August 27, 2009

古着を温めて新し着を売る

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 今回のタイトルは、8月26日の日経MJの見出しから。
 
 このブログでも、何度か次世代ファッション業態の注目株としてご紹介しているユーズド(古着)ミックスストアの代表格、WEGO(ウィゴー)とハンジローが大きく紹介されており、そのうまい(座布団2-3枚級?)、気の利いた見出しに心打たれて、ブログのタイトルに使わせて頂いた次第です。

 SPA化、ファストファッションの後追いがすすむ日本のファッション業界では、今後、ますますの大味化、同質化、トレンドの早期陳腐化が懸念されます。

 そんなウネリに「染まらない」業態のひとつが、ユーズドミックス業態だと思っています。

 不況下、日本に先駆けてH&M、ZARA、フォーエバー21といったファストファッションの嵐が吹き荒れ、アパレルSPAの元祖とも言えるリミテッドブランズ社がアパレル市場から退場するという異常事態が発生しているアメリカファッションマーケットで、これら日本のユーズドミックス業態と似た要素、コンセプトを持つアーバンアウトフィッターズグループがビクともせず、業績を伸ばしているのがその証です。

 今回は紹介されていませんが、ヒューマンフォーラム(京都)のSPINS(スピンズ)を含めた、いわゆるユーズドミックス御三家は、多店舗化していながら、それぞれの店が全く違う内装が施され、そのひとつひとつに怪しさ、ワクワク感が感じられるのが第一の魅力。

 その雰囲気は、劇場であったり、クラブであったり、学園祭であったり、フリーマーケットであったり、工事現場であったり・・・たまらないです。

 いまや各社、古着の品揃え構成比が2割程度に低下したとは言え、比較的他社と被らない独自のMDを圧倒的なSKU数と、ボリューム満点の在庫量でお出迎え。

 ファッション上級者には、個性を主張するパーツの掘り出し物を見つけるお店として、そして、ファッション初心者にとっては、こなれた値段で、トレンドのスタイリングが揃えられるエントリー(入口)ストアーとしてのポジショニングの両方を常におさえているところが素晴らしいですね。

 まさに次世代ファッションストアの代表格です。
 
 それぞれの年商規模は、

 WEGOが100億円、ハンジローが60億円、スピンズが50億円規模にまで成長しています。

 記事の結びにある

 「長い年月を経て光り輝く古着と、今という時代を切り取ることで輝く新品」

 というフレーズ・・・

 低価格化、ファスト化・・・今のファッションビジネストレンドに何か行きづまりを感じたら、一度、彼らの店頭に行き、ワクワクしながらお買いものをしている若いお客さんの姿、熱気を肌で感じてみてください。忘れかけてた何かを思い出せるかもしれませんよ(笑)。 
  
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関連エントリー-原宿人気古着ショップの魅力比較
関連エントリー-ライフスタイルストアの域に迫るハンジロー(HANJIRO)
関連エントリー-ウィゴー(WEGO)が若槻千夏の古着ブランドを支援

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August 19, 2009

ブックオフグループがドンドンダウン・オン・ウェンズデイのFCに加盟

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 8月17日の日経新聞、19日の繊研新聞に中古本チェーン最大手のブックオフグループが、ヘイプが展開する最近注目のリサイクルファッションチェーン、ドンドンダウン・オン・ウェンズデイの既存店舗2店を引き受け、FC加盟店入りしたことに関する記事が掲載されていました。

 ブックオフグループは本に次ぐ第二のリユース事業を模索中。中でも「ファッション」リユース店に必須な運営ノウハウを得るため、一方、ドンドンダウン側は、感性とイベント性ではポテンシャルがある事業ながら粗削りなオペレーションにブックオフのリユース事業マニュアル化ノウハウを得るための提携となるようです。

 以前から、ファストファッション時代に突入した日本で、ファッション好きの生活者の感性に耐えうるファッションリサイクル事業の多店舗化には潜在性というか急務的な何かを感じていましたが、今回の両社の提携がお互いの文化の相互理解により、上手くいくことを期待しています。

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関連エントリー-リサイクルファッションマーケットの認知と成長のための一考察

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June 09, 2009

ウィゴー(WEGO)が若槻千夏の古着ブランドを支援

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 6月8日の繊研新聞にユーズドミックスチェーン御三家のひとつ、WEGO(ウィゴー)が、昨年からアメリカ古着の買い付け、ネットでの国内販売活動を始めていたタレントの若槻千夏ちゃんを支援し、この夏から彼女が買付する古着とオリジナルの新品をミックスした新ブランド ”WC” の店頭販売、単独店舗の出店をすることに関する社長インタビュー記事が掲載されていました。

 自らが欧米古着の買い付け、ちっちゃなお店での店頭販売という起業スタイルからビジネスをスタートし、いまや古着を取り扱うファッションストアでは国内トップ、年商104億円規模に登りつめたウィゴーの中澤社長ですが、最近では買い付けたい古着(80-90年代のタイトめ)と実際出回っている古着(2000年以降のビッグサイズ)のギャップから同社の古着取り扱い構成比は15-20%に低下。顧客の需要に応えながら古着との相性のよい新品の開発、調達、構成比アップを進めていたところ。

 これに対し一年以上の古着買付販売の試行錯誤を続けて来た若槻千夏ちゃんと組んだのは、同社の古着の原点の再確認とともに、彼女のチャレンジと自身の起業ストーリーと重なるところがあったからのようです。

 参入障壁がなく、小資本での起業も可能なアパレル業界では、その昔、ロスアンゼルスやパリで古着を買付し、フリーマーケットでの販売からスタートしたといった起業家の方々も少なくありませんでしたね。そんな経験を持つ企業家さん、社長さんたちのサクセスストーリーはいつも聞いていて元気になるものです。

 また、起業以来、低価格ながら一点ものの古着を核にすえ、無理に背伸びをせず、おしゃれ初心者のための「エントランス(入口)ファッションストア」のポジショニングを貫いてきたウィゴーのビジネスコンセプトにも共感するところ大です。

 その点において、ウィゴーは、都心で寮生活を始める大学生のための品揃え、出店立地にこだわった米アーバンアウトフィッターズのポジショニングに似ているところがあると思います。

 U29世代のファッションには欠かせないパーツである古着。

 巷のタレントコラボ企画とは一味違ったWEGOの「古着再確認」プロジェクトは、渋原系ブームの後押しもあり渋谷から原宿に流れる客層を取り込みながら、面白いチャレンジになるのではないでしょうか。

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関連エントリー-原宿人気古着ショップの魅力比較
関連エントリー-ファッションビジネスの常識を逆回転させる?ストリートスナップの魅力
関連エントリー-米アーバンアウトフィッターズ、欧州そして日本へ


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July 02, 2008

ハンジロー(HANJIRO)が中小型店を全国展開へ

 7月2日の日経新聞、新興・中小企業欄にユーズドミックス業態御三家(WEGO、ハンジロー、スピンズ)の一角、ハンジロー(HANJIRO)を展開する光商事が、ハンジロー業態の日本全国大都市への200坪超の大型店集中出店が一段落したとして、今後、60坪クラスの中型店、10坪クラスの小型店も視野に入れて、出店加速することに関する記事が掲載されていました。

 記事によると、同社は、現在12店舗で、今期年商70億円の見通しとのこと。

 ハンジローHANJIROホームページ

 これまでは、人財の成長に合わせて、1店舗あたり年商5億円超見込める大都市にのみ、大型店を年1店舗程度づつしか出店しない方針でしたが、既存の12店舗によるブランド力、知名度に手ごたえを得ての方針展開というか、出店政策第2フェーズへの突入といったところでしょうか。

 ユーズドミックス業態は、既存カジュアルファッションチェーンに比べて、高層階、地下といった一般的には物販に不利な立地でも、彼らが放つ独特な世界観、魅力からファッションに敏感な若者を十分集客する力を持っていると思います。その分、家賃もいい条件で入居するアドバンテージも持っていると思います。
 
