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February 29, 2012

ビームスが今春SC向けに立ち上げる新業態「ビーミング・ライフ・ストア」

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 2月28日の繊研新聞にセレクトショップのビームスが、この春、初めてショッピングセンター向けに開発する新業態の概要に関する記事が掲載されていました。以前からちょっと楽しみにしていたので、少しご紹介と感想を。

 店名は、BEAMING LIFE STORE(ビーミングライフストア)、BEAMING LIFEは、直訳すると「生命力を放つ生活」って解釈すればよいのでしょうか。ビームスらしいわかりやすく、力強いネーミングですね。

 団塊ジュニア世代中心に60代の親世代から子供まで3世代をカバーする生活の中の「コト」にフォーカスしたファッションストアコンセプト、

 オリジナルウエア80%、雑貨20% ウエアはお得意のアメリカントラッドをベースとしたもののようで、

 価格は、ビームスの20-30%安

 毎月、コトをテーマにしたイベントを開催して、集客を行い、入口付近では、服だけではなく、コスメ、雑貨などがお出迎えしてくれるようです。

 事業計画は、3~5年で30~40店舗、年商100~150億円のスピード出店を予定ということで。ざっと1店舗あたり100坪くらいで年商3-4億円狙いのフォーマットでしょうかね?

 1号店は4月27日ららぽーとTOKYO BAYにオープンとのこと。近郊SCの中では、都心ファッションビルにさほど見劣りしない効率だと思いますので、結果は出やすいのではないでしょうか?

 但し、記事によれば、オリジナル商品での本格的なスタートは秋からのようで、春夏は、既存業態のビームスやアウトレット専売品も取り交ぜて実験的にスタートするようですね。

 記事を読んでいて、私が勝手に想像したのは、(ビームスの方々からはおこられちゃうかも知れませんが)、OLD NAVYのエンターテイメント溢れる都心店や店舗スタッフが自らアウトドアツアーを企画するモンベルのようなお店でした。

 価格は既存業態よりもこなれていても・・・妥協のない、店舗の世界観、商品感性を期待をしたいですね。

 アウトレットに行くと、よく、セレクトショップの専売品を見比べたりするんですが、ベイクルーズのBCストックとビームスのアウトレットの専売品は、素材は多少安価なものを使っていても、商品の仕上がりの面(ツラ)はそこそこ、感覚では妥協していないこだわりを感じることが多いですから。

 ということで、この春の要チェック新業態としてメモしておきたいと思います。

関連エントリー-OLD NAVY(オールドネイビー)の日本上陸はファッションストアのエンターテイメント化時代の幕開けとなるか?
 
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February 24, 2012

Jフロントのパルコ買収

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 2月24日の日経新聞に大丸百貨店、松坂屋百貨店を傘下に持つJフロントリテイリングが、パルコを買収する方針を固めたことに関する記事が掲載されていました。

 記事によれば、Jフロントは、森トラストが保有するパルコの33.2%の株式を買い取り(総額約300億円)、その後、日本政策投資銀行が保有する転換社債(普通株に転換すると18.7%相当)をTOBで取得しようとするもの。完了すれば、パルコの50%超の株式を保有することになり、Jフロントが経営権を握ることになります。

 実現の暁には、先に12.3%の株式を取得し、業務提携を模索していたイオンとの取り組みは解消、パルコは、Jフロントと同じ方向を向かって、歩むことになるでしょう。

 今回のニュース、今年の業界重大ニュースの上位に挙げられるトピックになることは間違いありません。

 まず、このJフロントの買収方針により、百貨店グループ各社のそれぞれの道があらためてはっきりしたような気がします。

・引き続き、従来型の百貨店路線を貫く三越伊勢丹グループ

・専門店の力を利用しながら、百貨店を共存させるハイブリッド経営を狙うJフロント(大丸、松坂屋)

・大衆化、量販店化に向かうセブン&アイ傘下の西武、そごう

・その他の百貨店は、個店ベースで、地の利と既存客層といった「強み」にフォーカスして、「専門館的」に生き残りを模索

 といったところでしょうか?

