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January 30, 2010

世界のアパレル専門店売上ランキング2008-2009

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 今年の3月-4月ごろにInditex(Zara)、Gap、Limited、Next、A&F、しまむらあたりの1-2月期決算レポートが発表になったら、あらためて2009-2010の最新版としてまとめたいと思いますが、先日テレビ局の取材にあたり、前年度の売上ランキングをまとめたものがありますので、ブログ読者の方々にもご紹介しておきたいと思います。なお、為替レートは、$=91.5円、€=129円、£=148.9円、SEK=12.7円で換算します。

               売上高    前年対比 期末店舗数 基幹業態とシェア
1位-Inditex       1兆3,425億円 +10.3% 4,264    Zara 65.5%
  (インディテックス;09.01期)  
2位-Gap         1兆3,291億円 △7.8%  3,167   Gap 41%
  (ギャップ;09.01期)                        OldNavy 39.3%
3位-H&M         1兆1,244億円 +13.0% 1,738  H&M ほぼ100%
  (エッチアンドエム;08.11期)  
4位-Limited Brands    8,274億円 △10.8%  3,014  Victoria'sSecret 62%
  (リミテッド;09.01期) 
5位-Fast Retailing     6,850億円 +16.8%  2,258  Uniqlo 84%
  (ファーストリテイリング;09.08期)
6位-Next          4,871億円)  △1.8%  410   Next 94%
  (ネクスト;09.01期)         
7位-しまむら        4,108億円  △0.04% 1,551   しまむら 84%
  (しまむら;09.02期)              
8位-Primark        3,446億円  +19.7%  191   Primark 100%
  (プライマーク;09.09期)    
9位-Abercrombie&Fitch 3,239億円  △5.6% 1,125  A&F 43.3%   
  (アバクロンビー&フィッチ; 09.01期)               Hollistar42.8%
10位-Arcadia        2,826億円  +2.7% 3,115  Dorothy perkins,Burton,
  (アルカディア;09.09期)                   Topshop/Topman、Evansなど                                                           
                                 
 備考:
 ・ホールディングカンパニー傘下で売上非公開のC&A(ベルギー;多分5位くらいの規模)
 ・卸や非ファッション部門の多いリズクレイボーン、ポロラルフローレン、エスプリ、マークアンドスペンサー、ジョージ(ASDA)
 ・オフプライスストアー(アパレルや小売が換金目的で放出したブランドを扱う)のTJX、Ross

 あたりは上記規模にランクインするくらいの売上はありますが、除外しました。

 傾向:
 ○ザラのインディテックスが1位、ユニクロのファストリが5位、プライマークの8位は躍進。
 ○旧世代?のアメリカ勢が大幅減、イギリス勢が微減に対し、インディテックス、H&M、ユニクロ、プライマークの新世代が二桁増。

 今年はこの4社の更なる躍進に注目ですね。

【訂正】10位アルカディアグループの売上前年対比に誤りがありました。訂正します。
     (誤)△2.7%
     (正)+2.7%
  
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05.SPA(製造小売業) | | Comments (3) | TrackBack (0)

January 29, 2010

在庫を減らして利益を上げる原理原則

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 売れ残るリスクをとるか!?
 売り逃すリスクをとるか!? 
 「在庫を大幅に減らしながら、利益を上げる」-小売の常識を覆す!

 という新聞広告に目が留まって、「ザ・ゴール」でおなじみの世界的ベストセラー作家、エリヤフ・ゴールドラット氏が書かれた

 「ザ・クリスタルボール(原題は"Isn't It Obvious")」

を読みました。

 内容は、アメリカのホームファッションチェーンのある店舗を舞台に、現場の気付き、仲間の理解・協力、反対・抵抗、試行錯誤の後、在庫を減らして、同じ来店客数でも買上げ率を上げ、売上と利益と投資効率を飛躍的に伸ばしたサクセスストーリー。

 どこにでもありそうな現場で繰り広げられる小説仕立てのストーリーに引き込まれながら、ファッションを含む物販小売チェーンの顧客視点に立った正しい在庫の減らし方、あるべき物流改革、サプライチェーン改革の基本中の基本、王道が学べるとても面白い本だと思います。

 アマゾンのレビューを見ると、「目新しいことは何も書いていない」、「そんなの日本の流通の常識」というコメントもいくつかありますが、たぶんそう言われる方は、学者や現場経験のないコンサルタントの方で、業界トップ企業の事例が業界のすべて、常識、現場は思い通りに動くと思っていらっしゃる方ではないかと思います。

 多くの現場の現実をご存じの方は、とても楽しく読んで、納得し、気付き、勇気をもらえるのではないかと思います。

 私自身も、10年前に当時の勤務先(アパレル小売チェーン)で、在庫コントロール部を立ち上げ、最初は不信、ついには協力を得て、数年がかりで在庫を削減して利益を向上させた時のことを思い出しながら本書を読み、「ある、ある」、と頷きながら読ませてもらいました。

 売上予算を取るために現場が出来るだけ多くの安心在庫を抱えたがるのは当然だと思います。店舗が仕入予算を持っていたらなおさらでしょう。

 物流担当者も、一般的に、官僚かのごとく、また、バイヤーもなぜか仕入先の肩を持ち、従来の仕事のしかたを変えるのを嫌がるところがあります。

 しかし、それが機会損失、在庫の硬直化、店頭鮮度低下、在庫過多、顧客不満足、顧客離れ、キャッシュフロー悪化のボトルネックになっているものです。

 そんな従来のやり方の変更に対するアレルギー、抵抗をひとつひとつ和らげながら、現場に成果をイメージしてもらいながら、在庫を減らしてゆくのは至難の業ですが、最初の抵抗が、店頭在庫最適化がもたらす顧客満足への信念と執念と根気によって、大きな協力に変わることもあるのです。

 サプライチェーン改革に奇策はありません。

 多くのファッション企業の方に読んでもらい、やってみよう、と思って欲しいなと思います。

 最後に、小説の結びのところで、主人公たちが自社での国際的な成功を見届けた後、多くの業界で同じ課題を抱え、伸び悩んでいる企業のためのサプライチェーン改革のために乗り出さないか?と夢を語り合っているシーンがありますが、私のライフワークに重なるところもあり、とても共感いたしました。