 先日多くのアクセスをいただいた、エントリー、ファッションスクール生の服の購買行動調査でも、ハンジロー、WEGOなどのユーズドミックス業態は高い支持を得ている結果が出ていましたね。

 これまでの同社の出店傾向を見ていると、当面は、東京や人口の多い政令指定都市などに集中した出店になると思われますが、新世代のファッション業態の代表格である彼らが、旧態依然とした旧世代のファッションストアをひっくり返していく様を各所で見ることになりそうな気がします。 

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関連エントリー―古着(ユーズド)ミックス業態の高層階での活躍に期待
関連エントリー―ライフスタイルストアの域に迫るハンジロー(HANJIRO)
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April 27, 2008

ライフスタイルストアの域に迫るハンジロー(HANJIRO)

 春夏シーズン一番の販売ピークとなるゴールデンウイークを前に、首都圏、関西圏ファッションマーケットを歩いて回りました。

 今回、とても感心したファッションストアのひとつが、WEGO、スピンズとともに、ユーズドミックス業態御三家の一角であるHANJIRO(ハンジロー)です。 

 ハンジローについては、原宿に初出店された10年ほど前から、ヤングファッションの新しい買い回り先として、定点観測のひとつに位置づけ、このブログでも何回かご紹介してきました。

 記述のユーズドミックス業態も、「ユーズド=古着」と言えども古着屋さん特有の個性、生活者からの期待を残しつつ、今や古着と新品の構成比が逆転し、売上ベースでは、7割以上が非古着、オリジナル新品商品と言われています。

 それゆえ、各社古着屋さんというカテゴリーよりも、新しいファッションストア業態と位置づけた方が適切かと思います。

 ハンジローの魅力のひとつは、出店場所と立地条件にあわせた店舗の世界観でしょう。

 小売業は、都心部の路面であれば1階、ビルインであれば、同じ客層のフロアに同居することによって、集客を望むのが一般的です。

 しかしながら、同社の出店場所は、私が知りうる限り、路面であれば1階にはなく、ビルインであれば不利と言われる高層階に単独出店と業界の常識の逆を行くケースばかりです。

 それゆえにか、あるいは、それを狙ってか、特に路面店では、エントランス(入口)から売り場に行きつくまでのスペースを十分に取っています(これも常識の逆)。その間で、「よくぞ、わざわざこんな不便なところまでいらっしゃいました」と言わんばかりのおもてなしの心、エンターテインメント性充ち溢れた工夫がされており、「おっと、ここまでやるか、これは恐れ入った」とびっくりすることが多いですね。

 全店内装は違いますが、白壁をベースとしたカントリー調の階段、金魚やベタなどの観賞魚がお出迎えしてくれたり、天井から流星のごとく降って来そうな照明群、無数の鏡などがあるところを通過した後に天井高のある大きな売場に行きつくという演出は共通しているようです。(個人的にBGMにビョークがよくかかっているのもいいですね。)

 一店舗づつ全く違う、感性溢れる内装ながら、一方で、意外と什器や商品陳列がとても規格化、カセット化されて一定の法則、リズムをもって構成されていることにも気がつきます。

 マネキンによるコーディネート提案もファッションストアの中では群を抜いて多いのも特徴です。
 
 これらは、お客さんの見やすさ、わかりやすさ、ここちよさ、一方で、商品管理のしやすさ、感性とビジネスのバランスを感じる点で感心しますね。

 同社は都心部に特化して大型店を出店し、店舗数より一店舗当たりの売上高を求めるとともに、人の成長に合わせて、急速には多店舗化をしないという展開をしているように見受けられます。

 ハンジローにご興味を持たれた方は、原宿明治通り沿いのYMビルのお店もよいですが、京都河原町(是非向いのWEGOとともにご覧ください、WEGOもエネルギッシュでヤングのパワーを感じるユーズドミックスのいいお店です)と吉祥寺(丸井の裏のタワレコ跡地バナリパの上)のお店をお勧めします。

 日本で、数少ない、欧米で新しいファッション業態に出会った時のような感覚が味わえるファッションストアではないかなと思います。

 ファッション業界は、構造的不況とか言われていますが、きっと何か感じるものがあるはずです。

 HANJIRO(ハンジロー)HP

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関連エントリー-ファッションビジネスの常識を逆回転させる?ストリートスナップの魅力

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March 23, 2008

八木通商がトゥモローランド傘下のセレクトショップチェーンを買収

 3月21日の日経MJに、繊維専門商社の八木通商が、セレクトショップ大手、トゥモローランドから、同社傘下でセレクトショップ「エリオポール」などをチェーン展開するインターブリッジ社の発行済み株式の92.5%を取得し、子会社化したことに関する記事が掲載されています。

 八木通商は、セレクトショップファンにおなじみの「モンクレール」、「マッキントッシュ」、「GTA」、「ヘンリーコットンズ」など、欧州ブランドを代理店として、育成しながら販売することで定評のある専門商社。 

 八木通商取扱いブランド

 買収したインターブリッジは、20代後半から30代前半の女性を対象としたセレクトショップ、「エリオポール」などセレクトショップ20店舗(FC、アウトレット含む)を展開。また、地方個店への卸売も手がけているようです。

 インターブリッジHP

 記事によると、1999年に業績不振からトゥモローランド傘下に入り、2001年には黒字化、04年には債務超過を脱し、07年は前年比2割増の20億円と堅調とのことで、再生が一段落したところのようです。インターブリッジは、八木通商の卸先でもあったわけですが、この経緯からすると、商社によくある救済型の買収というより、前向きな買収の形と受け取れそうです。

 八木通商としては、もともと数店舗のブランド直営店は持っていたものの、インターブリッジの買収によって、同社が代理店を行う数多くのブランドの安定供給先が出来るだけでなく、リテイルビジネスを自ら本格的に行うことによって、よりリテイルマーケットに理解を深めれば、既存のセレクトショップ向け卸のビジネスにもプラスになることでしょう。

 また、追記となりますが、3月24日の繊研新聞によると、八木通商は、インターブリッジの既存の卸売機能を活用して、代理店となっているブランドの地方個店へのきめ細かい卸売対応の強化にも大きく期待しているようです。

 ファッション流通の中では、生活者からもっとも遠いところにいる企業のひとつである商社ですが、リテイルビジネスに参入し、より生活者に近づく取り組みは、今後も期待されるところだと思います。

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関連エントリー-八木通商の欧州アパレルファクトリーブランド支援政策

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March 05, 2008

ネペンテス、エンジニアード・ガーメンツの鈴木大器さんが第1回ベストメンズファッションデザインナー・イン・アメリカを受賞

 3月4日の繊研新聞に、ネペンテスが展開する、「エンジニアード・ガーメンツ」のデザイナー、NYを拠点に活躍される鈴木大器(すずきだいき)さんが、ファッション誌のGQと米ファッションデザイナー評議会が今年設立した「ベスト・ニューメンズウエアデザイナー・イン・アメリカ」の第一回優勝者に選ばれたとの記事が掲載されていました。

 「エンジニアード・ガーメンツ」は、セレクトショップファンにはおなじみですが、多くのアメリカのブランドやデザイナーがアジアや中南米に生産拠点を移し、国内工場が閉鎖されてゆくアメリカで、伝統的なアメリカの製法にこだわりながらデザイン、生産される日本企業がプロデュースするMADE IN USAのスポーツウエア、アウトドアウエアブランドです。

 ネペンテスHP
 エンジニアード・ガーメンツ

 ここのところ、アウトドアー老舗ブランドのウールリッチを日本のファッションリーダーストアやセレクトショップがこぞって買い付けしていますが、その理由は、そのラインを鈴木氏がプロデュースしているからというのも、知る人ぞ知る話ですね。

