« 住友商事ネットスーパー事業参入の先見性 | Main | 海外生産におけるCSR(企業の社会的責任)問題 »

January 04, 2009

2009年ファッションビジネスの視点

 1月3日の日経新聞によると、今年の初売りは、百貨店が来店客数増も売上前年割れ、GMSが前年並、イトーヨーカ堂グループが業態転換したザ・プライスのようなネオ・ディスカウント業態は転換前と比べると大幅増(倍とか)という結果だったようですが・・・昨年のブログエントリーの中から、今年のビジネスキーワードになりそうな記事を用いながら、今年のファッションビジネス、マーケットについての視点をいくつか考えてみたいと思います。

1.良品廉価?

 1月1日の日本繊維新聞には、業界主要各社へのアンケート結果をまとめて、「良品廉価」というキーワードを出されていました。生活者が良品廉価を、よりあたりまえに享受できるマーケットになることはとてもよいことですが、業界各社が横並びで、それだけを目指して仕事をしていたらユニクロの後追いに過ぎず、いつになっても追いつけないのではないかなぁ、と思わざるを得ません。

 なんか、バイヤーが商談の席で、メーカーの営業マンに「いいか、品質落とさず、安いの持ってこいよ!」なんて言ってる姿だけが目に浮かんでしまいますね(笑)。

 安易な低価格戦略はユニクロの思う壺(つぼ)?

 ある急成長中勝ち組企業では、商品企画をするあたって、必ず、商品ひとつひとつについて、お客さんにとってのメリットが「3つ以上」あるかどうかを社内で議論し、それをクリアしたものだけを商品化しているそうです。

 こちらはとても共感できる話ですね。

 いまや、生活者にとっては、①低価格で②品質がよい、のは当たり前の時代で、3つめの何かがないと厳しいと思います。ユニクロもH&Mもその他の常勝ファッション企業もすでに顧客の視点で見た3つ以上のメリットを持っていると思いませんか? 
 
2.ファストファッションマーケットの拡大

 あらてめて、ファストファッションとは・・・低価格ながら、価格以上の価値をデザイン性とスピードで提供する企業

 そんな生活者の新しいファッションポートフォリオ(使い分け)にハマる企業のシェアはH&MやZARAのような外資系や、ポイントのローリーズファーム、ジーナシスなどの国内ファッションSPAの拡大、浸透で一般的に定着しそうです。この場合は、デザインとスピードを優先させたので、品質はBESTではなくとも、1シーズン着れれば十分のENOUGHでしょう。是非是非、「価格をデザインする」企業の努力にご注目ください。

 次に来る流通革命
 価格をデザインせよ

3.店舗演出、エンターテインメント性への投資が進むか?

 09年秋に銀座にアバクロが1号店をオープンしますが、アバクロ日本上陸の本質は、単なるアメリカ人気ブランドの上陸ではなく、同ブランドが、日本のファッションストアに対して、もっと感動や共感を呼ぶ店舗演出やエンターテイメント性向上に革新的な刺激を与えてくれることと期待しています。

 すでにそんなチャレンジを始めている企業もありますね。

 絶好調、アズール・バイ・マウジーのチャレンジ

4.どこまで等身大MDに迫れるか?
 
 顧客の支持を得るためには、まず、ターゲット顧客と同じ目線、生活観、共感から始まり、半歩先回りした提案が必須なのは誰もがわかっているはずですが、今後も、その実践、徹底、スピードが優勝劣敗を決めることは間違いなさそうです。

 自己実現の欲求時代のファッションビジネス 
 サプライチェーンからディマンドチェーンへ

5.もっとストリートファッション

 東京ストリートは365日繰り広げられているリアルなランウェイ、世界のファッションビジネスに携わるクリエーター、バイヤーも注目しています。そんな情報源の身近にいるのですから、もっともっと肌で感じて、インスピレーションを得ない手はありませんよね。
 自らも定点観測をしながら、広がりつつあるストリートスナップ(ストスナ)からも目が離せませんね。

 東京のストリートファッションを世界へ

6.リアルとネットの使い分け

 賢い生活者の購買行動を手助けした企業がネットの覇者になると確信しています。

 リアル店舗とウェブストア(ECサイト)の使い分け
 住友商事ネットスーパー事業参入の先見性

7.鮮度高まるアウトレットモール

 昨年で出店は一段落ついた感はありますが、今年は近郊型アウトレットモールやさらに広がるインターネット上のアウトレットがより生活者のお買いものの選択肢として定着しそうです。

 三井アウトレットパーク入間開業、変わるアウトレットモールの位置づけ
 インターネット上のアウトレット販売が拡大中

8.ファッション商品のリサイクル

 ファッション消費の出口、そして、新しい買い回りの選択肢として、ファッションリサイクルマーケットがどこまで拡大するか、とても興味深いところです。

中古ファッションマーケットの潜在性
来年はファッションのリサイクルビジネスがどこまで広がるだろうか?


 ざっとそんな感じで、ほかにもいろいろあるかと思いますが、今年も大きくパラダイムが転換する日本のファッションマーケット、生活者を取り巻く環境、事例をウォッチして行きたいと思いますので、よろしくお願いいたします!

いつもお読み頂きありがとうございます。
毎日1回、クリックで応援お願いします。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
blogrankings2 >>>人気blogランキング に参加しています。
【第12位】→stay (09.01.03現在)

|

« 住友商事ネットスーパー事業参入の先見性 | Main | 海外生産におけるCSR(企業の社会的責任)問題 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/83922/43630536

Listed below are links to weblogs that reference 2009年ファッションビジネスの視点:

« 住友商事ネットスーパー事業参入の先見性 | Main | 海外生産におけるCSR(企業の社会的責任)問題 »