オープンした通りですが、ラフォーレの館全面にかかる、ケイトモスコレクションの巨大フォトが目に飛び込みます。
ユニクロ(UT)は、今日明日、2日間限定で、ダウンジャケット5900円~のチラシを作って、特別セールを打ってますね。
それに比べて、ZARAは何事もないように坦々と営業されていて、とても同社らしいと思いました。
ところで、ZARAの店内は圧倒的に黒が目立ちますね。彼らは、マーケットの動向に機敏に対応しますので、端境期やトレンドが少ない時は、よく思い切って黒のモードスタイル中心にしてしまうことがあります。今の時期は、後者の理由なのでしょうか。
先日H&M原宿店の隣に来春1号店のオープンを発表した米フォーエバー21ですが、その建物は移転したニューバランスの外装のままでした。まあ、大家との契約の関係もあるのでしょうが、これだけテレビ他報道陣も来て、神宮前交差点が世界のファッションSPAが集結したと報道してますんで、何かCOMING SOONやらイメージフォトなり、うまく建物のを利用して、宣伝する方法はなかったものか、とちょっともったいない気もしました。
H&M原宿店は間口、売り場面積とも広く、2店舗目で、今日の昼までの並びを見る限り、すぐにそう待たずに入れそうな感じなので、ご近所ですし、またそのうちゆっくり見に行ってみようと思います。
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関連エントリー-H&M日本進出、コム・デ・ギャルソンとコラボのインパクト
関連エントリー-米フォーエバー21の1号店はH&M原宿店の隣
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November 07, 2008
11月7日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞によると、H&Mが来秋、新宿三丁目の伊勢丹本店の向かいに4号店目を出店するとのこと。
伊勢丹、丸井、コメ兵、ユニクロなどが立ち並ぶエリアの一角で、売場面積は、800坪弱の大型店となるようです。
実質百貨店日本一の売上を誇る伊勢丹本店向かいに挑戦するがごとく、大型店を構えてくるとは、さすが、H&Mですね。言うまでもなく、新宿エリアは首都圏の中でも最も客単価が高い場所なので、H&Mの売上1番店となる可能性もあります。
以前、ラグジュアリーブランド品を伊勢丹で見て、中古をコメ兵で買う、なんて購買行動が話題になりましたが、H&M新宿3丁目店がオープンすれば、伊勢丹や丸井でトレンド、スタイリングを見てH&Mで買うなんていう購買行動も定着するかもしれません。ちょっと不便な立地だったユニクロの売上も相乗効果で浮上しそうですね。
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November 06, 2008
11月6日の繊研新聞によると、すでにジャパン社を設立し、来春日本進出を計画しているアメリカのファストファッションチェーン、フォーエバー21の1号店は、今週土曜日(11月8日)に原宿店をオープンするH&Mの隣のビルとのことです。
以前ブログでも話題にしたように、H&M原宿店の隣、ニューバランスが抜けて空家になっているビルにどんな企業が入居するかは業界関係者の関心のひとつでしたが、フォーエバー21でしたか・・・
記事によると、地下1階から地上4階の5層で計500坪。来年3月末~4月末の間にオープンを予定しているようです。
同社の副社長は、その後、渋谷、新宿、銀座への出店、東京での多店化の後、大阪、その他ニーズのある都市への出店を表明しているようで、いずれも大型店での出店がポリシーのようです。
以前、三愛と組んで出店、早々に撤退した時は、売り場は、ファッションビルの通常のテナントの一区画程度で、インパクトがなかった反省もあるのでしょうか、その後、同社が、アメリカで急成長し、実力をつけて来た証でもあり、ライバルと想定するH&Mも400~500坪級の多店化を計画してますので、中途半端な大きさの店舗は眼中にはないはずです。
来春、原宿、表参道は、世界のラグジュアリーブランド直営店、ラフォーレ原宿、日本のユーズドミックス御三家(WEGO、ハンジロー、スピンズ)、新旧セレクトショップに世界トップクラスのSPA(製造小売業)が出そろい、ますます熱いファッションマーケットになりそうですね。
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関連エントリー‐米フォーエバー21、来春日本進出、ファストファッション拡大に参戦
関連エントリー‐米フォーエバー21に見る非SPA成長戦略
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October 29, 2008
10月29日の日経MJに、おしゃれだけど安い、合皮製のファストシューズの人気に関する記事が掲載されています。
従来、おしゃれな靴は革製で高価、安価な靴は、合皮(ケミカル)製でファッション性も低い、なんていう図式はあったかもしれませんが、それが近年大きく変わってきていることは、ブログでもよく取り上げてきましたので、読者の方はよくご存じのとおりだと思います。
記事には、109系など、そのトレンドを支えるメーカー企業のフットワーク(最短2週間で生産、フォロー)について書かれており、業界もいよいよ変わらざるを得ない転機を感じます。
靴業界(メーカー)の方とお話すると、革製靴の輸入制限枠であるTQをどれだけもっているかが勝負のようにお話される方が少なくないですが、この流れが定着すると、
○ファッション性の高さ
○シーズン中の店頭鮮度管理
○サイズ欠品防止
など、52週できめ細かく投入管理をし、シーズン中対応(追加対策や店間移動)など、文字通り「フットワーク」が雌雄を決するようになると思います。
109やルミネなど駅前ファッションビルに行かれて、お客さんであふれているエスペランサやオリエンタルトラフィックのような靴店や、服飾雑貨構成比の高いローズバッドのようなセレクトショップに行かれると、これらのファストシューズへの生活者の期待が肌で感じ取れます。
安い、速いだけでなく、当然、ファッション性がキーポイントなので、アパレル企業や、これまでベターゾーンの靴を扱われてきた企業も、発想を転換して、参入されればより活性化するのではないかと思われます。
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関連エントリー‐ヒラキの本格参入で進むか?低価格婦人靴業態開発
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October 23, 2008
10月23日の繊研新聞、日本繊維新聞に、バロックジャパンリミテッドが、同社の基幹ブランド、「マウジー」のディフュージョンブランドであり、ファストファッションへのチャレンジとして越谷のイオンレイクタウンに1号店をオープンした、「アズール・バイ・マウジー」の好調ぶりに関する記事が掲載されています。
同業態は、プレオープンの時(9月26日)に拝見し、ブログでも少し触れましたが、レディース7割、メンズ3割、カットソーは1900円から、マウジー得意のデニムが5900-6900円というような価格帯をマウジーとアバクロを足して2で割ったような店舗環境で販売しています。
約40坪の売り場で開店1か月の売上が4000-5000万円、月坪売上100万円超の効率で推移しているとのことです(記事によると予算の3倍とのこと)。
レイクタウンの中では、ZARAに次ぐ2位の売上高を記録しているようで、効率ではダントツナンバーワンです。
SC(ショッピングセンター)の平均坪効率で言うと、イオンあたりの大型SCで月坪効率24万円くらい、ららぽーとのような都市近郊SCあたりで40万円まで、100万円越えと言えば、都心のターミナル駅、駅ビルの上位並みの効率ですので、オープン月とは言え、しっかりと顧客の手ごたえを感じたことでしょう。
今秋、イオンモール岡崎、イオンモール草津に、出店予定、都心への出店も計画中とのことです。
アズール・バイ・マウジーのチャレンジにはいくつかの意味があると思っています。
マウジーのテイストを使い、「安いけどファッション性、トレンド性が高い」商品をヴォリュームマーケットに送り出す、ファストファッションへの挑戦という商品構成、品揃えはもちろんのこと、今後、ファッションストアたるもの、商品や価格だけでなく、店舗環境においても、もっともっと顧客の感性を魅了する世界観を競わなければならない時代に向けてのさきがけ的な意味も持っていると思っています。
来秋、アバクロこと、アバクロンビー&フィッチが銀座に1号店をオープンして、いよいよ日本進出を果たしますが、アバクロが日本のファッションマーケットに与えるインパクトは、アバクロの商品、品揃えそのものではなく、ファッションストアの 「店舗環境革命」 だと思っています。
彼らが世界を見渡しても超一流と言われる、買い物をする人を魔法にかけるような、ブランドプロモーション、店舗に入った瞬間に、五感で顧客を「とりこ」にする、店舗環境のきめ細かい演出。
アバクロが、それを日本に持ち込んでくること、それに刺激を受けた生活者は、それをスタンダードとし、日本のファッションストアに、より高次元のものを求め、それに対して、ファッション企業はますます店舗環境に磨きをかけること。 ぜひ、そんなトレンドを楽しみに、アバクロ日本進出を見ていただきたいと思います。
もちろん、すでにそのあたりに取り組んでいる元気印の日本のファッション企業はあります。マウジーなどバロックグループのブランドを筆頭としたマルキュー系、また、ユーズドミックス業態のハンジロー、WEGOあたりはその好例ではないでしょうか。
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【第11位】→stay (08.10.23現在)
関連エントリー‐あの店の香り覚えてますか?
関連エントリー‐ライフスタイルストアの域に迫るハンジロー(HANJIRO)
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October 10, 2008
10月10日の繊研新聞によると、アメリカ西海岸を拠点に全米に400店舗超を出店し、国際展開中のヤング向け婦人服・雑貨主力の専門チェーン、FOREVER(フォーエバー)21が、来春東京で1号店をオープンし、同時にウェブサイトと立ち上げるそうです。
記事によると、ジャパン社はすでに設立済み、銀座、原宿、新宿、渋谷の出店を検討しているとのこと。
フォーエバー21
同社の年商は、07年で約1300億円、前年比19.4%増の成長、韓国系オーナーの非公開企業。
「永遠の21歳」というショップ名の通り、女子大学生に人気のお店です。
大手SPAと違って、自社デザインというより、2000社に及ぶアパレルメーカーからの提案商品を、自社ラベル、多品種、低価格、短サイクルで店頭に並べ販売する一部の渋谷109系ブランドに近いOEM型のMDオペレーションが中心です。
同社は、以前、日本の三愛をフランチャイジーに数店舗展開し、間もなく撤退しました。あの時はちょうど、アメリカで勢いを持ち始めたころで、日本のマーケットに関係なく、定期的に向こうの商品をパッケージで送り込んできていた印象でした。今回は独資での日本進出になりますので、店頭の動き、顧客の反応を見ながら、MDをアジャストしてゆくような柔軟な手法を取っていただきたいところです。
フォーエバー21はどんなチェーンか、過去のブログエントリーに詳しく書いてありますので、よろしければこちらをお読みください。
米フォーエバー21に見る非SPA成長戦略
フォーエバー21は、LAダウンタウン界隈のアジア系メーカーを多く活用しているせいか、H&Mあたりよりアジア人受けするデザインが多い印象を受けます。ただし、取引メーカーが非常に多く、クオリティのばらつきをコントロールできていないのが懸念材料。
最近の店舗は見ていませんが、今年、アメリカ出張された業界の方々からは、H&Mより評判がよかったので、来年H&Mを中心に巻き起こるファストファッション旋風の波に乗れば、イケるかもしれませんね。
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【第6位】→stay(08.10.10現在)
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October 09, 2008
10月9日の繊研新聞に、森ビル流通システムと日本の独立系投資ファンドであるJBFパートナーズが共同出資して、英ハイストリートファッション(ファストファッション)ストア、トップショップ/トップマンを日本で独占的に販売する運営会社、ティーズを設立したことに関する記事が掲載されていました。
新会社は、イギリスでトップショップ/トップマンを展開するアルカディアグループから独占販売権を取得。英国のフランチャイズとして展開する模様です。
ご存じのように、ラフォーレ原宿でトップショップ/トップマンの実験販売を行っていた森ビルグループは、販売効率に手ごたえを得て、この秋増床のための改装中。並びにできるH&M原宿店との相乗効果を期待します。同時に、改装後のトップショップは、国内展開に向けてのショールーム的な役割を果たすのでしょう。
以前、同社は、同グループが運営する六本木ヒルズへのトップショップ出店の可能性も匂わせていましたね。
ロンドンのTOPSHOP(トップショップ)に魅せられた私の本音は、今こそ、日本マーケットに対する温度差を感じないためにも、ZARAやH&Mのように、アルカディアがそこそこの資本を入れて本気で出てきて欲しいんですが。
オーナーのフィリップ・グリーン卿の優先順位、熱い視線は、今、ニューヨークに向いているのでしょうか?
