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July 29, 2005

バナリパ、日本橋・横浜にも

 本日の繊研新聞より。
 以下がこの秋、オープン予定のGAPグループ、バナナリパブリックの現時点の出店計画です。
 
 9月1日  プランタン銀座
 9月3日  六本木ヒルズ
 9月7日  コレド日本橋
 9月15日 横浜ランドマークプラザ

 同じく繊研新聞の昨日のコラム記事によると、先日、商業施設担当者向けのバナリパの展示会があったそうです。 バナリパは、ご存知のように、ビジネスカジュアル、ベーシックリラクシングカジュアルの要素が非常に強いブランドです。日本では、潜在需要がある割には、意外と確立されていないMDであること、メンズ・レディースのバランスがよいこと、業界では、伊勢丹新館現象、この夏のクールビズ効果など、メンズファッションが注目されていますので、特にメンズが追い風で評判がよく、積極的に導入を検討する商業施設(デベロッパー)が多かったとのことです。

 アメリカに出張に行くと、ビジネスユースにバナリパ、休日カジュアルユースにアバクロを購入されていた方も少なくないのではないでしょうか?私もその一人。バナリパの日本進出に当たっては、ジャパンフィットのサイズ対応があるそうなので、どんなMDでどんな価格帯のプレゼンテーションになるのか楽しみです。

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July 28, 2005

格安でヤングとらえる-ジャムピクシー

 去年あたりから、街を歩いていて、よく見かけ、とても気になっているファッションチェーン店があります。㈱サウザーが展開するジャムピクシーjam pixyです。都心の集客力のある商店街から一歩奥に入った、あるいは、ビルの2階といった、ファッション小売業からすると、2等地で、ティーンズ向けトレンドファッションを99円から1990円の価格で販売する、今勢いのあるチェーン店です。 サウザーホームページ
 今日の繊研新聞に同社の記事が出ていたのでまとめてみます。

 98年、鹿児島に一号店を出店した同社は、その後、関東を中心に出店。03年10億円(10数店舗)、04年22億円(33店舗)、05年は40億円(69店舗)に達する見込み。
 ビジネスモデルとしては、人通りの多い街、家賃の安い2等地に、平均20坪で出店、15歳から20歳前半の女の子向けのアパレルファッションを
 ①メーカーからの通常仕入れ、
 ②メーカー見切り品、
 ③オリジナル商品
を商品ミックス、粗利ミックスさせて、99円を目玉に499円、599円、999円から1990円といった価格設定を行い、平均年齢20才の女の子のスタッフを中心に運営しています。毎日、中高生、主婦でごった返しています。魅力は、単品の安さもさることながら、しっかりコーディネートできる品揃え、5000円もあれば十分おしゃれができそうです。
 大手量販アパレルとも現金決済で取引をし、来年は100店舗で60億、7年後には1000億、上場も視野に入れているとのこと。
 
 私の事務所の近くにも、お店があります。2階の不利な立地ながら、1階に大きな看板を持った元気な呼び込みのスタッフを立て、いつも混雑の状況を作り上げるパワーがあります。個店だけを見ると一見、ただの安売り屋に見えますが、チェーンオペレーションとして考えると、意外と、立地、ターゲット、価格帯の点で、うまくマーケットのニッチ(隙間)をついている業態といえます。要は、都心商店街立地の「しまむら」です。このマーケットは業界でも真空マーケットと言われてきました。

 現状、アパレルメーカーの失策をあてにした価格設定に確かに成長の不安はあります。しかし、それをうまく利用しながら、ドミナントで知名度アップを果たし、中国生産直輸入品体制を整えていけば成長の可能性は無きにしも非ずと思います。これからは、「目利き」から「しくみ」を伴わなければならない過渡期に入ると思いますが、うまく乗り切って成長を果たしていただきたい、と思います。だって、こんなチェーン店、多くの生活者が期待していると思いますから。
 
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July 27, 2005

クールビズはどこまで続くか

 本日の日経MJから。
 クールビズの効果で、6月の百貨店、スーパーの紳士服の売上は、前年対比それぞれ3.8%増、3.6%増。百貨店の靴を含む身の回り品も3.1%増と政府上げてのキャンペーン効果はあったようです。7月も堅調とのこと。
 こういった統計と現象を客観的に見て、同じく日経MJの裏面にあったイトーヨーカ堂の藤巻さん、ドン小西氏、ネクタイ組合の会長さんのインタビュー記事が面白かったです。

 伊勢丹新館効果以来、今年当初からマスメディアで、「メンズファッション」は注目されていたところに、政府のクールビスという追い風。しかし、藤巻さんあたりは、「ブームに乗ってあわててメーカーにあるものをかき集めただけで、仕掛けられたものではない」、と手厳しいです。藤巻氏が仕掛ければ今でも20%アップの関連カテゴリの売上は、2倍にできた、と豪語。
 ドン小西氏は、スーツスタイルとノーネクタイスタイルでは、デザイン、パターンから根本的に違うことを指摘し、今後、ヨーロッパの先輩にならってノーネクタイスタイルの商品開発に日本ファッション業界の未来を語ってくださった。
 
 両氏が共通して言っているのは、「クールビズ」というネーミングは廃れるので、毎年流行語になりそうな新しいネーミングを打ち出して、仕掛けたら、この流れも継続して盛り上がるのではないか、とほのめかしているところが興味深いと思いました。ドン小西氏は「ラ・クール」はどうか、となかなかいいネーミングだと思います。
 
