作り手側に固定概念はないか?
シーズン売上でかつて上位だった12月が落ちている原因は間違いなく1年間でもっとも単価の高いアウター(防寒)が売れなくなっているからでしょう。暖冬の影響が大きいと思います。重ね着(レイヤード)の着こなしの定着、また、ユニクロがヒットさせたフリースなどの中間アイテムの影響もあって、アウターはここ5年くらい連続で各社毎年10%以上の前年割を続けているはずで、これは影響が小さくありません。
こんな時代には、作り手、売り手も業界の慣習にとらわれず、お客さんの動向の変化に逆らわず、まずはお客さんが 財布の口を開いた通り 、いつ、何が、いくらで買われたか?すなわち消費者行動を素直に分析して受け入れてみたらどうか、と思います。
そうすると、新しい消費パターンも見えてくるわけで、それで見えてきたパターンから、QR(クイックレスポンス)の機能を活用するのです。QRでは、前にも述べましたが、売れ筋を追いかけて顧客の飽きを誘うのではなく、仮説を立て、新鮮なアイテムにチャレンジするべきだと思うのです。
109系の成功ブランドや、量販系でもハニーズのような企業は週間での政策見直しに対応できる業務を敷いていると思います。そこらへんが、百貨店ブランドがそれらの企業に大きく水をあけられている理由ではないかと思われます。
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