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July 31, 2008

セール期のプロパー商戦

 7月31日の繊研新聞に、百貨店婦人服売場で、7月の夏のセール期に、従来どおりの秋物の先出しプロパー商品はかなり苦戦したようですが、計画的に実需対応の新しい夏物プロパー商品を投入したアパレルブランドは好調であったとのレポート記事が掲載されていました。

 キーワードは、今から秋口まで着れる、値ごろで、新鮮な商品です。

 在庫を積んだ分だけ売上として結果が出ているようなので、仕掛けたところは、予想通りの結果と言えましょう。

 店頭の傾向は、年々、シーズン先物買い需要が弱くなって、「今欲しいもの」に傾斜してゆく様相ですが、業界は、今までのように、プロパーだ、セールだ、の線引きにこだわらず、シームレスでもっともっと顧客が欲しいタイミングやその時、その時のあるべきプライスラインに取り組んだ方がよいと常々感じます。

 プライスライン分析は、多くの企業で実践されていると思いますが、私もアパレルチェーン勤務時代にかなり突っ込んで行いました。

 企業が提案した品揃えに対する、顧客の答えそのものであると実感しています。セール期だって同じで、それまでセールで作っていたプライスラインをいかに鮮度ある値ごろ品をミックスして作るか?その方が、お客さんも新鮮な商品を手に入れることが出来、企業側も粗利を落とさなくて済むので、WIN-WINだと思います。それがわかったら、2年目以降はそんな風に考えて品揃えしなければならないな、と思いながら、翌シーズンのマーチャンダイジングに取り組んだものです。

 そう、固定概念や機能しなくなった古い枠組みを捨て、WIN-WINに向けて仕事をしないといけない時代なんでしょうね。 

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July 30, 2008

TBSが旧ソニープラザなどを子会社化

 29日、30日の繊研新聞、日経新聞にテレビ局のTBSが、女性に人気の雑貨チェーン大手「PLAZA(プラザ)=旧ソニープラザ」などを傘下に持つスタイリングライフ・ホールディングスを買収すると発表したことに関する記事が掲載されていました。

 TBSは、31日付で日興プリンシパル・インベストメンツから発行済み株式の51%を210億円で取得、TBSとスタイリングHDは業務提携委員会を設置し、テレビ番組と小売りビジネスの連携などを検討するとのことです。

 スタイリングHD傘下5社の08年3月期売上高は約730億円、営業利益は約18億円とのことですが、皆さんの関心は、このうちPLAZA、MINIプラなどを運営するプラザスタイル(株)(08年3月期売上高432億円、経常利益15億円期末店舗数80店舗)にあることと思います。
 
 PLAZA(プラザ)って言われても、今でもソニープラザ(ソニプラ)って言ってしまいますよね(笑)。

 1966年にアメリカのドラッグストアにあこがれてソニーが銀座に1号店をオープンしたソニプラは、長年にわたって、雑貨ブームの火付け役として注目の的。私も昔、雑貨バイヤーだったころは、ソニプラが何を打ち出し、若い女性がどんな反応をしているのかと定点観測しに、よく通わせてもらったものです。古くはLLビーンから、レスポ、ジェリーベリー、最近ではクロックスまで、旬なインポート雑貨は必ずと言っていいほど、ソニプラ発信でしたからね。

 06年にソニーの資本(23%)は残しつつ、ファンドの力を借りてのMBOで社名、屋号を変えていたので、その後、どこに売却されるのか、株式公開まで我慢できるのか動向は気になっていました。

 TBSは小売は素人で、放送収入低迷による放送外収入アップの対策の一環ってのは、ちょっと引っかかりますが、時代のライフスタイルをリードして来たソニプラコンテンツをクロスメディアでどう活かしてくれるのか楽しみではあります。

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July 29, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 今年の夏休み、生活者はどこへ向かうのでしょうか?

 ファッション関係では、北関東に那須のガーデンアウトレットの新規オープン、佐野のプレミアムアウトレット4期増床の2つの商業施設が見所となっているようです。
 
 さて、ランキングは以下の通りです。
  
【ランキング】
1位-どうする百貨店?(08.07.23)

2位-復活なるか、トランスコンチネンツ(05.06.21)

3位-日経ビジネス記事「ベイシアの諦めない経営」を読んで(08.07.20)

4位-無印良品の旅行用品再編集型ショップのMUJI to GO拡大へ (08.07.18)

5位-H&Mのモバイルサイト(08.07.25)

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July 28, 2008

【お知らせ】ファッションビジネスセミナーin東京

 来る8月8日(金)、東京の富士通ビジネスシステムさん主催のファッションビジネスセミナーの基調講演の講師をさせていただきますのでお知らせさせていただきます。

日時   2008年8月8日(金)
     14:00-17:00(前半90分が私の講演です)
 
場所   富士通株式会社 新宿アイランドタワー33階セミナールームB
      新宿区西新宿6-5-1
      TEL:03-5323-7534
      【ご注意】会場が上記に変更になりました。

