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December 31, 2011

2011年のブログを振り返って

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 2011年もブログをお読みいただき、ありがとうございました。
 
 当年は、140本ほどのエントリーをさせていただきましたが・・・

 年の終わりに、

 ・アクセスの多かったエントリー、
 ・ツイッターで多くの方に話題にしていただいたエントリー、
 ・フェイスブックの「いいねボタン」をたくさんクリックしていただいたエントリー

 をいくつかご紹介させていただき、一年を締めくくりたいと思います。

 ◆ まず、例年もっともアクセスが高まるのがユニクロ関連です。知名度、わかりやすさ、業界のスタンダード企業としての関心の高さはダントツです。

 その中でも、もっともアクセスが多かったのが、同社に関する話題の書籍、オーナー経営者論として、とても話題を呼んだ一冊に関する書評でした。

 「ユニクロ帝国の光と影」を読んで

 このほか、いつも話題に事欠かないユニクロさん関連では以下のエントリーへのアクセスが多かったです。

 ユニクロが就業時間を午前7時から午後4時に!?
 ユニクロに出来なかったことを
 ユニクロのソウル明洞中央店の初日の売上がなんと1億3500万円!

 2012年も日本代表としてのユニクロさんのご活躍を期待しております!

 ◆次に、多かったのが、アパレルのEC(eコマース)関連です。特にZOZOのスタートトゥデイ大活躍の一年だったのではないでしょうか?

 アパレル有力専門店のEC化率
 ワールドがネット通販大手、ファッションウォーカーを買収
 スタートトゥデイが開拓するファッションブランド二次流通(中古品)市場の潜在性

 ◆3月の東日本大震災が2011年日本にとって、最も大変な出来事、試練であったことは言うまでもありません。企業の対応を各紙誌が取り上げましたが、ファッション流通関連では、しまむらの姿勢とフットワークが光っていたと思います。

 しまむらの被災地支援に見る企業の社会的責任
 しまむらの物流の強み、その裏側にあるもの

 ビジネスモデル、オペレーションモデルとしても、しまむらは業界のベンチマーク対象企業として、最も学ぶべきところが多い企業のひとつでしょう。

 しまむらvsジーユー

 ◆2011年は、「ファストファッションのブームは去った」、というフレーズ、業界人コメントや論調を業界紙誌で多く見聞きしましたが、私は、メディアが騒がなくなっても、ファストファッションは、顧客の支持を得、着実にマーケットに浸透している、その脅威はむしろ増していると思っています。

 ZARAのインディテックスグループ第二の刺客が上陸し、外資ファストファッション企業の日本での店舗数は確実に増えています。

 Bershka(ベルシュカ)日本1号店(渋谷)を覗いてきました
 WWDジャパン8月1日号「『H&M』は日本でこれ以上拡大できるか?」に寄稿記事が掲載されました。

 ◆最後に、クライアント企業の若手の方々やブログ読者の方から、もっと勉強したいので、おすすめの本をたくさん紹介して欲しいというリクエストをいただきます。2011年にご紹介した書評エントリーをいくつか・・・

 「世界中を虜にする企業~ZARAのマーケティング&ブランド戦略」を読んで
 「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方」を読んで
 小売ビジネスを科学する!サイゼリヤの「おいしいから売れるのではない、売れているのがおいしい料理だ」を読んで
 
 これからも出来る限り多くの本をご紹介できればと思っています。


 さて、2005年からブログを始めて、おかげさまで6年が経ちました。

 以前は、ブログの解析ツールや、ブログに付けていただくコメントを通じて皆さんの反応を感じておりましたが・・・

 2011年からは、ツイッターやフェイスブックのいいねボタンの機能を取り込み、これまでよりも数多くの気軽な意見や、違った角度の皆さんの反応に触れることが出来るようになりました。

 そんなソーシャルメディアとの相乗効果で、また新しいブログの楽しみ方を実感できた一年でした。

 今後とも、皆様のご意見、反応を楽しみながら、できるだけ多くのブログエントリーを続けて参りたいと思います。

 2012年が皆様にとってよい年になりますのように・・・これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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December 24, 2011