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13.業務改革(SCM,QR etc) | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 28, 2010

加速する百貨店店舗閉鎖とその跡に来るもの

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 1月26日に発表された西武有楽町店の年内(12月25日)閉鎖のニュースは、銀座の百貨店が閉店する事例として今後も時代の転換期の象徴的な事例として取り上げられることになりそうです。

 そごうの本店(心斎橋)の売却にしても西武のバブルを引きずったチャレンジの象徴である有楽町店にしても、不採算店舗ゆえ、当たり前かもしれませんが、損益にストイックなイトーヨーカ堂グループ傘下になったからこその容赦ない断行だと思いました。

 もともと銀座とは言え、百貨店は出店過剰、供給過剰だと思っていましたし、これからも各所で淘汰が進むと思っていましたが、有楽町西武が入居するマリオンは、学生時代の友人たちとのお決まりの待ち合わせ場所だったので、少し感慨深いものもあります。

 同じくマリオンに入居する阪急百貨店(こちらも不採算店とのこと)はどうなるんでしょうか…と思っていたら京都四条河原町阪急閉鎖のニュース。今年は、投資家のシビアな指摘も受けて、百貨店各グループは、グループ内の店舗の整理、集約、統合を加速させるのでしょうか。

 いずれの百貨店閉鎖後の跡地がどうなるのかも、業界関心事のひとつです。

 グローバルSPAや家電や家具のカテゴリーキラーの入居が取り沙汰されますね。

 確かに、H&Mにしても、ユニクロにしても、銀座を複数店舗で包囲しようと思っているでしょうから、京橋側と有楽町側に更に1店舗づつ欲しいところです。マリオンあたりは彼らにとって、興味のある立地かもしれません。

 ところで、1月28日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞に、池袋のメトロポリタンプラザが、ルミネの傘下になり、4月1日から「ルミネ池袋店」になるという記事が掲載されていました。

 また、27日の各紙には、JR東日本が、「エキナカ」コンテンツとしても活用できる高級スーパー紀ノ国屋を買収することに関する記事が掲載されていました。

 そうそう、百貨店淘汰の波の中で、JR系ルミネ、アトレあたりも忘れてはならないプレーヤーなのだな、と思った次第です。

関連エントリー-フォーエバー21が来春、松坂屋銀座店のグッチ撤退跡に出店
関連エントリー-H&Mが10年秋、伊勢丹吉祥寺店跡に出店
もうひとつ古いエントリーですが・・・
関連エントリー-「JR百貨店」の脅威

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03.流通再編、M&A | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 26, 2010

リアル店舗がEコマースから学ぶこと

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 新聞各紙年初恒例の各業界リーディングカンパニーのトップインタビューは毎年興味を持って、じっくり読ませていただいています。

 今年、印象に残った記事の中から、ファッションEコマース最大手、ZOZO TOWN(ゾゾタウン)を運営するスタートトゥデイの前澤社長のコメントをご紹介したいと思います。

 1月25日の繊研新聞では、ファッション業界全体が低迷している要因を聞かれて、

 「消費者が変わり、新しい流通が生まれているのに、商品を供給する側は今まで通りだからだと感じている。消費者は商品を買う前にネットで調べて吟味する。より便利さを求めて効率良く賢く商品を購入する。新しい消費スタイルに対応した流通として、ネット・モバイル販売が生まれ、機能し、急成長している。
 ところが、アパレル、小売りは今まで通りに商品を企画し、生産している。デザインも、生産の仕方も投入するタイミングも売り方も変わっていない。」

 と指摘。

 また、WWDジャパン1月25日号では、旧態依然とした習慣と勘と度胸?で、やみくもな生産計画による無駄な在庫の山を築き、過剰供給、過剰在庫にあえぐ業界に対し、Eコマース(EC)の利点を生かせば、

 ○計画している商品を「予約受注システム」に乗せ、希望者を募ることによって、適量生産の目安が立てられたり、

 ○売り切れになった商品にリクエストを募る仕組みで、将来の潜在ニーズが図れるのではないか

 との具体的な提言も見られました。

 従来のリアル店舗をベースとするファッション流通企業が、仮にZOZOが持っているインフラを手にしたとしたら、果たして、そんな活用の仕方を発想するかどうか?と想像しながら、前澤社長のコメントを興味深く読ませていただきました。

 私は、ECの専門家ではありませんが、ECの成功者たちとリアル店舗を運営する従来の流通企業の発想の違いというか、前者の強みのひとつは、顧客が目に見えないからこそ、より生活者の視点で、購買行動、すなわち、生活者がどんな場所で、どんなタイミングで、どんなことを考えながら、どんな行動をとるか?に対する想像力が研ぎ澄まされ、それに対して柔軟に対応しようとする姿勢があることではないかと思っています。

 リアル店舗で顧客に相対しているはずの企業でも、顧客を知ったつもりでいて、その情報が生産者に届かなかったり、途中で主観で、歪曲されていたりすることも少なくなく、一方、ECの担い手たちは、想像力だけでなく、それを統計的にもとらえ、客観的な仮説検証もできる武器を持っているはず。

 また、在庫が予測に基づいて各店に分散しているからこそ起こるリアル店舗の販売機会損失。ECは販売先は日本全国でありながら、在庫のロケーションが24時間、リアルタイムで、一か所に一元管理されていることによる機会損失の少なさも大きな強みのひとつでしょう。

 そんなECの強み、生活者視点を持った小売業なら、リアル店舗でも学ぶことは少なくなさそうですね。

関連エントリー-ECによる在庫適正化へのチャレンジ

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17.顧客心理・購買行動 | | Comments (1) | TrackBack (0)

January 25, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 先日発表された百貨店やスーパーの09年1年間の売上高に関する記事が、今日の各紙に掲載されていますが、両者の衣料品、身の回り品(靴バッグなど)の08年に対する売上の落とし分は、合わせてなんと6388億円!・・・1年間でですよ。

        衣料品および身の回り品
年間売上高    (前年比)  前年比マイナス額   
 百貨店   3兆1489億円 (△13.1%) △4735億円
 スーパー  1兆3692億円 (△10.8%) △1652億円
 合計     4兆5182億円 (△12.4%) △6388億円

 猛威を奮うユニクロや欧米ファストファッション、各業界のカテゴリーキラーに奪われたのも一要因ではありますが、自ら行った低価格戦略や時代の変化とともに変われなかった品ぞろえの魅了の低下による自滅的な落とし分も少なくないような気がします。さて、今年はどうなるでしょうか?

