がんばれ原宿のセレクトショップ
原宿と言えば、古着SHOP以外にも、セレクトショップ発祥の地として有名です。御三家と言われるのは、ご存知、ビームス、シップス、ユナイテッドアローズ(UA)。 みんなの憧れのブランドショップです。
しかし、最近はマーケティングやプロモーションは派手になる一方、本来得意の目利きの仕入やさすが、と思わせる何かが弱くなっているのではと思います。
私が学生時代某セレクトショップにあこがれたのは、目利きのバイヤーが世界中を飛び回って、日本のファッション好きを引きつける新しい商品を探し、提案し続けてくれたからだと思います。その象徴が地球の回りを飛び回るロゴマーク。そして、店員がうんちくや納得できる説明をしてくれたように記憶しています。
なのに、去年起こった原産国表示詐称事件とその対応にはちょっとがっかりしましたね。 イタリア製でなかった、ということにがっかりしたのではありません。 別に、いまどきルーマニア製でもいいじゃないですかって思いました。 10年以上前、私が働いていて会社がイタリアからスポーツウエアを輸入してたころ、よく東欧の商品が混ざってましたね。EUは圏内では、原産国はあんまり問題にされないんですよね。日本やアメリカほど。
要は、生地がよくて、イタリアの会社の技術と品質管理のもと、近隣諸国で生産されただけで良質な商品であればいいのでは。イタリアファッション業界の現状を踏まえて、店員が説明してくれれば、お客さんは安心して、信用して買ってくれるのではないかな、と思ったものです。
一事が万事、今やセレクトショップも商品は輸入業者というか、仕入先任せなんですよね。
企業規模が拡大して、仕入先と分業しなければならなくなったり、スタッフ教育も追いつかない事情はわかりますが、セレクトショップって何? 「信用」 が彼らの看板だと思います。
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