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January 05, 2015

円安は取り組みを見直し、新しいことを始めるチャンス

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 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

 1月3日の日経新聞によれば、都心の大手百貨店やショッピングセンター(SC)の初売りはおおむね堅調だったようで、売上が昨年を1割以上上回るところも少なくなかったようです。

○ 高級ブランドや品質のよいものが 値ごろ(納得できる価格)で購入できること
○ 訪日外国人観光客需要 

が売上増のキーワードだったようですが、地方の回復は遅れており、初売りの勢いがこのまま国内の消費全体の回復につながるかは不透明 と記事は結んでいます。

 今年も円安傾向という外部環境は変わらないでしょうね。 

 店頭での消費税増税後の価格設定、表示設定の混迷という企業側の過失の長期化もあいまって・・・

 輸入に依存するファッション流通企業にとっては、試練の時が続くことは間違いなさそうです。

 こんな時は 被害者意識を持ったり、言い訳探しをしたりしないで・・・

 やり方を変えたり、新しいことを始めたり、やめるべきことをやめたりして 自ら流通革新に踏み出す いい機会なのかも知れません。 

 いま、円安で潤っている輸出産業だって急激な円高の苦境の時にはそんな対処をしていたはずですからね。

 ということで、今年、ファッション流通業界で、現状を打開するためにトピックになりそうなことについて、期待も込めて触れてみたいと思います。

 ○ 原価構造の見直し

 たとえ原価率は上がっても、顧客にとっての価値/価格を落とさずに 鮮度と値ごろ感を訴え

 プロパー消化率を高めながら値下げ率をコントロールすることによって最終利益を確保する 

 そもそも円安によって上がった原価よりも通常の店頭値下げ幅の方が断然大きいのですから・・・ここに諸悪の根源?があるはずとして見直ことを考える。

 ○ 良いものを値ごろで売る しくみづくり

 これまでの絶対低価格で勝負せず、既存市場で高く売られているものを最低でも7掛け、できれば半額の定価で、同等の満足感を提供できるしくみづくりをする。

 「値ごろ」というか、お客さんがお店に入店されて、商品を手にして、値札を見た時に「サプライズ」するくらいのインパクトが欲しいですね。

 これは 産みの苦しみはありますが、いっそのこと既存業態のリブランディングや新業態立ち上げの方が早いかも知れません。

 ○ SPA(製造直販垂直統合)化 新時代

 ここ10数年は小売業のSPA化が進み、市場は彼らの独壇場でしたが、これからはしっかりとした商品企画、製造機能を持ったメーカー出身企業さんのSPA化に可能性を感じます。

 なぜなら、メーカーさんの方が商品の質感がよくわかっていらっしゃるはずですから。そこに小売りビジネスを理解した上で、掛け値なしの正直プライスで商品提供できたら多くのファンを獲得できるはずです。

 以上は いずれにしても今までの流通、お取引先関係からは生まれない話かも知れません。

 言うは易し、行うは難し と言われそうですが・・・

 今 勝ち残っている企業はそれくらいのハードルを乗り越えて来た企業たち、とも言えると思います。

 混沌の時代に新しい彗星の登場を待望します。

 今年も 生活者の購買行動を中心にファッション流通業界をウォッチします。

 どうぞよろしくお願いいたします。

【お知らせ】 1月21日(水) 13:00-14:00 日本最大のファッション業界の見本市 インターナショナルファッションフェア(IFF)@ 東京ビッグサイトで講演をします。

 JFW-IFF 2015年1月展 セミナー・イベントスケジュール

 タイトルは 「書籍『ユニクロ対ZARA』から~今こそODMはSPA化を目指せ~ ZARA創業者アマンシオ・オルテガ氏に学ぶ起業家精神」です。

 講演では 書籍をハイライトで紹介しつつ、製造業出身で世界一のSPA企業となったインディテックスグループのビジネス秘話をお話しします。 メーカーさんのSPA化の刺激になれば幸いです。

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 ベーシックカジュアルの価格と品質の常識を変え日本一のアパレルチェーンとなり、世界一を目指して突き進むユニクロとトレンドファッションの価格の常識を変え、世界一となったスペイン インディテックスグループの基幹ブランドZARA (ザラ)。

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