本格的QRを実践する日本のアパレルSPA(製造小売業)
15年前に書かれた 「リミテッド社はなぜ世界最大になれたか」 はユニクロ、しまむらといった超優良企業のビジネスモデルで参考にされてきました。 しかし、この手法で今、最も板についたオペレーションを実践しているのは「ハニーズ」だと思います。東京23区の人にはあまりなじみのない企業ですが、昨年ジャスダクに上場し、年間で100店舗近くを出店するという、レディースカジュアルファッションでは、最も勢いのある会社です。
同社はヤングレディースの今流行のカジュアルファッションを平均1900円で販売する、仕入れと自社企画製造を組み合わせたチェーン店ですが、自社企画も60%はあるということですからSPA企業と言ってよいと思います。
毎週、販売データ分析、店頭の意見、原宿と渋谷での定点観測を総合させて、売れる商品の仮説を立て、その週の週末までに中国の工場に発注をかけるのを週間業務にしています。それをサポートするQR生産システムは、国内自社工場、提携取引アパレル、中国工場との直接商談(オペレーションは商社が代行していますが)と考えられるすべての方法論を駆使しています。
一回投入した商品はまったく同じ形では追加をかけるということもしないようです。売れる要素を分析してちょっと違う商品を発注かけるので、毎週新しい商品が入荷するわけです。お店による売上のばらつきは店間移動で解消しています。
これもお客さんのことを考えていますね。ハニーズの売り場に行くといつも10代の女の子が楽しそうにどれにしようか、と選んでいる姿を目にします。
ハニーズは立派な21世紀型デマンドチェーン経営実践企業だと思います。
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Posted by: Adesva | September 10, 2007 11:24 PM