 一時期の役割を終えた百貨店業態、同じような役割のお店は日本にそう沢山は要りませんから・・・

 それぞれの路線で、時代にあわせて、変貌しながら生き残ることが得策だと思います。

 もうひとつはパルコ再生の視点

 ここ数年、ルミネなどJR系ファッションビルが駅上にできることによって、全国各地で、駅からちょっと離れたパルコの集客が激減していたと思いますが・・・

 正直、イオンと組んで既存の館を活かそうと試みたり、イオン側にパルコのノウハウが吸い取られるよりも・・・駅近にある大丸や松坂屋とパルコが併設されることになれば・・・「ルミネひとり勝ち」からルミネに十分対抗できる存在として、「パルコ」ブランドが息を吹き返すことが期待できます。

 今回のJフロントのパルコ買収、駅近に百貨店と専門店が併設した上質ショッピングセンターができる、という視点から見ると、生活者にとっても、流通再編の視点から言っても、とても面白いことになるのではないか、と思っています。

 関連エントリー-Jフロントリテイリングの百貨店自主編集売場改革
 
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February 16, 2012

【お知らせ】3月9日(金)@東京青山 『SPA時代のアパレル商品知識、ニュースタンダードを考える勉強会~ レディースロングパンツ編』

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 来る3月9日(金)、弊社主催のアパレル業界勉強会を開催します。

 ユニクロ、外資大手SPA(アパレル製造小売業)の台頭により変わるアパレル商品のスタンダード(標準)の勉強会、12月の第1回メンズドレスシャツ、第2回ワーキングウーマン向けシャツブラウスに続き、

 第3回は、ワーキングウーマン向けロングパンツを取り上げます。

 今回も、好調SPAが販売する商品の比較、研究を通じて、商品に対する知識を深め、彼らの狙い、実力と生活者に支持されている理由を、ものづくりのプロフェッショナルの協力を得て、サイズ、パターン、フィット、縫製など技術的な側面から考えます。

タイトル: 「SPA時代のアパレル商品知識、ニュースタンダードを考える」
       第3回 レディースロングパンツ編

日時  : 2012年3月9日(金) 19:00-21:00

場所  : 青山クラブハウス会議室 (東京メトロ青山一丁目駅徒歩3分)

        地図

参加費 : おひとり 5000円(税込)

定員  : 25名(満員になり次第締め切らせていただきます)

講師  : 只野景秋(ケイ・タダノ) 氏 
       パタンナー、弊社パートナーコンサルタント、
      業界実務経歴30年のベテランです

講師経歴:バンタンデザイン研究所卒業後、コムデギャルソン、ジュンヤ
      ワタナベ、エンポリオアルマーニなど、ハイブランドのパタンナー
      を経て、ファーストリテイリング入社。
      在籍中の6年間、ユニクロのパタンナーとして、商品のパターン、
      サイズ、品質改革に取り組み、2010年退職。 
      パタンナー育成とアパレル品質向上アドバイザーとして独立し、
      現在、日本繊維輸入組合の海外テクニカルアドバイザーとして
      新興国の技術向上のため、
      弊社パートナーコンサルタントとして、成長中SPA企業の
      品質向上のために活動中。

 ユニクロ、ZARA H&Mの30代ワーキングウーマン向けのコットンストレッチ素材、センタープリーツ入りロングパンツ(クロップド含む)を題材に、某国内百貨店ブランド、某SC向けSPAブランドの商品も交えて研究します。

 勉強会の趣旨は、評論・批評ではなく、業界で企画生産に関わる人財の知識・スキル向上とこれからの顧客ターゲット、商品戦略を考えるための気づきを得ること、と考えております。

 特に、アパレル業界で、商品戦略、企画、デザイナー、パタンナー、生産など商品開発業務に携わり、勉強を通じて、スキル向上を目指したいと考えていらっしゃる方々のご来場をお待ちしております。

※ご質問、お申込みは・・・ こちらのメールアドレルまで>>>otoiawase@dwks.jp
①お名前、②差し支えなければ勤務先、職務内容、③連絡先お電話番号、④勉強会に興味を持たれた理由、⑤勉強会へのご質問、ご要望などをご記入の上、メールをお願いいたします。

関連エントリー-第2回SPA時代のアパレル商品知識勉強会へのご来場ありがとうございました。

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February 15, 2012

「2022―これから10年、活躍できる人の条件」を読んで

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 神田昌典さんが書かれた

 2022―これから10年、活躍できる人の条件 (PHPビジネス新書)

