古着ビジネスも鮮度が勝負!~古着流通を考える
原宿の古着ショップには、主に欧米からの輸入古着が並んでいます。
日本では今でこそ月に1回古着回収に来ますが、欧米では、古くから流通のシステムが出来上がっています。 欧米の回収はもともと慈善活動の一環で始まったようですが、回収業者がラグと呼ばれる仕分け業者(大きなランドリー工場のようなところ)に販売し、そこでグレード分けがされます。仕分け前か、後か、どのくらい厳しく仕分けしたかで値段がつけられます。多くの古着屋のバイヤーはそういったラグに買い付けに行くわけですね。ですから、出物のタイミングや目利きが大事になります。原価はもともと安いので、粗利率の高いビジネスになります。ここまでは、従来の古着屋さんの買い付け方です。
それに対して、原宿で今、話題の他店舗化している何百何十円の世界の古着屋となると、仕分け前のさらに低コストの商品を一山いくら?で買い付け、自身で仕分けをしているところも少なくなりません。価格勝負ですから、安く買っても仕分けの人件費はそれほどかけられないので、日本でも人件費の安い地域や上海に仕分け物流拠点を持つところも出てきました。 また、こういった買い方をすると、まったく売れないゴミのようなものも仕入れざるを得ないわけですから、どれくらいの商品が生かせて店頭に出せたか、店頭で消化したかにより、利益gどれくらい残るかの勝負になります。
お客さんも店頭でよいものを選別して、いわゆる上澄みをすくって買いますから、定期的に新しい商品を入れて、売れ残った商品を処分するしくみもつくらないとお店の鮮度が維持できないわけですね。
このあたりが古着ビジネスの簡単なようで、難しいところでしょう。古着屋なんだから、古いのは当たり前ですが、商品そのものは古くても、お店に鮮度がないと、いくら安いからと言ってもお客さんは寄り付きませんからね。
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