いまだにユニクロに振り回されるGMSの衣料売場対策
大手GMS(ジェネラルマーチェンダイジングストア)のうち、ダイエーの再建は食品スーパーを格に異業種の発想ですすめられることになりましたが、先だってから、イオンとイトーヨーカ堂の厳しし決算報告と今後の対策が新聞紙上をにぎわしておりました。
衣料品部門について言えば、イオンはSPA(製造小売業)的な高品質低価格路線の再強化、イトーヨーカ堂はクオリティとイメージアップが今後の対策のポイントのようです。 企業戦略はわかりますが、消費者や業界で客観的に見る私たちは、どうなのかな、と感じた人も多いのではないか、と思います。
仕入をする力は「バイイングパワー(仕入できる金額)」と言って売上高に比例するとされています。そういう観点でみると、イトーヨーカ堂は先だってユニクロに抜かれたようですが、イオンの衣料品のバイイングパワーはまだユニクロの約1.5倍あるとのこと。 そこが、イオンがまだ負けを認めていない、ユニクロに妄想しているところではないか、と思います。
イトーヨーカ堂も藤巻さんや菱沼さんと起用して、高いものを売ろうとしていますが、どうなのでしょうか? 一方、ここんとこ、イトーヨーカ堂は毎週のようにポイント10倍や20倍還元(キャッシュバック)セールが目立ってきています。
GMSでも自分たちでこねくり回さず、メーカーブランドの仕入に徹し、そこそこの業績を残している企業もあると聞きます。 イオンもヨーカ堂も食品、日用品、おもちゃなどを中心に集客力はまだあると思うので、そこに集まるお客さんになにが提供できるのかを改めて考える必要があるのではないか、と思わざるを得ません。
ちなみに、イトーヨーカ堂の子供服売り場。 男児服はスポーツブランドばかりで、つまらなくて、小学6年生の息子向けにはユニクロやライトオンで買ってしまいますが、女児服売場は結構、バラエティ豊かで充実しており、小学2年生の娘のためによく利用しています。
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