講演テーマ 「ファッションストアの店頭鮮度管理と在庫コントロール」

 講演内容は、以前私が勤務していたアパレル専門チェーンにおいて、社長特命で在庫コントロール部を立ち上げてから、他社のベンチマーキングと試行錯誤を繰り返しながら、業務を構築、人財育成を行った3年間の事例を振り返って体系的にまとめたケーススタディが中心となりますが、日頃、ビジネスコーチング現場で感じていることを織り交ぜながらアップデートしたお話ができるよう努めたいと思います。

 ファッション業界は、SPA(製造小売業)化が進み、海外大手企業が日本進出・拡大を図る昨今、ますます競合が激しくなる一方。 そんな中、業界各社、商品企画力を強化することはもちろんですが、それと同時に、店頭起点で機会損失を防ぎながら、在庫過多に陥らないための在庫コントロールの実践や精度向上の「技術」が勝ち残りのための必須条件になりつつあると思います。

 最近では、既存店とアウトレット店舗をどう使い分けるか、なんていう話題も今回のテーマの範疇ですね。
 
主な内容は

■在庫コントロールに取り組むための定義とは?     

■在庫コントロールのシーズン、月間、週間単位での実践例       

■店間移動、マークダウンを行うための考え方と基準設定
 
になります。

 セミナーの、後半は、200社以上に導入実績があり、某大手SPA企業や某靴専門チェーン企業が活用して実績を上げている、私のビジネスパートナーでもある松山電子計算センターさん開発のファッション専門店向けマーチャンダイジング業務パッケージソフト「現場主義II」のデモンストレーションもあります。
 
 ご興味のある方、参加をご検討される方は、こちらからDMダウンロードができます。

 現在10-50店舗超くらいの規模で将来100店舗を目指す成長中ファッションリテイル事業を運営されている企業の方にタイムリーな内容です。

 参加費無料で、まだ、多少空き席はあるようですので、参加ご希望の方は、富士通ビジネスシステムさんホームページからお申し込みくださるか、同社受付窓口にお電話ください。

 問い合わせ先
 株式会社富士通ビジネスシステム
 第一営業本部 リテイルソリューション営業部
 セミナー事務局 
 担当:柏原氏、福岡氏、廣川氏、小海氏、神谷氏

 TEL:03-5804-8261 
 FAX:03-5804-8269

 富士通ビジネスシステム主催セミナー参加申込ホームページ

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July 27, 2008

ユニクロックとUTグランプリ、2つのユニクロブランディング戦略

 時折、海外のファッションニュースメディアをチェックすることがありますが、ユニクロのニュースもそこそこ露出が出てきたなぁという実感があります。そんなユニクロの海外ブランディング戦略にまつわる数字をご紹介します。

 世界3大広告賞を受賞したブログパーツ、ユニクロックは、世界85ヵ国、32,000サイトに貼り付けられ、総閲覧数はなんと、1億2000万ビュー。

 プリントTシャツのグラフィックを公募するUTグランプリ、今年で第4回目になりますが、今回は、世界63ヵ国から13,206作品の応募があったとのことです。

 日本でも個々に報道されているニュースをつなぎ合わせただけなのですが、こうして並べて見ると、なんともグローバルで、日本の他の企業でいったら、ソニーやニンテンドーあたりの話かと思ってしまうような数字ですね。

 アジア事業が牽引して、黒字化を果たしたユニクロの海外事業も、欧米やその他の地域はこれからだと思いますが、ユニクロブランドの情報発信と、世界からのデザインの受信、すでにこれだけ多くの国の人々に何らかの形でリーチしているところは脱帽です。

 海外では、すでにユニクロはクールジャパンブランドの一角を担い始めているかもしれません。

 外堀(海外)から埋め、逆輸入がごとく、かつてはユニバレを嫌がった日本人の多くが、いつの間にかユニクロはクールなブランドだと認識し始める包囲網だとしたら、そして、それがユニクロのリ・ポジショニング作戦の狙いだとしたら、なんとダイナミックな戦略なのだろうか、と今のユニクロを取り巻くブレーンたちの層の厚さにも納得してしまった次第です。

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July 25, 2008

H&Mのモバイルサイト

 先日、業界紙の方とお話していて、H&Mが日本出店を目前にして、モバイルサイトを立ち上げているいるのを知りました。
 
 mobile.hm.comについて

 25日付のシブヤ経済新聞にも記事が出てましたね。

 H&Mが進出国でオープン前にモバイルサイトを立ち上げて顧客とのコミュニケーションをはかるのは初めてだとのこと。

 さっそく、QRコードから閲覧、会員登録も済ませました。

 ・銀座店にオープン前に入店して25%OFFでお買物ができる(100名限定)
 ・オープンレセプションパーティへのご招待
 ・商品紹介
 ・スタッフによるウラばなしblog
 
 などなどコンテンツはなかなか魅力的なものだと思いました。
 
 日本の今、これからのマーケット、顧客特性を理解したみごとなオープン前メディア戦略のひとつだと思いました。

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関連エントリー‐いよいよプレス活動を始めた、H&M エイチ・アンド・エム・ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン

【お知らせ】8月8日、東京にてファッションビジネスセミナー開催します。詳細、お申し込みは>>>こちら

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July 23, 2008

どうする百貨店?