 ものがない時代じゃない今、「話題」を作り出すこと、これこそが最大のファッションマーケティングではないでしょうか?ダサいかっこいいは別にして、この夏「クールビズ」は、最もカフェや飲み屋や通勤電車の中で語られているのを聞いた話題のひとつであることは間違いありません。

追伸:ネクタイ組合の会長さんの話、「ノーネクタイは20年は無理」はあまり説得力のない話なので、割愛させていただきました。 

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July 26, 2005

ワールド株式非公開化と今後の展開

 アパレル製造小売大手ワールドは2200億円規模のMBOによるTOBを実施し、株式非公開化を行うと発表しました。資金は銀行から調達し、オーナーが保有する会社が株式を買い取る形。

 目的は
 ・買収リスクの回避
 ・目まぐるしいファッションの変化に対応するために大きな意識決定を迅速に行うため。
 ・短期利益よりも長期企業価値を追求するため。M&Aを含めた製造側に対する長期投資戦略を実施
 などが記事、社長インタビューからのキーワードです。

 ファッション業界に限らず、日本で優良企業が非公開化するのはまれなケースとのこと、以前、当ブログでアメリカの優良高級百貨店ニーマンマーカスがファンドに身売りをして非公開させた事例は紹介しましたが、理由は同じ、柔軟で変化対応できる自由な経営です。 >>>ニーマンマーカス関連記事

 ワールドは専門店むけアパレル卸として拡大しましたが、90年代初めに小売事業に進出し、ブランド開発・買収、主導権をもって百貨店をコントロールし、SC出店ブームに乗り、常にアパレルビジネスの先端を行き、今や80%が小売による売り上げ。SPAとしてワンマン経営、アウトソーシングに頼らない自前主義で有名で、情報流出防止にも伝説があるくらい気を使い、社内にノウハウを蓄積して来ました。オペークやフラクサスなどの業態開発では業界の群を抜く実験の実行力とモノにするパワーを感じます。
 
 今回のニュースを聞いて、ワールドらしいなと思いました。流通の川中から始まって川下を抑え、これから川上(生産サイド)を抑えにかかるわけですね。目指すはスペインのZARA(ザラ)のような完全自己完結型のSPA(製造小売業)なのでしょうか。ワールドが自前でZARAのラ・コルニャの本社工場のような生産、物流拠点を上海に作ったらおもしろい!ぜひ、2週間生産、24時間デリバリーをワールドに実現してもらいたいと思います。>>>ZARA関連記事

 余談ですが、ワールドを追いかけてきたアパレル大手、サンエーインターナショナルの東証一部くらがえが発表された次の日のワールド非公開化発表をちょっと興味深く受取った業界関係者は私だけでしょうか?

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July 25, 2005

「アバクロ」日本進出関連記事

 本日の日経MJにアバクロンビー&フィッチ日本法人ANF共同社長 田代俊明氏(元伊勢丹、バーニーズジャパン社長、グッチジャパン社長)のインタビュー記事が掲載されています。

 同氏のコメントによると、米社のいくつかある業態のうち、基幹業態の「アバクロンビー&フィッチ」を軸に来年には、1号店をOPENしたい、ということで、今年、まず、認知度アップの方策として、銀座の晴海どおり沿いに屋外広告を出しています。
 店舗、品揃えについては、アメリカと同じイメージで、20歳から22歳を中心とした層に250坪-300坪(ジーンズのライトオンくらいの売場坪数)を標準とした店舗で展開する予定とのことです。

 気になる価格帯はカジュアルラグジュアリーとして売るとのことですが、現時点では「未定」。ただ、その記事の横に「カジュアル衣料の主要ブランドのジーンズ小売価格」なるポジショニングマップが乗っており、それによると、アバクロのジーンズは、ポロ、トミー、バナリパよりも上、14,000円から40,000円とのこと!ヨーロッパもので言うとディーゼルとほぼ同じ価格帯に位置づけられています。間違いじゃないでしょうか?アメリカでは、大学生向けのブランドですよ。アメリカのアバクロのジーンズの価格は69.5-79.5ドルが標準です。内外価格差1.4として、11,000円から12,500円くらい、すなわち最近のリーバイスのミドルクラスの価格くらいで売って欲しいところです。

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July 24, 2005

中国人民元切り上げと日本のファッションビジネス

 先週、中国の通貨人民元が2%切り上げられました。同時に人民元は一定の範囲内で複数の外国通貨とのバランスをもって相場が決まる通貨バスケット方式が採用されました(事実上の変動為替相場制への以降)。

 中国政府は、国際的に人民元過小評価是正のための通貨改革を迫られており、突然の発表、同日実施ではありましたが、週末の経済界、ファッション業界への新聞社インタビューによると「想定の範囲内」とする声が多かった模様です。

 日本のファッション業界への影響というと、まず、単純に中国で生産された商品の輸入コストが上がることになります。ただし、2%程度であれば、製造・輸入メーカー商社側が企業努力で吸収し、小売価格へは転嫁しないでしょうから、一般生活者への影響は軽微です。日本経済界の識者、トヨタ会長の奥田さんは、影響が出るのは、2ケタ(=10%以上)の切り上げを行った時であろう、とおっしゃっているようです。

