ダイエー再生に見る顧客志向人事
ダイエーのCEOにBMWジャパンの林文子さんを抜擢したのは、とてもよいことと思っています。一昨日も、三洋電機のCEOにも野中ともよさんが社外取締役から昇格されることになりましたが、ともに企業のエンドユーザー、顧客を意識した人選だったと思っています。
21世紀は、そういった意味で女性や若い経営者を抜擢する企業が増えてくると思います。要は、既存の流通や業界慣習ではなく、顧客の目線で企業戦略を立て、実践できるか?ということだと思います。
かつて、イトーヨーカ堂のあるお店が、客層が30代のファミリーが多いということで、30代の店長を抜擢し、成功を納めた、という話を聞きました。さらにその人事がすばらしかったと思うのは、その30代の店長が仕事をしやすいように、同店で同時に管理職を若返らせたのです。
私も昔、大抜擢で、旧勢力と新世代の板ばさみで苦労した経験の持ち主として思います。今回の林さん、野中さんは、顧客の支持を得るでしょう。末端現場の支持も得られるでしょう。しかし、彼女たちを生かすも殺すも、中間管理職に彼女たちが思い切り仕事をする上で理解のある人選をすること次第だと思います。
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