 アパレル2大業界紙、繊研新聞と日本繊維新聞の7月22日の一面は奇しくも低迷する百貨店業界に関する記事となりました。

 繊研新聞は、同紙が行った百貨店婦人服売り場に関する調査、ビジネストレンドは、今後単価重視から客数増に転換するとの結果。

 日本繊維新聞は、低迷する百貨店から依存率を下げるべく、SC、ファッションビル、フリースタンディング店舗への転換を図る百貨店を主力販路とする大手アパレルの今後の販路政策に関する内容でした。

 繊研新聞の記事にあるように、百貨店に限らず、前年に対して売上を上げるためには、まず、売上高を数量×単価に分解して考えなければならないのは、常識です。

 売上高=客数x客単価

 更に、客数と客単価も分解すると

 売上高=①入店客数×②買い上げ率×③一品単価×④セット率(一客あたりの買い上げ点数)

 となります。

 この4つの要素、のどれか、または複数要素を、どのような方策を打って、どのように上げるか、が具体的な売上アップ策となりますが、どの要素に働きかけるか、その方策は全く異なります。(この話は、私が新人店長研修を行う時に必ず取り入れるディスカッションテーマの一つであるくらい商売の基本中の基本です)

 もっとも注意を要するのは、③の一品単価のアップです。これは、②の買い上げ率と反比例する要素で、実はここ数年、株高や新富裕層台頭で、高いものが売れると百貨店が踊ってしまったツケを今、払わされているのが実情、と言っても過言ではないでしょう。

 その反省が、今回の単価重視から客数増へとの話につながるわけです。

 振り子の振り戻し・・・ 

 業界は何度これを繰り返してきたことか・・・

 話は変わりますが、今秋のH&Mの日本進出にあたり、どの会社が一番影響を受けるかという話を業界の方と世間話をする機会が増えました。

 銀座、原宿、渋谷、ここまでは、特定の企業ではなく、そのエリアに店舗のあるお店なのでしょうね。

 銀座は、百貨店やセレクトショップに影響があると思います。

 原宿は、見よう見真似のマーケットの売れ筋だけを追いかけている中途半端なヤングカジュアル店が一番危ないでしょう。

 渋谷も同様、マルキューはジャパンローカルファッションを客層等身大で売っている限りは影響は軽微だと思います。

 それだけ、H&Mはマルチ客層に対応してしまうのだと思います。

 よく聞かれる、ユニクロは?・・・たぶん、今のユニクロであれば、隣り合わせであればあるほどお互い売上は上がるのではないかと思います。なぜなら、それだけ、H&Mもユニクロも、棲み分けを前提に、「顧客ポジショニング(顧客にとってどういうお店であるか?)」を明確にし、貫いてきた企業だからだと思うからです。

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July 22, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 イマージュHD(通販大手)のトランスコンチネンツ事業の清算のニュースに、検索エンジン経由で3年前のエントリーにアクセスが集中しました。

 トランスコンチには、セレクトショップブームの担い手として思い出深い方も多いのではないでしょうか。  

 ランキングは以下の通りです。
  
【ランキング】
1位-復活なるか、トランスコンチネンツ(05.06.21)

2位-ファッションビジネスで天候情報をどこまで活用できるか(08.07.16)

3位-危うしNBジーンズ?変わるジーンズマーケット勢力図(08.07.13)

4位-無印良品の旅行用品再編集型ショップのMUJI to GO拡大へ (08.07.18)

5位-今年上半期を振り返って(08.07.06)

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July 20, 2008

日経ビジネス記事「ベイシアの諦めない経営」を読んで

 日経ビジネス7月14日号に「知られざる安売り王、ベイシアの諦めない経営」という特集記事が掲載されていました。

 ベイシアグループと言っても北関東の方以外はピンと来ないかもしれませんが、

 ホームセンター カインズホーム 157店舗 3234億4196万円
 総合スーパー  ベイシア     92店舗 2499億8147万円
 作業服専門店  ワークマン   606店舗 498億5015万円

など、その他コンビニ、家電量販店、カー用品専門店、仏壇・仏具専門店を傘下にもつ、グループ年商7500億円、10期連続増益の好業績を続けるチェーンストアグループです。

 今、あるファッション企業のプロジェクトを一緒に手がけて下さっている方が、ちょうどこのグループ企業の元幹部の方で、その方が、時折ベイシアグループのビジネス哲学を聞かせて下さることがあります。業界は違うものの、小売業として、普遍的な哲学に感心することも少なくなかったため、異業種とは言え、親近感をもちながら、記事を読ませていただきました。