【続報】10月16日の日経新聞、17日の繊研新聞によると、新会社「ティーズ」の資本金は3億3000万円(森ビル35%、JBFファンド65%←頃合を見てファンドがアルカディアに全株売却の出口ですかね)。六本木ヒルズなどの商業施設を中心に3年後をメドに10店以上出店すると発表した、とのことです。
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【第6位】→stay(08.10.9現在)
関連エントリー-ラフォーレ原宿がTOPSHOP(トップショップ)を増床
関連エントリー-ファストファッションの挑戦状
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September 23, 2008
昨日は、少し時間ができたので、夕方、ZARAの銀座2号店(マロニエ通り)を覗きに、銀座に行ったところ、はなから無理だと思っていたH&Mが30分待ちで入店できるということで、並んで入ることにしました。
業界関係者の方の情報によると、朝は1時間待ち、昼過ぎは2時間待ちだったそうで、夕方、実際、20分で入店できたのはラッキーでした。
6時前で、客の入りは
1階 ウィメンズトレンド 約 150人
2階 ウィメンズカジュアル 約 250人
3階 ウィメンズモダンクラシック 約 220人
地下 メンズ 約 150人
計 800人弱くらいでしょうか
地下のメンズの奥のクロージング売場以外は自由には動けません。
各階レジ待ち(各階4台レジに対して20人強)よりも、5点以上の商品を抱え、フィッティング待ちの列(2階、3階は30名くらいづつ)の方が長かったのは、ニューヨーク5番街やロンドンオックスフォードサーカスで以前見た光景に似ています。
客層は、オープンの日同様、20代の女性中心ですが、30代の方、年配の方やアジア観光客がそこそこいらっしゃいました。すでに何度か来ているリピーターらしき口ぶりの方もちらほら。同じ商品を何点も買うネット通販業者らしき方もちらほら。
実際に、店内をご覧になった業界の方々には、商品の品質、価格、トレンド性など批判的な声が多いようですが・・・
確かに商品によって、ばらつきは感じます。
テーラードジャケットやブラウスのたたみ皺(しわ)は致命的で、誰も手にとっていない商品がいくつかあるのがわかります。プレスと糸始末をしてあげたらもう少し見れるようになるのになぁ・・・中には一部箸にも棒にも引っかからない素材クオリティのものもあることも事実です。
また、フィッティングルームが混んでいるのと、オープン時特有の傾向で、試着の必要なボトムスが、比較的動いていないようです。
しかし、ワンピース、ニット、カットソーなどの中には、十分「拾える」「使える」ものもかなりあると思いましたね。とにかく、品種が多い!ですから。都心には、こんなに品種の多いファッションストアはユーズドミックス業態以外にはありません。
それらが、次々にラックからなくなって行き、適時補充されています。1階の商品の一部は入ってきた時と出る時(1時間くらいの間)で商品が明らかに変わっていたのに気が付きました。海外の都心部の店舗では、1日3回、倉庫から商品が届き、そのまま店頭補充されるようです。
それと、思ったほどは安くはなかったのですが(銀座なんで低い価格帯のものは入っていないのかもしれません)、ファッションに敏感な同じような感性の方が買う日本の服と比べると1/2から1/3と言っても過言ではない価格は女性客のバーゲンモードのスイッチを入れてしまうことでしょう。
5点以上のハンガー付き商品を抱えて、目を輝かせて「宝物探し」を楽しんでいる多くの女性客の方々から熱気が伝わってきました。
そんな多くの女性客の姿を見ていて、日本のアパレル業界では、SPA(製造小売)化が進み、品番が絞込まれ、各社同質化する中で、毎日来ても、今すぐ着れる、新しい商品と出会える売場は、日本人が忘れかけそうになっている「わくわくする買い物」の楽しさを提供してくれるのではないかと思いました。
店内で配布しているH&Mのサイズカードにこう書いてあります。
「人生短し。並ぶ時間ももったいない。
H&Mで賢くお買い物をするためのコツ
今、買って、後で決めよう!
H&Mではご購入から30日以内でしたら返金いたします。」
一読、乱暴そうに思えますが、これは、ほんと日本の生活者を既存のファッションショッピングの「束縛」から「解放」している言葉ではないかと思えてなりません。
H&Mが新しい商品を次々に店頭に投入し、お客さんが、新しい宝物を探しに店頭に頻繁に足を運ぶことによって生み出される高速商品回転。この「掛け合い」を、海外の都心部の店舗のように、どこまで持続できるか、そして、その中でH&Mがどれだけ的中率を上げてゆくかが見ものだと思いました。
こういう観点から見ると、H&Mは既存のファッションビジネスではなくて、ファッションを取り扱うインタラクティブなエンターテイメントビジネスなのかもしれませんね。
以前、記事で読んだ、同社のロルフエリクセンCEOの、「日本向けに特別なことはしない、日本で改良すべきことがある時は、日本だけでなく、世界中の仕組みも変えてゆく」というグローバル企業ならではの説得力のある言葉。その実現を楽しみにしたいと思います。日本で通用することを世界でもやったらもっと儲かること請け合いです。
さて、ここまで、主にウィメンズ商品について見てきましたが、銀座のメンズは、残念ながら、「まだまだ」だと思います。今のところ、売り場のスペースの関係でクロージングやベーシックなものしかありませんから。このままだったらZARAの質感の方が一枚も二枚も上手でしょうし、ユニクロの低価格高品質が際立つばかりです。11月原宿店から発売するヤングのDIVIDED(ディバイデッド)を含めたラインナップに期待したいところです。
ところで、H&Mを見たあとでユニクロに行くと、ユニクロの服にはウエストがないのか?と思うくらいストレートに見えてしまいます(笑)。それだけ同じようなアイテムでもH&Mの型紙はファッションモードを意識したシルエットになっているということなんでしょうかね。
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【第8位】↓down (08.9.23現在)
関連エントリー‐リターンポリシー(返品自由制)とプライスアジャストメント(価格調整)
関連エントリー‐返品制度(リターンポリシー)どう考えますか?
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September 20, 2008
9月20日の日経新聞にオープンから1週間経ってもいまだに入店二時間待ちが続くH&M銀座店の記事が掲載されていました。
来店客が平日でも8,000人を超えるという同店は、金曜日時点で累計50,000人を突破したとのこと。
記事によると、H&Mオープンの13日以降、近隣のユニクロ銀座店、ZARA銀座店、松坂屋銀座店も軒並み「H&M効果」で来店客数が大幅増になっているようです。
「行ったが数時間並ばないと入れなかったのであきらめた」という業界の方々の話で、私も残念ながら、13日以後、「仕事の合間」などには行けるわけもなく、銀座には足が向いていないのが現状です。
オープンの時にプレスとして入られた方のお話によると、通路のせまい銀座店は、H&M側では、400人くらいをMAXに入店を制限せざるを得ない状況のようです。
おそらく、ファッションマーケット全般が、9月後半から秋物、10月中旬以降は冬物の立ち上がりと実需要も週を追うごとに高まってきますので、11月の原宿店がオープンして、しばらく落ち着くまで、行列をしないと入店できない状況が続くのではないかと予測されます。
H&Mの銀座店オープンには、ファッション誌から始まり、ウェッブ・モバイル戦略、直前は、マスメディアも動かし、銀座、渋谷などのメジャーエリアのビルボードもH&Mの広告一色になるなど、大々的な広告宣伝が業界でも話題になりました。
それまでは、正直言って、ファッション業界人、海外渡航経験者、海外ファッションに興味のある方々以外には、日本ではそれほど知名度のなかったH&Mも、それらの話題性、広告宣伝効果により、かような集客がはかられているのは、間違いなさそうです。
私が見聞きしたH&M上陸の広告宣伝のしかけの中で、もっとも素敵で、唸ったのは、オープン当日、暑い中、行列をされたお客さんに配られた黒字に赤のラインとH&Mロゴの入った折りたたみ式の日傘による演出です(上海オープンの時も配られたとのこと)。
この写真は、H&MのホームページからプレスIDを頂いて借用したものですが、
(Hayashi Hiroyasu氏撮影)
以前もご紹介した日本繊維新聞編集部ブログ;ドキュメントH&M銀座店オープン<後編>にも、もっとわかりやすいいい写真が載っています(リンク先の一番下の写真)。
12時になると、銀座の中央通りは歩行者天国となり、それまで歩道に並んで入店を待っていた行列は、歩行者天国となった車道に誘導され、幾重かに折り返されました。
銀座のど真ん中、歩行者天国に突如現れた「H&Mの日傘のお花畑」。この光景は、H&Mを知らずに銀座に来られた方の脳裏にも焼き付いたでしょうし、もしかして、H&Mの幹部の方々もどこかのビルの上からご覧になっていたりして、感無量だったのではないでしょうか?
お金を出しても買えない価値、PRICELESSのH&Mの顧客を巻き込んでの顧客参加型広告宣伝。
とても素敵ではありませんか。
と同時に、顧客が顧客を呼ぶ、テコの力?をも利用し、このような演出をしてしまう、H&Mの「しかけ方」は、ファッション業界の中でも一枚も二枚も上手だと思ったものです。今後、そんな「しかけ」がいろいろな場面で、繰り出されそうで、とても興味深いです。
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関連エントリー‐H&M銀座店オープン、その時ZARA、ユニクロは・・・
関連エントリー‐ランウェイの向こうにあるもの
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September 13, 2008
今朝11時、H&M銀座店のオープンの瞬間、見に行って来ました。
昨日、H&Mモバイル会員には、先着500名にオープン限定Tシャツプレゼントとのメールが入ったので、オープン前にそこそこ並ぶだろうと思いましたが・・・
銀座4丁目の地下鉄出口から、交差点の4角中、3つの角の空中広告、すっかりH&Mの赤と黒の広告にジャックされています。三越がH&Mの宣伝をしているかのように見える(笑)。
オープン少し前に店頭について、そうとう並んでいるな、と思いながら、どんな客層が並んでいるのか知りたくて、長蛇の列を先頭から列なりに、歩いてみました。
入店待ちの列を店舗前から高速道路に沿って昭和通りに回して、更に、晴海通り入って、中央通りに戻る直前まで並んでいましたからびっくり。H&M側発表では、11時時点で、5000人並んでいたとのこと(私のカウント4600人強でしたので大体そんなもんでしょう←つい数を数えて確かめてしまうのは昔からの癖)。
8割が女性、年齢的には、20歳前後から20代中心、さすが、男女とも、皆さん、トレンドをおさえた、おしゃれな方々ばかりだったのが印象的でしたね。
今日は、残暑厳しく、日差しもきつかったのもあってか、並んだ人たち全員に、お土産とともに、「黒字に赤ラインのロゴ入りの日傘」を配っていたのはいいアイデアだと思いました。足りなくなったミネラルウォーターも近くのスーパーから緊急調達したとか。
1時間くらい、近隣をうろうろしていましたが(やはり知人数名に会うものです)、それでも、入店まで3‐4時間待ちとのことでしたので、店内は、またゆっくりできる時に来ることにして、出直すことにしました。
ちょうど、並びの5軒隣に、ZARAがあります。1-2階は、こちらも午前中なのに、オープンかと思うくらい、バーゲン会場さながらの混みよう、H&Mオープンの恩恵を受けていたようです。店内の本部関係者らしき方と店舗スタッフとの「なんで今日、こんなに混んでるの?」「H&Mが今日、オープンしましたから」なんて会話が耳に入りました。これからも、両社は、同じようなエリアに出店し、お互い、良き買いまわり先になるのでしょうね。
さらに銀座四丁目方向、向かい側にユニクロがありますが、こちらは、H&Mのオープン効果は特に感じられません。普通にお客さんが入ってお買い物をされています(少し年齢の高い方々とアジア観光客が目立ちましたが)。
久々にユニクロ銀座店を上から下までゆっくりと拝見しましたが、通常のユニクロ店よりも、ふんだんに置かれたマネキンやトルソーを使ったコーディネートディスプレーや、通常店には見られない陳列技術の向上に感心しました。
特に、中央什器の、単調ではない、高さのバランス、フェースアウトとスリーブアウトの緩急使い分けたハンギング陳列は、顧客目線でとても魅力的です。世界戦を迎え準備万端って印象を受けましたね。
それにしても、週末の銀座は、ものすごい人出なんだなぁ、とあらためて思いました。スウェーデンからCEO筆頭に多くの幹部の方々がお見えになっていたようですが、きっとマーケットの大きさを実感されたことでしょう。
【追記】
日本繊維新聞の記者の方がとても臨場感のあるH&M銀座店オープンドキュメントをブログにあげられています。ご覧になってみてください。
日本繊維新聞ブログ「ドキュメントH&M銀座店オープン」