 を読みました。

 ファッション流通に直接関係のある本ではないですが・・・クライアント先の若手社員の方々やブログを読んで下さっている方々にお会いすると、「最近のお勧め本、教えてください」と聞かれることも少なくありませんので・・・

 本の内容が、ファッションビジネスにも、これからの皆さんの働き方を考える上でも、応用できるヒントが沢山詰まっているので、ご紹介しておきます。

 神田氏ご自身が、本書の冒頭で書かれているように、アマゾンのレビューなどを読むと、確かに賛否両論ですね・・・

 でも、評価の低い方々のレビューは、もともと本を沢山読んでいたり、教養が豊富にあって、重箱の隅つついてるだけの感じがして、

 一方、私にとっては、とてもわかりやすく、今がどんな時代で、自分が、これからどんな方向を向いて仕事をしていったら良いかが短時間で整理できる良書であるとともに・・・

 クライアント先の向学心旺盛な、特に、20代後半から30代の若手の方々にもお勧めしたい本だと思いました。

 この1冊で、

 これから5年先、10年先、世の中どうなっていくのかな?という歴史の読み方から、
 
 うちの会社、かかわっている事業、ブランドは、今どんな段階にあるのかな?(事業の寿命)

 今の売れ筋商品いつまで売れるかな?(プロダクトライフサイクルの考え方)

 といった身近な未来予測、需要予測の基本的な考え方、法則、尺度がわかる。

 はたまた、

 では、自分は会社の中で、社会でどんなこと考えて働いたらいいのかな?

 といった働き方の気づきまで、

 もちろんハウツー本ではないので、はっきりとした答えは書いてありませんが、多少、問題意識をお持ちの方であれば、仕事に、生きかたに結構刺激になる本ではないかと思います。

 時代にしろ、事業にしろ、ブランドにしろ、商品にしろ、一定のサイクル=寿命ってものがあって、大まかに導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つに分けることができる。

 そのステージごとに活躍する人と対応のしかた、頑張り方は違う

 という、マーケティング理論を学ばれた方であれば、当たり前のことかもしれない、いわゆるライフサイクル理論を、いろいろなことに当てはめて考えてみよう、というやる気が湧いて来ます。

 単なる未来予測本として読むか?少しでも今の仕事に活かしてみようとして読むか?でアウトプットも、5年後の皆さんの働き方も変わってくると思いますよ。

 ご興味持たれたら、是非お読みになってみてください。 

 

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February 12, 2012

イノベーションを実現する情熱

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 2月9日の繊研新聞に先ごろアメリカで開催された「全米小売業大会報告」に関する記事が掲載されていました。毎年この大会のテーマは私も注目しています。

 なぜなら、新しい商品がリリースされるタイミングこそ世界の時差はなくなったとは言え、流通イノベーションについては、まだまだアメリカが一歩先を行っている、日本の流通の未来を考える上で、学ぶことがたくさんある、と思うからです。

 同大会の今年のテーマは「顧客経験」、ネットショッピングは常識、実店舗とバーチャルの融合がマストになりつつあるアメリカのファッション流通業界で、リアル店舗ならではの来店顧客の店舗での体験に取り組む事例が紹介されており、興味深く読ませていただきました。

 記事の中にとても素敵なエピソードがありましたので、ひとつご紹介させていただきたいと思います。

 ラルフローレンの広告マーケティング広報執行副社長デビッド・ローレン氏(ラルフローレン氏の息子)が、スピルバーグ監督の映画で観た特撮の24時間買い物の出来るタッチスクリーンを自社の店舗のウィンドーで実現した時の話です。

 スピルバーグ監督に「(自店の)ウィンドーでできないか?」と問い合わせたところ、「特撮で、実際には出来ない」と言われたものの・・・閉店後にウィンドーの商品を見て、いいなぁと思っても買えない人の欲求に是非応えたいと、諦めきれなかったローレン氏がそれを実現してしまう・・・それがテレビで紹介されていたのを観たスピルバーグ監督が「どうやったのか」と電話をかけて来たというもの。

 以下、とても共感を覚える、記事からの引用です。

 「小売業に求められているのはスピルバーグ監督も舌を巻くようなユニークな発想と、それを実現する情熱なのだ。

 ローレン氏は、『自分はテクノロジーに通じている人間ではない。だから質問をたくさんする。ブランドに何がふさわしいのかを考えるのが自分の役目だ。』という。

 既成概念にとらわれず、『こんなことができたら当社のブランドらしい』と想像することが全ての始まりだ。」

 (以上引用終わり)