クリアランスセールのタイミング

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 12月21日の繊研新聞に三越伊勢丹の大西社長のインタビューが掲載されており、同社が夏のセールを本来のタイミングである7月後半から8月に実施することを検討していることについてのコメントがありました。

 百貨店始め多くの商業施設が、夏の実売期にあたる6月下旬から7月初旬にセールを実施して、自ら販売機会損失、すなわち

 ×プロパー(定価)販売減と
 
 ×在庫歯抜けによる機会ロス

 を起こしていることを何とかせねばと考えているとは思います。

 なかなか暖かくならない、暑くならない気候の変化もあって、思うように売上が上がらず、競合他社(施設)が始めるから、こちらも負けじ、と前倒しが進んだ結果の夏のセール時期。

 業界で足並みをそろえて、夏のセール時期を夏商戦の最盛から後半に戻すだけで問題が解決するとは思えません。

 夏物のクリアランス時期として、おっしゃる時期(7月後半から8月)については私も賛成ですが、同時に

 ・春物のクリアランスセールを4月に、しっかり行い、在庫を軽くした上で気持ちよく夏の売場に切り替える
   
 ・プロパー時期には、顧客に支持される価格設定を行い、プロパー消化率と粗利額を高める

 ・セール期から翌シーズンへの移行期の新着商品の価格設定を見直し、立ち上がり時期特有の価格上昇ギャップを顧客に感じさせないようにする

 などなど、いくつかを並行して実施して、顧客の価格に対する不安を払しょくする必要があるのではないでしょうか?

 さもなければ、しびれを切らして安易な方に戻ってしまうような気がします。

 そのあたり、グローバルSPAの店頭を見ていると、顧客心理をよ~くわかってらっしゃる、と感心することが多い、今日この頃です。
 
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December 20, 2011

ユニクロがベーシック回帰一転、来春からトレンド商品取り入れへ

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 12月20日の日経新聞にユニクロの来春に向けた商品政策転換に関する記事が掲載されていました。

 記事によれば、同社はここ数ヶ月間の既存店売上高連続減収の要因が商品数の絞り込みと同時に行った過度なベーシック回帰にあるとして、

 来春からは前年比4割減、500品目とした型数はそのままに、婦人服を中心にファッショントレンドを取り入れた商品や機能性を高めた商品を増やし、国内既存店のテコ入れを行うとのこと。

 同社にとって、比較的ハードルの高い9月、10月はともかく、多くの元気企業が好調、前年比増収だった11月に既存店売上前年対比が100%に届かなかったのは痛かったと思います。

 私は、ユニクロの本来の役割をわきまえたベーシック回帰は大賛成でしたが、9月以降の店頭、最近までの毎週のチラシを見ていて、

 あれあれ?フリースブーム直後のユニクロにまで戻ってしまったのかな~

 と感じておりました。

 一般の生活者は正直なもので、既にタンスの中にある商品ばかりで、今買わなければ!と思わせる商品がほぼなくなったユニクロの店頭では、いくらプロモーションを行おうとも、踊らず、実際に寒くなって、実需のタイミングあるいは、価格が下がるまで、手を出す必要はない、と判断したのでしょう。

 この秋冬、今でこそ、前年より気温が下がり、アウターがよく売れていると思いますが、前半戦は確かに気温が期待通り下がらず、「アウター頼み」の企業はだいぶ苦戦されたと思います。

 一方で、レイヤード(重ね着)を前提としたスタイリングを好む層を対象とした多くのカジュアルチェーンは、いわゆる羽織、薄手のトップスを「合わせ技」で提案し、10月から健闘を続けていたものでした。

 彼らを見ていると、暖冬を言い訳にせず、長引く「端境期」を逆手に取り、生活者の体感温度、気持ちに合わせて、変化対応の新提案を行っています。

 さて、徹底ベーシック回帰をしたユニクロが、来春どこまでファッション商品を投入するのか?

 また、ヒートテック、ドライなどユニクロの広告宣伝、拡販で認知度が高まった商品群に追随して、似たり寄ったりの商品で満たされる市場に対して、ユニクロがどんな新しいヒット素材を開発できるのか?

