QR(クイックレスポンス)、アパレル効率生産の罠
今日の日経流通新聞(MJ)の一面の記事見出しです。興味深い記事なので、今週はこのあたり、を中心にブログを綴っていこうかな、と思います。
この記事は百貨店アパレルを中心に取材した記事です。アパレルがシーズン中に、売れ筋を見極め、新規発注、追加生産するQR。
このQRがそこそこ定着してきましたが、このQRにとらわれると、売り場で商品の同質化を引き起こし、顧客離れを起こしてしまう。よって、計画生産の比率を高め、独自性を出してゆく百貨店アパレルが増えてきた、という事例の話です。
残念ながら、百貨店やショッピングセンターで、近隣店舗の売れ筋をそのまま追いかけ生産したら店頭が同質化するのは、あたりまえだと思いました。
情報化が進み、今やファッションアパレル商品の寿命は8週間といわれるスピード。一方、作る側も、日本国内、韓国、上海と生産を使い分け、4-6週間で納品される体制が整ってきました。いつ、何を作ってお店に並べるか?が問われている時代です。
作り手の計画や勘ではなく、試行錯誤して、顧客心理を読み取った上でこの生産システムを活かしている企業が勝ち組となっていると思います。
どのように企画して生産するかは企業の個性ですが、その前に、ファンにはどんなお客さんがいて、そのお客さんのどんな気持ちに訴えかけるか?ここらへんをはっきり確信して行えば、QRも絶大な力が発揮できると思うんです。
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