 以下がランキングになります。
        
【ランキング】
1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-ユニクロが3月から不用品を常時回収へ(10.01.20)

3位-アメリカの元気アパレルチェーン、The Buckle(ザ・バックル)(10.01.17)

4位-価格競争、品質競争を超越する店舗空間の魅力(10.01.21)

5位-2010年ファッションビジネスの視点(10.01.03)

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January 21, 2010

価格競争、品質競争を超越する店舗空間の魅力

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 1月21日の繊研新聞に、世界の人気ショップのデザインを手がけている空間デザイナー、ワンダーウォール代表の片山正通さんのインタビュー記事が掲載されており、とても共感しながら、楽しく読ませていただきました。

 片山さんと言えば、90年代後半から、ア・ベイジング・エイプの系列のショップや、ビームスTで名を上げ、最近ではユニクロ、ナイキの旗艦店まで、話題のファッションストアにはこの人のデザインあり、というくらい超有名な方になりましたね。個人的にも、同氏が設計した、ブランド・商品の魅力を引き出す、ガラス張りの空間であったり、回転する商品のディスプレーがシンプルで美しく、好きです。

 記事の同氏の言葉を引用しますが、

 「今は市場も生活者も成熟して、価格競争も品質競争も行き着くところまで行き着いています。買う場もネットが一番便利な時代。どこでも同じ店や商品ならばみんな、安いか便利な方に流れてしまう。ここじゃなきゃいけない理由、これじゃなきゃいけない理由を各ブランドが見出していかないといけないと思うんです。それを構成する要素として、ショップ空間は重要になっている。実店舗に人々が集まる理由って、そのブランドの歴史や起源、DNAなどを感じたい、共有したいというファンのような気持ではないかと思う。それを引き出すのが僕の仕事ですし、結局それは1000円高くても良いというブランドの価値を空間を通じてわかりやすく提示することになると思うんです。」

 この一文、とても共感しました。

 私は、ファストファッションの登場で品質、デザイン、価格といった商品自体が良いのはあたりまえ、商品の良さだけで競う競争は、最終段階に突入したと思っています。これからは店舗空間、店舗演出、共感、感動の競争、というかすでにその段階に入ってますよね。

 正月の日経新聞の未来予測に、将来、リアル店舗は、ネット販売の補完的な場と化す?、というような仮説記事がありましたが・・・冗談じゃないですよね。

 ショッピングが好きな方なら、誰でも、体験したことがあるであろう、店舗に入った時、また、美しいディスプレイを見た時にオーラを感じて背筋がゾクッとした感覚。感動、共感、そして、購買意欲のスイッチが入ってしまう瞬間。それをまた味わいたくて、店舗めぐりやショッピングを続ける旅は永遠に続くのだと思います。

 ハイエンドなショップでなくても、こなれた価格のファッションストアの中でも、すでに、アメリカのAbercrombie&Fitch(アバクロ)、Urban outfitters(アーバンアウトフィッターズ)、Anthropologie(アンソロポロジー)、ロンドンのTopshop、日本でもハンジロー、WEGO、moussy、Shelter、Azul by moussy・・・などがそんな感動を与えてくれていると思います。

 これからも、そんな空間との出会いと共感を求めて、ファッションストアめぐりを楽しみたいですね。

関連エントリー-次に来る流通革命
関連エントリー-絶好調、アズール・バイ・マウジーのチャレンジ

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January 20, 2010

ユニクロが3月から不用品を常時回収へ

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 1月20日の日経新聞、繊研新聞、日本繊維新聞によれば、昨年まで3月、6月、9月と年間3ヶ月間限定で自社販売商品の不用品を店頭回収していたユニクロが、常時回収の体制が整ったとのことで、今年の3月から通年回収することになったとのこと。

 01年にフリースの回収からスタートしたユニクロは、06年に全商品に拡大、累計512万点回収した自社不用品のうち200万点はネパール、タンザニア、ウガンダ、エチオピア、アフガニスタンなどの難民キャンプに寄贈済み、残り300万点を世界約30ヶ国の難民キャンプ向けにストック中。

 09年の回収272万点は同社年間販売数量の0.5%相当と推測されますが、今年から常時回収を始め、5年後には10倍の年間3000万点の回収を目指すとのことです。

 いよいよ踏み出しましたね、不用品回収の通年化。

 これは、低価格品を大量販売する企業にとってのCSR(企業の社会的責任)対策になるとともに、昨年高い売上のハードルを作ったユニクロ既存店の年間来店客数アップの強い味方にもなります。来店数が高まれば、買い上げ客数が増えるのは常識です。

 生活者に不用品回収が認知、習慣づけば(←今年はユニクロがブックオフみたいな広告宣伝打つのかな~)
、今年も、ユニクロに客足を持っていかれそうですね~。今年もユニクロは手ごわそう。

 そして、対抗企業?も増え・・・不用品回収は社会現象になるかもしれません。

 しかし追随企業は、ユニクロのように、ルートを引いた上で用意周到に行わないと混乱しますのでご注意を!