 また、今後も中国が人民元の切り上げを行う可能性がありますが、だからといって、ベトナムやインドへ、生産地を分散させることができるか、というとファッションについては、なかなか難しい面が多いと思います。

 私自身も両方の国での生産経験がありますが、ベトナムは、クオリティは高いですが、原料があまりないので、多くの原材料は国外からの持込が中心となります。インドは、綿素材を中心に原料は豊富ですが、まだまだクオリティに課題がありますし、産地は不測の事態?が多いです。そして、ともに、生産と輸送に時間がかかることがネックになります。
 計画生産をする、ドレスシャツやユニフォームはいいかと思いますが、8週間が寿命といわれるファッション商品では、そういった国へのシフトには課題が多いと思われます。

 ファッションは鮮度が命。コストだけでなく、商品価値、スピードのポートフォリオを考え、流通を含めた企業努力をしながら、中国を中心とした近隣諸国と上手に付き合っていかなければならないのは間違いありません。

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July 22, 2005

ファッション業界の合同展を見ていると

 今週水曜日、木曜日、金曜日と日本のファッション業界では一番大きいと思われる業界関係者向けの展示会、IFFが東京ビッグサイトで開催されていました。業界新聞最大手、当ブログでもおなじみの繊研新聞が主催です。
 
 今回は、今日、行こうか行くまいか考えていましたが、初日、2日目、今日の朝行ったそれぞれ別の人から、がらがらで・・・と聞いてしまったので、いやな予感がしたので、デスクワークを優先し、見送ってしまいました。

 国内外のファッション展示会を回るのは、私の仕事の一つです。ロサンジェルス、サンディエゴ、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、ミュンヘン・・・いろいろ回ったものです。毎回、何かしら新しいものを発見し、感動したものです。

 日本の展示会は、出展社のお祭り的なところがありますが、海外のそれは、地方の専門店が本気で1シーズン分の買い付けに来ますから、真剣勝負です。日本人バイヤーが半分観光気分で物見遊山で接してしまうと相手にされないところも少なくありません。

 4-5年くらい前だったでしょうか、各地の大きな展示会からいわゆるインディーズたちがスピンアウトし、新しいエッジの効いたフロンティアたちが展示会を始める動きがアメリカ、ヨーロッパ、日本で同時発信的にあった年がありました。
 世界最大のファッション展示会、ラスベガスのMAGICからPOOL SHOWが、ロンドンの40ディグリーズからTO BE CONFIRMEDが、ドイツケルンのインタージーンズからブレッドアンドバターが、そして東京のフロンティアショーからもスイッチがスピンアウトした年・・・世代交代とファッションの世界同時発信を体感しました。

 この業界の展示会っていうものは、次第に知名度が高くなり、規模が大きくなり、発足当時の志がなくなり、商業主義になると、大手のメーカーのブースの陣取り合戦が始まり、ブースの壁が高くなり、中が見えなくなります。自分の作品をわかってもらいたいクリエーターと新しいものに飢えているバイヤーの本当の気持ちが出会えなくなった時、衰退がはじまるのをいくつかの展示会で見てきました。

 数年前、既述のロンドンのTO BE CONFIRMEDが始まった時、その場に駆けつけた私は久々に熱いものを感じました。世界に名だたる有名ブランドも、その展示会で初めてデビューする無名ブランドもシングルラックたった3本のコの字のスペースだけが平等に与えられていました。大きな会場にもちろんすべてオープンです。しかも、主催関係者に聞くと、同じスペースですが、売上規模に応じて出店料を取っていると言うではありませんか。なんてすてきな展示会なのだろうと思ったものです。招待客のみのクローズ会場ですが、活気に満ち溢れていました。

 4-5年前に始まったそんなムーブメントは第2世代といえるでしょう。そんな彼らからもスピンアウトし、さらにエッジな動きが出ているようです。 そして、ネット時代にどんな形でクリエーターは作品を発信続けて行くのか?楽しみにして見てゆきたい、と思います。

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July 21, 2005

ファッションビジネスの人材育成

 今日、久しぶりの以前生徒としてお世話になった財団法人 ファッション産業人材育成機構(IFI)を訪問しました。
 IFIは、ファッションビジネスの実学が学べるビジネススクールを作ろうと、百貨店、商社、紡績、メーカーなどが協賛し、1992年に発足し、6年間のテスト期間を経て、1998年に正式にビジネススクールとしてスタートした組織で、今年で7年目。 私は当時勤めていた商社から派遣されたテスト生の2期目でした。 
 ファッション業界のいろいろな流通段階の企業の同期生と学び、その方々とは今でも交流があります。学ぶ、だけではなく、ネットワーク作りにも役立ったものです。

 IFI ファッション産業人材育成機構ホームページ

 ファッション業界は、売上に即効性のある接客販売に関する教育は外部に頼んで施すものの、本部のマーチャンダイジング系や経営系の人材教育は、体系だって施されていないのが現実ではないでしょうか?
 