 アメリカのデザイナー以上にMADE IN USAにこだわる日本の鈴木氏の姿勢が評価されての第1回受賞なのでしょう。

 おめでとうございます&今後のご活躍も楽しみにしています。

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October 30, 2007

古着(ユーズド)ミックス業態の高層階での活躍に期待

 一足早く ファッション系ブログELASTIC さんが取り上げていらっしゃいますが、シブヤ経済新聞に11月3日、渋谷センター街のHMVの6階に古着&オリジナルミックス業態御三家(WEGO、ハンジロー、スピンズ)の一角、ハンジローが出店することに関するニュースがアップされています。

 シブヤ経済新聞~HMV渋谷に大型古着店「HANJIRO」-アパレル店を初誘致


 都心商業ビルの高層階は従来、大型の本屋かCD屋かあるいはレストラン街あたりと相場が決まっていたものでした。最近はユニクロやダイソーという選択肢もあるようですね・・・。

 そんなCD屋さん自身がもてあましているビルの高層階に、売上不振の青山ブックセンターに代わって、今回ハンジローが入るのはこれからの新しいテナントミックスのあり方を占う意味でとても興味深いと思います。

 寄り付き客数が少なく、それゆえ入居希望企業が少ない駅前ビル高層階に入居して、これまでテナントとデベロッパーの利益が一致してきた要素を考えてみると、

○品揃えが豊富ゆえ商品検索型、滞留時間が比較的長い購買行動がとられる業態
 例)本屋、CD屋

○あるいは同じ目的を満たす店がバラエティー豊かに集まっている
 例)飲食街

○絶対集客力のある低価格が売り物のカテゴリーキラー
 例)ユニクロ、百均

 いずれにせよ、生活者が「わざわざ足を運ぶ大型店」になりますね。

 こう整理してみると、客層はヤングに限られますが、古着ミックス業態やヴィレッジヴァンガードあたりも当てはまりますね。あるいは場合によっては、ここまで生活インフラ化したブックオフのような古書リユース店もありではないでしょうか?

 ハンジローは原宿や新宿で高層階での実績は実証済、というかそれがビジネスモデル化して来たと言っても過言ではありません。

 例に挙げた従来型のテナントと私が言及している新興業態の違いは、後者は前者よりも扱い商品そのものは別として、生活者にそれぞれ「新しい価値」を提供していることだと思います。

 それゆえに前者よりも後者の方が粗利率が高いのも事実です。

 そんな業態の導入でまた、生まれ変わる都心駅前ビルの活性化を今後も楽しみにしたいと思います。

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関連エントリー-原宿人気古着ショップの魅力比較

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August 30, 2007

ユナイテッドアローズが活用する商社機能

 8月28日の日経新聞、繊研新聞に総合商社の三菱商事が、セレクトショップ大手ユナイテッドアローズの発行済み株式の約3.41%を約30億円で取得し、資本・業務提携をすると発表したことに関連する記事が掲載されていました。

 同日のUA社の株価は+73円とマーケットから好感された模様です。ファッション流通各社の株価が低迷する中で同社の株価は、既存店の堅調な業績によって安定していますね。

 UA社は、自社株売却収入の30億円は運転資金に利用するとし、既存取引もある三菱商事との更なる業務提携については、

・物流ソリューションの活用によるコスト低減
・OEM生産機能を活かした新規事業創出の検討
・QR生産体制の構築
・ITインフラの整備
・商社金融機能の活用によるフリーキャッシュフローの拡大
・優良M&A案件の情報提供およびアドバイザー機能の活用

等について期待する模様です。

 2011年連結売上高1200億円を目指す(07年03月期は609億円)UA社。1業態24店舗限界説を掲げる同社にとって、4年後に倍の売上計画はかなり高いハードルだと思っていました。

 その実現のためには、出店スピードの加速とM&Aが必須ですが、その資金のリソースに「商社金融機能の活用によるフリーキャッシュフロー」を選択したわけですね。

 ユニクロやポイントなどの日本の大手SPA企業の高い経常利益率、キャッシュフローの源泉には商社金融機能があることは間違いありません。

 ひらたく言うと、商品仕入を商社経由にすることで多少商品原価が高くなっても、物流・経理管理の効率化とともに、店頭販売に合わせた在庫調整ができることと、商品代金の延べ払いによって、特に小売業においては店頭で毎日現金回収ができ、恒常的に生まれる「回転差資金」が出店など前向きな投資に利用できるという話です。

 「回転差資金」は、銀行借り入れ、株式市場での調達とならぶ、特に日々生活者から現金回収ができるリテール企業に与えられた資金調達のアドバンテージとも言えます。もっとも、店頭での高い商品回転と企業の信用がそろってできる話ですが。

 セレクトショップという「感性」と「希少性」を売り物にする企業でありながら、一方で、「規模の拡大」にチャレンジする、世界的にも稀有な例として、今後ともUA社の企業戦略に注目すべきところは大きいと思います。

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関連エントリー-ユナイテッドアローズの強さ

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February 04, 2007

ユナイテッドアローズのサンキューノート

 先月末に出版された「ユナイテッドアローズ 心に響くサービス」(丸木伊参著 日経新聞出版社)という本を読みました。

 同社の接客がなぜ他社より優れているかの理由がわかりますので、ファッションビジネスに従事されている方にお勧めしたいと思います。

 特に、第一章に登場する「サンキューノート」はその象徴のひとつだと思います。

 これは、ユナイテッドアローズ(UA)のスタッフひとりひとりが店頭で行った接客サービスに対して、一般顧客やファッションビルのデベロッパーから感謝された時の手紙や逸話が伝説のように詰まっているもので、日々更新され、イントラネットで社内公開され、なぜそれがすばらしいことなのかが幹部からコメントされ、特にすばらしいスタッフは表彰されるというものです。

 ファッションリテーラーとして、お客様に「ありがとうございます」と言うのは当たり前ですが、
 お客様に「ありがとう」と言われたことが何回ありますか?
 その時、素直にうれしかったですか?それをやりがいと感じられますか?そして、またがんばろう、もっと喜んでもらおうと思えますか?

 これが店頭を持っている小売業の醍醐味であり、楽しさであり、それを多くのスタッフと分かち合うのが、ファッションビジネスのマネージメントクラスの使命ではないでしょうか?

 この「サンキューノート」のいくつかの事例を読むとわかるのですが、ファッション販売という行為や販売スタッフのイメージが、店頭でお客さんに商品を気に入っていただき、ご納得の上、実際に購入頂くところまでで完結していては、正直、そのようなサービスは実現できないであろう、とあらためて思いました。

 そうではなく、その時点はもちろんですが、その先、つまりご購入頂いた後のお客さんの状況や気持ちまでイメージして思いやることができるかどうかでその時々の対応が変わってくるわけで、その実行の差が顧客の感動を呼ぶというわけです。

 そして同社がすごいところは・・・

 「束矢(たばや)ルール」という社内ルールに以下のような文章があります。

 「お客様の要求を満たすことは、時には面倒くさく、能率が悪く、経費がかかることを肝に銘じ、ただひたすらお客様にサービスすることがユナイテッドアローズのつとめである。正しいサービスを行うことにより、正しい報酬をいただかねばならない。お客様あっての私たちである」

 一般的に顧客第一主義を掲げている企業でも、実際には、売上や効率や経費削減が優先される中で、同社は、会社をあげて「能率が悪くても、経費がかかってもお客様の要求を満たすこと」を奨励、バックアップしているという点ではないでしょうか。

 同社には、顧客からの感謝の「サンキューノート」と同様に、顧客からのクレームとその対処の事例が赤裸々に記されている「クレームノート」もあります。

 ところで、マニュアルにとらわれず、理念のもとに、考える商人育成を目指す同社の新入社員研修は、

○「あなたが、お客さんとして、店頭で受けた対応でうれしかったことは
 どんなことですか?」
○「あなたが、お客さんとして、店頭で受けた対応で嫌だったことは
 どんなことですか?」