関連エントリー-来年はファッションのリサイクルビジネスがどこまで広がるだろうか?
関連エントリー-ユニクロ不用商品の店頭回収、リサイクル活動

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16.モラル・社会的責任 | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 19, 2010

ファッションのリユース事業も鮮度が命

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 1月18日の日経MJにリユース・リサイクル業界大手、セカンドストリートの清水社長のインタビュー記事が掲載されていました。

 セカンドストリートは、基幹業態のセカンドストリート(総合リサイクル)とファッションに特化したジャンブルストアを全国展開し、年商207億円、全国約300店舗(いずれも2010年3月期見込み)を展開する総合リサイクル・リユース業態。
 
 郊外にある「セカンドストリート(セカスト)」のアパレル・ファッション雑貨売り場を覗いてみるとわかりますが、従来のリサイクルショップの衣料コーナーに比べて、単なる節約志向であったり、着ることができれば何でもいい、という人たちではなく、ある程度ファッションに興味があり、掘り出し物を探しに来る、都心の欧米古着屋さんをコーディネートのパーツ探しに上手に使う層に耐えうる商品のくくり方、陳列をしており、ファッション商品の価値の表現方法が「わかっている人」がかかわっている、と感じられるリサイクルファッション事業を展開している会社のひとつで、成長を楽しみにマークしていた企業でした。

 一般的にリユース・リサイクルショップの成功は、どれだけ買い取れるか?つまりどれだけ売るための在庫を確保できるか=「買い取り」で決まると言われる中、ファッション商品は、特にシーズン性やトレンドが影響するため、ハードルがそれなりに高いと思っていましたが、記事中の清水社長の言葉を引用すると 

 「衣料品は、はやり廃りがありますから、1シーズン限りが原則です。新しいシーズンには最初は在庫をほぼゼロの状態にして臨みます。ファッション商品の場合、新品と中古流通ではほとんどタイムラグ(時間差)がありません」

 と、やはりリユース、リサイクルとは言え、新品マーケットと一緒で、買い取りだけでなく、商品鮮度、売り場鮮度が命ということで、滞留期間、消化、売り切りにシビアに取り組んでいるんだな、と納得させられました。

 ファストファッションはもちろんですが、このように、いまやアウトレット、リサイクルショップに至るまで「商品鮮度」が重視される時代。新品ショップも負けてはいられません。

 記事によれば、同社は10万都市に1店舗、全国400店舗超がさしあたりの目標とのこと。

 私は、ファッションリサイクルビジネスが、今後の成長事業のひとつだと思っていますが・・・

 果たして、同社のようなファッションを扱うリユース・リサイクルストアの店舗網が拡大し、ブックオフのように地域インフラと化し、先週のWWDの記事ではありませんが、将来、ファッションマーケットシェアの10%をリサイクル商品が占める、なんて日も訪れることがあるのだろうか?と思いを巡らせています。

関連エントリー-リサイクルファッションマーケットの認知と成長のための一考察
関連エントリー-青山商事がセカンドストリートとFC契約でリユース事業に参入 

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January 18, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 年末から年始第2週までのクライアント先の業績を確認させていただきましたが、各社まずまずの滑り出しで何よりでした。

 今年は、既存クライアント先の支援の精度を高めつつ、個別企業向けの社内セミナーに積極的に取り組んで行きたいと思っています。特に、「売り切る力」の育成への取り組みに注力したいですね。

 さて、先週から始まった伊勢丹吉祥寺店の閉店セールに関するYahoo!ニュースで紹介された過去のブログ記事が一気に急浮上、おかげさまで記録的なアクセス数となりました。(通常1日5000PVが10000PV越え)

 以下がランキングになります。
        
【ランキング】
1位-H&Mが10年秋、伊勢丹吉祥寺店跡に出店(09.10.30)

2位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

3位-2010年ファッションビジネスの視点(10.01.03)

4位-H&M今秋~来春の出店計画(09.08.13)

5位-旧GAP原宿店(神宮前交差点)の跡地(10.01.05)

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January 17, 2010

アメリカの元気アパレルチェーン、The Buckle(ザ・バックル)

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1月15日の繊研新聞に、不況下のアメリカで、全社、既存店とも2年連続二桁増収の元気なジーンズカジュアルチェーン、The Buckle(ザ・バックル)の紹介記事が掲載されていました。

 The Buckle(ザ・バックル)

 毎月繊研新聞のアメリカのチェーン店の月次業績を眺めていて、メタメタな高級百貨店やアバクロに対して、Aeropostale(エアロポステール)と並んで、このザ・バックルの数字が突出してよかったので気になっていた企業のひとつでした。

 この会社、創業は60年前にもさかのぼり、全米に3桁店舗を持っているチェーンなのにかかわらず、アメリカに滞在したり、リサーチ、買い付けに何度も出かけていた私も、お恥ずかしいことにノーマークで、店舗を見たことがない(と思う)のですが、繊研新聞の記事とWEBからその特徴を整理してみたいと思います。

 ネブラスカ州の田舎町で創業された同社は、92年にナスダクに株式を公開し、現在41州に400店舗超を出店しています。

 IR情報によるとざっと以下の通りの概要です(2009年1月期)
 
売上高     712億円 
前年比     127%
既存店前比  120%
粗利率     43.4%
販管費率    22.9%
営業利益率  20.5%
期末店舗数  387店舗
1店舗あたり
平均売上高 1億80百万円
平均坪数   140坪
月坪効率   11万円

 品揃えは30%のPBに75のナショナルブランドを店の特性によってミックスした集荷型専門店です。

 ナショナルブランドの集荷が多いので、粗利率は低いですが、販売管理費をコントロールして、20%の営業利益はお見事です。

 一瞬、しまむらグループのアベイルの小型版?と想像させますが、そのナショナルブランドの顔ぶれはディーゼルからヴォルコム、ズーヨークまであって、ジーンズで75ドル~150ドル台、トップスで28ドル~80ドルが中心と低価格SPAやディスカウンターとは一線を画しているようです。

 保守的な無借金経営、SPAにはない豊富なブランドの集荷により「低価格ではなく、旬のファッションが売り」、裾上げ無料、取り置き販売など、アメリカのチェーン店には珍しくきめ細かいサービスとフレンドリーさを売り物に、お客さんにエキサイティングな買い物体験を提供することを第一の理念に掲げているようです。

 日本のNBジーンズ、リーバイス、エドウィンなどを核とした日本のジーンズチェーンストアの多くはそれらのメーカーと一蓮托生、ユニクロの進化に翻弄され、二桁減収の厳しい情勢が続いています。