 カテゴリーキラーは、フォロワーでいる時は楽ですが、ユニクロは、今トップを走り始めた辛さを感じているのではないでしょうか?

関連エントリー-ユニクロはこの秋、ベーシック回帰?

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December 15, 2011

【御礼】SPA時代のアパレル商品知識勉強会(第1回)にご来場いただきありがとうございました。

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 12月14日に東京青山で弊社主催で開催いたしました、アパレル商品知識勉強会に参加いただきました皆さま、どうもありがとうございました。
 
 第1回目メンズドレスシャツ編、今回は、ユニクロとメーカーズシャツ鎌倉のスタンダードドレスタイプシャツのサイジング、縫製、パターンをベテランパタンナーに研究していただきました。

 関連商品の開発、仕入れに携わっていらっしゃる方から、パターンの知識のある方まで、おかげさまで、ほぼ満席に近いたくさんのご来場をいただき、感謝しております。

 両社とも、流石だな、と思う部分が多く、リスペクトするとともに、一方で、ビジネス的に見ると、逆に、その凄さ、こだわり、諸事情ゆえ?それ以外の企業に潜在マーケット(大きな隙間)への参入の余地を作っていることも感じました。

 知名度があり、成長している企業でも、業界内で、私も含めて、意外とその商品の実力、本質がわかっていない方々も少なくないのではないか?という思いから始めた今回の企画、1回目で手ごたえを感じることができました。やはり、競争相手を熟知せずして、ビジネス、勝ち戦はできませんからね。

 次回2回目は1月にレディースシャツブラウス(通勤対応)についてグローバルSPA数社と百貨店ブランドの商品を研究したいと思います。 

 準備が整いましたら、詳細はまたブログでご案内申し上げます。 


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December 13, 2011

エキナカのファッション購買行動にご注目

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 12月13日の繊研新聞一面に、「エキナカ」に小型業態の出店を始めたローリーズファーム、ユナイテッドアローズ、ワールドなどのファッション専門店に関する記事が掲載されていました。

 コンビニエンスストア的な需要を狙ったMUJIやユニクロと比べて、よりファッション商品を売ろうとしている各社は、今のところ品揃えもサービスも実験段階のようですが、

〇幅広い集客の中から新しい客層が開拓できたり、

〇新しい立地で既存店では得られない需要、オペレーションの気づきがあったり

〇時間のない、間に合わせの中でも、気の効いたデザイン、感性、パッケージ…妥協したくない、価値を求める潜在需要に触れ

 各社手応えを感じ、得意の仮説検証サイクルを回している模様です。

 反則?と言われるほど客数が圧倒的に多く、

 短時間で意思決定をする環境にあるエキナカ立地で、

 これから、どんなファッション消費が掘り起こされるのか、とても興味深いですね。

 そこにはたくさんの赤裸々な生活者の本音の行動が見られるはず。

 客数が多いからこそ、手を打ったことに対し、結果が出るのも早いことでしょう。

 これから次々にJRによるエキナカ立地の開発が進むと思います。

 そんな新しい舞台でまた新しいお買いもののドラマが始まる。

 消費者心理をつかみ、購買行動をしっかりと観察し、それに応える新たな商品、サービス、勝ち組が生まれることでしょう。

 そんな近未来を楽しみに、「エキナカ」をウォッチして行きたいと思います。

 関連エントリー-JR東日本がエキナカから流通を変える
 関連エントリー-買い物客の行動を知り尽くせ

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December 12, 2011

【お知らせ】今週の「SPA時代のアパレル商品知識勉強会」まだ空席ございます。

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 今週の水曜日12月14日(水)に開催させていただく、アパレル商品知識勉強会、おかげさまで多くの方にお申込みいただいておりますが、まだ空席がございます。

 年末の仕事の追い込み、忘年会シーズンもたけなわではございますが、もしご都合よろしけければご参加ください。

 毎回、有力SPAの商品比較とこれからの商品開発をサイズ、パターンなど、技術的な側面から考えるシリーズ勉強会の第一回、今回は、メーカーズシャツ鎌倉さんとユニクロさんの商品研究になります。

