ファッション商品の発注管理にどう取り組むか
トレンド予測が当たったり外れたりすることが、会社の業績を左右することが多いものです。この永遠の課題をアースミュージック&エコロジーを展開するクロスカンパニーの事例で考えてみたい、と思います。
同社は、計画発注は50%で抑える、展示会のよしあしで上下10%までの許容を認める。そして1.トレンド先読み、2.前年の売れ筋の進化版、3.定番 で各1/3づつ、とバランスを基準にしているとのことです。残りの50%は、シーズンイン後、追加や品揃え漏れをクイック生産で調整してゆくわけですね。
この「1/3づつ」というのは、前のシーズンをきちっと検証していること、ブランドを支持してくれている固定客が何を望んでいるか、をつかんでいなければできないことです。こういった検証と仮説ができるということ、シーズン中に変化に対応できる体制が整っているということですね。
また、各ブランド、マーチャンダイザー(企画・品揃え責任者)、デザイナー、生産管理 が一人づつしか置かないということで、意思決定の一貫性、スピードアップ、責任の明確化を行っているわけです。
このあたりは理想的な体制ではないかと思います。会社が大きくなっても、意思決定のスピードを重視した、組織単位づくりが大事だと思います。
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