ファッションビジネスにシーズンがなくなる?
もう何年も、温暖化、天候不順といわれて久しくなりました。言うまでもなく、ファッション商品は特に寒暖の影響を受けやすい商品群です。 業界では、シーズンというと、もっぱら春夏秋冬を基軸に考えられていましたが、この仕事のやり方がファッション業界で通用しなくなってきているという話が業界新聞である繊研新聞で特集が始まりました。
レディースの場合、最も売れる月は3月、次に10月、12月と続くのが、業界の常識でありました。春の実需と夏の新作(3月)、秋の実需と冬の立ち上がり(10月)、冬の実需(12月)というわけです。ところが、昨年は1番が1月(冬のバーゲン)、2番目が3月(既述)、3番目7月(夏のバーゲン)だったとのこと。
この実情にもあるように、ここ数年ファッションリテールビジネスに携わっていて消費動向で感じるのは、
1.実需消費
体感的に欲しくなった時、本当に必要になった時に買う傾向。新しい提案が少なくなったせいか?
2.イベント消費
それより、GW、夏休み、クリスマスといったイベント時に集中的に思いっきり楽しむために買う。
それから
3.アイテムのシーズンレスです。
重ね着(レイヤード)需要が高まり年間通して売れる商品が増えた、または売れる時期が長くなった。(Tシャツ、タンクトップ、長袖Tシャツ、カーデガンタイプのもの、ジャージなど)
そんなかんなで、シーズンとバーゲン時期の見直しが迫られているとのことです。
もっとも小売の商品回転数(数量ベース)=実需(デマンド)は6-7回転くらいはあるわけですから、年間4回(3ヶ月にいっぺん)の企画(サプライ)では、飽きられてしまうわけですよね。
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