ファッション流通におけるポイントカードって
購買頻度が高い、換金率が高いのが、ポイントカードのメリットとすると、
果たして、ファッションで、ポイントカードは有効なのであろうか?と考えたりします。
人にもよりますが、購買頻度って、1シーズンに1回、年4回くらいが平均ではないか、と思います。
自分にあったブランドを決めていて、毎シーズンそのブランドを買う、という人にはよいでしょう。また、OOO百貨店やパルコのような、商業集積で、いろいろな商品が選べて買えるというのもいいでしょう。
この2つの例の共通点は、お客さんがあてにしている商品が高確率である、ということです。また、ファッション商品は、気に入った商品、デザイン、カラー、サイズが揃って初めて購入が成立するものですよね。どんなに、いい雰囲気のお店でも、どんなにスタッフの接客が上手でも、どんなに割引セールをしていても、ポイント換金率が高くても、ブルーが欲しいのに、パープルを買うでしょうか?違うサイズを買うでしょうか?
昨日、あるシステム系の企業の人と話をしました。ポイントカードを導入して、顧客分析をして、的中率の高いDMやメールを、というご提案です。システムそのものはすばらしいものでした。しかし、せっかくお客さんを店舗に誘導できても、買うものがなかったら、がっかりしてお帰りになるかもしれない。
ですから、顧客管理(CRM)も販売促進の視点から考える前に、まずは、お客さんに喜ばれるだろう品揃えの視点から考えるのが先ではないか、と思ったものです。
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