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September 06, 2008
先週、今週は、いよいよ1週間後に迫ったH&M銀座店オープンをカウントダウンするかのように、H&Mストックホルム本社ツアーに参加されたメディア記者の方々の記事が、日経新聞、日経MJ、繊研新聞などに掲載されています。
H&Mの商品企画政策、組織、オペレーションなどは、同社のアニュアルレポート(英文年次報告書)を読むだけでも、結構詳しく説明されているのですが、9月5日の繊研新聞の連載記事「H&M強みと弱み②」に、とてもわかりやすい同社の店頭マーチャンダイジング政策のひとつが掲載されていましたので、専門的な解説も織り交ぜてご紹介したいと思います。
私のセミナーでもよくお話しする内容のひとつですが、SPA(製造小売業)系ファッションリテイラーの商品企画の基本のひとつに「企画分類」、すなわち、企画段階で、その商品が、お客さんのどんなニーズ、ウォンツのために企画する商品群に属すものかを明確にしておく、という大切な概念、作業があります。それによって、おのずと、その商品の投入のタイミング、販売期間、生産数量、リードタイムが決まってくるものです。
記事によると、H&M社でも、そのあたりは、徹底しているようで、また、オペレーションチームもそれらの業務サイクルに応じて、分担されているようです。
同社では、
1.ハイファッション・・・いわゆる提案型商品、新しいトレンドの芽を見つけるべく、一部の店舗に少量で展開し、売り切りで顧客の反応を見る
2.コンテンポラリーファッション・・・いわゆる重点販売商品、1で成果のあったものをマストレンドとして落とし込み、しっかり売上利益を取る
3.モダンベーシック・・・いわゆる定番・継続商品、トレンドに左右されず、比較的長く着ることができる品質重視のお約束商品、シーズン中一定期間、在庫を切らしてはいけない
4.L.O.G.G.・・・アメリカンカジュアル、1~3のヨーロピアンテイストに対して、よりアメカジテイストの強いもの(比較的、3の考え方に近いのではないかと思われます)
の大きく分けて4つの企画分類があるようで、それらの商品企画ミックス、投入頻度ミックス、商品回転ミックスにより、店舗特性に合わせて、巧妙な投入計画が立てられ、結果として、いつ行っても、期待した商品が確実に店頭にある(ベーシック系)と同時に、思いがけない新しい商品との出会い(提案型商品)が演出され、店頭鮮度が保たれることになるわけです。
H&Mの場合、これらが、商品のラベル(襟ネーム)ではっきり、区別されており、ウィメンズで言えば
☆ハイファッションは、グレーがかったピンク地のラベル
☆コンテンポラリーファッションは、バラのジャガード地のラベル
☆ベーシックは、H&Mのロゴが3つ並んだラベル
☆LOGGは、そのままLOGGと表示されたラベル
というようにお客さんも一目見ればわかるようにできています。
メンズは、もともと「ハイファッション」はなかったようですが、銀座店オープンにあたり、「MAN TREND」というハイファッションラインがスタートする模様。
ところで、日本のH&Mはどうなるかフタを開けてみないとわかりませんが、海外の事例でいくと、H&Mのお店って、店構え、内装はかっこいいのですが、単品のサイズ展開が多いのと、商品回転に対応した業務の一環か、店頭には、同一商品がたくさん並んでいます。そのため、特に、初めて同店を見る方にとっては、店頭の見た目はけっこう「大味(おおあじ)」に感じるかもしれません。
むしろ、ZARAの方が、計算されつくした美しい陳列手法が取られていて、きれいで選びやすいと感じることでしょう。
その代わり、H&Mは、比較的店内にマネキンを使ったスタイリング提案が多いのと、上記のように、企画意図別に分類されたラベルの違いを見ながら、ショッピングをするのも、H&Mでのお買い物の楽しみ方のひとつになるかもしれません。H&Mが実験的に投入している商品を知るには、グレーがかったピンク色のラベルを探せ!ってわけです。
世界約30カ国、さまざまな立地で支持を得ている、世界最大のファッション業態、H&M。売り場から学ぶこともたくさんありそうです。ぜひ、ストアコンパリゾン、ベンチマークの対象としてもウォッチして行きたいところです。
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August 30, 2008
8月29日の日経新聞に、9月13日の銀座店オープンが迫ったH&M(ヘネス・アンド・モーリッツ)のロルフ・エリクセンCEOのストックホルムでのインタビュー記事が掲載されていました。
日本戦略については、これまでと変わらない
・都市部と地方SCへの積極出店
・M&Aも視野に入れた事業拡大
を中心に語られていたようですが、中でも、気になったのは、「価格は(中略)国内最大手ファーストリテイリング傘下のユニクロとほぼ同水準とする計画」との1文です。
ウェッブサイトで公表されている価格は、率直に安い!(日本価格でなく、海外で見る安さそのまま)と思いましたが、やはりユニクロの価格を意識していたのですね。
直観的に、ボトムス、インナー、服飾雑貨あたりは特に業界の価格設定を揺るがすことになるかもしれないと思いました。
H&M MAGAZINE←参考までに、この中に出ている商品と価格をご覧ください。
また、銀座、原宿、渋谷の都市部旗艦店オープンが決まっていますが、来年埼玉に開業するショッピングセンターにSC1号店オープンの噂も耳にするようになりました。今後、開業が予定されている都市近郊大型SCは、積極的に核テナントとして招致することでしょうね。
来週から9月、銀座のオープン、待ち遠しいですね。
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関連エントリー‐H&M社長、日本進出戦略を語る
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August 24, 2008
今週の初めに、「先週の記事別アクセスランキング」で、ZARA(ザラ)を基幹業態とするスペインのインディテックスグループの2008年の第1四半期(2月1日~4月30日)の売り上げが、同時期の米GAPの売上を抜き、世界最大のファッション小売企業となったことに関するニュースについて触れました。
その後、海外ニュースとそれぞれの企業の四半期決算のリリース記事に少し目を通してみましたので、ちょっとまとめてみます。ともに第1四半期の数字です。
インディテックス・グループ ギャップ
売上 2,218百万ユーロ(9%増) 3,380百万USドル(4%減)
経常利益 219百万ユーロ(10%増) 249百万USドル(40%増)
店舗数 約3,900店舗 3,177店舗
実際には、今年の5月ころの為替でいきますと(ユーロ=162円、USドル=105円くらい)、確かにインディテックスが上回りますが、今週末あたりのUSドル=110円の為替レートで行きますと、まだわずかにギャップが上という、為替レベルの微妙なところのようです。利益は完全にインディテックス社の方が上を行っていますがね。
しかしながら、ここ数年、インディテックスは、コンスタントに二桁増、一方、ギャップは、既存店が10%減、バナリパは横ばいのようですが、GAPと特にオールドネイビーが苦戦しているようで、リストラ、コストカットに必死で収益を回復中という状況なので、今期の末には、確実にインディテックスが一番になるのではないでしょうか。
今回、ニュースをチェックしていて、おやっと思ったのですが、まあ、為替がぶれたら入れ替わる微妙なところ、という理由もあってか、INDITEXとGAPの売上を比較するニュース記事は、ほとんど、イギリス、オーストラリア、インドなど、旧大英帝国系の国発信のもので、アメリカ系メディアの記事は見当たりませんでした。
これがもう一つの理由かどうかはわかりませんが、実は、INDITEXグループは、世界70カ国、3900店舗あって、メキシコには179店舗もあるのに、アメリカ合衆国には、ZARAのみ、たった32店舗しかないんですね。ちなみに日本はすでに、33店舗あります。
それゆえ、アメリカでは、先に進出したわりに、後発のH&Mの150店舗(世界1600店舗中)に抜かれています。
ZARAって、世界共通価格のようなイメージがありますが(昔、値札に4つの通貨が表示されていたのが印象的だったもので)、遠方で、コストの掛かる国、地域によっては、本国と最大40%の価格差があるそうです。それゆえファッション成熟度の高い、価格が高めになってしまい、競合との差別化が明確に図りづらい国では、それほど威力が発揮できなのかもしれない、とふと思ったりしました。
しかしながら、世界で右に出るもののいない究極のファッションSPA(製造小売)企業モデル、インディテックス社の今後の全世界的成長はしばらく止まらないことでしょう。
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関連エントリー-ZARA(ザラ)のインディテックスグループの驚異的な成長
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August 20, 2008
8月20日付の繊研新聞、日本繊維新聞によると、ラフォーレ原宿は、06年から、イギリスのファストファッションSPA最大手のTOPSHOP(トップショップ)およびTOPMAN(トップマン)を実験的に展開していましたが、売上好調なことから、今秋、3倍の規模の180坪(1階、2階の2層)に増床してリニューアルオープンをするとのことです。
同売り場は、8月25日に一旦クローズし、増床改装にあたってはロンドンオックスフォードサーカスの3000坪の旗艦店を彷彿とさせるような世界観をもって臨むとのこと(←ちょっと大げさですかね;ラフォーレ原宿全館をTOPSHOPにするくらいじゃないと、ロンドンの旗艦店の凄さは伝わらないでしょう)。リニューアルオープンは、10月16日になるようです。
繊研新聞にも、日本繊維新聞にも11月に同じ明治通り沿いにオープンするH&Mに「対抗」?して、という表現が使われていましたが、GAP、ZARA、H&M、TOPSHOP・・・世界の大手ファッションSPAが明治通りx表参道の神宮前交差点にそろい踏みとなり、「相乗効果」を期待して、と言った方が適切かもしれません。
これを機会にトップショップも、ロンドン並みとはいかなくても、もう少し価格がこなれてくるといいなと思いますが・・・。
また、こんな状況なら、UTにしている旧ユニクロ原宿店も通常のユニクロ業態に戻した方がよいかもしれませんね。
ラグジュアリーブランドなどの国際ブランド旗艦店、世界の大手ファッションSPA、ミックスユーズド業態の大型店での買い回りが便利になって、10月~11月の原宿、表参道はホントに熱くなりそうです。
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関連エントリー‐ファストファッションの挑戦状
関連エントリー‐英トップショップがラフォーレ原宿に出店
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August 14, 2008
8月11日の繊研新聞にZARA(ザラ)を基幹業態とするスペインインディテックスグループが、一年半の構想の末、7月に立ち上げた手の届くラグジュアリ服飾小物の新業態に関する記事が掲載されていました。
店名はUterqüe(スペイン語読みするとウテルケ;ラテン語で「両方」を意味する言葉)、バルセロナに2店舗、マドリッドに2店舗、本社近くのコルニャに1店舗を同時オープンして盛況、話題を呼んでいるようです。
Uterqüeホームページ
※表示はスペイン語ですが、国名のESPANAを選んだ後、右下のidioma(言語という意味)をEnglishに直せば英語に変わります。
古きよき英国ライブラリーをイメージした内装に、商品ごとに配慮された照明、ブラックスーツの教育を受けたスタッフによる接客。
バッグ、靴、革小物、ジュエリー、スカーフ、サングラス・・・今のところレディースのみ。デザインはすべて社内デザイナーによるもので、スペインの地の利を活かして職人によるハンドメイド、ラグジュアリブランドに迫るクオリティが売りのようです。価格は以下の通り
靴 50-60ユーロ
ブーツ 150ユーロ
バッグ 160-250ユーロ
ベルト 30-50ユーロ
サングラス 40-50ユーロ
革手袋 40ユーロ
以上繊研新聞記事より
更にサイト内のカタログにある価格を拾うと
チェーンタイプアクセサリー 49.90ユーロ
コインケース 19.90ユーロ
シルクスカーフ 59.90ユーロ
サングラス 39.90ユーロ
となります。
(1ユーロ=163円)
ザラ業態同様毎週新しい商品が追加されるとのことですのでファッションフリークは時間さえあれば通いつめてしまうのではないでしょうか?
年内にスペイン、ポルトガル、ギリシャに20-30店舗のスピード出店を予定。
実際の商品クオリティを見てみないと何とも言えませんが、これはまさしく同社のルイヴィトン、グッチ、エルメスなどラグジュアリブランドの原価構造、価格設定への挑戦になるのでしょう。
インディテックスがUterqüeの名に込めた「両方」とは、高品質と手の届く価格の両方で顧客を満足させるもの、という意味なのでしょうか?
