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July 14, 2012

IFIビジネススクール大学講座@青山学院大学、学生さんたちのレポートを読ませていただいて・・・

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 今年5月に青山学院大学(相模原キャンパス)の「感性ビジネス」(IFIビジネススクールとのタイアップ)の授業の1コマを担当させていただき、「グローバルファッションビジネスのマクロトレンド」というタイトルで講義をさせていただきましたが、このほど、聴いて下さった生徒さんたちが書かれた講義レポートが手元に届きました。

 青学での講義は、今年で3年目になりますが、担当教授の先生が毎年300人近い聴講生の方々のレポートをフィードバックの目的で送って下さることにとても感謝しております。H先生ありがとうございます。

 私の講義を理解いただけたのか?どんなところに関心を持たれたのか?いち消費者として業界の舞台裏を聞いて、どんな風に感じたのか?など、今後の私の講義を見直す意味で、楽しく読ませていただいております。

 私の大学講座での講義「グローバルファッションビジネスのマクロトレンド」の概要を簡単に申し上げますと、

 ・(1960年以降)世界のファッションチェーンが起こして来た流通革新の歴史

 から始まり

 ・SPA(アパレル製造小売業)、ファストファションが登場、拡大している背景

 ・ファストファッションがアパレル流通の中で起こしたイノベーション

 ・ファストファッション時代の課題
 
 ・ポストファストファッション時代への提言 ・・・

 表題だけ読むとちょっと堅苦しく感じられるかもしれませんが(笑)・・・

 まずは、新聞を読めば出てくる身近な数字から、グローバルに視野を広げ、その傾向(ビジネストレンド)が日本の市場とリンクしていることを理解していただき・・・

 そして、皆さんが日ごろショッピングをしながら体験しているだろうことに関連づけて、ファッション消費の今と未来を想像してもらえるようなマーケティング的アプローチの内容にすることに心がけております。

 2年生が中心で3、4年生も青山キャンパスからテレビ会議システムを通して聴講していただきましたが、彼女彼らはまさしくファストファッション消費のド真ん中にいらっしゃる方々。

 レポートは講義そのものに対してだけでなく、今の同世代のファッション消費が読みとれて面白かったです。

 さてさて、前説が長くなりましたが、そろそろ感想を・・・

○レポートの内容から、いままで漠然とされていたSPAやファストファッションの意味・意義はおおむね理解いただけた模様。

○ファストファッションユーザーが圧倒的に多い中、いいものを長く大切に着用したい、とコメントされた方が1割強いらっしゃった。以前よりも多くなったような気がします。そして、この世代にしてはそこそこいらっしゃるなと感心しました。

○今回、特に強調したわけではありませんが、ファストファッションの課題の方に注目された方々が今までの講義の中で最も多かったように感じます。

 課題とは、品質問題(1~2シーズン程度に耐えうるクオリティ)、環境問題(使い捨てられるファッション)、不法労働問題、デザイン模倣問題などです。

 ご参考までにその一部に触れた過去のブログエントリーをご紹介しておきます。

 過去の関連エントリー-ファストファッションの光と影
 過去の関連エントリー-ファストファッション時代の出口論議

 これはファストファッションがブームから定着期に入ったことにより、使い勝手も判り、皆さんがメリットだけでなく、課題も含めて冷静に見ることができるようになったことによる現象かもしれません。


 多くの感想の中で、実は私が一番感激したのは、私のポストファッション時代への提言に対する反論をされた男子生徒さんのものでした。

 私がファストファッションの登場によって、商品に対する流通革新はこれで終わってしまったのではないか?これからは提供のしかた、すなわち、エンターテイメント型ショップでの買い物体験やECによる利便性の勝負になるのでは?と話したのに対し、

○商品購入の決め手はやはり商品そのものだ。ファストファッションのマイナス面を解決することが先決では?

 と頼もしいご意見。

 そうですよね。

 価格(バリュー)⇒品質(クオリティ)⇒デザインxスピードと来た流通革新

 これまでは、ある意味 アメリカの時代⇒日本の時代⇒ヨーロッパのデザインを踏まえた新興国の時代

 なのかも知れません。

 リーズナブル価格の中で、品質を向上するか?デザインを重視するか?の選択ではなく・・・両方実現することが、不可能だとまだ決まった訳ではありません。

 ファストファッションのウィークポイント克服できるのは、まさしく日本企業の仕事なのかも知れない、と期待したいです。

 その他に、

○講義の内容そのものだけでなく、関心を持ったことをネットで更に調べて持論を展開していた方

○講義を通じて感じたことをこれから始まる就職活動、仕事を選ぶ上での職業感に結び付けて考えていた方

 いいですね~。お仕事についたら、きっと素敵な社会人になれると思いますよ。応援しています!

 それから、毎回数名いらっしゃる講義の中で触れたファッションチェーンで実際、アルバイトをしていらっしゃる学生さんが、講義の内容と職場での体験を結びつけて書かれている感想、とてもリアルで楽しく読ませていただいています。

 こちらの皆さんも益々バイトが楽しくなりますように!

 年に一度、学生さんのレポートを読ませていただく時、自分の気持ちもまた新鮮になります。

 講義の内容が、皆さんのファッション業界への理解、未来のファッション消費、はたまた就職されて、お仕事をされる上で、少しでも何かプラスになることがあれば幸いです。

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