 
 のグループディスカッションから始まるそうです。
 当然、前者を励行し、後者をやらないようにしようという話です。

 これらの話を読んでいて、私が、カジュアルチェーンで、カスタマーサポートの責任者を兼務していた時のことを思い出し、少々目頭が熱くなりました。

 どちらかというと、立場上、重いクレームの対処に当ったものでした。いつも「そりゃ誰でも怒るよなぁ」と共感、同情しながらスタートし、できる限りお客さんの気持ちになって、誠心誠意対処し、実際、自分が納得するところまで突き詰めるまで体も動かしました。正直、経費も時間もかかりましたし、それをスピーディーにこなさなければならないことは言うまでもありません。

 結果、「そこまでやってくれるとは思わなかった。最初はもう二度と利用しないと思ったけれど、あなたのような人が働いている会社はこれからも利用させていただきます。ありがとう」というメールを頂いたことは、今でも忘れはしません。それ以来、クレームが来ると、「よーし、この方をうちの会社のファンにするぞー」と思いながら対処を始めたものです。

 私も、そんなお客様からクレーム転じて感謝された事例、そうできなかった事例、もちろんスタッフが感謝された事例、含めて、社内のグループウエアの掲示板にそのプロセスを事細かに掲載して、お客さんが望んでいる「何か」をスタッフのみんなに伝えようとしたものでした。
 
 このUAの本には、他にも、明日から使える顧客満足向上のためのキーワードをいろいろ拾うことができます。是非一読ください。

 

 また、私の「顧客サービスのバイブル」、アメリカの百貨店、ノードストロームでパートから役員に上り詰めた女性が書いた同じく是非読んで頂きたい良書をお勧めしておきます。

 

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January 26, 2007

ゾゾタウンがリアル店舗情報を紹介する「ゾゾナビ」スタート

 1月25日の繊研新聞、26日の日経新聞に、ゾゾタウンを運営するスタートトゥデイが26日からスタートしたリアル店舗紹介サイト「ゾゾナビ」に関する記事が掲載されています。
 
 「試着がしたい」、「サイトで買おうとしたが売り切れだった」、というユーザーの声にこたえて、ユーザーの最寄店舗を紹介しようということでスタートしたとのことで、PCとケイタイから利用できるサービスです。

 ゾゾナビPCホームページ

 エリア別、ブランド別に最寄のショップが検索でき、ショップが発信するセールや新着情報がリアルタイムにキャッチできるのが特徴で、今回のプレオープンで1000店舗(同一屋号のチェーン展開店舗ショップも各1店舗と換算している模様)、3月のグランドオープンで3000店舗の紹介を目指すとのことです。

 PCとケイタイのサイトを両方チェックしましたが、PCは普通ですが、ケイタイの方は、モバイルならではの楽しみ方が出来て面白いかもしれませんね。

 たとえば、自分が原宿にいるとして、各ショップが書き込むセール情報や新着情報を見て、原宿にあるそのショップを即、訪れたり、GPSを使えば、原宿にあるゾゾ推奨ショップがどこにあるか、どんな位置関係であるかがわかるので、原宿ファッションショップめぐりにも利用可能というわけです。

 また、アクセスの多いブランドのランキングがあったり(直近はUAが1位です)、グランドオープンの時には、多くの人がその街で、ゾゾナビを利用してどんな買い周り方をしているか、を公開する、ショップめぐりの達人?あるいは指南?のようなサービスもスタートさせるというから、さすが、と唸ります。

 以前もゾゾレジデンスをブログで紹介しましたが、生活者が自由に行う部屋作りや購買行動を追跡し、その情報を企業のみならず一般生活者に公表するこの試みは、ネットならではの最高のマーケティングのひとつだと思います。生活者も楽しいし、企業側も学ぶところがある。

 それをファッション業界出身ではない、スタートトゥデイが仕掛けていることが凄く面白いことだと思います(ゼイヴェルしかりですが)。さすが、わかってるよねって。

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 関連エントリー-SNS仮想マンション、ゾゾレジデンスはファッションマーケティングの宝庫

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November 28, 2006

これからのセレクトショップのカタチ

 11月27日の繊研新聞の1面、誕生から30年余りのセレクトショップの未来を関係者が語る「あすのセレクト」という連載特集記事がスタートしました。その第1回目は大手セレクトショップともお取引のあるご意見版、デザイナーでチューブ代表の斎藤久夫(Hisao Saito)さんでした。

 さすがベテランデザイナーらしく、セレクトショップがかつての他にない新しいモノに出会える店ではなくて、ビジネス的には成功しているかもしれないけど、「モノ本位じゃなくて」顧客が「考えないで」「安心して買える」均一的な店になってしまったことを憂いながら語る切り口に、うなずきながら楽しく読んでおりました。

 中でも妙に共感してしまった部分を2つ引用させていただきます。

 「おしゃれ感って昔は時代ごとにつながっていた。それが、ある時代からつながらなくなった。裏原宿がきっかけだと思う。限定とかナンバーをつけるとか売る日を教えないとか。そんな商売。それで300人が買って100人が倍の値段で転売する。服がかっこいいというのが、その時に何かにすり替わってしまった。服は高く売れるというものになった気がする。」

 「今の”お兄系”もいいのか悪いのか、好き嫌いじゃなくてエネルギーですよ。時代をリードしてゆく人が正統とか健全じゃなくて悪趣味で下品な人たちになっている。それがエネルギーになって新しいマーケットを作っている」 

 そう、ファッションは生活者のものですが、ファッションを楽しむ生活者にも、販売する側にもお互い、暗黙の最低限のルールやマナーってものがあるんじゃないかと思うのですが、上記の2つの事例は確かにそれをちょっと踏み外しているんじゃないかと思うこともあるんですね。

 まあ、それはそれとして、そんな世相に、セレクトショップも時代とともにカタチは変わるにしても、記事の見出しにもあるように、「ファッションを育てる、客を育てる店」、いわゆるファッションリーダーストアでありつづけて欲しいですね。
 
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 関連エントリー-30年目を迎えたセレクトショップ

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September 29, 2006

高級キッズセレクトショップ

 ここのところ子供服の高級ブランドセレクトショップが目につきます。

 先日新宿伊勢丹に付き合いで子供服を買いに行ったところ、自主編集セレクトショップ、ReStyle(リスタイル)にReStyle KIDSが登場してますし、ナルミヤインターナショナルの成宮社長のご長男が別会社まで設立されて、ストンプ・スタンプというキッズ専門ブランドセレクトショップを六本木ヒルズにOPENされています。

 親と同じ感性で親が着せたい子供服、というのが共通するコンセプトだと思います。

 このコンセプトは数年前から多くのSPA系企業も実現されていて、通常の量販系子供服の価格の500円から1000円アップくらいで、好調ですが、今回ご紹介しているショップで取り扱われているブランドについては、ディーゼル、D&G、トゥルーレリジョン・・・1年しか着れませんが、価格も大人並。商品はサイズが大きかったら自分でも着たいくらいです。

 海外出張行ってセールの時にはたまに勢い買った記憶もありますが、日本でこの価格、ちょっとうちには手は出せないかなぁ。

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August 25, 2006

ユナイテッドアローズの強さ

 8月25日の日経MJの一面は東証一部上場、セレクトショップ最大手のユナイテッドアローズの特集記事でした。

 記事の内容自身は業界の人にとっては、周知のものも多く、決して目新しい内容はありません。しかし、同社の記事を読む度に思うのですが、いつも一貫性というか、ぶれない軸を感じるものです。