 ファッションブランドに流行り廃りがあるのは、業界では、消費者の飽きのせいだと言います。それも一理あるかもしれませんが、私は、ブランドを継続させることのできる人材を育成することを怠った先輩たちの責任もあると思っています。
 気がついたら50代の経営陣に教育を施されていない30代およびそれ以下の組織になっている企業の話も多く耳にします。
 2007年問題を間近に迎え、もう一度体系的なビジネス教育の必要性を痛感してしまいます。

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July 19, 2005

アメリカ「価格最適化システム」に見る日米値下政策の違い

 7月18日付けの日経MJ一面は、アメリカマサチューセッツ州、プロフィットロジック(PL)社の価格最適化システムの事例紹介でした。
 日本でもアパレル商品の売り切りのための値下のタイミングはビジネス永遠の課題です。同社のシステムは、
 ①値下の最大回数
 ②初回値引き率
 ③期間内最大値引率
 ④商品の完売、なおかつ売上粗利の最大化
 などと単品ごとに諸条件の事前入力の上で、値下のタイミングと最適な値下幅を警告してくれるらしいです。

 日本でもアバクロと並んでブランドマニアに人気のあるアメリカのヤングカジュアルSPAチェーン、アメリカンイーグルアウトフィッターズ(AE社)は、PL社のこのシステムを使って4半期ベースではありますが、既存店売上28%増、粗利率を10.5%も上げたというからたいしたもの。
 このシステムの初期導入費は2億―3億円、事前に入力する緻密なデータの収集が必要で、なおかつ、AE社は60人のスタッフをこの価格化システムの運用に当てているとのこと。これもまた大変な騒ぎ。

 日本は、返品慣習があるため、導入機運は低い、と記事のコメントはありますが、それ以外にもアメリカと日本のビジネスの違いは大きいものがあります。
 アメリカは
 1.発注精度の低さ(そもそも値下や残在庫によるクローズアウトを前提としている)、
 2.リードタイムの長さ(今年撤廃されましたが輸入クオタにより原産国が世界各国に分散)、
 3.国土の広さ(言うまでもありません)、
 4.東西南北で全く違う気候(北東のメイン州と南西のカリフォルニア州の気温はどれくらいちがうか?)
などが挙げられます。

 日本はその逆です。値下管理、在庫で定評のあるしまむらは、日本全国920店舗とアメリカのナショナルチェーン並の店舗数を持ちますが、発注制度は高く、同じ商品を追いかけず、新しい商品を次々と投入、売れない店から売れる店への店間移動、早期値下ポリシーで年間平均値下率5%前後で商品を売り切ります。

 そもそも値下を前提としたファッションビジネスは日本では時代遅れになってきているような気がします。初回配分後、売り切り、新しいものを投入する。いつ行っても新鮮なお店。 しまむら、ポイント、ハニーズ、セシルマクビーがその典型ですし、また、海外SPAでもZARA、H&M(50%台)とGAP、LIMITED(30%台)の粗利率の差だと思います。
 ハイエンドだろうが、ボリュームだろうが、ファッションストアは鮮度を売らないといけませんぞ。

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July 18, 2005

ポイントの好業績を牽引する「等身大MD」

 ヤングカジュアルファッションのSPA(製造小売業)、ポイントの好業績の秘訣は「等身大MD」、16日の繊研新聞から。

 もともと、紳士服の専門店だった同社は、カジュアルに転換、その後、レディースに進出、「ローリーズファーム」の成功を機に急成長、専門商社とチームを組んだQR、SPAによる高粗利率を背景に東証一部に上りつめました。

 20代前半の「がんばり過ぎない」女性を対象にしたナチュラル系の同社NO1業態、「ローリーズファーム」は今年の2月決算で92店舗年商182億円(同社売上構成比48%;売上前年対比123%)、

 そして、20代30代のヤングファミリーを対象にした和&アジアンテイストの「グローバルワーク」は70店舗年商106億円(同社売上構成比28%;売上前年対比160%)に育ち、第2の柱となりました。

 グローバルワークは、特にバイヤーをターゲット世代のスタッフに代えたことと、俳優の浅野忠信をイメージキャラクターに抜擢したことの二つの要素があいまって、メンズが急速に伸びたことが業態全体を牽引しているようです。

 両業態の成長の共通キーワードは、「等身大MD」です。ターゲットに近いスタッフをバイヤー(MD)に抜擢し、自らが愛する絞り込んだスタイリングを設定、店頭からの顧客情報はもちろん逐次吸い上げながらも、その要素を活かしながら基本とするスタイリングは決して崩さない、というやり方。そして、マーケットに送り出すスピード、タイミングの大切さを重視しています。

 旧世代の百貨店、GMS、大手チェーンストアには、いまだ、顧客のライフスタイル、気持ち、生活環境、経済観、興味から遠ざかったバイヤーたちが決定権を持っているのが現実です。再生あるいは再建中の企業はまずはポイントの等身大MDを参考にされたらどうでしょうか。

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July 17, 2005

商売で大事なことは全部セブンイレブンで学んだ

 おかげさまで当ブログも100回目の記事を迎えることになりました。
ファッション流通のニュースを業界専門家の情報や知識を持って、生活者の視点で記してきました。テーマは、一貫して「顧客満足を実現するためにファッションリテーラーが取り組むべきこと」に努めたつもりです。

 私自身も仕事柄、海外マーケットリサーチを繰り返してきましたが、かつて日本のリテーラーがめざしていた外資系ファッションリテーラーが次々と日本市場に参入してきます。GAP、ZARA、アバクロンビー&フィッチ、バナナリパブリック、イケア・・・
 トヨタをはじめ日本の製造業が欧米に学び、追い越し、世界のお手本になっているように、21世紀に入って、東京ファッションも欧米のバイヤーたちがリサーチに来るようになり、世界の先端に位置付けられています。
 