タイトル: 「SPA時代のアパレル商品知識、ニュースタンダードを考える」
       第1回 メンズドレスタイプシャツ編

日時  : 2011年12月14日(水) 19:00-21:00

場所  : 青山クラブハウス会議室 (東京メトロ青山一丁目駅徒歩3分)

        地図

参加費 : 第1回 特別価格 おひとり 3000円(税込)

定員  : 25名(満員になり次第締め切らせていただきます)

講師  : 只野景秋(ケイ・タダノ) 氏 
       パタンナー、弊社パートナーコンサルタント、
      業界実務経歴30年のベテランです

講師経歴:バンタンデザイン研究所卒業後、コムデギャルソン、ジュンヤ
      ワタナベ、エンポリオアルマーニなど、ハイブランドのパタンナー
      を経て、ファーストリテイリング入社。
      在籍中の6年間、ユニクロのパタンナーとして、商品のパターン、
      サイズ、品質改革に取り組み、2010年退職。 
      パタンナー育成とアパレル品質向上アドバイザーとして独立し、
      現在、日本繊維輸入組合の海外テクニカルアドバイザーとして
      新興国の技術向上のため、
      弊社パートナーコンサルタントとして、成長中SPA企業の
      品質向上のために活動中。

 勉強会の趣旨は、評論・批評ではなく、業界で企画生産に関わる人財の知識・スキル向上とこれからの商品戦略を考えるための気づきを得ること、と考えております。

 特に、アパレル業界で、商品戦略、企画、デザイナー、パタンナー、生産など商品開発業務に携わり、勉強を通じて、スキル向上を目指したいと考えていらっしゃる方々のご来場をお待ちしております。

※ご質問、お申込みは・・・ こちらのメールアドレルまで>>>otoiawase@dwks.jp
①お名前、②差し支えなければ勤務先、職務内容、③連絡先お電話番号、④勉強会に興味を持たれた理由、⑤勉強会へのご質問、ご要望などをご記入の上、メールをお願いいたします。

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December 08, 2011

しまむらvsジーユー

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 12月8日の繊研新聞一面に都心部への出店を加速させる低価格ファッションチェーンの代表格、「しまむら」とユニクログループの「ジーユー」に関する記事が掲載されており、大変興味深く読ませていただきました。

 もともとは主婦やファミリーをターゲットに、郊外を主戦場としていた両社が、ともにティーンズをターゲットにしたトレンドカジュアルを強化、ファストファッションに洗礼を受けた世代をターゲットに、都心での多店舗化の真っ最中。都心では併せてアジア観光客にアピールした上で、その先にあるのは、海外出店というところのようです。

 記事によれば、しまむらのティーンズ向け商品売上比率はすでに1/3に達しているようですね。ティーンズ向けの商品は、一般的に20代~30代のいわゆるヤンママ層も十分取り込めますから、都心に限らず、全国で、新しい客層の開拓に大きく貢献していることでしょう。

 ユニクロの低価格業態としてスタートしたジーユー。11年8月期末でもう148店舗にもなるんですね。これまで140坪だったフォーマットを200坪から250坪に拡大して年間40~50店舗のペースで出店中とか。

 よくユニクロのジーユーを米GAPの低価格業態、OLD NAVYと対比されるメディアがありますが、OLD NAVYは、安くても世界観があってエンターテイメント性あふれる楽しいお店ですから、位置づけが全く違います。

 おそらく、柳井さんは、

 ユニクロは、H&M、ZARA、GAPあたりとグローバルで競い

 ジーユーは、イギリスで猛威を振るう低価格チェーン、プライマーク(すでに世界トップ10入りしています)や、日本進出済みの米フォーエバー21、日本のしまむらあたりにぶつけようとされているのではないでしょうか。

 そんな視点から、今回の記事のしまむらとジーユーの対比はとても面白いと思います。

 正直なところ、ビジネスの観点から申し上げると・・・私は、日本では、しまむら圧勝と見ています。

 それぞれの似たところ、違いを私なりにまとめてみると、

 まず、同じ低価格、この秋冬のトップスのプライスライン(存在する価格帯)で言うと

・しまむらの1470円、1870円
・ジーユーは、1490円、1990円

 あたりで少ししまむら安め、ほぼ同じでしょうか。

 ジーユーって、以前より3ケタの商品が少なくなっているところを見ると、やはり採算的にきついんじゃないでしょうか?今では、ユニクロの週末限定価格とあまり変わらないような・・・

