日本企業の強みは、社員全員がマーケッター
「マーチャンダイザー的な考え方ができるファッション好きの集団であり続けたい」
(アースミュージック&エコロジーを展開するクロスカンパニーの石川社長(34)の繊研新聞インタビュー記事から。)
この言葉を読んで、10年くらい前にあるアメリカのマーケティング学者が言った言葉を思い出しました。
「日本企業がなぜ強く、繁栄できたかというと、それは、(欧米の企業が業務を分業で割り切っているのに対し、日本の会社は、)社員全員がマーケッターの発想で仕事をしているからだ」
ご存知のように、「マーケティング」という学問はもともとアメリカから来たものですが、
その学者はアメリカ企業の従業員たちは、「社員総マーケッター的な発想」を日本人から学ぶべきであると言っているのです。当時は、わかるような気がしました。でも今の日本企業はどうでしょう?社員一丸となってマーケットを顧客を見つめているでしょうか?
ファッション業界では、マーチャンダイザー=マーケッターであると思います。確かに、社員全員(経営者はもちろん、生産、販売に携わるブランドに関わる人すべて)がひとつのマーケットに対して、「マーチャンダイザー的な考え方」で仕事ができたら、強いブランド、強い会社ができると共感しました。ファッション企業はマーケッターであるマーチャンダイザーおよびその発想を育成すべきです。
クロスカンパニーに関するコメントは今回で終わりますが、将来楽しみな会社が登場したということで、今後を見守りたい、と思います。
| Permalink | 0
Comments