 ということなので、記事の内容に触れても芸がないので、日ごろ実感してる同社の強さを私なりに整理してみます。

 実際、私もシーズンに1-2回は買い物をしていますので、そのブランディング、商品力、接客力の強さは表に見えるもので、わかりやすいのですが、専門的なところで、他のセレクトショップを大きく引き離している点をコメントしますと・・・

○1業態24店舗限界説
 ブランドの希少価値を低下させずに、一人のMDの目の行き届く範囲の限界と
 言われる24店舗限界説を派生ブランドをうまく作りながら貫いています。

○52週MDという定性情報と定量情報をミックスした科学的オペレーションの徹底
 出資しているワールドグループ(畑崎ファミリー)がSPAに成功した原動力、
 いわゆる52週MD、現場主義、週次単位の店頭管理の徹底をしていること。

○ハイブリッド経営
 感性のBEAMS出身者を中心に、ファッション業界の中で科学的経営で定評のある
 ワールド出身者で発足し、その後、管理部門を某自動車メーカー出身者の血を
 入れたりファッションながら、ビジネスのための異業種混合経営を受け入れている。 
 最近も取締役クラスに異業種で経営の経験のある方を加えています。

○それゆえの感性とビジネス、アカデミックなバランスの取れた経営
 
 実は私が独立間もないころ、ファッション系コンサル会社と組んで、同社の幹部の方々にあるプレゼンを聞いていただいたことがあります。結果は不採用に終わりましたが、率直な感想と、具体的な採用できない理由と、プレゼンの問題点をわかりやすい言葉で的確に指摘して頂いた経験があります。

 提案は通らず残念ではあったのですが、いろいろ勉強させられたと感謝したのを記憶しています。そして、その後も顧客としてお買い物を続けていますし、仕事面では、将来、この会社に負けないくらいのすばらしい会社づくりを支援して行こうと思ったものです。

 2011年には、10兆円のアパレル市場のうち、マスマーケットを除いた3兆円強のマーケット規模のうち、3-4%に相当する年商1000億円を目指そうという同社。今後も半歩先のマーチャンダイジング提案、ファッションリーダーショップとして期待しています。 

 関連エントリー-専門化する専門店
 関連エントリー-トレンドセッターの流行先読み術

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June 13, 2006

30年目を迎えたセレクトショップ

 本日の繊研新聞1面、1976年創業のビームス誕生から30年目を迎えたセレクトショップの現状と今後の動向に関する特集記事「セレクトが動く」が始まりました。

 記事によるとユナイテッドアローズ(UA)、ビームス、ベイクルーズ、シップスのセレクトショップ大手4社の売上高は97年に460億円だったのに対し今年06年は1400億円と10年間で3倍にもなったのですね。

 インポートとオリジナルを編集する「セレクトショップ」のコアコンセプトは30年前と変わらないものの、この10年は、情報発信(マーケティング力)、新業態開発、接客の向上、個性的な店づくりなどなどを積み重ね各社成長を続けてきたと言えますが、百貨店、アパレル、その他の専門店もセレクトショップ業態に参入し、セレクト業態であることが、とりわけ珍しいものでもなく、陳腐化、同質化が避けられなくなっています。

 もともとは、補足的な役割であったオリジナルとインポートの構成比率が逆転し、6~7割がオリジナル、3~4割がインポートというのが現状。

 記事の中で、UAの岩城社長は「消費者が直接欧米と日本の売り場を見比べて購入するようになった」、「情報のスピードが加速し均質化した」、もはや、「海外から目新しいものを紹介する優位性はない」など既存セレクトショップに極めて的確で危機感をもたれた情勢分析をされています。

 実際、海外トレードショーでセレクトショップバイヤーを案内されてるインポーターさん(輸入業者)の姿を見かけますが、同じようなところが複数のセレクトショップをお相手してますしね。代理店経由でなくとも、現地のコネクションを使って、そういったセレクトショップが買い付けたものに目をつけて同じタイミングで輸入してしまう比較的量販志向の専門店も少なくありません。

 話は変わりますが、本日の日経新聞に格安海外旅行でおなじみのHISが、2005年度海外旅行取扱人数、前年対比7.6%増の231万8千人で初めて、業界最大手のJTBの225万2千人(前年対比3.7%減)を抜きトップに立ったとの記事が掲載されています。金額ベースでは、まだHIS 2494億円に対して、JTB 4109億円と大きな差はありますが、ある意味、日本の生活者を取り巻く大きな変化を物語るひとつの事象だと思います。(私も学生時代からHISにはずいぶんお世話になりました)

 先ほどのUA岩城社長のコメントではありませんが、日本のそこそこのセレクトショップや専門店のバイヤーが定点観測してヒントを得ているパリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、LAのファッションストアやセレクトショップは、既に「地球の歩き方」にも掲載され、格安航空チケットで海外旅行に行く一般生活者が平気で、現地価格でお買い物をしている時代に、また、日本未進出の人気ファッションストアの商品をインターネット通販で直接購入する若者が急増している今、かつて業界がほんの少し早い情報を文化的時差と目利き力で生活者を魅了していた優位性はもはや終焉したと言えます。

 そんな時代に、これからも「セレクトショップ」が支持を獲得し続けるためには・・・

 目利き力がブランド化したのを利用した希少価値が売りの、いわゆる「コラボ限定商品」?より多くの客層を取り込める業態開発により、間口(客層)を広げること・・・それもそれでいいでしょう。

 しかし、情報化が進み、成熟したと言われるマーケットの中で、次世代のセレクトショップが求められる役割とはなんでしょう。

 もちろん、ファッション商品そのものへのこだわりや目利き(感性)による希少価値の発掘あるいは創出は必須ですが、それだけではなく、社会情勢や生活者心理・・・時代の変化といったマクロトレンドを的確に整理し、アカデミックに先読みするマーケッターあるいはトレンドセッターとしての継続的な半歩先行く情報発信力が重要になってくるのは間違いなさそうです。

 関連エントリー-トレンドセッターの流行先読み術

 セレクトショップをわかりやすく解説した良書はこちら・・・

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June 07, 2006

成熟期を迎えた?古着マーケット

 本日(6月7日)の日経新聞に、4年連続で増える古着の輸入量についての記事が掲載されています。
 欧米を中心に2005年の輸入量は8,081トンと前年対比10.6%増とのことで、世代別の古着需要について、解説がされています。

 去年このブログでもご紹介しましたように、10代、20代の若者の古着需要は、ファッションのスパイスパーツとして完全に定着した感がありますが、流入する量の増大に対しては、業界は警戒感を示しています。

 アメリカはLA、ヨーロッパはフランス(ヨーレカ社など)が世界2大供給地ですが、最近は、そういった地域には在庫薄らしく、南米や中東などからの輸入も増えている模様です。原宿古着戦争も価格戦争に突入し、量ははけても、上澄みをとった残りの在庫が体力のない会社の経営を逼迫するのも時間の問題との噂。

 そんな中、価格戦争に陥らないようにしようとする各社は、古着に古着テイストの新品を混ぜたり、一方、欧米の大きなサイズの古着を日本人の好みの小さいサイズにリメイクならぬリサイズ加工して、若干高くても、消化と歩留まりにより差別化をはかるビジネススタイルを目指すお店も出始めたようです。

 ここ1-2年で新たな変化がありそうな、古着業界ですが、ファッション業界の一部として、隅に置けない存在なのは、これからも変わりないでしょう。

 関連エントリー-なぜ若者は古着を着るのか?
 関連エントリー-古着ビジネスも鮮度が勝負!~古着流通を考える
 関連エントリー-原宿人気古着ショップの魅力比較

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April 02, 2006

ne (エヌ・イー)のネクストエッジが清算手続へ

 4月1日の繊研新聞によると、元シップスの幹部社員が立ち上げたセレクトショップne(エヌイー)を運営するネクストエッジが3月31日をもって事業を停止し、清算手続きに入るとのことです。