 創業者の土屋嘉雄ベイシア会長は、ダイエー、イトーヨーカドー、イオンの創業者たちとともに、アメリカのチェーンストア理論を学んだ方のようですが、それら大手GMSが経済成長とともに、とにかく「規模の拡大」「総合化」に走っていたのに対し、ベイシアは、地方郊外立地で「専門化」、生活者に安さを提供するために愚直に社をあげて「ローコストオペレーション」に磨きをかけてこられたのが強み。そのため、ベイシアグループは、ビジネスモデルが時代にそぐわなくなって今や吸収合併や海外進出で生き残りを模索しているGMSグループに代わって、今、そしてこれからも時代の潮流に乗って行ける企業グループのひとつではないかと思います。

 記事を読みながら、ファッションビジネスにも共通するものをいくつも感じたものです。

・いかによいものを安く売るか、そのためにどうしたら安く仕入れられるか、大量に買って「たたく」だけでなく、仕入先が納品価格を下げるために、買う側が業務改善すべきことがあれば、その実行もいとわない。

・在庫は氷がとけて水になるがごとく価値が劣化するもの、いかに在庫を極小化して、商品回転で店頭の鮮度を演出するか。 仕入担当者は「買う」ことよりも「なるべく買わない」ことを追求する。

・流通業に発見や発明はない、誰もが知っている課題にひたすら取組み続ける。

 ファッションビジネスにおいては、「売ること」よりも、「作ること」や「仕入ること」が優先されている、あるいは「売ること」と連動していないと思うことがあります。

 ベイシアの記事を読みながら、業種は違うかもしれませんが、われわれも、もっと「売ること」を考えぬいた上で「作ること」「仕入ること」を考えてもいいのではないか、とあらためて感じたものでした。

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July 18, 2008

無印良品の旅行用品再編集型ショップのMUJI to GO拡大へ

 7月18日の繊研新聞によると、無印良品を展開する良品計画が、今年3月に香港インターナショナルエアポートに出店した旅行関連用品集積型の「無印良品」である「MUJI to GO(ムジ・トゥー・ゴー)」が好調なことから、国内外でこの業態(フォーマット)を拡大するとのことです。

 MUJI to GO香港1号店出店時のニュースリリース

 香港1号店は、30坪弱で年商4億円のペースとのこと。

 MUJI to GOは、現在、国内では、有楽町となんばの旗艦店にコーナー展開。今のところ、秋にニューヨークに単独出店、JRと提携した「コム・キオスク」の東京駅南口店の業態転換が決まっており、その後、中国、欧州の空港、国内では成田、関空への出店を検討しているとのことです。

 旅行好きの私としては、待ってました!というところですね。これまでの旅行用品店は、工業用品的でセンスがなかったり、感覚はよくてもバカ高いものが多かったですから、MUJIのフィルターを通し、生活者の使い勝手視点の商品の集積となれば、感覚的にも価格的にも納得のいくものが多いのではないかと期待できます。

 500店舗が国内の飽和点とされている無印良品も今年5月末で338店舗。

 「モノ」ではなく、「コト」に焦点を当てた無印良品の「再編集業態」は、可能性が無限にあり、そんな店舗数限界論を青天井にしてしまう将来性がありますね。

 空想無印は商品アイデアを生活者から公募していますが、再編集業態アイデアを募集されても面白いのではないかと思いました。

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関連エントリー-空想無印
関連エントリー-オブザベーションで生活者に優しい商品、売場づくり

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July 16, 2008

ファッションビジネスで天候情報をどこまで活用できるか

 7月16日の日経新聞、「気象と経営」という連載記事の1回目が掲載されていました。天気や気温への取り組みは、ファッション販売含め小売業の業績と深く関係していますので、興味深く読ませていただきました。

 コンビニのサークルKサンクスの事例が取り上げられており、同社は、これまで毎日4回配信していた、全国の店舗が翌日の商品発注の指標とするための気象や売れ行き予測を、今後、8回に増やす新情報システムを稼働させるとのことです。同業のセブンイレブンも毎日5回配信しているようで、+店舗を訪問するスーパーバイザーが予測の誤差を調整するアドバイスをするのが当たり前になっているようです。

 ファッション業界では、はずかしながら、「過去」の業績不振の言い訳をする時には、よく天候情報が用いられますが、コンビニのように、「未来」の仮説、需要予測や当週対応を行う上であまり取り組まれていないのが現状ではないでしょうか?