いずれは世界のラグジュアリブランド消費国、日本にもやって来るようです。
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July 25, 2008
先日、業界紙の方とお話していて、H&Mが日本出店を目前にして、モバイルサイトを立ち上げているいるのを知りました。
mobile.hm.comについて
25日付のシブヤ経済新聞にも記事が出てましたね。
H&Mが進出国でオープン前にモバイルサイトを立ち上げて顧客とのコミュニケーションをはかるのは初めてだとのこと。
さっそく、QRコードから閲覧、会員登録も済ませました。
・銀座店にオープン前に入店して25%OFFでお買物ができる(100名限定)
・オープンレセプションパーティへのご招待
・商品紹介
・スタッフによるウラばなしblog
などなどコンテンツはなかなか魅力的なものだと思いました。
日本の今、これからのマーケット、顧客特性を理解したみごとなオープン前メディア戦略のひとつだと思いました。
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関連エントリー‐いよいよプレス活動を始めた、H&M エイチ・アンド・エム・ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン
【お知らせ】8月8日、東京にてファッションビジネスセミナー開催します。詳細、お申し込みは>>>こちら
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June 20, 2008
6月17日、18日の繊研新聞に、アメリカのレディース&メンズ、ティーンズ・ヤング向け低価格ファッションチェーン、フォーエバー21に関する記事が連載されていました。
同社は、87年にLAを拠点に創業され、現在全米406店舗、年商1000億円超の株式非公開チェーン。
私も、同社が、90年代後半から2000年代前半にかけて西海岸のSCに次々に出店し、勢いのあるところを見ていましたので、最近の動向が気になっていたチェーン店の一つでありました。
当時、各社がVMDの工夫をこらすショッピングセンター内で、二段がけ什器が多く、什器に目いっぱい商品を詰め込んだ圧倒的なボリュームが印象的でした。商品量と価格からいつもバーゲンさながらの客数の入りだったような印象が強かったです。
SC(ショッピングセンター)を中心に出店し、日本円換算で言うなら
トップスであれば1900円前後
ボトムスやアウターであれば2900円前後
アクセサリーは数百円から
商品バリエーション、ボリューム、バリュープライスで、毎日新しい商品が店頭に入荷し、5週間で売り切る商品回転は、特に若い女性客に人気です。
ライバルはWET SEALやH&Mあたりでしょうか。よく、H&MやZARAなどのファストファッションSPAと比較されることがありますが、彼らのように自前でデザイン、パターンなど企画生産機能を持ちません。
LA拠点の韓国系のアパレルメーカーなど、2000社ほどの取引先が毎週サンプル提案してくる商品を、同社のバイヤーが即座にセレクトし、何千、何万という単位で発注、いわゆるOEM生産の形で納品してもらうスタイルをとっているようです。
生産地は、アジア生産もありますが、今でもフットワークを活かした、カリフォルニア州内、LAダウンタウン界隈で縫製されている商品(MADE IN USA)も少なくないようですね。
90代後半、私がアメリカから日本向けにアパレルやアクセサリーの輸出の仕事をしていたころ、LAダウンタウンのアパレルメーカーから商品を買いつけていた経験があり、フォーエバー21と取引のあったメーカーも少なくなかったので、彼らの事情もわかり、懐かしく思いました。
お読みになって、マルキューブランドみたいなオペレーションをナショナルチェーン化したみたいなビジネスモデルだと思われた方も少なくないはず。
海外は、カナダ、東南アジア、中東、そして最近、中国、韓国へも出店を始めましたが、日本へは、2000年ころでしたか、三愛と組んで、東京、大阪に確か3店舗くらい出店し、間もなく撤退した歴史もあります。
フォーエバー21がここまでの規模になって、大手SPAとは違い、企画生産機能を持たずに2000社が提案する企画から買付をしているというところはとても興味深いですね。
ネガティブな面を見ると、品質の統制が難しかったり(実際クオリティのばらつきは結構あるようです)、デザイナーブランドからデザイン模倣訴訟を何件か起こされていたり、メーカークオリティコントロールは難しいところだと思います。
しかしながら、アパレルメーカー側から見れば、この規模のチェーン店で、企画さえよければ取引が出来、うまく行けばビジネスが拡大できるという門戸を広げている売先が存在するということは、同社を相手にアメリカンドリームを夢見るメーカーも少なくないはず。
ファッションチェーン店が、規模が大きくなり、株式公開などをすると、株主を配慮した優等生的なオペレーションを整えざるをえなくなり、無理な出店もして、ある意味「つまらなくなる」事例はたくさんあります。
フォーエバー21のように、株式非公開、商品企画さえよければ来るもの拒まず、ある意味「やんちゃ性」を貫いて、どこまで、顧客の支持を得て、成長するか?今後の動向も注目したいところです。
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May 21, 2008
先週の記事になりますが、5月16日の繊研新聞、世界最大のファッションSPA業態、H&M(エイチ・アンド・エム・ヘネス・アンド・マウリッツ)関連の記事のひとつに、プレスリリースのために来日した新ヘッドデザイナー、Ann-Sofie Johansson さんのインタビューがありました。
彼女が、H&Mの機動的なマーチャンダイジング(MD)組織を説明する部分で読み過ごしてはならないことは、同社の商品ライン別に組まれている縦割りチームの構成メンバーが、デザイナー、バイヤー、そしてバジェット(予算)コントローラーであることでしょう。
同社が各MDチームに予算コントローラーを配置していることは、年次レポートなどでも周知の事実ですが、この職務が果たす役割は極めて大きいと思っています。
つまり、一般的にファッションビジネスにおいては、どんな商品を企画してどこで作って、いつ店頭に並べるかには重きを置いていますが、どれだけ作るか(数量)?、いつ何を基準に見極め、売り切って在庫を残さないようにするか?については、二の次にされることが多いです。
極論かもしれませんが、それがないことが、マーケットで飽きられたり、在庫過多となって、多くのファッションブランドが短命に終わる要因のひとつではないかとも思っています。
ファッション製造小売業、いわゆるSPAという一気通貫ビジネスモデルにおいては、毎週の店頭の動向から売上、粗利、在庫、仕入の進捗を確認しながら、需要予測をし、シーズン中に変化に対応する、店頭在庫コントロールの技術が欠かせないと思います。
H&Mが言うところの予算コントローラーは、そんな技術を熟知したスペシャリストであり、デザイナー、バイヤーとチームを組んでアドバイスをしながら、店頭の鮮度を管理(コントロール)する司令塔に違いありません。
そんなメンバー構成できめ細かく、ハイスピードで売場に対応することが、同社が世界1500店舗で高い粗利と商品回転を実現しながら、継続的な成長を遂げているゆえんのひとつではないかと思っています。
これに近い役割を果たしてる日本企業の職務として、しまむらの「商品コントローラー」というロールモデルがあります。
多くの成功しているファッションSPA、専門店がこの職務の人財に存在価値を見出しています。マルキュー系ブランドの中にもこの予算コントローラー的な職務の方がしっかり手綱を締め、感性とビジネスのバランスをとって安定的に成長している会社もあります。
ファッションビジネスにおいて、いい商品を企画して生産することが第一、利は元にあり、には間違いありませんが、そろそろこのあたりの精度を高めて行かないと勝ち残れない時代にも入ってきていると思います。
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May 16, 2008
昨日に続いて、5月16日の日経MJと日本繊維新聞にもH&M日本法人関連の記事が掲載されており、新しい情報として、
川崎市に物流拠点を賃借し、6月から秋冬商品の入荷が始まる
という内容を追記しておきます。
川崎といえば、東京港と横浜港のちょうど間ですから、船便で商品を日本に持ち込み、首都圏に店舗を構える上では、最適な物流立地だと思います。
ちなみに現在、関東と関西に店舗を展開中の同じスウェーデン発世界最大のホームファッションストア、IKEA(イケア)は、いまのところ店舗はないものの、関東と関西のちょうど中間に位置づく愛知県に物流センターを開設中。
この2つのスウェーデンのリテイル企業が、極東である日本市場を攻略するロジスティック戦略のお手並みには、注目し、参考にしてゆくたいと思います。
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関連エントリー-リテイルロジスティック戦略の真骨頂
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May 15, 2008
日経新聞と繊研新聞に、日本進出の準備を進めるH&Mがこの度、日本で行った秋冬商品プレスプレビューに関する記事が掲載されていました。
以下、繊研新聞の記事を中心にまとめてみました。
ジャパン社社長の方は、75年生まれ、日本人とアメリカ人の両親をもち、東京育ちのスウェーデン国籍をもつクリスティン・エドマンさんという女性。H&Mでは3年のキャリアがあるようで、H&M香港の立ち上げに携わられたとのことです(※)。
インタビュー記事にある今回明らかになった日本戦略を以下に整理しておきましょう。
・日本市場向けに品質管理の常駐スタッフをおいた
・日本進出にあたり通常2‐3ヵ月のフロアマネージャー研修を海外店舗で1年近くかけた
・大多数は本国の企画となるが、日本向けMDを担当する人材をすでに採用している。
・大都市路面立地だけでなく郊外ショッピングセンターへの出店も検討
・09年秋開店予定の3号店は、渋谷ブックファースト跡地(マルキューから東急本店に向かう途中)約1000坪でフルラインの大型店は東京最大級のファッションストア
・秋冬コレクションが今後、プレス向けに渋谷のショールームでみられる、毎週新しい型が入荷になるらしい
ということで日本に対してグローバルMDでゆく、特別な対応はしないとしていた以前の同社のコメントを変更し、しっかり日本対策をする模様ですね。
関連記事面に、コレクションの写真と主なアイテムの価格が少しでていましたが、海外のH&Mを知る人から見ると少し割高のようで、日本のザラくらいの価格ではないかな?という印象です。
価格の付け方は
何千990円
何千490円
といったユニクロ的価格表示が目立ちます。税込でしょうかね。
これを皮切りに今後、メディアへの露出が増えて来ると思いますが、H&Mが銀座1号店開店までにどのような顧客ポジショニングを構築するか、興味が尽きません。
【※5月17日訂正】 H&M日本法人社長のエドマンさんの経歴ですが、私の繊研新聞の記事の取り違いで、誤りがありましたので訂正いたしました。エントリー時に記載した、「アシスタントブランドマネージャー」をされたのは前々職の玩具メーカーの時、「ビジネス展開ディレクター」をされたのは前職の菓子メーカーにお勤めの時だったとのこと。業界紙の記者の方にご指摘いただきました。Hさん、ありがとうございました!
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【第12位】→stay (08.5.15現在)
関連エントリー-H&M社長、日本進出戦略を語る
関連エントリー-H&M(エッチアンドエム)日本語版ウェブサイト
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April 13, 2008
今発売中の日経トレンディの5月号、「安けりゃ、いいのか!?」の特集の中に、日本上陸寸前の「H&M」研究の記事が掲載されています。
6ページにわたり、H&Mのビジネスモデルの紹介から、日本での成功の可能性、そして、実際上海で購入してきたH&Mの商品を、業界でも著名な小島健輔先生や中島ゆう子先生らが、日本の企業の商品と比較しながら評価するというおもしろい内容です。実は、企画当初から、光栄ながら、私も取材に協力させていただきました。よろしかったらご一読ください。
この記事の中で、ひとつ気になっていることは、専門家の方々が、一様に、H&Mはレディースには強みがあり、即効的に日本のマーケットに与える影響は大きいが、メンズはそれほどではないのではないか、というようなご意見が多かったことです。
これは、私も同感なのですが、今回の企画を通じて、思ったことがあります。
日本のメンズカジュアルは、歴史的に、圧倒的にアメリカンカジュアル(アメカジ)の影響を受けていて、今もその傾向が強いと思います。一方、今回ブームを巻き起こすであろう欧州ファストファッションのH&Mや進出済みのZARAは、アメカジに対比していうとヨーロピアンやモードのテイストになるでしょう。
日本のメンズカジュアルマーケットの中で、このヨーロピアンというかモードのテイストは古くからありますが、当初は、べたな言い方をすると、ファッション好きの人や水商売系の人のものだったかもしれませんが、数年前から続くお兄系ブームのあたりから、かなり市民権を獲得して、大衆化も含めてシェアが確実に高まっているのを感じています。おそらく、業界も熱い視線を向けているので、需要に対して、供給も追いついてきているでしょうね。
実際、箪笥(たんす)というかクローゼットの中身もアメカジ系からヨーロピアンモード系に変わってきている方々も多いのでは・・・
H&MやZARAのブームがきっかけとなり、男性のクローゼットのアメカジ対ヨーロピアンの構成を逆転させることになるのではないか、それがメンズファッションの民主化、解放を促進するのではないか、とちょっと楽しみにしています。
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April 04, 2008
今秋、日本進出を控えた世界最大のファッション業態、スウェーデンのH&Mが、4月3日付プレスリリースで、11月に日本が世界に誇るデザイナー、コム・デ・ギャルソン(川久保玲)とのコラボコレクションを発売することを発表しました。
このニュースは、4月4日付繊研新聞の一面トップや、世界のネット上のファッションニュースサイトで次々に取り上げられています。
H&Mのプレスリリースをそのまま和訳したのが、このサイトです。
共同通信PRワイヤー:コム・デ・ギャルソンが、今秋日本上陸のH&Mとコラボレーションへ
メンズ、レディース、キッズ、アクセサリー、フレグランスのフルラインで、11月7日の原宿店オープンでは、世界発売に先駆けた先行販売になるようです。(銀座店、原宿店とも8-9月オープンと聞いていましたが、銀座店は9月、原宿店は11月オープンのようです。)
コム・デ・ギャルソンの川久保玲さんは、これまで、クリエーションを最も大切にし、クリエーションとビジネスのバランスを取ることが自分のジレンマであり、今回のコラボは、それを究極に、そして折り合いをつける最高のチャンスとしてH&Mとのコラボをとても前向きに考えてらっしゃいますね。
H&M側も、カールラガーフェルドから始まった秋のコレクションデザイナーとのカプセル(限定)コレクションも今年で、5年目になりますが、コラボしたいデザイナーの筆頭に川久保玲さんがあったようで、日本進出の今年には最高のプロジェクトになることを確信しているようです。
業界の方に対しては、言わずもがなですが、日本進出にあたり、日本のファッション業界で最もインパクトのあるデザイナーと組んだH&M恐るべし、というのがニュースを知った時の私の率直な感想です。
これで一気に日本でのH&Mの知名度アップは間違いないでしょうし、半信半疑だった業界にその実力とH&Mは手抜きをしない、徹底した会社だという現実が付きつけられることになりそうです。
GAPが原宿にオープンした時、商品割引券が配布され、表参道に長蛇の列ができたことを覚えています。
H&Mがオープンする明治通り側はとても歩道が狭く、GAPの時以上に大混乱必至ですね。大丈夫かな、とかつて大型店オープンの時のお客様の列を、安全と近隣への迷惑いかに避けるかを考えていたころの自分を思い出して勝手に心配してしまいました(笑)
それから9月の銀座店のオープンにも何かしかけがあるはずなので、そちらの方も楽しみにしたいと思います。
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【第10位】↓down (08.4.4現在)
関連エントリー‐H&M(エッチアンドエム)、2008年秋 日本進出
関連エントリー‐H&M、次なるコラボはステラ・マッカトニー
関連エントリー‐H&M(エッチアンドエム)の06年コラボはヴィクター&ロルフ
関連エントリー‐H&M 今秋のコラボデザイナーはロベルト・カバリ
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March 08, 2008