 PB強化で利益確保、割引セールの連発と、同質化とマンネリ化から脱出できず、なかなか、今後の方向性が定まりませんが、不況下、SPA群雄割拠のアメリカのジーニングカジュアルマーケットでザ・バックルのような元気企業があることは、励みになるのではないかと思います。同社の魅力は一度研究してみる必要があるかもしれませんね。
 
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09.ブランディング・ポジショニング | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 15, 2010

「ファッションビジネスの魔力」を読んで

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 私のIFIファッションビジネススクール時代(1995年プレスクール夜間部第2期卒業生です)の先生であるイッセイミヤケ社長太田伸之さんが書かれたファッションビジネスの魔力を読みました。

 著書は、太田さんがファッションビジネスに携わった30年を振り返っての回顧録的な内容ですが、80年代以降アメリカと日本の百貨店とデザイナーブランドビジネスの最前線にいらっしゃった太田さんならではのその舞台裏の実録と言ってもよい、業界のキーパーソンの方々が実名で登場する、とても臨場感溢れるもので、とても楽しく読ませていただきました。

 タイトルには「魔力」とありますが、私たちは著書を通じて、太田さんのファッションビジネスへの「情熱」と「生きざま」を学ぶべきでしょう。そして、

 ビジネスに対する「信念」と「情熱」と「行動力」が「縁」と「運」を呼び寄せる

 と勇気けられる一冊です。

 中でも一番面白かったのは

 太田さんのビジネスの原点にもなっているという、ニューヨークのファッションビジネススクール、パーソンズ校でのリテイルマーチャンダイジングコースの授業を受講していたころのくだり(113Pあたり)

 当時、現役のJCペニー(そのころ全米2位の百貨店)の商品本部長が取り仕切るこのコースの講師陣は、いろいろなファッション企業の幹部クラスで構成されており、原則論だけでなく、ネガティブな面も含めて、現実的で泥臭い、極めて実践的な内容についてディスカッションがされており、非常に興味深かったです。

 そうか・・・私がIFIで受けたコースのカリキュラムのモデルはここにあったのか、と15年前、私たちをテスト生として、実験をされていた太田さんの熱い姿が懐かしく思い出されました。

 こんな風に、自分の会社のやり方(ひとつの文化)しか知らない業界の人たちが集い、他社の一線級の実務家の方々から学び、視野を広げ、自分の仕事を多角的に見直すことができる、そんなかけがえのない機会を創出することは、最高に素敵な人材育成であり、そんな場を社員に提供して下さる経営者の方には感謝すべきである、と改めて思ったものです。

 今、私自身も業界の人材育成を生業にしていますが、それもIFI時代の太田さんの人材育成の情熱、信念の刷り込みの影響も少なくなかったんだな、本を読み終えて実感した次第です。

 そして、我々の世代も、後輩にそのイズムを伝承して行かねばなりませんね、と強く使命を感じたものです。

 そのほか、第6章の「お客様本位の企業を目指して」はブランドビジネスの企画・販売現場に携わる方々に是非読んでいただきたい内容です。

 ご興味持たれたら、是非、ご一読ください。

太田さんのブログはこちら 太田伸之の「売場に学ぼう」

IFIビジネススクールHPはこちら IFI ビジネススクール

関連エントリー-イッセイミヤケのMDスクール
関連エントリー-「イッセイミヤケのルール」を読んで

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15.人材育成・組織・しくみ | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 14, 2010

これからカスタムメイドに対応するブランドが増えそう

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 1月14日の繊研新聞に、世界にたったひとつの私だけのシューズを作る、カスタムメイドサービスを提供するナイキ、アディダス、ティンバーランドに関する記事が掲載されていました。

 結構前から先行するナイキiDは、あまりにも有名で、ご存じと思いますが、昨年から始まったmiアディダス、そして、ティンバーランドのカスタムメイドブーツのギフトカード(数量限定)まで、ブランドシューズメーカーが、既製品とそれほど変わらない、手の届く価格で、数千万~数億通りもある組み合わせの中から、世界に1足のシューズを手に入れることができる。

 そして、そのデザインの工程を楽しむ(参加する)ことができる魅力から、人気を集め、他のシューズブランドも世界的にこのサービスに参入しているようです(記事にはプーマやリーボックも海外で取り組んでいることが書いてあります)。

 おもしろいですよね、これまでデザイン性で顧客をリードし、リスペクトされていたブランドが、自社企画のプロダクトアウトにとどまらず、最低限のブランドのプラットフォームとパーツを提供し、顧客に自由にアレンジさせるという発想の転換。

 自己実現の欲求の時代に入ったからこそのマーケティングだと思います。

 記事によると、10代後半にカスタムメイドのニーズが強いとか。そんな彼ら彼女らがマーケットリーダーになった時、ファッション企業各社の対応はどんな風になっているのか、とても興味が尽きないところです。

 関連エントリー-自己実現の欲求時代のファッションビジネス

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17.顧客心理・購買行動 | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 12, 2010

先週の記事別アクセスランキング

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 先週のブログの中でアクセスが多かったエントリー(投稿記事)をランキング形式でご紹介します。この1週間、業界で注目されていた話題がわかるかも?

 食品や家庭用品の話になりますが、1月11日の日経MJの解説記事によると、大手流通企業各社がプライベートブランド比率を高めた昨年、ナショナルブランドメーカーも定番品を強化し、新製品のリリース数が前年比2桁以上減らした商品群が少なくなかったとか。
 
 この結果、定番集中で効率を高めたメーカーの経営は比較的安定したようですが、店頭に生活者の購買意欲を刺激する新しい商品が乏しかったスーパーの業績は低迷。

 一方で、前年に対して新商品を増やした商品群が確実に売上を伸ばしたというデータも出ており、変化対応業といわれる小売業は、今年こそは新商品の連打で消費者をひきつけろと記事は結んでいました。

 同じようなことがファッション業界にも言えるのではないでしょうか?