 同社は発足からちょうど1年、1号店を昨年の9月にOPENし、6店舗を運営していましたが、あまりにも早い結論に業界もびっくりしているのではないかと思います。

 記事によると理由は、ベンチャーキャピタルや商社系金融筋などのみに頼った資金調達にメドがつかなくなったとのこと。

 当初、某大手アパレルがスポンサーにつくという話だったと思いますが、そちらのお家事情もあったのか見送りになったようで、そこらへんが誤算だったのではいか、と思います。

 ネクストエッジの立ち上げは、業界でもBEAMS(ビームス)からスピンアウトしたユナイテッドアローズ(UA)と重ねて見る方も多かったと思います。ハイエンドマーケットに対して、新しいことを始めたUAも立ち上げ当初はかなり苦労をしました。しかし、なんとか軌道に乗せ、いまやリーディングカンパニーとなったのは、信念をもった有能な人材に加えて、ワールドという後ろ盾があったからにほかなりません。

 投資家や金融筋から見ると、最近のファッションSPA企業の収益性は投資対象としても魅力的かと思います。企業再生やMBOのように、既にある事業に対して、投資するのなら別ですが、新しいことを始めて、そんな早く回収ができるとは思えません。
 ディスカウンターのようなキャッシュフロー重視のビジネスなら話が別ですが、ブランド小売業のポイントは、徐々に顧客がついて売り上げが安定していくことで、その間それなりに時間がかかるということです。おそらく、UAのようにファッション系企業がスポンサーにつけばその事情や理屈を理解し、もうすこし待ったり、増資などの話もあったと思いますが、利回り目当てのスポンサーであったために今回の結果のようになってしまうのであろうと、非常に残念に思います。

 今回ネクストエッジに参加した方々はシップスの屋台骨を作った優秀な方々だと思っています。清算後、また業界の未来のためにご活躍されることを期待しています。

 関連エントリー-セレクトショップに新風となるか~ネクストエッジ(05.08.17)

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February 20, 2006

専門化する専門店

 ここのところ、昨年から始まった人口減、少子高齢化の中で、流通企業があるべき姿を模索する記事が新聞雑誌問わず各誌で目立っています。

 先週末ではありますが、18日の日経新聞に衣料・靴専門チェーンの特定顧客に専門化(特化)した業態開発の記事がありました。キッズ業態を開発するユニクロ(業態名;ユニクロキッズ)にライトオン(業態名;MPS)、レディース靴に特化するABCマート(業態名;ヌオヴォ)などなど。
 その昔、一般的にマスマーケットを狙ったチェーン店の店舗数の限界点は1200店と言われていました。日本のファッション業界では、「しまむら」がまもなく1000店舗に達しようとしていますが、ユニクロですらまだまだ折り返してまもないところ、今回の専門化小規模業態は、人口減、まちづくり三法の改正を睨んだ、都心型店舗開発の意味合いが大きいようです。

 そうすると、ローリーズファームのポイントが1業態の限界に設定しているように、そこそこボリュームのある商圏を埋め尽くすといわれる100店舗がひとつの目標、というところでしょうか。

 今回の日経新聞の紹介されていた企業の中で、全く違う意味合いを持っているのはユナイテッドアローズ(UA)のグルーンレーベルリラクシング(GLR)の派生業態、メンズの「オドナタ」とレディースの「ファサードグリーン」でしょう。

 以前もUAの24店舗限界説はこのブログで紹介しましたが、より大きなファミリーマーケットを取り込もうとスタートしたGLRは、同社の2011年、年商1000億を狙う昨年の中期計画では、60店舗構想が打ち出されておりました。果たして、一転、GLR業態では、チェーンストアオペレーションに取り組むのか?と見ておりましたが、GLR24店舗を目前にして、2つの派生業態を打ち出したところは、とても興味深いところです(24x3=72?)。

 UAは、ブランドの希少価値とMD(人間)の感性とこだわりの目が行き届く店舗数の限界を2ダースと定め、それを越える出店はしないと公言しています。400億円規模になった東証一部上場のセレクトショップも、クロームハーツや基幹業態のUAはまだわかりますが、倍以上の1000億円を1業態24店舗を限界とする複数業態で達成しようというところが世界広しと言えども、UAだけかもしれない、ユニークでチャレンジングだと思っています。

 しかし、UAが先だって立ち上げた束矢部(たばやぶ;富裕層向け外商的クラブ)は、その後、あわてて某百貨店が同様のサービスを発表するなど、百貨店のお株を奪う、半歩リードするような存在になっていますから、派生していった各ブランドが、将来一堂に集う「UAファッション百貨店」構想(銀座、新宿、梅田あたりに、なんて私の勝手な想像)による大台達成も夢ではないかもしれませんね。

 今後の同社の展開に注目しております。
 
 関連エントリー1-多店舗化だけがすべてじゃない
 関連エントリー2-ユナイテッドアローズ、次の「柱」育成急ぐ

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October 03, 2005

ユナイテッドアローズ、次の「柱」育成急ぐ

 本日の日経MJ、セレクトショップ大手ユナイテッドアローズの新業態開発の記事を読んで。

 東証一部上場の同社の05年3月決算は売上高419億円、売上高営業利益率13.1%は日本のファッション流通の中ではトップクラスの好業績。2011年に10兆円のアパレルマーケットの1%に相当する年商1000億円、経常利益率15%の中期計画を掲げています。
 1業態多店舗化を企業拡大のカテとしている企業が多い流通マーケットの中で、同社がユニークなのは、

 1. 1業態の店舗数を制限し、
 2. 既存店の店舗の大型化を計り、
 3. 多事業化
でそれを実現する計画です。

 何度かこのブログでもご紹介しましたが、同社の売上の6割を占める主業態UAは、ブランドの希少性と、感性の目の行き届く商品管理、顧客サービス、オペレーションの限界を24店舗と公言しており、現在すでに店舗数は23店になっております。
 既述の中期計画を実現するためには、グリーンレーベルリラクシング(約80億円)やクロームハーツ(約25億円)は主力業態に昇格したものの、それに続く業態の育成が必須となります。

 同社は、業態開発にあたり、取締役会で承認された現場発信、現場の活力を大事にした業態プランを積極的に出店し、
 1 UAラボ(実験段階)
     ↓
 2 スモールビジネスユニット(SBU)
     ↓
 3 主力業態
と成長に従い昇格させるという手法を取っています。今、業績がよいうちに徹底的に次の「柱」になる業態を育てようと、今年の出店16店舗のうちの2/3は実験業態とのことです。

 正直、同社の中期計画は非常にハードルが高いことは、業界の誰もが認めるところだと思います。しかしながら、本当のファッション好きなお客さんの顧客満足を考えたとき、同社の成長コンセプトにはとても共感します。これが次世代のファッション企業の成長モデルではないかと。

 セレクトショップという「感性」と「目利き」が勝負の世界で現在の規模にまで成長したこともすばらしいものがありますが、さらなる成長を目指して行く・・・売上だけに追われて本末転倒にならないよう、同社には世界でも稀有な成功のパイオニアとしてチャレンジして行かれることを期待しています。

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August 17, 2005

セレクトショップに新風となるか~ネクストエッジ

 以前も当ブログで触れましたが、大手セレクトショップ御三家、「シップス」育ての親、元副社長の中村裕氏率いる新興ネクストエッジが展開する「ne(エヌ・イー)がいよいよ27日にオープンします。(日経MJ15日付けインタビュー記事から)
 アパレル大手レナウンやベンチャーキャピタルなどの出資を仰いで、8月27日の京都店を皮切りに、30日に渋谷、その後六本木ヒルズなどにも、出店を予定しています。