 記事にもあるように、ファッション商品の場合、3ヶ月以上前に発注しなければならない百貨店が、天候はシー
ズンのふたを開けてみなければ判らないというのも確かだと思いますが、だからと言って、せっかくの情報化社会、無防備なのもいかがなものかと思います。

 アナログの域ではありますが、
 
 Yahoo!天気の「過去の天気」

 をご利用の方々もいらっしゃるのではないでしょうか?私も、以前、ファッションチェーンの営業責任者だったころ、我流ではありましたが過去の天気情報、天気予報、POSデータを絡めて利用したものです。

○前年データによると、東京地区で、週間の平均最高気温が00℃を超えたら、あるアイテム群の売上数が前週比000%に跳ね上がるから、今年は、この週から在庫を積めるように準備しよう

というようなシーズンアイテム需要予測から、

○今週は、前年同週に比べて気温が低くなりそうだから、あるいは週末に雨が降りそうだから手を打とう

というような週間対策まで、

当たらずとも遠からず、予測なしで取り組んだ場合よりも業績が向上、改善した実感はありました。

 ファッション企業本部は、一般的に、先のこと(来月、次シーズン)を考えて動いているので、読めない天候予測をすることに悲観的かもしれませんが、店頭は今週のことを考え、日々の営業努力の積み重ねを行っているので、ある程度天候予測、仮説が店頭体制を組むのに有効だったりします。

 そして、そんな仮説検証の積み重ねが、未来の情報源になることも忘れないでいたいなと思います。 

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July 14, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 今年は世界的な「ECO(エコ)」ブーム、ということで、至るところでエコに取り組む企業が見受けられますね。

 業界では、過去に、何回か、オーガニックコットンや再生なんとか、とか、エコ商品は、話題にはなるものの、そういった商品が「売れた」という事例は少ないようです。強いて挙げれば、記憶ではパタゴニアとヘンプくらいでしょうかね・・・値段が高くなる(有機や再生コスト)割には、ファッション性が出せないのが要因だと思いますが。

 今年のエコブームは商品そのものというより、エコに取り組むというコンセプトであることが、過去のブームと違うようです。

 エコというコンセプト=ファッションになるけど、エコな商品≠ファッションなんでしょうか。

 さてランキングは以下の通りです。
  
【ランキング】
1位-今年上半期を振り返って(08.07.06)

2位-ファッションスクール生の服の購買行動調査(08.06.27)

3位-ハンジロー(HANJIRO)が中小型店を全国展開へ(08.07.02)

4位-渋谷109、12期連続増収の月坪効率(08.07.03)

5位-今秋は、仙台の2大アウトレット決戦に注目(08.07.11)

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July 13, 2008

危うしNBジーンズ?変わるジーンズマーケット勢力図

 7月14日付(13日配達)日本繊維新聞の1面に、かつてはリーバイス、エドウィン、リー、ラングラー、ビッグジョンなどナショナルブランドの勢力図がマーケットそのものだった7000円台から1万円台前半のジーンズマーケットに今起きている異変についての記事が掲載されていました。さすが、現状のマーケットを的確にまとめられており、とても興味深く読ませていただきました。

 1万円未満のNBジーンズに近いクオリティを実現したユニクロの3990円ジーンズは今や数量ベースでは、年間売上1000万本と日本一。ここ一年のNBジーンズ不振は、ユニクロジーンズの影響が最大要因のひとつと言っても過言ではないでしょう。

 また、この秋日本進出を果たすH&Mのジーンズにも注目です。世界の一大デニム産地、トルコの大手メーカー(紡績~製品までの一貫体制)と組んだH&Mのジーンズコレクションは、このクオリティ、ファッション性でこの価格は安い!と日本のアパレル業界専門家の多くがその価値を認める、同社の中でも、もっとも評価が高い商品群です。

 「古着店(ユーズドミックス業態)が扱うリーバイス501のユーズドも脅威」と言われたNBジーンズ関係者の言葉も忘れられません。

 NBジーンズには、そんな低価格帯からの突き上げだけではありません。

 1万円台前半が穴場とばかり、バロックジャパンがマウジー、スライのノウハウを活かして、この秋から1万円台のジーンズの卸を始めるブランド「ストゥージ」。早くも百貨店、セレクトショップ、ジーンズショップに160店舗の展開を決めているとのこと。

 その他、百貨店、セレクトショップの岡山産地と組んだPBブランドの発売、はたまたプレミアムデニムの中にも価格をおさえるブランドあり、と1万円台が大激戦になる様相。しばらくNBジーンズにとって厳しいシーズンが続きそうです。

 ちょうど2日前、7月11日の日本繊維新聞に、そんなジーンズマーケットの歴史的転換期に裏方として活躍されているドクターデニムホンザワの本澤(ほんざわ)祐治さんのインタビュー記事が裏面一面に掲載されていました。

 同氏は、エドウィン社で自己完結的にジーンズビジネスを学んだ後、リーバイスジャパンで歴史的な501のモデルチェンジプロジェクトに参画され、彼が活躍した時期は、21世紀に入ってからのリーバイスジャパンの最盛期と重なります。その後、独立され、今では業界では某大手SPAからセレクトショップまで、価格以上の価値あるオリジナルデニムジーンズ開発の知る人ぞ知る立役者、ジーンズ業界のプロ中のプロと言えましょう。

 同氏はこれからの「生活者のための」ジーンズ新時代を切り開くキーパーソンの一人に間違いありません。

 一方、既存のNBジーンズメーカーの方々も旧来の流通慣習の上にあぐらをかくことなく、この正念場に後発組に負けないように、切磋琢磨して、「さすが、やっぱり・・・だね」、と言われるようなジーンズを世に送り出していただくことを期待してやみません。

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関連エントリー―ユニクロがリーバイスを抜く日
関連エントリー-ユニクロのジーンズの進化に感心

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July 12, 2008

ファーストリテイリングの第3四半期決算発表、いよいよグローバルSPAとの対決準備は整ったか?