 収益の安定と提案商品の新陳代謝のバランスがあってこそ、店頭の鮮度は増し、そのチャレンジにお客さんの購買意欲は掻き立てられるもの。コンサバ一辺倒の売り場では前年割れを食い止められないのは言うまでもありません。チャレンジと同時に売り切る力を養うこと、これが今年の業界の課題のひとつでしょう。

 さて、以下ランキングです。
        
【ランキング】
1位-アバクロ銀座店に行ってきました(09.12.16)

2位-2010年ファッションビジネスの視点(10.01.03)

3位-旧GAP原宿店(神宮前交差点)の跡地(10.01.05)

4位-いよいよオープン、アバクロンビー&フィッチ銀座店の楽しみ方(09.12.13)

5位-これから百貨店による低価格専門店誘致が増えそう(10.01.06)

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January 08, 2010

青山商事がセカンドストリートとFC契約でリユース事業に参入

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 2日つづけて青山商事さんの記事になってしまいますが・・・

  1月8日の繊研新聞に、紳士服チェーン最大手青山商事が、総合リサイクルショップを展開するセカンドストリート(旧社名フォーユー)とFC契約を結び、総合リサイクルの「セカンドストリート」およびファッション衣料雑貨リサイクルの「ジャンブルストア」を展開することに関する記事が掲載されていました。

 ※繊研新聞には「ジャングルストア」とありますが、正しくは「ジャンブルストア」

 記事によると、青山商事の「洋服の青山」およびカジュアル衣料の「キャラジャ」の店舗移転後や不採算店撤退跡地の活用を目的に、すでに百均のダイソーのFCで展開していますが、2つ目の事業として、今後成長が期待できるファッションのリサイクル・リユースストアー最大手と手を組んだとのことです。

 私は、今後、チープシック、リセッショニスタ消費の拡大・浸透・定着によって、ファッションリサイクルストアの成長を予測していますが、そのキープレイヤーになる企業として、以前からブログで

 セカンドストリート
 ドンドンダウン・オン・ウェンズデイ
 トレジャーアイランドスタイル

 あたりに注目していますが、そのうちの2社、

 リユース最大手のブックオフグループがドンドンダウンとFC契約

 したのに続き 

 紳士服チェーン最大手の青山商事がセカンドストリートとFC契約

 と本格的な業務提携というわけではありませんが、大手がその成長性に興味を示し、FC契約を結びノウハウを吸収し始めたところが興味深いと思います。

 このあたりの今後の動向に注目しておきましょう。  

関連エントリー-リサイクルファッションマーケットの認知と成長のための一考察
関連エントリー-ブックオフグループがドンドンダウン・オン・ウェンズデイのFCに加盟

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03.流通再編、M&A | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 07, 2010

青山商事の顧客視点の在庫コントロール改革

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 1月7日の繊研新聞、10年小売業首脳に聞くのコーナーに紳士服チェーン最大手、「洋服の青山」、「ザ・スーツ・カンパニー」、「ユニバーサル・ランゲージ」などを展開する青山商事の青山社長のインタビュー記事が掲載されていました。

 雇用問題、ボーナス減、クールビズ対応の広がり(いまや全企業の57%に定着とのこと)、価格競争などで、同社も紳士服チェーンのご多聞にもれず、既存店売り上げ前年比が8.9%減、全社でも減収減益(ともに09年上期決算)と厳しい業績ですが、今後も紳士服マーケットそのものは縮小することを前提として、価格政策一辺倒ではない、顧客視点の前向きな改革を進めているようで、とても頼もしいと思いました。

 同社は、空白地帯でもある都心部への出店を強化するにあたり、首都圏に毎日配送が可能な物流センターを稼働させましたが、それは、まさしく、

 いかに(家賃も高い)小スペースで、できるだけ多くの品ぞろえ(幅)を、最小限の在庫(奥行き)で、最高の店頭鮮度を維持して顧客に提案し、なおかつ売り逃しをどこまで食い止められるかのチャレンジ。

 これがうまく稼働すれば、都心への出店機会も大いに広がるでしょうし、既存のお店の在庫コントロールにも応用できるのではないでしょうか?

 そんな在庫コントロール改革の一環として、店頭だけでなく、ウェブとの連携も上手に活用しようとしているところも見逃せません。

 たとえば、これまで、全店で広く薄く展開していて、全店で在庫ロスの多かった大きいサイズ、小さいサイズ、トールサイズ。この、いわゆるイレギュラーサイズの在庫ロス問題は多くのファッションストアの課題でもあります。

 そういったサイズを切り捨ててしまうのは簡単ですが、同社は、店頭の展開を圧縮しながら、ウェブを利用して「全店共有在庫」を増やし、顧客の需要のあるところに適時に届けることができる体制を敷き、このカテゴリーの売上を伸ばしているとのこと。ユニクロあたりもXSやXXLは同様の対応をしていますね。

 また同じウェブを活用した取り組みの中で、顧客がウェブで依頼をして、店舗で試着、10着用意させてその中から2着購入というような要望にも対応しているようです。

 ウェブは、旬の商品を適時出すことも大切ですが、私は、このように、生活者の購買行動の先回りができる企業が覇者になると確信しています。

 紳士服チェーン最大手、全国に店舗数が多いことが強みであることは間違いないですが、これらの発想は多くのファッション企業でも生かせるのではないでしょうか? 