 製造サイドの革新は進むものですが、小売りはいつになっても進歩しない、と言われて久しいものがあります。正直、リテール(小売業)の販売技術で体系づけて認知されているものはまだありません。
しかし、セブンイレブンのタンピンカンリはマーケテイングの先輩、アメリカのMBA講座でも取り上げられるくらい日本以上に海外で注目されてきている事実があります。

 90回を越えるころから、100回目に相応しい話題のことを考えていました。そして、ある書籍を是非紹介したいと思ったのです。

「商売で大事なことは全部セブンイレブンで学んだ」 岩本浩治著 商業界

 かつてセブンイレブンでOFC(フィールドカウンセラー;スーパーバイザー)を勤め、実績を上げた著者がセブンイレブンのタンピンカンリの伝道師になるべくコンサルタントとして独立し、書き上げた名著です。
内容はもちろん、セブンイレブンでの実践をコンビニエンスストアでの発注販売ノウハウとしてきめ細かくまとめ上げたものです。しかし、小売業で、どんな商品でも構わないのですが、社内をビックリさせるような売上の実績を上げた経験をもつ人なら誰も、ああ、こんな時に成功したな、と共感する内容なのではないか、と感じました。
 
 セブンイレブン伝家の宝刀、タンピンカンリとは、ファッション販売でいうところの単なる商品をSKU(カラーサイズ)管理することではなく、一つの商品の発注・販売の徹底を通して、社会情勢や競合店を含む地域環境や顧客の気持ちを仮説・実践・検証を行いながら読み取り、売上をあげる、という小売り販売技術のことなのです。
 
 この本は、リテールにかかわる人、経営者、本部商品仕入・販売関連スタッフ、から店舗スタッフにいたるまで、是非読んでいただきたいと思います。顧客と対話しながら、販売を楽しんでいただきたい、と思います。そして、ファッション販売も全く同じことである、と是非感じていただきたい、と思います。

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July 14, 2005

ハニーズは日本のH&Mになれるか

 本日の繊研新聞に5月連結決算をうけてヤングレディースカジュアルの専門チェーン、ハニーズ(東証一部)の中期戦略の記事が出ていましたので取り上げてみます。

 同決算では、期末店舗数405店舗で298億円の売上、既存店は前比97.3%と前年割ながらも、積極的な出店で大幅増収増益。今期は過去最大の130店舗を出店するとのことです。特に、ダイエーの再生にからんだレディースカジュアルのパワーテナント第一候補として、100坪超の大型店を30店舗ほど出店するのは注目です。
 また、同社は、東証一部昇格時に得た資金で1200店舗に耐えうる物流センター、システムなどへの投資を予定しています。日本でもっとも店舗数を持っているファッションストアは、しまむらの900店舗超ですから、一店舗あたりの面積は別にして、日本一の店舗数を誇るファッションストアを目指そうというわけです。

 同社はヤングレディースカジュアルのトレンド商品を4-6週という短サイクルで生産し、1900円を中心とした価格で販売することで急速に拡大してきました。メーカーからの仕入れと海外生産のコンビネーションで上手にMDを構成し、引き付けての生産、同じ商品を追いかけない手法により、一年中セールをせず、高粗利率を確保しています。
 ハニーズのビジネススタイルは、日本に未進出の世界の名だたるファッションSPA 、スウェーデンのH&M(エッチアンドエム;ヘネス&モーリッツ)に似ています。以前から、H&Mのような業態はまだ日本に確立されていない、成功が約束されている業態のひとつだと思っています。
 さて、本家本元のH&Mが日本に来るのが早いか、ユニクロのような資本力・企業力をもった企業がやるか(柳井さんが言っているファッション商品は別業態でやるほうがいいと思います。)、ハニーズのようなビジネスモデルの近い業態が行うか?
 H&Mは確かにものすごい会社です。しかし、私は、日本企業に期待したいと思います。

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July 13, 2005

04年度小売業衣料品売上高ランキング

 本日の繊研新聞、同紙調査のランキングを眺めていました。
 かつて、上位は百貨店とGMSと決まっていましたが、上位に食い込む専業チェーンの伸びが目立ちます。
1位のイオンに続いて、昨年の6位から2位に上がったのがユニクロ(FR)、7位から4位に上がったしまむらは、子会社のアベイルを含めれば、3位のイトーヨーカ堂を抜くことになります。
 来年は間違いなく、ユニクロとしまむらの首位争いとなりそうです。

 以下、専門店で伸びが著しいのが、ライトオン25位(ジーンズ)、西松屋チェーン41位(ベビー子供服)、ハニーズ64位(ヤング婦人服)、アパレルSPAでは、ワールド11位、イトキン37位、サンエーインター50位、ファッションSPAでポイント58位(ローリーズファーム、グローバルワーク)、デリカ83位(セシルマクビー)です。

 伸びている会社、それぞれもちろんゆるぎないポジショニングを確立した企業ではありますが、共通点のひとつは、イオン系を中心とした郊外大型ショッピングセンター(SC)の大量出店の波に乗った企業であること。上記に名を挙げさせて頂いた会社の役員さんたちによると、ここ2-3年は、この波に乗るだけで、売上2ケタ増は硬い、といいます。
 但し、問題は、ご本人たちも認めていますが、SCもオーバーストアになってきており、新規出店が既存店の売上を食い始めています。デベロッパーは、既存のSCの近くに新しいSCを出しても家賃は2倍になりますが、テナントは2つで合計売上は1.6倍になっても、一店舗あたりで見れば8がけ、という構図ですから収益構造に影響します。
 また、これらの企業の3年後以降はどのような成長戦略を描くのか?これまた見えていないのも現実です。
 デベロッパーが楽しているもんですから、お客さんから見ると、どこに行っても同じテナント、SCの同質化も課題です。