 7月11日の日経新聞、12日の繊研新聞に10日に発表されたユニクロを展開するファーストリテイリングの第3四半期決算(07年9月~08年5月)に関する記事が掲載されていました。

 連結で
 売上高4581億円(11.4%増収)
 営業利益757億円(27.7%増益)
 経常利益748億円(25.6%増益)

 と見事な業績になります。


○ 国内ユニクロ事業の好調
○ 海外ユニクロ事業の中国韓国香港好調が牽引しての黒字化の実現
○ グローバルブランド事業の仏コトニエとプリンセスタムタムの堅調
 
 が大きく寄与、

○ 収益改善の進む、ジーユー、ワンゾーン、ビューカンパニー3社をワンゾーンを存続会社として統合
○ 相乗効果のなかったアスペジの株式をイタリア社に売却

 と整理を進め、

 いよいよ今秋からのH&M、ZARAとの対決体制が整い、「間に合った」感があります。
 
 昨年秋に、それまでファッション狙いにぶれていた撚りを戻し、しっかりベーシックアイテムの高品質低価格商品の精度を上げ、それにフォーカスした効果的なプロモーション・・・今のユニクロなら、生活者に対し、H&Mとの棲み分け、ポジショニングの違いの明確化、生活者の使い分けが明確で、近くにあればあるほど両者の売上が上がる結果になりそうです。

 また、ここまで各事業の収益体質が固まれば、そろそろ大型M&Aを発表しても投資家の支持を得られそうな気がします。

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関連エントリー―ユニクロ5月度既存店売上7.9%増に学ぶ

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July 11, 2008

今秋は、仙台の2大アウトレット決戦に注目

 7月10日、11日の日本繊維新聞、繊研新聞に、先日明らかになったこの秋注目の仙台2大アウトレットモール開業に関する記事が掲載されていました。

 三井アウトレットパーク仙台港(9月12日開業)
 仙台泉プレミアムアウトレット(10月16日開業)

 ともに東と北と方向は違いますが、仙台中心地から近いですね。特に三井の方はお約束通り電車&徒歩で仙台駅から30分以内に行ける立地です。

 ざっと出店予定テナントを眺めると、入間のアウトレットでも集客の目玉となった手の届くラグジュアリーでおなじみのバッグブランドのコーチ、GAP、最近アウトレット出店に力が入っている?ナイスクラップ、それからサイズ在庫リスクを抱えるアイテムであるジーンズのエドウィン、ボブソンや、ランジェリーのワコール、トリンプなどは両方に出店しているようです。UA、ビームスや百貨店系はプレミアムの方に、カジュアル系専門店は三井の方に集中って印象でしょうか。

 話は変わりますが、先日、アメリカにおける、サイズの多いアイテムを取り扱うブランドストアのアウトレットを活用した在庫消化事例に触れる機会がありました。アメリカでは、以前から、全店舗数の10%くらいは、アウトレット店舗があってもよい、なんて話を聞いていましたが、あるナショナルチェーンは、15%以上のアウトレットを持ち、それらが、正規店の店頭鮮度維持に貢献し、全社で、売上利益を伸ばしているているとのことでした。

 そう、日本でも、靴、子供服、ボトム、ランジェリーなどなどサイズの多いアイテムブランドは、どうせ一般アパレルに比べて商品回転率が低いものだから、と決め込まず、もっともっと上手にアウトレットなどを活用して、既存店の店頭鮮度を高める努力をしたよいのではないか、思いました。これから日本でも都心近くにアウトレットモールが増えてくれば、十分機能しそうな気がしますが・・・ 

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関連エントリー-三井アウトレットパーク入間開業、変わるアウトレットモールの位置づけ

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July 10, 2008

百貨店が低価格商品を拡充

 7月10日の日経新聞に、12ヶ月連続で衣料品の売上前年割れが続く百貨店業界で低価格衣料品の品揃えを拡充する動きが出ていることに関する記事が掲載されていました。

 7月1日からスタートした百貨店、駅ビルのバーゲンセールの第一週はまずまずだったようですが、つかの間、例年ですと、7月中旬には、セール品も薄くなり、暑さは増すにもかかわらず、秋物の立ち上がりが始まり、鮮度の落ちた夏物セール品を引っ張るだけでは、8月まで売上を維持できないというのがこれまでの多くの百貨店の姿だったと思います。