3月8日の繊研新聞に、この秋日本進出の準備を進めている世界最大のファッションSPA業態、スウェーデンのH&M(エッチアンドエム)が、同スウェーデンで、セレクトショップの「ウイークデイ」や、日本のデニムファンにはおなじみのブランド、「チープマンデー」を展開するファブリック・スカンディナビアン(以下FS社)を買収することに関する記事が掲載されています。 H&Mのオリジナル記事はこちら。
H&M関連プレスリリース記事
FS社は、現在日本円換算年商42億円規模のグループで、「ウィークデイ」は、現在6店舗のスウェーデンを中心にヨーロッパのハイエンドブランドと古着をミックスしたセレクトショップ、「チープマンデー」は、同ショップから生まれ、現在では28カ国1000店舗に卸売りされている欧米デニムブランドの中では、比較的安価のタイトデニムパンツを核とするブランドです。
WEEKEND ホームページ
CHEAP MONDAY ホームページ
チープマンデーのホームページにあるブランドストーリーを読んでいて面白かったのは、同ブランドは、プレミアムジーンズブームの最中、高価格のブランドが乱立する中、同じようなファッション感性で、それらの商品と並べて売っても見劣りしない安価なデニムパンツブランドを開発できないだろうか?という発想から生まれたブランドとのこと。
このあたり、H&Mと共感する部分もあるんだろうな、思って読んでいました。
当初はH&MがFS社の60%の株を取得し、3-5年後に残りの株を買い増す予定とのことですが、FS社はビジネス、経営陣、従業員とも現在のまま継続し、H&Mの生産やロジスティックのインフラを活用してビジネス拡大を目指すとのことです。
記憶では、H&M社としては、H&M業態拡大目的以外の投資としては珍しい買収のようですが、将来への布石として、面白い相乗効果を生み出すことを楽しみにしています。
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February 29, 2008
発売中の商業界「ファッション販売」4月号、特集「ファッション業界入門」の中の「世界のアパレル専門店ベスト10」の部分を調査、執筆させて頂きました。
月刊「ファッション販売」08年4月特大号
1位のGAP(米)から10位のプライマーク(アイルランド)まで、調査、作表していて、付け加えなければならないこと、気づいたこと、興味深かったこととしては、
○最新決算ベースだとH&M(07.11)がザラのInditexグループ(07.01)よりも売上が大きいですが、同じ月で切ったら、Inditexの方が大きい=GAPに次ぐ世界2位であること。
○非公開のオランダのC&A(推定5位?)と、リズクレイボーンやエスプリのような、卸が50%を越えるSPA系の企業を除くと、6位に日本のユニクロ(ファーストリテイリング)、8位に同しまむらが入ること。
○同様に、今、イギリスで話題沸騰中のプライマークが10位まで入ってきたこと。
でしょうか。
プライマーク、昨年、ロンドンに大型旗艦店をオープンし、今、イギリスのファッション業界でもっとも注目を浴びているファッションリテイラーのひとつです。低価格のストリートカジュアルを基軸にしたハイストリートファッション(イギリスでのファストファッションの呼び名)。
同社がアイルランド出身で、イギリスでも郊外で成長したため、私は、お恥ずかしながら、まだ見ていません。
日本で海外ファッションの買い付け、ネット通販をされている方々が数多くいらっしゃいますが、彼ら彼女らに言わせると、今、熱いのは、日本進出が決まったH&Mよりも、プライマークだそうです。
これから目が離せないリテイラーのひとつでありましょう。
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【第8位】→stay (08.2.29現在)
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February 28, 2008
2月25日の繊研新聞に、以前から物議をかもし出している、世界最大のファッションSPA業態、H&M(エッチアンドエム)のパリ、シャンゼリゼ出店に関する記事が掲載されていました。
記事によると、同社は、2010年に旗艦店出店(3層で計850坪)を予定していますが、一旦、パリ商業施設委員会が出店却下した後、フランス商業施設商業委員会が許可をした、といういきさつ。今度は、パリ市が、同地域がファッションリテイルだらけになって、景観を害することを懸念して、同プランに「待った」をかけ、これに対し、国務院が判断を下すのに、1年かかるとのことです。
保守的なグループは、ファストファションの雄の襲来に危機感を感じていらっしゃるようですが、H&Mの爆発的な客数動員に期待している地元の声もあるようです。
いやはや、ここまで来ると、社会問題ですね。
もうひとつ海外ニュースから、H&Mが動物愛護の視点から、オーストラリアのメリノウールを同社商品に採用しない、と決めたことに関する記事があります。
REUTER ; H&M stops using some wool on sheep welfare concern
このmulesing(ミュールシング)という処置は、知らなかったのですが、
ウィキペディア(Wikipedia):ミュールシング
に詳細があります。寄生虫繁殖防止のために、オーストラリアで伝統的に行われている羊を傷つける作業のようで、ちょっと、エグイので、詳しくはそちらをお読みください。
私も服は、天然素材へのこだわりが強い方ですが、考えさせられますね。
昨年は、日本でも、原料の出所を押さえきれない(ある意味仕入先任せ)ことなどが原因で、カシミヤの混率誤表示が問題になったりしましたが、大手を筆頭に、CSR(企業の社会的責任)の観点から、もっと踏み込んで配慮しなければならないことも多くなりそうだなぁと感じるニュースであります。
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February 27, 2008
海外ニュースをチェックしていて、最近のZARA(ザラ)の動向に関する記事を見つけました。2月19日付けウォールストリートジャーナルです。
THE WALL STREET JOURNAL:Pace-Setting Zara Seeks More Speed To Fight Its Rising Cheap-Chic Rivals
毎年売上利益とも二桁増を続ける同社(Inditexグループ)も、1/3の売上を占める本国スペイン国内の経済減速や、持ち前のスピードサプライチェーンも、ライバルSPA企業の同社をベンチマークしたサプライチェーン改革にキャッチアップされつつあり、投資家の同社に対する見方がシビアになってきている模様で、現在、そしてこれから取り組む課題について幹部へのインタビューを中心に記事が構成されています。
記事にあるように、投資家の懸念の要点をまとめると、
・ZARAの店頭に商品をいかに早く届けるかのオペレーションは、業界において非常に明解な、ベンチマークの対象としやすいケーススタディであり、世界中の多くの学者、企業が研究し尽くし、模倣を始めている。
・そんなライバルが増え、今後、スピードを優先するために、地中海近隣諸国で作る比較的高めのコストを、これまで優位を持っていた世界の店頭の商品回転、値下をしないで売り切る力で吸収しきれるか?
というところでしょうか。
これに対して記事で取り上げられている同社の取り組み、成果の事例をご紹介しておきましょう。
○これまで、年中、出店月を構わず多店舗出店していたところを、8月など売上の低い月のオープンは避け、初期投資の回収をシビアにした。(ちなみに過去12ヶ月に同社は560店舗!出店しています)
○時間帯別売上分析の精度を高め、人員シフトに反映、人件費を2%削減した。
○商品管理タグ(アラームタグ)の取り付け作業を店舗から工場に変更するなどにより、週2回の新商品投入曜日に、従来より、3時間早く商品を店頭に並べることができるようになった。
○店舗の発注携帯端末による追加発注作業が3時間→1時間以内に削減
その他、航空会社との取り組みによって、ある地域に商品を届けた飛行機を空で戻すのではなく、アジアの原産国を回り原料や半製品を積んでスペインに持ち帰るなんて、グローバルSPAならではの、ダイナミックな物流改革も紹介されていました。
最後に、これは興味深い、今後、生産、出店ともウエイトが上がるであろうと注目されるアジアへの物流拠点検討については、出店が増えれば検討するが、2013年までは、現状の体制で問題はない、としているようです。
世界のファッションリテイラーのベストプラクティスと言われる彼らが、将来、アジアに拠点を構えるとしたら、どんな風になるんでしょうね。そんなことを思い巡らしていると、日本企業のアジア戦略のヒントも見えてきそうな気がします。
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February 20, 2008
事前にお知らせしましたが、2月19日付けの日本繊維新聞さん、ファッションビジネス教室の欄に、私の執筆記事が掲載されましたのであらためてご紹介させていだたきます。
世界SPAのベーシック(GAP、リミテッド)からトレンド(H&M、ZARA)への世代交代は、何度も述べて来ましたが、今回はもうひとつ、ドメスティック(国内)成長企業からグローバル成長企業への時代に突入したことを中心に記事を書かせていただきました。
人口800万人のスウェーデンのH&M、IKEAの国外売上比率はともに92%超、ZARAのインディテックスも直近決算発表で62%になったことを発表しています。
ユニクロの焦燥を見ればわかるように、世界のビジネストレンドは、彼らの後を追うように進んでいるようで、また、最近のユーロ高もEU圏企業のグローバル性、将来性を評価しての結果と思います。
日本マーケット内においては、いかに「守る」かと同時に、日本企業の海外マーケットへの「攻め」についても考えさせられます。
記事をPDFでお読みいただけるようにいたしました。
よろしかったらPDFダウンロードの上、お読みください。
「日本繊維新聞 グローバルSPA時代のファッションビジネス」をダウンロード
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February 07, 2008
業界雑誌、「チェーンストア・エイジ」の2月1日号に以前もブログでご紹介した記事「H&M、モザイクマーチャンダイジングのベールを剥ぐ」の後編が掲載されていましたので拝読いたしました。
今回の記事の中で、私の琴線に触れたのは、サイズ展開の話です。
昨年は、業界で進むサイズ対応に関して、ブログでいくつかのエントリーを上げましたが、実際は、まだまだ不十分だと言わざるを得ません。
H&Mは、婦人服について、同じデザインの商品で、ヨーロッパサイズ32号~46号(日本サイズ7号~21号に相当)の8サイズを展開していて、このうち中国では32号~44号を展開しています。
記事の筆者の方が言われるように、「着る人を差別しない」ところも、私が常日頃からブログでH&Mが「ファッションの民主化」の旗手であることを申し上げている「ゆえん」のひとつであると思います。
大きいサイズは、普通のサイズを基準にすると、確かに生産効率が悪かったり、売れ残りロスが目立ちがちですが、大きいサイズの顧客が、他ではなかなか商品が見つからないがゆえ、ストアロイヤリティが高いことも事実です。
伊勢丹新宿店は東京でメンズのシェアの25%を持っていると言われていますが、その理由のひとつは、伊勢丹ほどサイズ対応を考えている百貨店が他にはないからだと思っています。
さて、今秋日本進出を果たすH&Mは、日本でMAX何サイズ展開してくるでしょうかね。
同社は、サイズ構成比はマーケットに応じて変えるが、日本向けの特別サイズは作らないとしています。確かに、袖丈が日本規格よりも長いところは日本人一般に合うかどうかという課題は残りますが、とても興味深いところです。
そしてそれが日本の業界のいい刺激になれば、と思います。
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関連エントリー-H&Mの強みはモザイクマーチャンダイジング
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January 18, 2008
2回続けてH&Mに関するエントリーで恐縮ですが・・・チェーンストアエイジ2008.1.15号にH&Mの記事が出ていたので拝読しました。
「世界最強のSPA、H&M モザイクマーチャンダイジングのベールを剥ぐ<前編>」というタイトルです。
ファッション業界専門ではない、アメリカチェーンストアー理論の専門家の方が、どんな視点でH&Mをご覧になるのか、興味深く読ませていただきました。
アメリカと中国の店舗を数店づつ視察されて、商品分類などからアプローチされているのは、さすがです。
記事の要旨として、チェーンストア理論の定石である店舗の標準化を真っ向から覆す手法として、タイトルにある「モザイクマーチャンダイジング」を挙げていらっしゃいます。
おそらく次回の後編で、その本質に迫って行くと思われますが、筆者の方が視察したアメリカの4店舗(西海岸とニューヨーク5番街)でH&Mが持つ約20ある商品ラインのうち、全店に共通するのは、たった4ラインしかなく、各店が店舗の形状と客層に合わせた複数ラインミックスを巧妙に行っている結果、2つと同じ店はなく、そこが、世界に地域の客層にあわせて好立地、あらゆる物件に多店舗出店できるゆえんであると指摘されています。
これは、H&M社自身もIR資料などで認めているところでもありますが、レディース、メンズ、ティーンズ、キッズ、コスメといったターゲット別に商品ライン(テイスト)が複数あり、ラインのアイテムの中にも、企画分類(トレンド対応型、ベーシック対応型、先取提案型etc)があるでしょうから、極論組み合わせは無限大に近いということになりますね。
ユニット数= ターゲット x 商品ライン x 企画分類
私は、同社のMDミックスを「アメーバ」というイメージで見ていましたが、そう、「モザイク」という言葉、適切だと思います。
大事なところは、そういった組み合わせ可能な、ユニット(小さい単位)をきっちり「定義」して、それらをカセットのように組み合わせる技術、それを世界1500店舗においてコントロールできる手法が確立されているということですね。これこそ、全世界、全客層対応型というグローバルSPA業態の強みであると思います。
日本でも、比較的大型店を展開されているファッションリテイラーさんもこの手法を実践されているところも、少なくないと思いますが、H&Mの巧妙さは、既存店売上前年対比の継続的な向上に表れていると思います。
H&M恐るべしですね。
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January 17, 2008
海外のオンラインファッションニュースWWD.COMやVogue.COMなどによると、いまや100人の大所帯となったH&Mのデザインチームを、30年前から率い、今日のH&Mの躍進に貢献したMargareta van den Bosch さん(65)が引退、部下のAnn-Sofie Johansson さん(44)にバトンタッチをするようです。
van den Bosch さんは、コンサルとして今後もH&Mに関与し、コレクションデザイナーとのコラボにもかかわるようで、彼女のH&Mのヘッドデザイナーとしての最後の仕事は今年の秋物、になるとのことです(日本初お目見えのコレクションにあたりますね)。
記事の中に、後任のJohansson さんがvan den Bosch さんにスカウトされてデザインチームにアシスタントとして入ったころの話がありました。当時(約20年前)、彼女は3年間H&Mの店舗販売スタッフだったそうですが、そのころは、デザインチームはまだ10人、コンピューターは一切なく、すべて手作業で仕事を行っていたという昔話。夜学に通いながらデザインを勉強したとのことです。
販売スタッフからスタートして、世界最大のファッションストア業態のヘッドデザイナーというサクセスストーリーも夢があって素敵ですね。
世代交代ではありますが、組織的に動くH&M社のことですから、全体に対する影響はないと思います。
あわせて日本進出もあるこの秋仕掛けるデザイナーカプセルコレクション(コラボ)第五弾のお相手も興味が尽きないところですね。
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December 20, 2007
先にご案内の通り、12月18日の日本繊維新聞に世界最大級のファッションSPA(製造小売業)グループ、スペイン、Inditex(インディテックス)社の基幹業態、ZARA(ザラ)に関する寄稿記事が掲載されましたのでご紹介させていただきます。
今回の見出しは、「ファッション小売りのベストプラクティス~ZARAのビジネス哲学に学ぶ」としていただきました。
正直、世界のファッションリテイラーのベストプラクティスと言える、ZARAから学ぶべきことを、制限字数(2000字台)でまとめるのに苦労しました。読み返してみると、一文一文にちょっと力が入りすぎていたかな、とも思いますので(笑)、業界外の方には読みづらい部分もあるかもしれませんが、ZARAのオペレーションを広く知っていただく入り口としては何とか、まとまったかなとも思っています。
○どうしたら顧客の来店頻度を高められるか?