 顧客のために、こんなことができたら・・・

 多くの業界の先輩方は、それは難しいんじゃないか?前例がないから・・・と言われるかもしれません。

 しかし、それを可能にするのは・・・

 好奇心、知らないことを頭を下げて質問ができる謙虚な姿勢・・・

 そしてそれを実現に向けて、行動する、その情熱の励みになるのは・・・

 その先にある、どうしても欲しくなった商品を手にした時のお客さんの喜ぶ笑顔に他なりません。

 そんなファッション販売への情熱を持っていれば、まだまだこの業界でも「イノベーション」は起こせるんじゃないだろうか?

 と勇気づけられ、とても気持ちが晴れやかになった記事でした。

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February 10, 2012

OLD NAVY(オールドネイビー)の日本上陸はファッションストアのエンターテイメント化時代の幕開けとなるか?

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 2月9日の日経新聞と繊研新聞、10日の日経MJと繊研新聞(続報)によれば、米GAP(ギャップ)の低価格ファミリー向け業態で、全米に1000店舗を展開する「OLD NAVY(オールドネイビー)」が、4月19日お台場にオープンする大型商業施設、ダイバーシティ東京プラザ(三井不動産ららぽーとマネージメント)に出店するとのこと。8日のプレスリリースを受けた内容で、業界ではずいぶん前から話題になっていましたが、正式発表となったようです。

 記事によれば「オールドネイビー」の実際の開業は夏以降で、商業施設ダイバーシティのオープンからオールドネイビーの開業までの間は、出店予定区画を利用して、同ブランドのプロモーションが行われるようです。

 ダイバーシティは、ユニクロ、H&M、ZARA、フォーエバー21、アメリカンイーグルなど国内外のSPAの大型店が集結する商業施設として、業界では、昨年から注目されていました。オールドネイビーの他に、アーバンアウトフィッターズグループのアンソロポロジーやアバクログループのホリスターの日本1号店の出店もあるのでは?と話題になっていたものでした。

 アンソロポロジーやホリスターは将来、楽しみにするとして、オールドネイビーの上陸は今年のファッション流通業界の目玉のひとつになりますね。

 各紙、メディアでは、GAPの低価格業態と紹介されていますが、本当の見どころは、

 安くても、買い物をしていて楽しい、エンターテイメント性あふれるメガストア―の日本上陸

 として見るべきでしょう。

 私もアメリカに行けば、その雰囲気を必ず「体験」する店のひとつでしたので、とても楽しみです。

 H&Mやフォーエバー21などのファストファッションの上陸によって、ファッション業界では、商品そのものに対する流通革新は、最終段階に入ったと言えます。

 むしろこれからは、店舗空間であったり(エンターテイメントメガストア)、利便性であったり(Eコマースなどを中心に)、商品そのものでないサービスや使い勝手の勝負になると見ています。

 その点において、アメリカ流通企業は日本の半歩以上先を行っていますので、エンターテイメントの切り口で次々に上陸して来て欲しいものです。

 かつて、アバクロ日本上陸の時にも同じことを期待しましたが、あまりにも日本市場をなめてかかっているようなお店だったので、がっかりしましたが・・・

 今回のOLD NAVYには期待したいと思います。

 舶来だからって、本国とは違うポジショニングを狙ったGAP本体のように「お高く」とまらず、価格も、雰囲気もストライクゾーンど真ん中に直球勝負で売上を取りに来て欲しいですね。

 だって、もう、日本も、中国だって、お遊びは通用しない時代なんですから・・・

 背筋がぞくっとするようなインパクトのある店舗を出店していただきたいです。

 関連エントリー-米ギャップの日本でのブランディングと拡大余地

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February 08, 2012

今すぐ着られる、まだまだ着られる

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 2月8日の日経MJに、厳冬により、ファッション流通市場で冬物の在庫消化は好調の一方で、春物の出足が遅れていることに関する各社の悩みに関する記事が掲載されていました。

 業界では、シーズンの変わり目にはいつも繰り返される議論ですね。

 より体感温度に敏感になった生活者の購買行動は、正直なもので・・・

 気温を言い訳にする、業界の従来の春夏秋冬4つのシーズンを基準にした伝統的な会社都合の業務サイクルとの溝はますます深まる一方ではないでしょうか?