関連エントリー‐青山商事、高頻度補充物流で首都圏攻勢
関連エントリー‐青山商事が店舗とネットの融合を図る新サイトを開設
関連エントリー‐リアル店舗とウェブストア(ECサイト)の使い分け

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13.業務改革(SCM,QR etc) | | Comments (2) | TrackBack (0)

January 06, 2010

これから百貨店による低価格専門店誘致が増えそう

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 1月5日の繊研新聞の1面に百貨店のバイヤーが、積極的に専門店詣でをし、誘致のための前向きな商談を重ねていることに関する記事が取り上げられていました。ちょうど同日の日経新聞にも、百貨店の専門店誘致の記事(各社事例の一覧表あり)が掲載されており、業界注目の話題のひとつと言えましょう。
 
 昨年の大丸(梅田、札幌)のツープライススーツストア、西武(東戸塚)のユニクロ、大丸心斎橋北館(旧そごう)の人気駅ビル系専門店群の導入、今後もユニクロは高島屋新宿店、大丸梅田店といった各百貨店の基幹店舗にも出店が始まるのに刺激をされ、都心の百貨店が、有力専門店の誘致と自主編集売り場のバランスをとる新しい商業施設に変わろうという動きがあります。

 百貨店生き残りの悩みのひとつは、高い販売管理費、特に人件費。これを従来より低い家賃歩率(入居したブランドが百貨店に支払う家賃相当分、百貨店にとっては粗利)で専門店を誘致して、その部分は運営を専門店側に100%任せ、その分の百貨店側の人件費をカットしようという試み。大丸心斎橋北館では、それにより劇的に社員数を減らした運営にメドを立てているようです。

 有力専門店にとっては、地方、郊外SCで力をつけて来たところも多く、都心部は空白市場。家賃比率さえ合えば百貨店の集客力、比較的収入の高い客層は魅力的で、それに百貨店側が歩み寄りつつある図式です。百貨店の本気度に前向きに検討する専門店が増えてそうで、実際、身の回りでも出店打診された話を耳にするようになりました。

 Jフロント傘下の大丸、松坂屋が専門店誘致積極派、三越伊勢丹HDやH2O(阪急阪神)は慎重派といったところでしょうか。

 関連して、繊研新聞の元旦号、ユニクロの柳井会長のインタビュー記事内のコメントが興味深かったです。

 ファーストリテイリングが百貨店を買収するという噂があるが、それはありえない、なぜならば、われわれはすべての百貨店に入居しようと考えているからだ、という主旨のものでしたが・・・きっと本気なんでしょうね。

 すでに一部の百貨店に出店済みのユニクロはその客層のよさや販売効率に味をしめているはず。

 米フォーエバー21も銀座松坂屋や丸井新宿(インザルーム)への出店を決めましたが、今後の欧米ファストファッションの百貨店入居も気になるところですね。

関連エントリー-Jフロントリテイリングが取り組む今後の百貨店のあり方
関連エントリー-ユニクロの大手百貨店への出店計画
関連エントリー-フォーエバー21が来春、松坂屋銀座店のグッチ撤退跡に出店

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03.流通再編、M&A | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 05, 2010

旧GAP原宿店(神宮前交差点)の跡地

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 以前にもブログで取り上げましたが、原宿明治通りと表参道の交差点=神宮前交差点のGAP(ギャップ)原宿店が1月3日をもって閉店しました。

 閉店セールには足を運べず、昨日今日と閉店後の跡地の前を通りかかりましたが、10年間ランドマークとしてお疲れ様でした、と言わせていただきたいです。定点観測地のひとつでもありましたんで・・・ 

 これは、もともと前のオーナーの竹中工務店との10年契約が満了したもので、オーナーが東急不動産に代わって、2011年完成をメドに建て替えを予定しているため、退去せざるをえなくなったもの。

 GAPは、代替えとして、JR原宿前にGapフラッグシップ原宿をオープン済みです。

 このGAP原宿店移転で気になるのは、

 ・原宿駅前に移転して、GAPはどうなるのか?
 ・跡地はどうなるのか?

 でしょう。

 前者については、確かに駅前ですが、逆に今最もホットな神宮前交差点という中心から離れたことで、ちょっとマイナス要因ではないでしょうかね~。

 この立地は、目的買いには便利ですが、漠然とお買いものに来たお客さんは、原宿に来たばかりで、まだ買い物エンジン掛からず状態、買い物終了後、あっ、GAPもあったね、みたいな立地になってしまうんで・・・

 やはり、大きなマーケットの中では、競合同士が隣り合わせくらいになって相乗効果を多いに利用すべきだと思うんですが。

 後者については、まだまだ業界の噂の域ですが、東急不動産が取得ということで、109構想が有力とか。ラフォーレ、欧米ファストファッションとがちんこ、これこそ相乗効果も期待できますしね。

 ユニクロやMUJI なんかも大型店構えたらおもしろいんだけどな、と思ってますが、どうでしょうかね。

 それにしても、2011年まで1年間交差点前が工事中になるのはさみしいものがあります。人の流れも少し変るかもしれませんね。

 関連エントリー-GAP(ギャップ)が原宿、銀座に大型旗艦店を出店
 関連エントリー-2011年、東急不動産が表参道に新たなランドマーク

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02.外資来襲 | | Comments (0) | TrackBack (0)

January 03, 2010

2010年ファッションビジネスの視点

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 1月3日の日経新聞によると、百貨店、量販店などの初売りは、客数は増えたものの、買い上げが福袋やセール品に集中し、売上は前年並み、一方、チェルシージャパンのアウトレットモールは、1日の来店客は前年比2割増、売上1割増だったとのこと。

 景気底打ちへの期待?とは裏腹に、今年も、以前と同じことをして、待っているだけでは、前年の傾向をそのまま引きずってしまうだろうと見るべきでしょう。

 さて、仕事始めにあたり、昨年のブログエントリーを中心に、今年話題になりそうな注目記事をピックアップして、今年のファッションビジネスの視点としてまとめてみたいと思います。

1.ファストファッションの拡大浸透
 H&M、フォーエバー21が起こした本格的ファストファッション時代の幕開けであった昨年は、第一幕に過ぎず、今年は欧米ファストファッション企業の店舗網拡大とともに、いっそうマーケットに浸透することが予想されます。ファストファッション業態はブームというより生活者のファッションポートフォリオのインフラとして定着するとみるべきではないでしょうか?

