個人情報保護法とファッション流通顧客管理(CRM)
いよいよ個人情報保護法施行まで10日を切りました。
新聞、インターネット、メディアでは、どうしたら、規則に沿うかの企業側の法律対策テクニック論が多く、本来の顧客対策の本質を論じている内容が少ないのが残念です。
ファッション含め、多くの小売流通企業がポイントカードという形でCRMを行っていますから、もちろん、今回の法律施行は、業界企業にとって他人ごとではありません。
ポイントカードについて、サービス内容は、企業によっていろいろですが、日本とポイントカードの先輩アメリカでは、その目的が違っています。
アメリカでは、もともと、企業が顧客購買情報を分析するために、顧客が情報を提供するのと引き換えにポイント特典が提供される、というのが通例。そして、その情報を元に、企業側からお客さんの嗜好にあったサービスや情報が提供されるのです。法律に厳しいアメリカでは、目的、手段、対策が取られているのは、いうまでもありません。
一方、日本では、もっぱら他社との割引合戦目的に使っています。ですから、分析や対策を行わないのに、不用意に顧客情報だけを入手したりしていることも多く見受けられます。
今回の法令はこのあたりに対する警鐘でもあるわけです。
これをチャンスと見て、アメリカのように、積極的に取り組むか?危険とみなして逃げ出すか? どちらでもやりようはあります。小売業が年々ジリ貧となるなかで、小売業がよりお客さん寄りにかんがえるいい機会だと思います。
今週は、元小売業のCRM責任者として、ポイントカードや顧客対策関係でブログを綴ってみたいと思います。
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