ファッションストア運営最大の課題-店長育成
今日の日経新聞に06年の各企業新卒採用計画が出ていました。軒並み、特に流通系も含めて、採用枠を前年実績に対して増やしている企業が多いようです。背景としては、2007年から団塊の世代の大量退職が始まるとのことで、学生側の売り手市場へ対応する準備も始まったようです。
さて、ファッション流通では、アルバイトで優秀だったスタッフを社員登用することが一般的になっており、新卒採用というのは、近年控える企業が増えています。人件費管理と短期即戦力を重視しての合理的な判断ではあります。
ところが、今、もっとも勢いのある、あるレディース専門店チェーンでは、大卒採用を増やしています。これは、年間100店舗近い大量出店に対応し、短期間で店長を作らなければならないという事情があります。大卒採用者を入社早々店長候補として、各店舗に送り込み、研修と店長育成専属スタッフによるOJTで半年間一緒に働き、頭と体の両方で短期間のうちに覚えこませる「しくみ」をつくっているとのことです。
しくみができていて、中期的な視点にたったら、こっちの方が有効かもと、思いました。
ファッションストアでは、店長の力量が売上を左右するもっとも大きな要因のひとつです。しかしながら、販売員接客教育はやるものの、将来企業を背負って立ついわゆるコア人材の育成に手をつけている企業は少ないのが現実です。地に足が着いた企業も出てきたのだな、と関心したものです。
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Comments
ブログオープン、おめでとうございます。
なかなかおしゃれなテンプレートですね。
ファッション流通は個人的に興味がある分野なので、また寄らせていただきます。
Posted by: 七海 | March 17, 2005 11:48 PM