 買い物客が発するオーラの連鎖

 そして、今年、ファストファッション世界大戦は大阪心斎橋へ広がります。心斎橋筋にZARAはすでに2店舗出店済み、3月にはH&Mが関西初出店、春にはポイントのコレクトポイントも出店、秋にはユニクロもZARAの隣に国内最大級の心斎橋筋2店舗目となる大型店の出店を予定しています。

 H&Mが2010年春に大阪出店

2.ユニクロのひとり勝ち
 昨年に続き、ユニクロの業績がどこまで伸びるか?ユニクロの成長がどこまで続くか?のひとつの視点として、ユニクロ国内事業のアパレルマーケットシェア10%獲得を挙げたいと思います。国内アパレルマーケットは現在、10兆円を割り込み、9兆円台。国民服と認知されたユニクロの勢いからすると、同社の売上がマーケットの10%に達するのはそう難しくない、少なくともそこまでは、ユニクロの成長は堅く続きそうです。

 ユニクロ着用率、ただいま急増中
 ジーンズマーケットにおけるユニクロのシェア
 オーナー経営者の強み

 今年は、少なくとも秋口まで、ユニクロの既存店増収は続きそうな様相ですが、もし、同社に死角があるとすれば、1月1日の日本繊維新聞で、柳井会長が触れていた、六本木ミッドタウンへの本社移転時に行う、「民族大移動」でしょう。この国境を越えた大胆な大異動は、実に業界にとっても理想的なチャレンジではありますが、急速に進め過ぎて、組織と人が疲弊し、一時的にサプライチェーンに影響がでなければよいなと祈ってます。

3.ますます日常化する?アウトレットモール
 1、2とあわせて、生活者の選択肢が広がることに貢献しているのがアウトレットマーケットの拡大です。チェルシー、三井不動産の2大デベロッパーに加え、森ビル、イオンなどが参戦。今年も連休はアウトレットが話題を呼びそうです。

 お台場ヴィーナスフォートに東京23区初のアウトレットが誕生
 イオンも参入、来年もアウトレットモールに注目

4.ECビジネスの活用
 新しい販路という位置づけではなく、リアルとウェブのシナジー、顧客の利便性と企業側の在庫消化力アップという観点での活用にも期待をしています。

 ECによる在庫適正化へのチャレンジ
 ファッション企業のECサイトに関するビジネストレンド
 リアル店舗とウェブストア(ECサイト)の使い分け

5.ファッション商品のリサイクル、シェアリング 
 安くても品質がよい、安くてもおしゃれなものがマーケットに増え、ファッションが短サイクル化すると必然的に受け皿として必要になってくるのがリサイクルビジネスではないでしょうか?チープシック消費の拡大により、買いまわり先のひとつ、ファッションの選択肢として、どこまで認知、利用されるかに注目しています。

 ユニクロ不用商品の店頭回収、リサイクル活動
 リサイクルファッションマーケットの認知と成長のための一考察
 ブランドバッグもレンタル、シェアリングがお得?

6.「自己実現の欲求」時代のファッション提案
 上記1-5が台頭してきた背景を、不況やデフレで片付けていたら、いつになってもマーケットフォロワーにしかなれないでしょう。マーケットの成熟、時代の変化を読み、その中での自社の立ち位置を確認したいところです。

 自己実現の欲求時代のファッションビジネス
 他社ブランドとのコーディネートを前提にする
 世代交代と人財育成

7.共感と感動を呼ぶ店舗演出革命
 ファッショントレンドを程よくおさえながら、そこそこの品質で、価格も安い!という商品は、国内、欧米のファストファッションの台頭によってマーケットの「常識」となりましたが、そういったファッション商品の次なる差別化は、共感と感動を呼ぶ「店舗演出」で決まりです。
 本来、年末に日本に上陸した米アバクロにその役割を期待しておりましたが、日本の設定価格が高いので、国内の元気業態たちにその役割を期待いたしましょう。

 絶好調、アズール・バイ・マウジーのチャレンジ
 古着を温めて新し着を売る
 アクシーズ ファム( axes famme )が100店舗を達成

8.低価格衣料の反乱によるCSR調達への関心
 年末の川久保玲さんの発言ではありませんが、超低価格衣料が作られる背景に関心が集まりそうです。欧米では、敏感な話題ですが、日本ではこれからでしょう。

 海外生産におけるCSR(企業の社会的責任)問題
 ファストファッションの光と影

 以上、独断と偏見で8つ挙げさせていただきました。

 今年も、生活者が主役のファッションマーケットを、いろいろな角度からウォッチして参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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January 02, 2010

【謹賀新年】今年もよろしくお願いいたします。

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 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 1月1日の繊研新聞新春号(14面)に、昨年のファストファッション、バリューブランドの活躍と今年のファッションビジネスの見通し、提言に関する寄稿を掲載していただきました。

 昨年の対談記事に続き、2年連続で新年号に登場させていただく機会を下さった繊研新聞さんに感謝いたします。

 普段から日経新聞、日経MJ、繊研新聞、日本繊維新聞各紙に目を通していますが、毎年、1月1日号は、当年、そして未来を見通す興味深い記事、視点、キーワードを見つけるために、楽しみに、じっくり読ませていただいております。

 今年の各紙を総括して簡単にまとめると、

 今年も、成熟し、情報武装をした賢い生活者がマーケットの主役であることは変わりなく、マーケットリーダー追随型や単なる価格訴求ではなく、いかに等身大発想で、半歩先行く提案、価値の提供が実行、継続、徹底できるかが分かれ目

 であることが訴えられています。

 いろんな記事を読んでいて、混迷の時代に、直近の新しい芽、トレンド、目先の戦術を見つけることも大事ですが、日経新聞と日経MJが特集されていたように、長期的な視点、すなわち、ずいぶん先のようですが、10年後のマーケットはどうなっているのか?生活者の購買行動はどう変わるのか?を具体的に想像してみることも大切なことだと思いました。

 そして、遡って今取り組んでいること、これから取り組もうとしていることがその線上にあることなのか?その中でどんな意味を持っているのかを考えてみること・・・

 ファッションリテイルビジネスには奇策はない、毎日の積み重ねが大事であることに変わりはありません。

 しかし、いつも、そんな風に、長期的ビジョンの中での今の位置づけを考えられたら、取り組みがもっとダイナミックに、そして、より楽しく感じられるのではないでしょうか?

 今年も次世代ファッションビジネスと時代にマッチした人財育成のために、さまざまな角度から視点をご提供できたら、という思いでブログを綴って参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
 
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