« 青山商事、CCCとポイントサービスで提携 | Main | 先週の記事別アクセスランキング »

December 19, 2005

リアルクローズの時代

 本日の繊研新聞にあったステラ・マッカートニーのインタビュー記事から印象的だった部分を引用します。
「いつも、自分の気持ちに対して素直にデザインしようと心がけているんです。デザイナーってシリアスになり過ぎてると思う。私は最初から、実用的で、自分が着たい服を作ってきました。世の中にあるつまらないベーシックウエアに、楽しさと少しの個性をつめてきた・・・」

 彼女は、女性デザイナーの作るリアルクローズのリーダー的存在と位置づけられ、従来のアート的なデザインや華やかしさ重視のコレクションデザイナーとは違って、より現実的な服にこだわり、スポーツブランドのアディダスやファストファッションのH&Mとのコラボなどユニークな取り組みでも有名です。

 関連エントリー H&M、次なるコラボはステラ・マッカトニー
 関連エントリー 欧米マーケットに影響与えるファストファッション

 一方、同じく、本日の繊研新聞に、SCを舞台に、ローリーズファームやグローバルワークといったカジュアルウエアSPA(製造小売業)で快進撃を続ける 東証一部上場企業、ポイントの3ヵ年計画についての記事がありました。同社は、主力業態 ローリーズファームでの成功手法を、ファミリー(グローバルワーク)やアダルト(アンダーカレント)といった違った客層をターゲットにした業態へ移植させることによって成功ロジックを組んで、現在の約500億円の売上高を09年2月期に760億円を目指すとのことです。

 その成功手法とは、主に
1.「等身大MD(ターゲット顧客と同じライフスタイルを送る企画担当者による品揃え提案)」
2. 商社とがっぷり組んだ機動的な二人三脚OEM海外生産
3. そして、店舗と企画担当者の密なコミュニケーションへの努力をささえる企業文化
と思われます。

 関連エントリー ポイントの好業績を牽引する「等身大MD」

 この二つの記事を、興味深く、そして、同じキーワードと確信をもって読んでおりました。「リアルクローズ」も「等身大MD」も同じ意味で、現代の成功必須条件であると。

 いかに、顧客に近いところで同じ目線で考え、スピードと柔軟性をもって商品を提供するか・・・
 それは、日ごろ、このブログで紹介をしている企業の共通点であります。

 多分、ネクタイをしている中年男性がメーカーの男性営業マンを相手に机上でバイイングをしているGMSやチェーンストアには見えてこない・・・ことが勝負を決する時代へ

 「リアルクローズの時代」 これこそ、生活者最適に動く現代ファッションマーケットにふさわしい言葉ではないかと思います。

ご興味、共感いただきましたら、今日もクリックで応援よろしくお願いします。
blogrankings2 >>>人気blogランキング に参加しています。

|

« 青山商事、CCCとポイントサービスで提携 | Main | 先週の記事別アクセスランキング »

Comments

はじめまして。TBありがとうございます。
「表参道から~」のyamと申します。
実はこちらのブログは以前から拝見させて頂いておりました。

ステラ・マッカートニーのようなデザイナービジネスでも、マスマーケット向けビジネスでも「等身大のリアルクローズ」というのは、まさに今の重要なキーワードだと思います。

> 多分、ネクタイをしている中年男性がメーカーの男性営業マンを相手に机上で
> バイイングをしているGMSやチェーンストアには見えてこない・・・
私も会社員時代、GMS向けの仕事をした事があるので本当につくづくそう思います。
必ずしも顧客と同世代・同性でなくても、もっとリアルなものは出来るとは思いますが、”メーカーの男性営業”も”GMSのバイヤー”も本当にファッションが好きでそういう意味で情熱を持って仕事をされている方が非常に少ないと感じていました。
今は畑違いのところにおりますが、壊滅的なGMS衣料も組織や人材などやりようによってはもっと面白いことが出来ると思います。

こちらもTBさせてくださいね。
またお邪魔します。

Posted by: yam | December 19, 2005 at 09:06 PM

yamさん

コメントありがとうございました。

>必ずしも顧客と同世代・同性でなくても、もっとリアルなものは出来るとは思いますが

>情熱を持って仕事をされている方が非常に少ないと感じていました。

補足ありがとうございます。
ちょっと極論だったかもしれませんが、
そのあたりに明暗がはっきり出ていると思うんです。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

Posted by: taka | December 20, 2005 at 08:30 AM

>多分、ネクタイをしている中年男性がメーカーの男性営業マンを相手に机上でバイイ>ングをしているGMSやチェーンストアには見えてこない・・・ことが勝負を決する時代へ


すいません。それは正に当方の現在の姿です。
この文面が「的を得ている」と思う事と変に納得している自分が情けないですね。

「理想と現実」と言いますが、売上を上げようと思うと、どうしても、その方向へ走ってしまいます。当然客先が低迷しているのに比例して「当社」も大苦戦です。

企業に属して指示によって動いている訳でなく、独立して(早いもので5年になります)この体たらくなので、今後は根本的に見直しをしなければと思う今日この頃です。
正に当方の会社の勝負を決する事になりそうです。

Posted by: 桑田 | December 22, 2005 at 06:31 PM

桑田さん

いつもありがとうございます。
実は、私の過去も結構そうなのですが・・・(笑)

しかし、最近の成功事例を見ていると、ターゲットとしている「生活者」との距離、時間が確実に雌雄を決することになりそうです。

周りでは、男同志で決めていたものを、ターゲットに近い若い女性を起用し、成功した事例も少なくありません。

これからもとうぞよろしくお願いいたします。


Posted by: taka | December 24, 2005 at 02:56 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/83922/7697066

Listed below are links to weblogs that reference リアルクローズの時代:

» 男がつくる服、女がつくる服 [表参道から R30オトナの女性たちへ アパレルデザイナーと社長のブログ]
ファッション業界じゃない堅気の?方はもしかしたらあまり気にされたことがないかもしれませんが、実はデザイナーが男性か女性かでつくる服やブランドの雰囲気って随分違います。 例えば僕たちがやっているレディスファッションの場合、 男性デザイナーは基本的に(一部特殊な方もいらっしゃいますが)自分で着るものではないモノをつくっていることになります。 女性の服をどういう風に考えてつくっているのでしょうか? 僕はデザイナーじゃないので、その辺の気持ちの深いところはよく分かりませんが、 コレクションなど... [Read More]

Tracked on December 19, 2005 at 09:07 PM

« 青山商事、CCCとポイントサービスで提携 | Main | 先週の記事別アクセスランキング »