 その低価格も、お客さんの「お買い得感」を、両社の原価構造から考えると、

 ディスカウンターモデルをとるしまむらの方が、ユニクロと同じ損益モデル(と思われる)ジーユーより圧倒的にお得になります。

 具体的に、同じ原価だったら、しまむらの1870円の商品、ジーユーなら2990円になるでしょう(これはお客さんの立場でみたら40%近くお得)。このあたりはファーストリテイリンググループである以上、経営効率落とすわけにいかないので、しょうがないんでしょうね。

 その原価に対するクオリティについても、しまむらの商品の供給元は、これまでGMSの衣料品売場で鍛えられた日本を代表する勝ち残りアパレルメーカーがメインですから、合繊素材が好きか嫌いかは別にして、品質は保証付きです。一方、ジーユーは、一部ユニクロの工場も活用されているとは思いますが、ODM、商社OEM活用がメインで過渡期、試行錯誤中というところでしょうか。

 ですから、両社の対決?はある意味

 量販系ナショナルブランドvsプライベートブランドの代理戦争の様相も呈しているわけですね。

 店頭を見ると、

 しまむらは、インナーなどの定番品は安定供給しながら、トレンドファッションは、売り切り御免で毎週新商品が入荷するバラエティ豊かで、ファストな商品回転の店頭に対し、

 ジーユーはユニクログループよろしく、売れ筋は欠品させない方針のため、ある程度品番を絞り込むため、品種、新商品の投入頻度は限られます。

 数量的に、都心の両社の店頭をチェックすると、巾1200mmのラックにかかているトップスの品種、ボリュームは

・しまむらで15品番 各3色 ML2サイズ各1枚 約90枚

・ジーユーが1品番のうちの1色から2色 XS,S,M、L、XL4サイズ 約50枚
 現実的には、2段がけなので、1什器あたりは1品番 2色から4色 約100枚

 ジーユーの4サイズ展開はいいですね、(であれば、もっとXLの比率増やすといいのでは?)、しかし、店頭の見え方、数字を比べると、

 毎週、宝物探しの楽しみがあるしまむら(ラックあたり型数が多いので常にバーゲン状態に見えるのは否めませんが)と、

 わかりやすいけど、現金問屋チックな、単調な店頭のジーユーの違いってところです。

 ここまで、だいぶ、しまむら寄りの論調でしたが、さすがに、しまむらには、1200店舗も出店して来た歴史がありますからね。明らかに一日以上の長はあります。

 ジーユーも当初と比べ、最近は、だいぶデザイン的、感度的にも頑張っていると思います。多店舗化、ロットを増やし、ユニクログループらしく、素材の品質を上げればそこそこ勝負できるのかなと思います。

 しかしながら、ジーユーの仮想競合店たちは、おそらく、大方ディスカウンターモデル(低粗利、ローコストオペレーション)を取る企業であり、そのあたりとの長期戦は、ちと無理があるかな~、というのが私の見方です。

 ジーユーの生き残る道は・・・ディスカウンターモデルに転身するか(その場合はファーストリテイリンググループのビジネス構造が変わりかねません)、それともH&Mのようなさまざまな手段でファッション心理をくすぐり、高粗利率で、ハイスピード、売り切りのビジネスモデルを目指すのか?はたまた、ユニクロにトレンドファッション部門として、吸収してしまうというのも選択肢かもしれません。

 今後のファストリグループの舵取りに注目しておきましょう。

 関連エントリー-しまむらが都心に増えたなら・・・
 関連エントリー-ユニクロに出来なかったことを
 関連エントリー-g.u.(ジーユー)の今夏約5割の商品は990円以下

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December 03, 2011

Jフロントリテイリングの百貨店自主編集売場改革

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 12月2日の日経MJ一面に大丸、松坂屋両百貨店を運営するJフロントリテイリングの、脱従来型百貨店改革に関する記事が掲載されていました。