 要は、店頭には

× 新商品かもしれないけど、今すぐ着られるものではない
 
× セールの価格と比べるとえらく高く感じる値付けの商品

 が並んでいるわけですから、自分のクローゼットの中にない、新シーズンのマストアイテムなら話は別ですが、そんな状況の中で、買わないお客さんの気持ちの方が正解ではないでしょうか?

 いつも外資SPAの店頭を見ていて思うことは・・・

 四季にかかわらず、今すぐ着ることができる、今からあと6-8週間くらい着ることができる商品を、その時、その時の価格に敏感な生活者の気持ちに合わせた価格で毎週のように店頭に投入することを大切にしている、ということ。

 そんな生活者の気持ちに立った彼らの商品投入サイクルに、従来であれば、暖かくなれば売れたはずの需要も、半歩先に刈り取られてしまうかもしれません。

 今年の厳冬はある意味、そんな業務サイクルの見直しを考えるいい機会、今年の夏から秋にかけては何か手を打ちたいところです。

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February 03, 2012

クロスMDとセット率アップ

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 2月1日の日経MJにスーパーマーケットなどでは日常的に取り組まれるようになったクロスMD(マーチャンダイジング)の事例紹介記事が掲載されていました。

 クロスMDとは、関連する別部門に属する商品、たとえば、今の季節であれば、鍋ものの具材とポン酢などを部門を飛び越えて並べて、顧客に消費の具体的なイメージを持ってもらい、購買のスイッチを入れたり、買上点数を上げる努力をする陳列方法です。

 POSデータのバスケット分析、つまりどんな商品が同時に購入される傾向にあるかを分析し、同一部門商品を同じ場所に整然と並べるだけではなく、仮説を立てて提案型の演出を行うパターンが一般的で、記事によれば、最近では、専門チームを設けたり、メーカーの協力を得て、本格的に取り組んでいるスーパーが増えているようです。

 このクロスMDの記事、業種が違う食品スーパーの話だからと言って、スルーしてはいけません。

 なぜならば、ファッション小売業界も、一人のお客さん、顧客さんににどれだけ多く数量を買っていただくか?が勝ち残りのための経営最重要課題であり、その数値は

 1) ひとりのお客さんの1回のお買いものにおけるセット率(一人当たり平均買上点数)と

 2) 再来店頻度、購買回数

 に表れると思っているからです。

 昨今、「客数は減るもんだから、客単価を上げなきゃ生き残れない!」とおっしゃって、価格を意図的に上げたり、価格の高いものを売ろうとする経営者の発言を業界紙で目にしたり、聞いたりしますが、私は、その発想は、ラグジュアリーブランド以外では、非常に危険な、時代に逆行したものだと思っています。 

 売上高は

 客数x客単価(一品単価xセット率)

 で表されますが、上記の経営者様がおっしゃる一品単価アップの落とし穴は、

 セット率(買上点数)と客数が反比例して下がるところにあります。

 客単価を上げるなら、同一服種の一品単価(プライスポイント)は決して上げずに、キープしながら、できれば付加価値をつける、そして、別の商品をもう一点、数量を買ってもらう努力(=セット率アップ)をする

 あわせて、一回の購買金額よりも、頻繁に来店いただけるような魅力的な提案を繰り出し、来店頻度を高め、購買回数を増やす努力をする

 ことが、昨今、国内外の勝ち組SPAが愚直に行っている既存店売上増収の方程式です。

 これは、今は、単価、金額で取るのではなく、数量を売るビジネスを目指さなければならない時代だということに他なりません。

 そんな時代に、各社さんでは、どんな方法で、セット率を上げ、来店頻度を高める努力をされているでしょうか?

 ファッション業界では、店頭のVP(ヴィジュアルプレゼンテーション)の努力や雑貨の品ぞろえを増やして、取り組んでいるところも少なくないようですが、何枚あってもいい、定番品を欠落、欠品させない、という基本動作も忘れてはいけません。

 同業の発想に凝り固まるだけでなく、異業種にも視野を広げて、買上点数アップへ取り組みを考えることも、大切な時ではないでしょうか?

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