 SCの大先輩アメリカも、同じ現象をすでに経験し、テナントの脱SCが進み、再びロードサイド単独店やオープンモールへの出店が増えているようです。 
 そういった意味では、計画的に出店し、単独で集客しているしまむらグループや西松屋チェーンの方が、底堅い気もします。

 波に乗ってしまうとつい顧客が見えなくなりがちです。3年後にどんな立地のどんな業態が上位に食い込むか?答えは、もちろんお客さんが出すはずです。

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July 12, 2005

ユニクロ創業者、柳井会長が社長に復帰

 本日の日経新聞一面、ユニクロを展開するファーストリテイリング社の現社長玉塚氏が8月末で退任し、柳井会長が社長に復帰する報道がありました。

 02年に抜擢された玉塚氏ですが、大きなヒット商品もなく、業績回復を達成できず、株価は低迷、さすがにシビレを切らして、求心力のあるご本人の再登場は、株主対策でしょうか。また、後ろ向きの人事発表だけでなく、同時にいくつかの大きな戦略をぶち上げたのは柳井さんらしいところです。

 一つ目は、ユニクロ業態のベーシックの限界とファッション商品の導入。ユニクロプラスでは、限られた客層向けの商品投入の実験中であり、GAPの歴史を追いかけるようです。顧客の反応は果たしてどう出るか?
 次に、グループホールディングカンパニーの設立。 欧米国内のファッション関連企業のM&Aの話題に事欠かない同社は、このHDカンパニー体制もその積極性の現われと思われます。      
 さらに2010年のグループ売上目標に、今の3倍の1兆円構想ときました。 ユニクロ級のマンモス業態は今後そう簡単には作れないでしょうから、1000億級のかなり大きなM&A(GMS、ナショナルチェーン系など)を行わないと厳しいのではないか?と思われいます。

有言実行のカリスマ経営者が、具体的にどんな策を実行されるのか、注目です。

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July 09, 2005

ファッション商品の内外価格差、1.4倍は妥当?

 前にもブログで紹介したツープライススーツのSPA、「ザ・スーパースーツストア」を主業態とする「オンリー」が昨日大証ヘラクレスに上場し、公募の倍の初値をつけたとのことです。
 本日の繊研新聞によると、同社は、この秋から三井物産と組んで、イタリアの老舗紳士服専門チェーン「BOGGI MILANO(ボッジ・ミラノ)」の日本での展開をスターとさせます。
「BOGGI MILANO」は数年前、商用でミラノに行った際にも訪店した経験が、紳士のための格式高いイタリアントラディショナルのショップでありながら、イタリアンコレクションブランドに比べると買い易い、HUGO BOSSくらいの価格帯のお店であったと記憶しています。

BOGGI MILANO HP

 オンリーは、このBOGGIのイタリア製スーツを内外価格差1.4倍に抑え、十万円以内で販売することを考えています。 

 海外旅行でブランドのショッピングを経験した人は誰もが経験していることだと思いますが、海外ブランドが日本で販売されている価格は現地に比べて高い!です。2.5倍くらいが一般的ではないかと思います。この2.5倍と、1.4倍の違いはどこにあるのでしょうか? もちろん、中間業者の介在数によります。
あくまでもファッション流通の一般論ですが、具体的にいうと、以下の通りです。

 海外ブランドの卸値は、現地小売価格=1に対して、0.5。 
海外卸値0.5 x 輸出業者の手数料1.1 x 輸入経費1.3 x 輸入・卸業者の利益1.75 x 小売業者の利益2≒2.5 となるわけです。
 これに対し、オンリーの場合のように日本の小売業が商社だけを介して輸入して販売した場合、
海外卸値0.5 x 輸入経費1.3 x 輸入商社の手数料1.1 x 小売業者の利益 2 ≒1.4 になります。

 今や、この内外価格差の圧縮は、海外ブランドの日本マーケットでの成功の一つのポイントとなっています。
海外ブランドでいうと、メーカーであるナイキはアジアの工場から直接日本に商品を持ち込むことによって(業界では、ドロップ・シップメントといいます)内外価格差を解消し、世界統一価格を実現しています。
 GAPは、やはり、ドロップ・シップメントを行い、最近は価格を見直し、1.4倍程度に抑え、プロパーの売上も伸ばしているとのこと。 ZARAはスペインからの空輸と高経費ではありますが、やはりこの1.4倍以内を意識しているようです。

 今後、日本に上陸する海外企業、ブランドは、是非、世界統一価格を実現していただきたいところですが、輸入関税(アパレルで10%前後)もありますし、家賃部分が、日本ではアメリカなどにくらべて2倍から3倍しますので、「1.4倍以内」というのが今のところ妥当なところではないか、と思われます。

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July 07, 2005

ユニクロプラス関東1号店見てきました

 ユニクロが都心に展開する大型店、「ユニクロプラス」。大阪心斎橋、大阪枚方くずはモールに続いて、関東一号店、武蔵境イトーヨーカ堂店が先ごろオープンしたということで見に行ってきました。