○どうしたら店頭情報を企画生産現場とリアルタイムに共有し、マーケットの変化に対応できるか?
○どうしたら必要最低限の在庫で売上を高めることができるか?
○どうしたら週末だけでなく、週の初めも売り逃しをせず、週の売上を極大化できるか?
ZARAのオペレーションには、すべてのファッション企業を勇気づけるヒントが詰まっていると思います。
よろしかったら記事をPDFダウンロードしてお読みください。そして、是非、ZARAの店頭に行って何かを感じてください。
いつの日か、ZARAのようなファッションリテイラーが日本から出現することを夢見て・・・
「ZARAのビジネス哲学に学ぶ」をダウンロード
末筆ながら、ニッセンさん、この度も機会を頂戴しありがとうございました。
日本繊維新聞ホームページ
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関連エントリー-ZARA(ザラ)のインディテックスグループの驚異的な成長
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December 16, 2007
来る12月18日(火)、日本繊維新聞(ニッセン)さんのご依頼で執筆したスペインのインディテックスグループの基幹業態、日本でもすっかりおなじみになったZARA(ザラ)に関する寄稿記事が同紙に掲載されますので、事前にご案内させていただきます。
ニッセンさんには、以前、ファストファッションについて2回、H&Mについて1回コラムを執筆しましたが、今回は、ファッションリテイラーがZARAに学ぶべき政策を簡単にまとめさせていただきました。
ZARAの哲学、オペレーションを整理するたびに、ファッション業界で、これほど進んだディマンドチェーンマネージメント(顧客起点のサプライチェーンマネージメント=SCM)はないだろうと、思い知らされます。
しかしながら、そのひとつひとつはファッションビジネスの基本中の基本であり、彼らをゴールにして日々の業務改善を考えたら、まだまだ日本のファッション企業が「やれる」ことはたくさんあることにも気付かされます。
その点、来年、マークすべきは、H&MよりむしろZARAではないかと思えてきます。
2008年の取り組む課題のひとつに「ZARAのベンチマーキング」というのも悪くないんじゃないでしょうか?
よろしかったら是非お読みください。
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【第9位】→stay (07.12.16現在)
関連エントリー-日本繊維新聞「FB(ファッションビジネス)教室」にコラムが掲載されました(上)
関連エントリー-日本繊維新聞「FB(ファッションビジネス)教室」にコラムが掲載されました(下)
関連エントリー-H&Mのハイスピード経営
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October 31, 2007
商業界発行 「ファッション販売」12月号にファストファッションに関する寄稿記事が掲載されました。
タイトル 「ファストファッションの襲来で日本はこう変わる」(40P-43P)
というちょっと大上段な(笑)見出しをつけて下さいましたが、
○ファストファッションの定義
○御三家=H&M、ZARA、TOPSHOPの紹介や写真
○ファストファッションが生活者の賢い買い回り行動の一角に入り込む隙間(ポジショニング)の図表
を使って 「5分でわかるファストファッションの基礎知識」 的に解説しています。
お近くの書店店頭で販売されていますので、よろしかったらお読みください。
ファッション販売 12月号 について
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【第9位】→stay (07.10.31現在)
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October 26, 2007
遅くなりましたが、10月23日(火)、日本繊維新聞(ニッセン)さんに掲載された寄稿記事をアップしておきます。
ファッションビジネス教室「H&Mのハイスピード経営」 ととてもわかりやすい見出しをつけていただきました。
まだお読みでない方は、こちらからダウンロードしてお読みください。
「H&Mのハイスピード経営.pdf」をダウンロード
注:記事中の表、「世界大手SPAの業績比較」の中の「インデックス」とあるのは「インディテックス」の誤りです。
日本繊維新聞ホームページ
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関連エントリー-日本繊維新聞10月23日付にH&Mに関する寄稿が掲載されます
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October 21, 2007
来る10月23日(火)、日本繊維新聞(ニッセン)さんのご依頼で執筆したH&Mに関する記事が同紙に掲載されますので、事前にご案内させていただきます。
ニッセンさんには、以前、ファストファッションについて2回に渡ってコラムを執筆しましたが、今回は、H&M社の紹介、強み、日本戦略の予測について、「3分間でわかるH&Mと日本進出」的に簡単にまとめたものです。
H&Mについて記事を書くにあたり、H&Mのアニュアル(年次)レポートや過去の資料を読み返すたびに思うのですが、ファストファッションって、とてもゲリラ的なビジネスモデルに思われがちですが、H&MにしてもZARAにしても、ビジネスの原則論を考えた時、極めて王道的な戦略をとる企業であるなあ、ということ。
・用意周到なマーケットリサーチ
・顧客購買心理の徹底研究
・生活者、店頭起点の発想
・選択と経営資源の徹底集中
・効率の追及
・リスクの軽減
・最大の成果
なんか、むしろ、従来のファッションビジネスの常識の方が、これらと逆、ゲリラ的なんじゃないかと思えてしまうくらいです。
よろしかったら是非お読みください。
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【第5位】→up (07.10.21現在)
関連エントリー-日本繊維新聞「FB(ファッションビジネス)教室」にコラムが掲載されました(上)
関連エントリー-日本繊維新聞「FB(ファッションビジネス)教室」にコラムが掲載されました(下)
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September 26, 2007
9月26日の繊研新聞、ファッション都市神戸特集の中に、180円スニーカーでおなじみの「靴のヒラキ」が今年9月14日に三宮センター街で1号店をオープンした婦人靴の新業態「hyypia(ヒッピア)」の紹介記事が掲載されていました。
神戸新聞ニュースにオープン時の取材記事がありました。
靴のヒラキが婦人靴1号店開業 神戸
驚愕の?180円キャンバススニーカーでメディアでも話題になり、何百何十円円という低価格のカジュアルシューズの通販、小売でゲリラ的に成長した同社は、昨年11月に株式公開も果たしていますが、今回の新業態はまたまたちょっと見過ごせない存在になりそうな予感です。
靴の産地では、レザーシューズに強い東京浅草に対して、同社の本社のある神戸は、ケミカル(合皮)シューズの産地として有名なところです。
革靴の輸入規制があって、海外に比べて靴の値段の高いわが国では、ここのところ合皮のクオリティも良くなったおかげで、デザイン性も高く、用途によっては、革靴とさほど遜色ない合皮靴が安価でマーケットに出回るようになりました。
「エスペランサ」を展開し、感覚のよい靴業態の多業態出店にもチャレンジしている神戸レザークロスあたりはその代表格でしょう。
ファッションセンターしまむらも靴業態「ディバロ」の展開を始めていますね。
ヒラキのヒッピアは、20歳前後のキャリア女性をターゲットに、同業の同じクオリティの靴に比べて4割安を目安に価格設定、パンプス2900-3900円、ブーツ4900-5900円、本革ブーツでも8000円台で販売しているとのこと。
商品は見ていませんが、記事の店舗の写真を見る限りイメージは悪くないですね。白とピンクと黒を使って、ダイアナをマルキュー系にしたみたいな雰囲気の店構えです。ViVi専属モデルの水原希子さんをイメージモデルに、今後は東京、大阪に出店し、事業売上60億円を目指すとのことです。
最近、こなれた値段ながら悪くない感覚の靴によくお目にかかれるようになりました。主にヤング向けが多いですが・・・。
さて、20代キャリアの足元のファッションの幅をどれだけ広げられるか?ヒラキのチャレンジを楽しみに見守ることにしましょう。
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【第11位】↓down (07.09.26現在)
関連エントリー-しまむら参戦で郊外靴流通が熱くなる
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September 21, 2007
9月20日の繊研新聞に、婦人服専門チェーン、ハニーズの江尻社長のインタビュー記事が掲載されており、興味深く読ませていただきました。
タイトルにある、「企画先行型商品を開発」するのは、ファッション企業にとって、ごく当たり前の話のように聞こえるかもしれませんが、この発言の意味するところは、同社のこれまでの強み、ビジネスモデルと関連しています。
同社は、綿密な店頭POS分析とストリートウォッチに基づき、1ヵ月後に「確実に売れる」商品をあぶり出し、判った時点から、最短3-4週間というQR(クイックレスポンス)により生産、店頭投入、マス顧客が最も欲しがる時にタイムリーに商品を店頭に積み込むことによって、売上を上げ、値下をせずに売り切っていたところにあると思います。
江尻社長の口癖を借りれば「競馬で言えば、最終コーナーを回ってから馬券を買うようなもの」であったわけで、半年前から、シーズンに先駆けて企画生産をせざるを得ない一般のファッション企業が負っているリスクを回避してきたわけです。
ところが、今回の発言は、同社が日本全国1000店舗を目指し、都心から地方ロードサイドNSC(近隣型SC)まで出店を広げる中で、(特に都心対策だと思いますが・・・)今までのような、平均的な単一マーチャンダイジングでは通用しなくなったことが、7、8月の既存店売上高前年対比2ケタ割れを引き起こした理由のひとつと考えているところから来ているとのことです。それに対して、同社は、企画先行型商品を開発できる人材の育成に乗り出したという話です。
これまで、いわゆるボリュームマーケット、マスマーケットにおいては、トレンド商品のトレードオフ、あるいはノックオフ、つまり、すでにマーケットの店頭に出ていて、ちまたで売れている商品、売れそうな商品のデザインをベースにして、素材を安価にしたり、手の込んだディテールを簡素化し、大量発注することで、安く生産し、安価で販売し、売上を上げるという手法が十分通用してきたと思います。
それゆえに、そういった企業には、「クリエイティブな」デザインをする人は必要なく、店頭でのサンプル買いを繰り返し、生産メーカーや商社に持ち込めば、それなりに売れる商品が調達できていたわけです。
しかしながら、当ブログでご紹介している、ZARAやH&Mなどの大手ファストファッション企業は、この常識にも影響を与えるような気がします。
彼ら、世界で、低価格でトレンドファッションを提供するファストファッションSPA企業と日本のボリュームマーケットのファッションSPA企業の一番大きな違いは、当然、ファストファッション企業には、欧州コレクションのショーを見た上で、そのデザイナーのノックオフ商品をQR生産でいち早くマーケットに送り出してしまうという驚異もありますが、それよりも、実際にデザインルームに数十人から百数十人という専属デザイナー、パターンナーを抱え、シーズン1年前からあらゆる方法を駆使して、マーケットをリサーチし、仮説を立て、自前でデザイン開発をしているということです。
彼らがマーケットに浸透してきたら、もう、ものまねだけでは通用しない。江尻社長の焦りはそういったところにもあるのではないか、と想像したものです。
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関連エントリー-ハニーズは日本のH&Mになれるか
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July 13, 2007
7月13日の繊研新聞に、来年秋原宿に1号店を出店し、日本進出を決めた世界最大、スウェーデンのファッションSPA業態、H&M(エッチアンドエム)の2号店が銀座に決まったとの記事が掲載されています。
関連ニュースを見つけました。
三井不動産プレスリリース
記事の中に外観パースがあり、しっかりH&Mのロゴも光ってますね。
銀座の中央通りに面した東京ガスの「銀座ガスホールビル」跡地の新築ビル(中央区銀座7-1-7)で、三井不動産が企画・開発する「ティージー銀座7丁目ビル(仮称)」。地下2階、地上12階のビルで、敷地面積目一杯に立てたとして1層140坪くらいのビル。H&Mが核テナントになるということで、外観パースを見る限り1階-3階の3層の模様です(地下1階もありですかね)。
立地的には、松坂屋百貨店、ZARA銀座店の並び、通りを挟んで反対側にはユニクロが日本最高の売上を誇る銀座店もある好立地です。
H&Mの首都圏多階層集中出店計画、そんなに物件があるのかと疑問視する声もありますが、こうしてみると都心再開発で結構あるかもしれませんね。
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【第6位】→stay (07.07.13現在)
関連エントリー-H&M(エッチアンドエム)、2008年秋 日本進出
関連エントリー-H&M社長、日本進出戦略を語る
