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June 01, 2015

ヤマト運輸の消費者を起点にしたECビジネスソリューション

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 5月28日の日経新聞一面にヤマト運輸が6月から始める中小事業者向けECビジネスソリューションの記事が掲載されており、興味深く読ませていただきました。

 記事によれば 同サービスは 自社ECサイト、複数のモールに出店する中小事業者を対象に

 受注一括管理、商品集荷、宅配、コンビニ受け取り、営業所受け取り、返品対応までを一元的に管理・代行することにより、

 EC事業者側の手間やシステムにかかわる(EC事業者の)人件費の削減に貢献しながら (同社試算によれば3割減?)

 このサービスを通じ、ヤマト運輸は 競合運送業者との価格競争や大手企業からの運送料値引き圧力で利益が取りづらい宅配運送業界の中で新たな活路を見出そうというものです。

 このサービスのサイトは 

 Yamato EC Solution (YES! )

 のようですが・・・

 ヤマト運輸が提供するEC受注一元管理用プラットフォーム(システム)を無料で利用してもらうことによって・・・本業の運送料の方はしっかり頂くというビジネスモデルのようですね。

 この記事を読みながら、思っていたのですが・・・

 ECビジネスには、商品を販売するEC事業者から、商品が顧客の手に渡るまでの間、

 通販モール事業者、システム会社、ECビジネス代行業者、物流倉庫、運送業者まで たくさんの事業者がかかわっているわけですが・・・

 これまでのEC業界のニュースは どちらかというと事業者の視点、すなわち、EC事業者の方から見て

・自社サイトなり、出店モールなり、複数販売拠点の受注管理をどうマネージするか?

・各所で売り逃しをしないようにどう在庫を一元管理するのか?

・いかに早く顧客に届けるのか(即日配送)?

 などの どちらかというと システム投資系の技術論や競合対策などの・・・川の流れに例えると、上流側の議論が多かったように思います。

 一方、今回のヤマト運輸のサービスは 消費者に一番近いところにいる立場ならではの、商品を手にする顧客起点のサービスのような気がして・・・ 新鮮に映ったものでした。

 同サービスを 私なりにざっと整理すると、

 まずは 消費者が商品をどこで、どう受け取りたいか?のところに幅広い選択肢があり(自宅、コンビニ、営業所受け取り)

 EC事業者がヤマトのプラットフォーム(無料システム)を利用して受注を待つ。

 もし複数サイト、モール向けの在庫をまとめて預けておけば(こちらの倉庫保管は任意。保管料は別途かかるようです)、

 消費者がどのサイト、モールで商品を見つけ注文しようが、在庫がある限り 引き当て処理後、

 ヤマトがお客さんが望む場所に商品を届けてくれる

 というもののようですね。 

 なるほど システムに投資ができず、受注管理の一元化、在庫の一元化に悩んでいるEC事業者さんには・・・ 

 いっそ この出来上がったヤマトのプラットフォームに乗って、在庫も任せてしまった方が お客さん(消費者)のために 手っ取り早そうなサービス・・・

 これ、ある程度 ビジネスベースに乗るまでは 運送料が高いか安かのところだけにフォーカスされると 二の足を踏まれるような予感もしますが・・・

 ECビジネスのトータルコストの中でどう考えるべきか?というところでしょう。

 発想が ヤマトらしく 流通の中でも消費者側からECビジネスを見ているところが これまでの業界の常識を変える? ブレイクスルーになりそうな予感もするサービスなので・・・

 今後の展開やサービスの進化に注目をしておきたいと思います


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