 これに対して、高島屋、東武百貨店、Jフロントリテイリングあたりが、夏の実売にあわせた、従来の既存商品より2-3割価格の安い商品(=セール価格並み)の新商品の投入を8月中旬まで行い、挽回をはかろうという政策のようです。

 これにより、売場の価格の見え方としては、鮮度が維持されたままで夏のセールが継続する形になり、品揃えにもよりますが、生活者の実需にあわせることによって、理論的には、7-8月は前年より底上げされそうな気もします。

 先日の日経新聞、衣料品業界の価格政策に関するアンケートによると、今後、百貨店は値下志向、量販店はメーカーコストアップに耐えられず値上志向、専門店は現状維持のところが多い結果が出ていたのを興味深く眺めていました。

 百貨店は、これまで、すっかりヤング、キャリア層の客数を持っていかれた2-3割安の駅ビル価格に近づき、一方、量販店はますます生活者から離れて行くのかなぁと感じたものです。

 夏のセールが終わり、秋が立ち上がるころ、各業態、各社どんな価格帯をつけ、生活者がどんな反応をするのか、楽しみです。

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関連エントリー-セール期と実需最盛期

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July 08, 2008

先週の記事別アクセスランキング

 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリーをご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 先週から始まった都心のバーゲンセールの立ち上がりはよかったようですが、一方で、セールに振り回されない夏物実売期であるこの時期の品揃えの見直しも各社進んでいるようです。

 生活者、百貨店やファッションビル運営側、ファッション企業のセールに対する期待、思惑の違いは、業界の永遠のテーマであります。

 さてランキングは以下の通りです。
  
【ランキング】

1位-ファッションスクール生の服の購買行動調査(08.06.27)

2位-ハンジロー(HANJIRO)が中小型店を全国展開へ(08.07.02)

3位-渋谷109、12期連続増収の月坪効率(08.07.03)

4位-クリアランスセールの法的規制議論!?(08.06.28)

5位-ZARA(ザラ)に学ぶ顧客満足の真実(08.06.14)

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July 06, 2008

今年上半期を振り返って

 今年上半期(1-6月)にアクセスの多かったエントリーをご紹介しながら、ファッション業界の前半戦を振り返ってみたいと思います。

 6月度のファッション専門店大手企業の業績速報が新聞紙上で発表されていますが、4月、5月に続いて、ユニクロを除く、各社大苦戦のようでした。

 これまで、ファッション業界の一般大衆のリアルな景気、マインドを表す消費インデックスのひとつとして注目されていた、「ファッションセンターしまむら」を展開するしまむら社の既存店売上高前年対比が5、6月、二か月連続でほぼ9がけでしたが、それが世間の実情を表しているようです。

 しまむらでは、ファッション性を強化した商品は、堅調ながらも、もともと同社が強みとする、主婦層向け生活必需品アイテムの落ち込みが激しいと聞きます。

 ユニクロ5月度既存店売上7.9%増に学ぶ
 しまむらの情報公開と「適正値」の考え方

 生活者は、今、ファッションを買い控えているのでしょうか?

 いや、昨年から始まり、今年、来年は、「新しい価値」、「新しい買い回りの選択肢」が生活者に提供、提示され、賢く、新しい 「ファッション購買行動」 が育まれている過渡期、カオス期なのではないかと思っています。この間は、しばらく、消費は「お試し」を含めて「新しい」方に向かうと思われます。

 生活者のインターネットとリアル店舗の使い分けは進み、今年は思いたったら電車に乗って行ける身近な距離のブランドアウトレットモールが脚光を浴びています。

 インターネット上のアウトレット販売
 リアル店舗とウェブストア(ECサイト)の使い分け
 三井アウトレットパーク入間開業、変わるアウトレットモールの位置づけ
 
 また、価格は安くても、素敵なプロモーションや、ファッション感性的に納得のいく店舗環境の中で、感性はベストではなくても、「悪くない」商品を提供する企業群の業績は比較的悪くないようです。 

 先にご紹介したユニクロの業績を維持しているのは、いままでユニクロをあまり買わなかった層が、ユニクロの商品精度と商品感覚の向上とともに、「これでいい」アイテムの選択肢のひとつとして、認め始めている事実も、その要因のひとつであると思います。

 また、いまや売上の7-8割が新品となったユーズドミックス業態も、同じ「新品」でも既存企業とは一味違った切り口で若いファッションフリークたちを魅了しているようです。

 原宿人気古着ショップの魅力比較
 ファッションスクール生の服の購買行動調査
 

 アパレルに限らず、靴業界でも、昨冬のブーツ不発の打撃を受け、旧世代が疲弊し、かつて日系靴問屋最大手であったトークツの破たんに象徴されるように、新旧交代の動きが感じられます。

 リヴァンプ再生案件のトークツをABCマートが支援

 そんな業界の中で、日本独特の革靴輸入規制にとらわれない、革製に近い感覚の合皮(ケミカル)製のおしゃれな靴を、価格は半額近い安さでも、素敵な内装の店舗で、納得して買える靴SPA業態が元気がよいと聞きます。