 同社は、これまで駅ビル系ファッションブランドやユニクロのようなカテゴリーキラー系専門店の誘致に積極的で、これからの百貨店の生きる道としてデベロッパー型?をとるのかと思いきや、

 記事によると、一方で、手順としてはかなり理にかなった自主編集売り場の改革をスタートさせている模様です。

 今年、買取型雑貨専門店、プラザ(旧ソニプラ)約100店舗を運営するスタイリングライフホールディングスの株式の49%を出資した同社は、

 自主編集売場担当従業員の9割を別会社に異動させた上で、

 プラザの買取、在庫管理システムを学ばせ

 近い将来、外部の商業施設に自主編集型専門店として単独出店し、しっかり家賃を払って採算の取れるビジネスモデルに磨き上げようというもの。

 同様の事例は丸井のビサルノやインザルームにみられますが、

 この取り組みは、百貨店マンが買取、売り切りの先輩であるプラザに頭を下げて真摯に教えを請えるかにかかっているでしょう。

 アメリカのチェーンストア型百貨店オペレーションに明るい奥田会長が作られた改革の舞台、機会を同社が今後どう活かして行くか?

 取り組みの成果を楽しみにしています。

 関連エントリー-Jフロントがプラザ(旧ソニープラザー)をグループ化

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December 02, 2011

H&Mはショールームもスピードオペレーションでした

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 昨日は、私の日頃の活動を最も理解してくださっている方のおひとりであるTさんに誘われて、H&Mジャパンのショールームに2012年春夏コレクションプレスレビューに伺って来ました。

 メールでは何度かやり取りをしたことのある、プレス担当のアントンさんがこの度スウェーデン本社に栄転になるということで、お目にかかるのは今しかない!ということで、お気遣い頂いたものでした。

 Tさん、どうもありがとうございました。

 私のH&Mとの出会いは、今から11年前、2000年、私が小売りチェーン勤務時代、同社が米NYに初出店を果たし、ものすごい来店客、売れ行きが続いていると聞きつけ、同年店舗視察をした時でした。

 何度か、過去のエントリーということで、ご紹介はしていますが、

 関連エントリー-ランウェイの向こうにあるもの

 当時、3日間連続でウォッチしたその現場で、このファッションチェーンは、必ず世界一になると背筋が震えたのを今でも覚えています。

 私が、H&MやIKEAといったスウェーデン企業をリスペクトする理由には、90年代、商社勤務時代にスウェーデンのデザイン会社と提携して、あるインターナショナルブランドのライセンス生産を担当した時の体験があります。その際、何度かストックホルムを訪れ、朝から晩までパートナーたちと語り合い、スウェーデンの方々の国民性、ライフスタイルやビジネスに対する考え方に対し、この国の人たちはスゴイ!と大変感銘を受けたものでした。

 そんな思い出話も、ご案内いただいたアントンさんとの会話に弾みをつけてくれました。

 ショールームでお話をしていた間、いろいろな気づきを頂きましたが、もっとも印象的だったのは・・・

 H&Mのショールームは、店頭と同じように、毎週新しいコレクションが入荷し、入れ替わるというところ。

 常時、8-12週先に店頭に投入される商品がショールームに並ぶ、具体的に言うと、今週はMD週でいうところの第49週ですから、昨日は、その8~12週先である、来年の第5週~第8週の投入商品が並んでいたわけです。更にすごいのは、商品のひとつひとつケアラベルのところに、その商品の具体的な店頭投入週度が振られていることです。

 これは、メディアやスタイリストの方々が来られたら、常に、関心を持っている時期に対応した商品が並んでいるというメリットだけでなく、

 そもそも、スピードオペレーションをしているリテイルチェーンに勤めるものとして、プレス担当と言えども、シーズンという長いサイクルではない、店頭と同じ、週単位のリズムで仕事をする必要性を体感させているところにあると思います。

 仕事は、ストックではない、フローであるという理念をここからも感じ取れたものでした。

 ショールームでは、「私よりサイトウさんの方がよく知っていると思いますが・・・」、と茶化されながらも(笑)、皆さんに丁寧にご説明、質問にお答えいただき、アントンさんはじめ、プレス関係の皆さんには大変感謝をしています。どうもありがとうございました。

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