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October 14, 2007

ユニクロのカシミヤの打ち出しに一抹の不安?

 今週末は、各紙11日に発表された、ファーストリテイリングの2期ぶりの営業減益となった決算報告の記事を大きく取り上げていましたね。

 2010年グループ年商1兆円に向けて、基幹の国内ユニクロ事業の伸び悩み、M&A、海外事業と課題が山積み、フリースブーム時代を支えた立役者最後のひとり、堂前取締役の退任などなど・・・・記事を読む限り、いままでの決算発表の中でもちょっと安定さを欠く感じを受ける内容だったようですね。

 さて、そんなユニクロさんの店頭は数か所、定点観測をさせていただいていますが、単品の品質はよくなったなぁと感心させられることも少なくない一方、最近、ちょっと心配なのは、

 『2007年、今年もユニクロは本気でカシミヤに取組みます』

 という5年目を迎えるカシミヤの打ち出しです。

 ひとつは・・・

 カシミヤ100%で5900-9900円の価格はお買い得なのは間違いないと思いますが、ユニクロの店頭をこういった高価格帯商品であそこまで「本気」に埋め尽くしてしまっていいのだろうか?おっと、ユニクロってこんな高いお店だったっけ?とお客さんに勘違いされやしないかと、心配してしまいました。

 もうひとつは・・・

 その後方に置いてある、イタリアのエクストラファインメリノ(ウール100%)の1990-2990円の商品ですが、ものすごく素晴らしく、いい素材で、この価格はとても価値のある商品だと思いました。

 さすがユニクロ。メンズもレディース並にバリエーション増やしてくれないかな、とこの秋冬、買いたい商品群のひとつであります。

 しかしながら、残念ながら、私には、このエクストラファインメリノ1990円とカシミヤ8990円を比べていて、このふたつのセーターがなぜユニクロにおいて7000円もの違いがあるのか、それぞれの価格差と価値の違いが明確に説明ができませんでした。「う~ん、カシミヤだから、特別なんだろう」という理由を除いては。

 以前、海外アパレル生産をやっていたころの話ですが、確かに、カシミヤ素材だけは、希少性ゆえ、特別だったと記憶しています。原毛は、同じクオリティであれば、量発注でも値下げが効かない、どう転んでも、目方(グラム)あたりいくら、と相場が決まっていたものです。貴金属みたいに。そして、原料が高価ですから、スコットランド製なんかも扱いましたが、工賃の比較的安い中国製では特に、製造原価込の商品の目付(めつけ;=目方)で中国からの輸出価格(C&F)が決定されていたものでした。

 独自の原料調達ルート、大量生産(撚糸・染色・編みたて・縫製段階)、中間流通カットで、ユニクロだからこそ実現できたカシミヤの価格。おそらく期間限定値下価格も計画されているでしょうから、更にすごいことなのだと思います。

 商品自体はもちろんフツウのカシミヤ商品としては、悪い商品ではありません。しかし、これまでのユニクロなりの商品の向上力、完成度という点では、途上であり、そういう点においては脇役かもしれませんが、エクストラファインメリノの商品の方が上のような気がします。だから、このふたつを並べて売ってしまうと、今期は、ちょっとつらいかな、と感じてしまうんです。 

 それだけカシミヤって簡単ではないアイテムなんでしょうね。
 
 果たして目の肥えた生活者の反応、審判はいかに。

 これまでの同社の毎年の商品向上の実力・実績をみると、いつの日か、唸るようなクオリティのカシミヤ、仕上げてくれるんではないか、と楽しみにしながら・・・

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関連エントリー-ユニクロのジーンズの進化に感心

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Comments

そんなに素晴らしいのなら、メリノを買おうと思いました。
色違いで多数買えそうだし、
その値段なら、メンテもいい加減、
洗濯して風合いが落ちても平気でいられそうです。

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Posted by: タッシー@団塊女性よこれからです | October 15, 2007 04:39 PM

タッシーさん

いつもコメントありがとうございます。

そう、コストパフォーマンスはよく、使い勝手がいいと思います。

こちらもお返しクリックしておきます。

これからもよろしくお願いいたします。

Posted by: taka | October 15, 2007 06:09 PM

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