 下半期は、9月、銀座に、いよいよ、日本の生活者に世界レベルで新しい選択肢、価値を提供する「ファストファッション」の雄、H&Mが日本に上陸しますね。
 
 H&M(エッチアンドエム)、2008年秋 日本進出 
 H&M日本進出、コム・デ・ギャルソンとコラボのインパクト

 生活者に新しい買い回り先候補が提示され、彼女彼らのファッションポートフォリオ上の買い回り先ショップリストシャッフルされている今こそ、既存企業にとっても、新しいポジショニングを発見し、確立できるチャンスでもあると言えます。

 生活者に飽きられたことに気付かず、かつての成功体験を繰り返すことが、ますます通用しなくなることは間違いなさそうです。 

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July 03, 2008

渋谷109、12期連続増収の月坪効率

 7月3日の繊研新聞に、08年1月期に売上高が282億6000億円(前年比5.9%増)となった、マルキューこと渋谷109の好調テナント戦略に関する記事が掲載されていました。

 前年度の年商282億円は95年の140億円に対し倍になったことになります。

 記事によると、この1年は

○ ティーンズブランド強化による10代の客層の呼び戻し

○ マウジー、スライ、ギルフィーなど好調ブランドの増床

○ 7階飲食店のファッション売場への転換

などが奏功。

 物販部分の月坪あたり売上高もなんと125万円と過去最高を記録したとのこと。

 7階でも120万円とはビックリ←百貨店や一般駅ビルと違って一旦エレベーターで上まで登って降りて来るパターンをとる子たちも多いですからね。

 ちなみにこの1ヶ月の坪あたり平均売上高の125万円がどれだけ凄いかというと、ご参考までに・・・

 日本ショッピングセンター(SC)協会が発表した07年のショッピングセンターの平均月坪効率(売上高)データが2月26日付繊研新聞に掲載されていましたので、その数値をご紹介しておきましょう。すべてSC内のテナント部分の月坪売上です。

 ○全国SC平均           26.5万円/月坪

 ○大都市駅前ファッションビル  41.7万円/月坪
 ○中都市駅前ファッションビル  25.9万円/月坪
 ○地方都市駅前ファッションビル 24.0万円/月坪
 〇周辺都市SC           28.1万円/月坪
 ○郊外SC              18.6万円/月坪

 ちなみに百貨店の全国平均が約50万円、伊勢丹新宿本店がたぶん最高で100万円超と言われています。

 単純計算、全国SC平均の約5倍、同じような大都市駅ビルと比べても約3倍は商品が回転、入れ替わっているわけですからそのスピード、忙しさたるやすさまじいものがありますね。

 今後、マルキューがどのような手を打って、どこまで伸ばしつづけるか興味が尽きないところです。
 
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関連エントリー―渋谷109(マルキュー)、10代ブランド再強化でギャルの呼び戻し

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July 02, 2008

ハンジロー(HANJIRO)が中小型店を全国展開へ

 7月2日の日経新聞、新興・中小企業欄にユーズドミックス業態御三家(WEGO、ハンジロー、スピンズ)の一角、ハンジロー(HANJIRO)を展開する光商事が、ハンジロー業態の日本全国大都市への200坪超の大型店集中出店が一段落したとして、今後、60坪クラスの中型店、10坪クラスの小型店も視野に入れて、出店加速することに関する記事が掲載されていました。

 記事によると、同社は、現在12店舗で、今期年商70億円の見通しとのこと。

 ハンジローHANJIROホームページ

 これまでは、人財の成長に合わせて、1店舗あたり年商5億円超見込める大都市にのみ、大型店を年1店舗程度づつしか出店しない方針でしたが、既存の12店舗によるブランド力、知名度に手ごたえを得ての方針展開というか、出店政策第2フェーズへの突入といったところでしょうか。

 ユーズドミックス業態は、既存カジュアルファッションチェーンに比べて、高層階、地下といった一般的には物販に不利な立地でも、彼らが放つ独特な世界観、魅力からファッションに敏感な若者を十分集客する力を持っていると思います。その分、家賃もいい条件で入居するアドバンテージも持っていると思います。
 
 先日多くのアクセスをいただいた、エントリー、ファッションスクール生の服の購買行動調査でも、ハンジロー、WEGOなどのユーズドミックス業態は高い支持を得ている結果が出ていましたね。

 これまでの同社の出店傾向を見ていると、当面は、東京や人口の多い政令指定都市などに集中した出店になると思われますが、新世代のファッション業態の代表格である彼らが、旧態依然とした旧世代のファッションストアをひっくり返していく様を各所で見ることになりそうな気がします。 

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関連エントリー―原宿人気古着ショップの魅力比較
関連エントリー―古着(ユーズド)ミックス業態の高層階での活躍に期待
関連エントリー―ライフスタイルストアの域に迫るハンジロー(HANJIRO)
関連エントリー―ファッションスクール生の服の購買行動調査

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