関連エントリー-ファッション業界関係者はH&M(エッチアンドエム)の日本上陸の影響をどう見るか?~WWDジャパンより
関連エントリー-㈶流通システム開発センター発行 「流通とシステム」にH&Mに関するレポートが掲載されました
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June 28, 2007
昨日の続きで、日本繊維新聞さんのコラム下編の紹介です。
26日付けの下編は、
「『ファッションの民主化』で何が変わるか・・・ファストファッションの衝撃波」という見出しで、
○ファストファッションのマーケットにおける革新性
○変わる生活者のファッション購買行動
○日本企業は、ファストファッション時代にどう備えるか
についてコメント、提言をさせていただいています。
よろしければこちらから記事をダウンロードしてご覧ください。
6月26日(火)付 NISSEN FB教室(下)PDFをダウンロード
日本繊維新聞ホームページ
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June 27, 2007
去る6月25日(月)、26日(火)と2日に渡って、日本繊維新聞(ニッセン)さんのご依頼で執筆したコラムが同紙に掲載されましたのでご紹介させていただきたいと思います(出張のため、事後紹介になりましたことお詫びいたします)。
内容は、”得意”の「ファストファッション」に関してです。
2008年H&M日本進出を機に日本のファッションマーケットで起こると言われている「ファストファッションブーム」をわかりやすく先読みするという企画のご依頼を頂き、執筆したものです。
25日付けの上編は、
「H&M、ZARA、トップショップ・・・ファストファッションの時代到来」という見出しで
○ファストファッションとは
○従来の伝統的なファッションビジネスの構造
○ファストファッション御三家のプロフィール
○ファストファッション受け入れの下地が整った日本のファッションマーケット
について解説しています。
よろしければこちらから記事をダウンロードしてご覧ください。
6月25日(月)付 NISSEN FB教室(上)PDFをダウンロード
下編は明日またご紹介します。
日本繊維新聞ホームページ
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June 24, 2007
来年日本進出が決定している、スウェーデン本社、世界最大のファッションSPA(製造小売業)業態、H&M(エッチ&エム)の6月20日付プレスリリース記事によると、同社の今秋のコラボデザイナーは、イタリアのロベルト・カバリ(Roberto Cavalli)とのことです。
H&Mプレスリリース記事
イタリアのメンズ・コレクション展、ピッティ・ウオモの開催に合わせてのプレスリリースもまた憎い感じがしますね。
記事によると、同氏とのコレクションは、今年11月8日から世界200店舗でメンズ20型、レディース25型を発売するとのことです。
ロベルト・カバリというと、アニマルプリントがおなじみのセクシー・セレブ系といったところで、マドンナ、アリシア・キーズ、ジェニファーロペス、ビヨンセ、レニー・クラヴィッツらが御用達として有名。
ロベルト・カバリ(Roberto Cavalli)のホームページ
コレクション系デザイナーとのコラボは、これまでのカールラガーフェルド、ステラ・マッカートニー、ヴィクター&ロルフにつづく第4弾になるわけですが、今までとはまた違った客層に訴えかけるコラボを仕掛けてくるH&M、あっぱれですね。
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関連エントリー-H&M、次なるコラボはステラ・マッカトニー
関連エントリー-H&M(エッチアンドエム)の06年コラボはヴィクター&ロルフ
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June 14, 2007
来年のH&Mの日本進出まであと1年ということで、業界の話題の高まりはもちろんのこと、ファストファッション御三家、「H&M」、「ZARA」、「TOPSHOP」のキーワード検索で、当ブログにアクセスしてこられる方の数が増えて来ています。
業界では、H&Mが火付け役になるであろう本格的ファストファッションブームに、戦々恐々とし、中には、ファストファッション業態の開発に入った企業があるという話も耳にします。
ブログのおかげで、私にも政府系機関の専門誌と業界専門紙から、H&Mやファストファッションにまつわる記事の執筆のチャンスを頂き、先ごろ入稿も終え、共に今月中にも掲載される予定です(前者は論文風に、後者は入門編風に書いてあります。発売になったらご案内しますね)。
また、今週、ある流通業界を長年見続けてこられた方が主催となって、日本の生活者を豊かにする外資リテーラーの日本進出を歓迎する「研究会」が発足され、初回からお声をかけて頂き、参加して来ました。 話題の中心は当然、H&M。 これからの定期情報交換会、勉強会が楽しみです。
ファストファッションと言っても、まだ実感が湧かない方がほとんどだと思いますが、私は、生活者にとっても、業界にとっても、とてもポジティブにとらえています。今後とも折りに触れてエントリーして行きたいと思いますのでお楽しみに。
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これまでのファストファッション関連のエントリーはこちらにまとまっています。
ブログカテゴリー08.ファストファッションの挑戦状
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May 12, 2007
WWD ジャパン5月7日号のネタは今回で3回目になってしまって恐縮ですが、H&M特集の業界関係者インタビューの中で、イギリスのファストファッション(ハイストリートファッション)の雄、アルカディアグループのTOPSHOP(トップショップ)/TOPMAN(トップマン)についても、見逃せない言及がありましたので、ここで触れておきたいと思います。
セレクトショップ、ビームスの設楽社長は、トレンドファッションを提案するH&Mよりも、ストリートファッションとモードを提案するトップショップの日本本格参入の方がビームスにとっては、インパクトがある、とおっしゃいます。
また、森ビルの常務で、ラフォーレ原宿社長の川崎氏は、1年限定で実験的にラフォーレ原宿に出店したトップショップについて、約60坪で月間3000万円超の売上(月坪効率55万円)で絶好調。大型店出店を六本木ヒルズで対応したい、とおっしゃっています。
4月30日にロンドンで発売したトップショップのケイトモスコレクションはケイトモス本人の来店情報もあって、開店前1000人が並ぶ大盛況で、これから、米バーニーズ、仏コレットにもそのコレクションが並びます。欧州では、このトップショップのケイトモスコレクションと、H&Mのマドンナコレクションで話題は持ちきりですね。
また、海外のネットニュースでは、アルカディアグループオーナー、フィリップ・グリーン氏による米バーニーズ買収の噂も囁かれています。
トップショップを展開するアルカディアグループの年商規模はまだまだイギリスとアイルランドでの展開がほとんどなため、ファーストリテイリングより少ないくらい、日本円で4000億円台に過ぎませんが、H&M、ZARAとともに、ファストファッションブームの立役者であることは間違いありません。
実は、このブログでも、トップショップの関連エントリーが多いせいか、トップショップのラフォーレ原宿出店以来、「トップショップ」のキーワードでググって来られる方も少なくありません。
今年はZARA(ザラ)の日本市場多店舗化が予定され、来年はH&Mの原宿、銀座出店と競演するかのように、六本木ヒルズへのトップショップ旗艦店出店の期待が高まる。
おそらく、原宿のアイスキューブビル(フォレット原宿の跡地でH&Mの1号店出店が予定されているところ)が形になるのが、来年の3月末とのことですが、そのあたりからH&M出店の秋まで、日本でも「ファストファッション」に関する情報が飛び交かい、一般生活者の中にも認知度が高まることは間違いなさそうです。
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【第9位】↓down (07.05.12現在)
関連エントリー-ファストファッションの挑戦状
関連エントリー-英トップショップがラフォーレ原宿に出店
関連エントリー-ケイトモス・トップショップコレクションが米バーニーズの店頭に並ぶ
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May 11, 2007
昨日もご紹介した WWDジャパン5月7日号 の「H&M」特集ですが、記事の最後にファストリの柳井会長はじめファッションリテーラーの幹部の方々のコメントが掲載されています。
自社や業界への直接的な影響の有無やH&M社との違いを語るコメントが多い中で、ユナイテッドアローズの栗野常務兼チーフクリエイティブオフィサーのご意見が、最も生活者の視点に立ったわかりやすい意見であり、当「ファッション流通ブログde業界関心事」的にも100%同感だったので、引用、ご紹介させていただきたいと思います。
「『H&M』や『ザラ』などのファストファッション(の台頭や上陸)は、ファッションの民主化の最たるものだと思う。その影響で日本人の服との付き合い方が変わるだろう。消費者は高いものと、安いものの使い分けがうまくなってきているので、安価な商品が流入したからといって高額商品が売れなくなることはない。当社への影響はゼロとは言えないだろうが、「H&M」などが、ファッションのハードルを下げることで、今までファッションに手を出さなかった人々も取り込むことができる。ファッション全体の底上げという点では、良い影響があるかもしれない。」
いつもブログで言いたかったことを、業界の識者である同氏が、すごくわかりやすく代弁してくださっているな、と感じました。
高いものと、安いものしか売れないとか、「消費の二極化」が叫ばれて久しいものがあります。そこに、中流の崩壊、富裕層・下流層の拡大を当てはめる報道、論説も多いです。
しかし、「消費の二極化」はひとりの人の中で起こっている、という状況を凄く感じます。
多くの人が、賢く、使い分けているんですよね。これが本当の「豊かさ」です。
もともと、ファッション好きな人には、新たな使い分けの選択肢として、そして、栗野氏がおっしゃるように、嫌いじゃないけど、高額を出してまで・・・と思っていた人たちを目覚めさせることになるかもしれない・・・。
H&Mの日本進出、そこが「本質」じゃないかなぁ、とうなづきながら読ませていただきました。
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関連エントリー-”ファストファッション”から”ファッション2.0”が始まる
関連エントリー-H&M(ヘネスアンドモーリッツ)が日本に来るということ
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May 10, 2007
WWDジャパン、5月7日号、「30分でわかる『H&M』特集」の記事中、H&M(へネス&モーリッツ)のオペレーションを紹介した上で、最後に同紙がH&Mを形容した言葉から。
なかなか、いいところついてますね。
私はこれを読んで、今で言えば、「サマンサ・タバサ」も加えたいと思いました。
H&Mが日本進出の際には、どんな広告宣伝をかけてくるかを想像して空を見上げていた時、表参道の交差点のサマンサ・タバサの大きな広告看板が目に留まりました。
サマンサJP が毎シーズン、億単位で一点張りの投資をするようなセレブたち。H&Mはそんなインパクトのある中途半端ではないモデルや話題を平気で使ってくるだろうなと。
WWDジャパンの今回の特集記事、わかりやすくてお勧めです。
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April 13, 2007
4月13日の繊研新聞に、12日中国本土1号店となるH&M(エッチアンドエム;ヘネスアンドモーリッツ)の上海店オープンに関する記事が掲載されています。香港に続き、一歩づつ、じわりじわりと日本に近づいて来ているような感じですね。
同紙記事の内容に加えて、H&Mのプレスリリースや海外ネットニュースを織り交ぜてどんな様子だったのか、いろいろ探ってみました。
オープン前日の前夜祭は、オーストラリア出身のスーパースター、カイリー・ミノーグが駆けつけ、チャイナドレスで登場し、ヒットナンバーでH&M中国1号店を祝福すると同時に、来月から全世界で販売される”H&M Loves Kylie”というスイムウエアのコラボコレクションも世界に先駆けてお披露目したとのことです。少林サッカーのマドンナ、ヴィッキー・チャオなど中国の有名スターたちも招待され、ずいぶん派手なパーティーだったようですね。
オープン当日は、開店前に700人(繊研新聞には300人とありましたが)が並び、4層、660坪のレディース、メンズ、ティーンズ、キッズのフルラインの売場は大盛況だったようです。
訪中したロルフ・エリクセン社長への各メディアのインタビューで気になった部分としては、H&Mの生産の60%を占めるアジア生産のうち、その半分である30%が中国生産。供給国として25年の付き合いである中国には、マーケット、人脈も含めてそれなりの理解がある、とのことで、なおかつ、生産地での販売となれば、更なる短サイクル生産・デリバリーのオペレーションへのチャレンジも行いたい、としているようです。
やはり、生産のハブ拠点、中国でオペレーションに磨きをかけて日本進出、というわけですかね。
同様にH&Mが日本に来る時に楽しみにしているのは、顧客コミュニケーション戦略です。H&Mはメディアに対してだけでなく、一般生活者に対してのプレスリリースも上手です。つまり顧客へのファッション啓蒙活動とでも言いましょうか?