 心斎橋がオープンした時も見ましたが、その時は、VMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング;マネキンなどを使って、着こなしやカラーリングを提案する手法)を多用していたり、一ランク上の素材、価格の商品群があり、ユニクロらしく、クオリティの割には安いな、という印象を持ったと記憶しています。

 それから9ヶ月目、まだ試行錯誤中だと思いますが、武蔵境のそれは・・・
 ・1フロア500坪超なので、とても広い
 ・マネキンが多く、コーデイネート提案が随所に見られる
 ・同じエレクターを中心とした什器であるが、高い什器は壁面だけで平台くらいの低い什器が多く、その
 「見せ場」では、単品大量陳列、カラーの豊富さのアピール、半身トルソーのアピールがされていました。

 80年代、初めてアメリカでGAPやLIMITEDを見た時のことを思い出してしまいました。
 3人のスタッフに「近くのユニクロと違う商品があるのですか?」と聞いたところ、答えられたのは1人だけで、
同じ襟ぐりでも深めのものがあったり、着る人を選ぶボレロがあったり、キャミソールの種類が多かったり、価格も見た目も全く同じなので、まだ「広いだけのユニクロ」かな、という印象です。

 お金もあって、人材もいる会社はそうそうないんで、ユニクロには、是非、既存の万人受けするユニクロのほかに、都心型で別に大きくなくていいから少しファッション性の高いユニクロ、小さくてコンビニエンスストアのようなデイリーウエアーを中心に扱うユニクロあたりを開発してほしいな、と思います。もちろんお客さんのイメージがバラけると、既存の業態に影響すると思うので、名前を変えてやった方がいいと思いますが。
 
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July 06, 2005

伸びるEコマースの中でファッションは

 経済産業省などが発表したEコマースに関するニュースリリースを読んでしました。

 それによると04年の個人向け電子商取引規模は
5兆6430億円 (前年比28%増; 消費に占める電子商取引化率2.1%)
 うちパソコンによるもの4兆6720億円 28%増
 ケイタイは9710億 25%増
コンビニが6兆9251億円市場ですから、ものすごく大きくなったな、と思います。

 Eコマース化した商品でシェア、伸びの大きいものは、不動産を除くと、旅行、自動車、エンターテインメント、PC関連グッズ、証券取引、食品、書籍、音楽(ダウンロード、着うた含む)と続きます。
 気になるアパレル・アクセサリーのファッション部門ですが、
1830億円 (前年比11%増;電子商取引化率1.4%)とまだまだ少ないほうです。

 アパレル業界のウェッブ化に尽力されている、アパレルウェブの千金楽社長や、CD,ファッション,雑貨販売企業のEコマースのバックオフィスソリューションサービスの最大手、イービーエスの浦田社長と最近、別々にお会いする機会があり、ファッション販売のEコマース化についていろいろお話させていただきました。

 なかなか進まないEC化率ではありますが、お二人によると、
  ・店舗で買う人はネットでも買う(自分利便性にあわせて)
  ・通販で買いたい、買ってもよいという顧客は70%もいる
  ・一度経験すればリピート率は高い
など、の経験から得た購買行動パターンをお聞きしました。

 要は、ファッションは、「試着」という言葉があるように、いかにその商品のスペック(デザイン、サイズ、細かい仕様など)を潜在購入者に伝えられるか?がキーになりますので、店舗や紙面とのうまい連動を仕掛けてビジネスを展開されているとのことでした。

 ファッション・オン・デマンド。 欲しいものがタイムリーに顧客の手に入るしかけ、しくみ。 リアル店舗にしても、ネットにしても、それを制した企業が覇者になることは、間違いありません。


株式会社アパレルウェブ HP

株式会社イー・ビー・エス HP

経済産業省・ECOM・NTTデータ経営研究所 共同
「平成16年度電子商取引に関する実態・市場規模調査」

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July 05, 2005

中国での商標登録にご注意

 ちょっと専門的なブランド(商標)に関するお話です。

 今日、あるクライアントの案件がらみで、弁理士さんにお会いし、その後、世間話をしていました。
 この先生は、中国の商標権にお詳しく、話によると、去年中国では、60万件の商標出願申請があったとのことです。日本では、15万件ですから、その多さがわかります。
 しかし、中国にそんなに商標出願が必要なのか?と疑問をもちながら聞いていたところ、やはり、中国内で登録のされていない、世界の有名ブランドの商標権の出願が第三者によって行われているとのことでした。
 先ごろ「無印良品」でも同じ問題が起こっていましたね。

 また、日本では、税関はニセモノを水際で食い止めようと、海外から輸入されるところに目を光らせていますが、一方、中国では、逆に商標権に触れるものが輸出されるのに対し厳しいとのこと。
 ですから、こんなことが起こりうります。
 日本の有名ブランドAが中国で商標登録していなかったとします。それを知ったある中国人がAの商標を勝手に取得してしまう。そして、その中国人は、中国の輸出税関に対して、「もしAという商標の商品が中国から輸出されるようなことがあったら、差し止めてくれ」と申請。
 この状況の中で、もし、日本の有名ブランドAが中国で生産をして日本に輸入しようとした時、どうなるでしょうか? たとえ日本で超有名なブランドAでも、中国では、輸出間際で商品が差し押さえられてしまうわけです。この中国人の目的は、もちろん、ブランドAへの商標買取請求です。一般的に1件あたり数百万円で手が打たれるとのこと。