 記事によると、中村氏は、ユナイテッドアローズ、ビームス、トゥモローランド、ベイクルーズ、シップスのセレクト大手5社が規模の拡大とともに、売上だけをねらった売れ筋定番の拡大、同質化に陥った状況を指摘。これに対し、本来のセレクトショップの使命を果たすべく、その店でなければ手に入らない商品へのこだわり、社名の通り半歩進んだエッジの効いた品揃えに徹するとの方針を明らかにしています。

 同氏も会社自体の年商は、5年後に65億円をターゲットにしていますが、ひとつの業態の最大年商50億円、15店舗という業態規模限界論を持っています。ブランドバリューを維持するためには、一定の規模を超えないことは、ファッションに限らず、21世紀のブランディングの常識だと思います。50億なり、100億なり、マーケットにあわせて規模の限界論をもち、ひとつの業態の独立採算をきちっととり、そんなブランドまたは業態をいくつまとめ上げられるか?生活者に対するポートフォリオとして組めるか、が企業成長の新しい青写真であることは、同感です。

 話は変わりますが、中村氏の出身のシップスさんはセレクトショップのパイオニアではありますが、業界では、最近ちょっと低迷気味と言われています。その昔、ビームスからUAを設立した重松氏、栗野氏らが抜けた際、ビームスがむしろ組織や社風の脇固めを行い、成長路線を歩んだように、中村氏の離脱がシップスにとってもよい転機となり、お互い切磋琢磨しおもしろいセレクトショップMD勢力図を作っていっていただければ、生活者にとっても楽しみになると思います。

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June 29, 2005

多店舗化だけがすべてじゃない

 セレクトショップ大手、ユナイテッドアローズは、同名主力業態(UA)の出店店舗の上限を24店舗と決めている、とは本日の日経MJ。 同業態は、すでに23店舗、その原則を守るとすると、あと1店舗しか出店できないことになります。 
 そのココロは、むやみに出店せず、管理のゆきとどく範囲で、精度の高い仕事をし、在庫を圧縮しながら、売上利益を高めようという考え方に基づくもの。 同社のUA業態についていは、出店よりは、増床を含めて成長をはかろうとしているといいます。 もちろん他の業態開発に余念はないことは、誤解のないために付け加えておきますが。

 2ダースの法則、3ダースの法則という言葉があります。
マーケットを飽きさせず、希少価値を維持して、なおかつヒトの目の行き届く限界が約30店舗というのは、チェーンストアの経験に基づく原理原則。 2ダース=24店舗か3ダース=36店舗かは、その商品テイストや価格帯で決まるのでしょう。 

 一般的に30店舗を越えると、創業の魂を持った数人のヒトだけでは管理しきれなくなるので、標準化(ルールに従えば、ある程度の成果が出せる)のためのしくみづくり、教育が必須となります。 また、しくみにのっとったスタッフが完璧にできなくても、直接説教ができるわけではないので、目をつぶらざるを得ないことも出てくると思います。 セルフ販売ならまだしも、良質の顧客を相手にする高品質高額商品であった場合、ブランドイメージにもかかわります。 

 多店舗化、誰のための成長か? それに協力をする仕事をしているにもかかわらず、気に入ったお店が変わって行ってしまうのを何回も見ていて、複雑な思いがすることがあります。

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June 21, 2005

復活なるか、トランスコンチネンツ

 本日の繊研新聞の一面に、SPA専門店トランスコンチネンツが、米国バーニーズニューヨークでTシャツ発売、という記事がありました。

 ご存知トランスコンチネンツ(以下TC)は、かつて東急百貨店グループのヨーロッパ系セレクトショップとして、セレクトショップブームの火付け役を果たした専門店。当時は、アメカジのビームスあたりと双璧で、ヨーロッパのにおいのするアパレル、雑貨が並び、さながら海外旅行を楽しんでいるような雰囲気の店であったと記憶しています。

 そんな、セレクトショップの雄も数年前に業績不振で身売りに出されました。まずは、ユニクロの元副社長さんが立ち上げた流通専門再生会社「キアコン」の手にゆだねられ、社長に抜擢された元BIGIでZARAの日本立ち上げで貢献された前出さんと、キアコンの幹部がMBO(経営陣による買収)、通販会社のシムリーの傘下に入り現在、役者を揃えてのブランド再生真っ只中とのことです。

 渋谷神南のお店を中心に拝見していますが、かつてのイメージを払拭し、いろいろなチャレンジをされています。今回は、セレクトショップというよりは、コレクションブランドとしてニューヨークを皮切りに欧米で販売し、世界同時発信的な仕掛けを図る模様です。 

 私個人的には、どうしても、あの航空機ロゴにインターナショナルなロマンを感じていたもので、そのブランドイメージが頭から離れないのですが、かつての著名ブランドを一から再生するチャレンジは、今後も業界に起こりうる話で、その事例として、動向を見守って行きたいと思っています。

トランスコンチネンツHP

【続報1】
08年7月13日の日経新聞によると、その後、トランスコンチネンツを子会社化したイマージュHDが、販売不振を理由に「トランスコンチネンツ」の清算を決め、21店舗ある店舗を8月中をメドにすべて閉店するとのことです。知名度はあるので、ライセンスビジネスなど、名の残し用はありそうなものですが・・・残念ですね。

【続報2】
08年12月16日の繊研新聞によるとポイントがトランスコンチネンツの事業継承を発表。09年2月に川崎ラゾーナ店を皮切りに新生トランスコンチをスタートするとのことです。

関連エントリー-ポイントがトランスコンチネンツの再生に着手


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June 06, 2005

セレクトショップもカイゼン中

 本日の日経MJファッション覧から。
 セレクトショップのユナイテッドアローズが、以前見学したトヨタ自動車の工場の「カイゼン」を見習って社内で経費節約運動を実施中とのこと。

 従来、一般的に経費削減というと、業績の厳しい会社が少しでも経費を浮かせて赤字を減らそうというイメージ。 また、業界には、「節約なんて、セコイことをしていてはファッション感度が鈍る?」という空気があって、カラーコピーをタダかのように、バンバン取るのが、業界の現実の姿だったかもしれません。

 同社は、ご存知のように、好業績の勝ち組企業。今は良くても、今のうちから無駄な経費を削って商品企画や店舗開発など、ショップとして大切な部分に集中的な経営資源を振り向けたい。また、「恒常的なコスト削減を企業風土として根付かせることが目的」と、危機感があるところが、また、伸びる企業の要素なのかもしれません。
 
 ちなみに、同社は、ダンボールのガムテープの8箇所止めを6箇所止めに変更して、年間50万円の節約、商品を良く見せる特殊な蛍光灯といわれていたを普通の蛍光灯に変更して、ライトアップ効果はまったく変わらず、年間250万円の節約を実現。 コピーやファックス機には、すべて、1枚あたりのコストが表示してあって、使う人の意識改革をしようとしており、年間5000万円の販売管理費圧縮が目標だそうです。
 
 社内のアイデア公募も早速200件あったそうで、ぞくぞくと採用が効果を出し始めているとのこと。
改善提案を次々にマニュアル化することでは、しまむらが有名ですが、いずれも現場のアイデアどんどんくみ上げ、会社あげて取り組むことが、成功、継続の秘訣ではないか、と思います。

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April 07, 2005

がんばれ原宿のセレクトショップ

 原宿と言えば、古着SHOP以外にも、セレクトショップ発祥の地として有名です。御三家と言われるのは、ご存知、ビームス、シップス、ユナイテッドアローズ(UA)。 みんなの憧れのブランドショップです。
 しかし、最近はマーケティングやプロモーションは派手になる一方、本来得意の目利きの仕入やさすが、と思わせる何かが弱くなっているのではと思います。
 私が学生時代某セレクトショップにあこがれたのは、目利きのバイヤーが世界中を飛び回って、日本のファッション好きを引きつける新しい商品を探し、提案し続けてくれたからだと思います。その象徴が地球の回りを飛び回るロゴマーク。そして、店員がうんちくや納得できる説明をしてくれたように記憶しています。
 