一般的に、日本のファッション企業は、極端なことを言うと、シーズンインして、雑誌掲載や店頭に商品が並ぶまで、情報は生活者にはなかなか入って来ないものです。たぶん、競合他社に情報が漏れることを恐れての結果ではないか、と見ていますが。
一方、H&Mは同社のプレスリリースなどを見ていると、比較的、前もって、来シーズンのうちのトレンドはこうだよ、とか、こんな仕掛け(コラボなど)をしますよ、といった情報を意図的に公表して、期待を膨らませ、「お待たせしました」って感じで発売を迎えるしかけをよくやっているように見受けられます。次シーズンのトレンドを前もって、わかりやすく説明してくれれば、生活者の立場に立っても、親切で、信頼度が高まるのは当然ですよね。
ZARAはあまり広告宣伝にお金をかけないと言われていますが、H&Mはかけると言いますから、どんな手(宣伝活動)を尽くして来年の秋を迎えますかね?東京オープンに向けて、著名スーパースターとのコラボコレクションは当然でしょうし、海外滞在や海外旅行でH&Mでショッピングを体験した人たちをトレンドセッターとして焚き付けることも定石でありましょう。
確か、原宿のGAPが出来た時も、当日使える割引券配布で表参道に1000人くらいは並んだと記憶していますので、H&Mはどんなしかけでどれだけ人を並ばせるかも興味深いところですね。
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April 06, 2007
4月5日の繊研新聞によると、イギリスのファストファッション(イギリスでは「ハイストリートファッション」と呼びますが)の雄、アルカディアグループのTOPSHOP(トップショップ)が5月発売予定の「ケイトモス・トップショップコレクション」がご存知アメリカのファッションリーダーストア、バーニーズ19店舗と同社のウェブサイトで販売されることになったとのことです。
情報源はこちら
WWD.com 4月2日付
BBC NEWS 4月1日付
WWDによると、パリのセレクトショップ、コレットにも並ぶようですね。
TOPSHOPとケイトモスとの取り組みは、以前ブログでもご紹介しましたが、ファストファッションが仕掛ける商品がバーニーズに並ぶとは・・・これはちょっと、ファッションビジネスとしては、センセーショナルですよね。
トップショップは日本ではラフォーレ原宿に期間限定店舗をオープンし、小さいスペースながらファッションリーダーにそこそこの評価を受け、まずまずの売れ行きと聞きます。
トップショップは、イギリスに303店舗を持ち、海外も97店舗、今後3年間に海外に100店舗の出店を予定しており、アメリカへの大型店出店が期待されるところです。
欧州ファストファッションSPAの中でも、ZARAやH&Mに比べて、ホットなナショナルブランド、オリジナル開発商品、ユーズド(古着)、バラエティー豊かな服飾雑貨・生活雑貨の商品ミックスは米アーバンアウトフィッターズとよいライバル関係になるのでは、と楽しみです。
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関連エントリー-TOPSHOP(トップショップ)がケイトモスと契約
関連エントリー-米アーバンアウトフィッターズ、欧州そして日本へ
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March 22, 2007
ZARA(ザラ)を展開するスペインのSPA企業グループ、インディテックス社の2006年度(本年1月31日〆)決算が3月21日付で同社ホームページに速報ベースで発表されました。これにより世界4大SPAの2006年度決算が出揃った形になります。
INDITEX GROUP プレスリリース記事
わかりやすくするために、円建てで表記します。なお、為替レートは、3.22現在、$=¥117.5円、€=¥157.25、SEK(スウェーデンクローネ)=¥16.91を適用します。
インディテックス社は、この1年、世界64カ国にZARAを筆頭に8業態で439店舗を出店し、売上高1兆2654億円、営業利益2093億円となり、
店舗数はGAPグループとちょうど並び、売上高はLIMITED BRANDSを抜いて世界2位、売上高前年対比121.6%、営業利益124.0%の伸びは1位となりました。
主要数値を以下に簡単にまとめてみました。決算期の数値です。GAP&LIMITEDが07.02.03、INDITEDは07.01.31、H&Mは06.11.30時点のものになります。 株式時価総額は為替レート同様、07.3.22現在のものです。
GAP INDITEX(ZARA他) LIMITED H&M
売上高 1兆8717億円 1兆2654億円 1兆2526億円 1兆1354億円
(前年比) (99.5%) (121.6%) (110%) (111.7%)
営業利益 1378億円 2093億円 1380億円 2539億円
(前年比) (67.3%) (124.0%) (119.4%) (116.1%)
<売上比> <7.3%> <16.5%> <11.0%> <22.4%>
期末店舗 3131店舗 3131店舗 3798店舗 1345店舗
(102.6%) (116.3%) (105.8%) (112.7%)
推定1店舗 5.9億円 5.5億円 3.9億円 10.2億円
あたり売上高
時価総額 1兆6906億円 4兆3212億円 1兆2339億円 4兆8412億円
ちなみにユニクロのファストリは06.8.31決算ですが、
売上高 4488億円、
(前年比) (116.9%)
営業利益 703億円
(前年比) (124.1%)
<売上比> <15.7%>
期末店舗 1632店舗(ユニクロは703店舗)
推定1店舗
あたり売上高 3.5億円
時価総額 9589億円
※セブンアンドアイの時価総額は3兆4646億円、イオンは1兆8045億円になります。
GAPはしばらく足踏みまたはリストラの可能性がありますので、ZARA(ザラ)のインディテックスがこのペースで出店すれば2年後には売上高ベースで世界1位になる計算です。
また、売上高は、4位に甘んじたとは言え、H&Mの収益性と株主の評価は時価総額の表す通りです。
この中で、H&Mのみが”H&M”単一業態で、推定1店舗あたりの売上高約10億円は名実ともに世界最大のファッションストアといっても過言でないでしょう。それだけの大型店で大きなリターンを狙ってくるH&MとZARAが繰り広げる競演が楽しみです。
追伸:海外情報によると、香港に続き、上海のH&Mオープンも現地のセレブたちが同社のオープンを歓迎し、花を添えるそうです。
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関連エントリー-米GAP、2年連続減収減益。世界SPAの世代交代鮮明
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February 17, 2007
2回連続でH&M(エッチアンドエム)のエントリーで恐縮ですが、2月16日の日経MJにスウェーデンのファストファッションSPA、H&M(へネス&モーリッツ)のロルフエリクセン社長が日経MJのインタビューに答えて、日本進出戦略について語った記事が掲載されていました。
ポイントをまとめておくと、
○日本にパートナーはおらず、独資で進出(ご存知のように、ZARAはビギと組んで日本の第一歩を踏み出しましたが・・・)
○原宿の1号店は(客層に合わせて)若年層スタイルで行く。(フォレット跡地を見に行くとわかりますが、地下1階地上10階建ての建物のうち3層x150坪の店舗になる模様ですね)
○その後は銀座、渋谷など東京首都圏をドミナント的に固めてから地方へ出店する見通し。
○条件と環境が合えば既存チェーン買収も視野に入れるとのこと。
今回のインタビュー記事からわかることは以上になりますが、これらのうち立地戦略である3番目と4番目は非常に興味深いところです。
前回の記事で、今年OPENする中国も上海を固めてから各地へ、の戦略であり、日本も同様。ZARAのようにスペインの本部から世界の裏側の店舗でも72時間以内に商品を届けるFEDEXと組んだ空爆式の物流とは違って、世界で買って世界に売るH&Mは、ローカルディストリビューションセンターが要となるので、この戦略は合点がいきます。
また、「買収」の一言は非常に重みを持ちますね。
これから東京の好立地に大型店を出すとなると、なかなかいい立地がないので、再開発立地か、既存チェーンの買収が有効なのも納得できます。同社が2004年にライバルGAPのドイツ国内事業を買収し、好立地10箇所を手に入れた話も記憶に新しいところです。
また、以下はイトーヨーカドーが2005年にまとめた資料ですが、
イトーヨーカドーインベスターズガイド2005
ウォルマートを筆頭にした世界の小売業時価総額ランキングの中でH&Mの時価総額は第9位、当時で3兆円相当は、世界のファッションリテーラーではダントツトップ、日本一の小売業セブンイレブンジャパンをも凌いでいるのがわかります。
今年の6月から日本で外資企業の三角合併が可能になりますので、同社もこの手を使ってくることは十分考えられますね。
リテーラーである同社が、日本のマーケットですばらしいプレゼンテーション(マーケティング)を行えば、毎年2桁成長を続ける同社の収益性とともに、株式交換を受ける株主も納得させることができるかもしれません。
これらが現実味を帯びてくると、同社のインパクトは、業界に限らず社会的なものになるかもしれませんね。
本日、17日の日経新聞1面の大丸、松坂屋の統合も買収対策の一手でもあるとのこと。ウォルマートやH&Mが日本の百貨店を買収しないとも限りません。
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【第14位】↑up (07.02.17現在)
関連エントリー-H&M(ヘネスアンドモーリッツ)が日本に来るということ
関連エントリー-ウォルマートの三角合併が怖い
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February 15, 2007
2月15日の繊研新聞によると、H&Mの中国出店、上海、香港のオープンは、今年3月初めの見込み、とのことと、
○出店戦略について、上海旗艦店OPEN後、まずは上海でのマーケットシェア奪取にフォーカスし、他の都市へは展開しない
○「中国はパリ、ニューヨークと情報のスピードは同じ」とのことで、中国独自商品は投入せず、世界共通商品で望む方針(どの商品ラインに比重を置くかは、他の国・地域同様、上海マーケットに合わせると思いますが)
であるとのことです。
香港は当然おさえておくとしても、メインランド中国で、上海に続き、北京に店舗をオープンさせた先行のZARA(ザラ)とは違った上海集中(ドミナント)戦略を歩むようで、日本決戦を来年に控え、両社の今後の中国での出方には要注目ですね。
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関連エントリー-H&M(エッチアンドエム)の海外市場攻略手法
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January 30, 2007
1月29日の繊研新聞およびWWD.COMに、GAPに次ぐ世界第2位のファッションチェーン、H&M(へネス&モーリッツ)社が、以前から発表していた「H&M」より一格上の新業態、「Collection of Style(COS)」の1号店を今年、3月にロンドンのリージェントストリートにOPENすることに関する記事が掲載されています。
ドイツが圧倒的に最大市場だったH&Mも、英国での躍進、アメリカの強化により、世界的にバランスが取れてきた模様で、一格上の新業態は英国での1号店OPEN、また、同記事にはZARAの後を追ってまずはインターネット通販から始めるホームファッションライン、H&M HOMEについても触れられています。
GAPの再建が報道される一方で、07-08年の世界ファッションリテーラーの話題は、H&M 対 ZARAを展開するINDITEXの第二世代SPA、ファストファッションSPAの一騎打ちの構図になりそうですね。
08年にH&Mは日本進出を果たしますが、彼らのビジネスモデルはともかく、正直、今のH&Mのクオリティのままでは、日本の生活者には通用しないのではないか、と見ていますが、このCOSのクオリティがどこまでのレベルのものなのか、日本での成功を占うとても大事なキーポイントになりそうな気がしてなりません。
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January 22, 2007
1月22日の繊研新聞、今回の新春小売業首脳インタービューは、ハニーズの江尻社長の記事でした。
記事によると、昨年12月中旬に出店した同社の上海万达商業広場の店舗は絶好調の模様、初年度損益トントンのメドも立ったようで、また、2月に同じく上海は正大広場に出店する立地は、4月に出店予定のH&M(エッチアンドエム)の隣とのこと。
ちなみにH&Mが出店するビルの1、2階はH&Mで3階がユニクロとのことで、江尻社長はH&Mが日本進出する前に隣同士になり、来年の秋の前哨戦が上海で繰り広げられることを楽しみにしているとのことです。
私も、H&MとZARAの激戦パリにユニクロが進出するのもとても楽しみですが、この春、上海で、先行のZARA、H&Mとユニクロ、ハニーズがぶつかるのもとても興味深く思っています。
ちょうど22日の日経MJの一面も昨年、今年と中国進出を果たす欧米日強豪カテゴリーキラーの見所特集でしたね。
世界のH&Mには店舗の世界観や広告宣伝の妙味については、まだまだ及ばないと思いますが、こと東アジア市場という地政学的なオペレーションを考えた時にまんざらハニーズに分がないとも思えません。
というか、日本マーケットにH&Mの世界観の作り方とハニーズのスピード感あふれる企画生産オペレーションを併せ持つファッションストアが現れたら最強!とても面白いことになると以前から思っています。
お互いベンチマークしあいながら切磋琢磨されてゆくのを楽しみに見守りたいと思います。
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関連エントリー-ハニーズは日本のH&Mになれるか
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December 19, 2006
12月19日の繊研新聞によると、ファストファッション激戦区、パリのシャンゼリゼへ約850坪の大型店出店を申請していた世界第2位のファッションSPA、H&M(エッチアンドエム)はパリ市の商業委員会に出店拒絶されたとのこと。
イギリスのTIME ONLINEにも詳細の記事がありましたのでリンクを貼っておきます。
Non, H&M, you may not open up on the Champs Elysées
シャンゼリゼはニューヨークの5thアベニュー、香港のコズウェイベイに次ぐ世界の超一等地で、すでに出店済みのZARAやGAPに対してH&Mは遅れをとることになります。
委員の話によると、別にH&Mに特別の感情はなく、すでに40%がアパレルチェーンで埋められたシャンゼリゼをロンドンのオックスフォードストリートのようにはしたくい、むしろ映画館やカフェなどのカルチャー施設を誘致したいとの意向らしいです。
パリではH&MとZARAとの熾烈な競争が繰り広げられており、特に低価格のH&Mがパリの老舗百貨店を苦しめているのは事実。
一方、H&M側が黙っているかどうかは今後の動向に注目です。
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【第6位】↓down (06.12.19現在)
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