 日本のファッションブランドホルダーの皆様、中国生産するのなら中国での商標権取得をいち早く行うことをお勧めします。

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July 03, 2005

韓国からの運び屋に厳しい取締り

 マルキューなど、レディースカジュアルファッションのQR(クイックレスポンス)生産、デリバリーの原動力となっているのが、韓国生産。 売れ筋商品を数日で生産し、1日で日本の客先に届けるのが身上。最近は、出来上がった商品を運ぶ輸送業者の申告に目に余るものが多くなり、税関で厳しい取締りを行い、善意の第三者も通関を遅らされたり、追徴を取られるという被害を受けているそうです。

 韓国からのクイックデリバリーに活用されているのが、ポッタリジャンサ(韓国語で「運び屋商人」)と呼ばれる、韓国人の運び屋のおばちゃんたちです。彼女たちは、前日に韓国で出来上がった商品を翌日旅客機で手荷物として日本に持ち込み、通関をし、その日のうちに日本のアパレル企業に届けるという速さ。スピードが命のレディースカジュアルSPA(製造小売業)では頻繁に利用されています。空港でダンボールを10個くらいもった、VIPラウンジで休憩している方々を見かけたことはありませんか?

 しかし、このいわゆる「簡易通関」には、合計30万円以下というきまりがあり、運び屋ができるだけ多く商品を持ち込むために、一品あたりの価格を過少申告する(業界ではアンダーバリューといいます)ことがあります。これは、もちろん脱税行為。アパレルなら輸入総額に対して簡易課税一律10%(普通に輸入すると9%-12%、商品によって違います。)の税金を支払わなければなりません。

 業を煮やした税関は取り締まりに出て、普通に安く仕入れた輸入業者でも、追徴されたり、簡易通関を認められず、通関に時間がかかって、欲しい納期に間に合わなかったケースがかなりでているそうです。ゴールデンウイーク後、遅れは少なくなったらしいですが、秋の最盛期には、また問題になりそうです。

 スピード時代に、大変便利なものではありますが、しくみと実情をよく理解し、自社に降りかかってくるリスクも計算しながら、利用したいところですね。

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July 02, 2005

アバクロ日本進出 続報

 「アバクロ」のサーチエンジン検索で当ブログに来られる方が多いので、本日の繊研新聞の記事から関連情報の抜粋を載せておきましょう。

 同誌によると、アバクロンビー&フィッチの日本現地法人は、5月18日、川崎市内でANFという社名で設立されています。日本にパートナーがいるのではないか、という噂は結構業界内に飛んでいましたが、100%独資に間違いないようです。

 代表者は、アバクロ本体のCOO、ロバートシンガー氏と、元伊勢丹、バーニーズジャパン出身で、グッチジャパンの社長も勤められた田代俊明氏だそうです。

 ロバートシンガー氏と田代氏は、グッチ時代の盟友だったそうで、こういった方々が中心になってブランディングを進めて行かれるということは、カジュアルといえども、低価格路線ではなく、ラグジュアリー路線でいかれるのだということがよくわかります。 

 おそらく、基幹業態であるアバクロンビー&フィッチからスタートされることと思いますが、アメリカでは、大学生対象のカジュアルブランドをグッチ出身の方々がどのように料理されるのか、楽しみです。

 一般的に、海外のブランドが日本に進出する際、どうしても、価格が高くなってしまうきらいがあります。日本人が、渡米した際に、お店に行って、感じられる、豊かさ、リーズナブルな価格。 日本は家賃が高いから無理、とか、アメリカと日本は違う、とは言わずに、是非、アメリカと同じターゲットのお客さんが感動できるブランドを日本でも表現していただけるように、期待しております。


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July 01, 2005

バナナリパブリック、秋の出店地決定

 この秋にオープンを計画していたGAPグループのプレステージゾーンブランド、バナナリパブリックの出店地が決まった、とは、本日の日経新聞、繊研新聞から。
 日本の第一号店は、9月1日、プランタン銀座モード館の1階、地下1階の2層、200坪で、二号店は、9月3日、六本木ヒルズ140坪でオープンとのことです。

 1983年にGAPに買収されたバナナリパブリックは、数年、サファリをイメージしたトラベルテイストウエアとして人気を博しました。 世界地図とイグアナのプリントTシャツは、お気に入りTシャツのひとつでした。その後、上質のデイリースポーツウエアラインに変更、また、90年代後半に入ってからは、GAPの松竹梅ブランド戦略の元、
 プレステージ=バナナリパブリック
 ミドルポジション=GAP
 ボリュームマーケット=オールドネイビー
とマーケットの中で上手にポジショニングされ、GAPグループが世界最大のSPAになるのに貢献しました。
現在は、アメリカに450店舗もあるそうです。

 手の届くラグジュアリーブランドとして、グッチ、アルマーニ、カルバンクラインなどを意識したクラッシックながら上品な商品ラインで、渡米した高感度な日本人はじめアジア人にも非常に人気のブランドです。
 愛用者の一人として、日本での拡大を期待しています。

 ちょっと、裏話ですが・・・アメリカのバナナリパブリックで実際に働いていた知り合いの男性から聞いた話ですが、アメリカのバナナリパブリックの男性スタッフには、ある採用基準があるそうです。独特の物腰のやわらかさ・・・ここまで言えばわかりますね。

BANANA REPUBLIC ホームページ

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