 なのに、去年起こった原産国表示詐称事件とその対応にはちょっとがっかりしましたね。 イタリア製でなかった、ということにがっかりしたのではありません。 別に、いまどきルーマニア製でもいいじゃないですかって思いました。 10年以上前、私が働いていて会社がイタリアからスポーツウエアを輸入してたころ、よく東欧の商品が混ざってましたね。EUは圏内では、原産国はあんまり問題にされないんですよね。日本やアメリカほど。 
 要は、生地がよくて、イタリアの会社の技術と品質管理のもと、近隣諸国で生産されただけで良質な商品であればいいのでは。イタリアファッション業界の現状を踏まえて、店員が説明してくれれば、お客さんは安心して、信用して買ってくれるのではないかな、と思ったものです。 
 
 一事が万事、今やセレクトショップも商品は輸入業者というか、仕入先任せなんですよね。 
 
 企業規模が拡大して、仕入先と分業しなければならなくなったり、スタッフ教育も追いつかない事情はわかりますが、セレクトショップって何? 「信用」 が彼らの看板だと思います。

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April 06, 2005

原宿人気古着ショップの魅力比較

 今日は汗ばむような天気、仕事の気晴らしにランチがてら明治通りにくりだしました。人気の古着屋をチェック。それぞれの魅力を考えてみました。

 大阪出身 「WE GO」が明治通りと表参道の交差点近くにOPENしたのは、2年くらい前でしょうか。この場所は無印良品、香港のジョルダーノほか、いろいろな有名SHOPが出店しても、全然売れなくて、「鬼門」といわれている場所でした。WE GOはそのジンクスを打ち破り、月商3千万円以上を売り上げていると言われています。SHOPの魅力は、古着屋さんの割には、お店が明るいこと、お店がきれいなこと(磨かれたウッドフローリングときれいなスチール棚が目につきます)。そこに新品商品も上手に混ぜています。 だから古着もなぜか古く安っぽく感じない魔法のようなものを感じます。

 その成功を見て、同じ場所の地下にお店を構えたのは、京都のスピンズを展開するヒューマンフォーラムが運営する「古着屋本舗」。ここの魅力は、WE GOと対極に、工事中の現場のイメージ、タイルをはがしたような壁、床、工事現場にある照明、鉄パイプで作った什器と、ローコストながら、徹底的な統一感のある世界観は、京都のスピンズに共通するところがあります。その世界観がセンスの良さをかもし出しています。

 個人的に一番気に入っているのは、岩手県盛岡発のハンジローです。パレフランスにあったときから注目していましたが、3階4階という高層にあるのに、お客さんが上がってくる理由はSHOPに入った瞬間に理解ができます。ちょっと薄暗くて、妖しいけど、新鮮な提案が随所にあります。また、マネキンによるスタイリング提案がここまで豊富に、また徹底されているSHOPは新品を扱うお店の中でもあまり見たことがありません。古着とオリジナル商品が半々ですが、オリジナルも日本全国で多くても200枚しか流通していない但し書きがついています。デザイン学校の学生さんがデザインしている商品も多いとか。希少性、個性、ここに古着人気のキーワードがありますね。

 「何でも390yen」のサンキューマートが去年原宿に参入した時も業界の話題になりました。390yenとはいえ、雑貨も含めて、限られたお小遣いで宝物探しをしながら目いっぱいおしゃれしようとする子達でエネルギーいっぱい。今は商品回転で持っているようですが、上澄みを取られたあとの商品ロスはどこに行ってしまうのか他人ごとながら心配です。

 いつも思うのですが、以上の古着SHOPに買い物に来ている子達は、一般カジュアル専門店に買いに来ている子達よりもおしゃれに見えるのは、私だけでしょうか?古着人気は価格が安いだけの話ではない。古着SHOPを歩いていると、物まね、没個性、マス生産、販売のファッション業界に突きつけられている「何か」を感じてしかたありません。

原宿人気古着店HPご紹介
★WE GO(大阪発)
★古着屋本舗(京都発 スピンズの一業態)
★ハンジロー(岩手県盛岡発)
★サンキューマート(大阪発 390円均一)

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April 05, 2005

古着ビジネスも鮮度が勝負!~古着流通を考える

 原宿の古着ショップには、主に欧米からの輸入古着が並んでいます。 
日本では今でこそ月に1回古着回収に来ますが、欧米では、古くから流通のシステムが出来上がっています。 欧米の回収はもともと慈善活動の一環で始まったようですが、回収業者がラグと呼ばれる仕分け業者(大きなランドリー工場のようなところ)に販売し、そこでグレード分けがされます。仕分け前か、後か、どのくらい厳しく仕分けしたかで値段がつけられます。多くの古着屋のバイヤーはそういったラグに買い付けに行くわけですね。ですから、出物のタイミングや目利きが大事になります。原価はもともと安いので、粗利率の高いビジネスになります。ここまでは、従来の古着屋さんの買い付け方です。
 
 それに対して、原宿で今、話題の他店舗化している何百何十円の世界の古着屋となると、仕分け前のさらに低コストの商品を一山いくら?で買い付け、自身で仕分けをしているところも少なくなりません。価格勝負ですから、安く買っても仕分けの人件費はそれほどかけられないので、日本でも人件費の安い地域や上海に仕分け物流拠点を持つところも出てきました。 また、こういった買い方をすると、まったく売れないゴミのようなものも仕入れざるを得ないわけですから、どれくらいの商品が生かせて店頭に出せたか、店頭で消化したかにより、利益gどれくらい残るかの勝負になります。
 お客さんも店頭でよいものを選別して、いわゆる上澄みをすくって買いますから、定期的に新しい商品を入れて、売れ残った商品を処分するしくみもつくらないとお店の鮮度が維持できないわけですね。
 
 このあたりが古着ビジネスの簡単なようで、難しいところでしょう。古着屋なんだから、古いのは当たり前ですが、商品そのものは古くても、お店に鮮度がないと、いくら安いからと言ってもお客さんは寄り付きませんからね。

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April 04, 2005

なぜ若者は古着を着るのか?

 私の事務所は、原宿竹下通りのど真ん中にあります。春休み中この界隈は、中学生・高校生を中心にごった返しています。原宿と言えば、もともと古着のメッカですが、特にここ数年で、大型店から超激安SHOPまで古着のいろいろな業態が出揃い、その勢いで有名ブランドショップたちを圧倒しています。
 そんなSHOPに、たまに、気晴らしに元気をもらいに行きますが、昔、下北沢や高円寺に通った「古着屋」の「いかにも古着」のイメージではなく、若者達がワクワクするような雰囲気づくりがそこにあります。 試着を繰り返し、買い物かごをいっぱいにしている学生さんたちの気持ちがわかるような気がします。

 なぜ、彼ら彼女らは古着を買うのか、雑談してみました。
1.安い! 390円、500円、990円といった価格から3900円くらいまでが中心
2.個性的! 基本的に一点ものです。
3.意外とおしゃれ! レトロでおしゃれな掘り出し物があります。
 
 古着と言っても、リーバイス501やチャンピオンのトレーナーだけでなく、今のファッショントレンドにあったパーツを世界中から集めて品揃えしてあるので、変な話ですが、今、一番新しいものを見つけたければ古着屋に行け!かもしれません。豪華なブランドものとベーシックなユニクロとスパイスの古着を上手にコーディネートしている子たちを見かけます。
 実は、古着屋でサンプル購入するデザイナーも増えています。業界関係者としては、ちょっと複雑な思いがしますが。

原宿人気古着店HPご紹介
★ハンジロー(岩手県盛岡発)
★古着屋本舗(京都発 スピンズの一業態)
★WE GO(大阪発)
★サンキューマート(大阪発 390円均一)

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