ユニクロの役割って何?
「ベーシックなものを作るなら、一番の引き立て役を目指せばいいんじゃない?今はそのへんがはっきりしていない気がする」-ユニクロ自身がしたアンケートした、ある顧客さんの声です。
隙間マーケットのことを、マーケティング用語でニッチといいますが、ユニクロが登場した時、ユニクロはある意味、ニッチマーケットをうまくついて、マーケットポジショニングを確立したな、と思ったものです。 ベーシックのユニクロがニッチ?と思うかもしれませんが、ほとんどのファッション企業が扱うベーシックという商品群だけを集めるブランド、業態は無印良品以外なかったし、「わけあって安い」というコピーを使いながら、訳のない、決して安くない商品を作り続けていた無印良品の逆手を取った形にもなりました。
既述のお客さんの声が訴えるように、柳井さんは、「最強のパーツに徹する」といっていました。ファッションにうるさい人でも、インナーパーツとして、ファッションがわからない人はトータルで、いろんな付き合いができる引き立て役のはず。
いろいろな企業とコラボしたり(今年は100社以上だそうです)、有名なクリエーターシリーズを作ったり(マハリシのデザイナー登場には唸りました)、学生デザインコンテストをやったり、また、海外限定らしいですが、裏原宿の有名ストリートブランドとのコラボシリーズもやるらしいです。
ここまで、やりたいことできたら、ファッション流通では、ビジネス冥利に尽きるんですが、でも、なんでもやっちゃうというのは、どうなのかな、ドラえもんはないですよね、と同感せざるを得ないところです。
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Comments
最強のパーツでは限界があったのでしょうね、業績悪化を経て今は次のステージを模索している最中なのでしょう、煮詰めるとブランド価値を築き上げられるかどうかに尽きるのでしょうね。ユニクロ嫌いじゃないです。
Posted by: まむし | April 23, 2005 01:10 AM
まむしさん、コメントありがとうございました。基本的には私もユニクロを応援しています。業界では数少ない世界に誇れるビジネスフォーマットであり、企業でありますから。
Posted by: taka | April 23, 2005 03:34 PM