百貨店でのICタグ導入1ヶ月を振り返って
三越百貨店本店と阪急百貨店梅田店の婦人靴売場でICタグの導入が始まって、まもなく1ヶ月になろうとしていますが、本日の繊研新聞に三越での経過が載っていました。
導入時にコメントしたブログ記事はこちらにあります。
同紙によると、お客さんが在庫を検索できるタッチパネル式端末の評判は上々で、お客さんがご自身で見るだけでなく、接客する店員も活用しているようです。一方、店員用のPDA端末は、店内在庫だけでなく、問屋在庫も見れて、いわゆる客注が取れる機能があるのですが、操作しづらいらしく、あまり活用されていない、とのことで、タッチパネル端末の増設が要望されているようです。
婦人靴では、売上増効果が実証されており、お客さんからも、売場のスタッフからも、評判がよく、アパレルの売場にも拡大して欲しい要望があるようです。今回の婦人靴のICタグは、売場の一定商品を一手に引き受ける靴問屋のシンエイの協力があったから実現したところもあるのですが、アパレルの方では、どこがコストと取り付けの手間を負担するか、が問題になりそうです。
記事によると、せっかくICタグ用に作ったシステムなのに、バーコードでも在庫検索のできるシステムにカスタマイズすることを検討しているようで、実績が出ればICタグの導入にも弾みがつくようなことが書いてあります。
いかに、これまで、百貨店の売場では、在庫管理がなされていなかったか、を露呈する内容で、であれば、時代を先取りしたICタグにちやほやするのではなく、まずは、バーコードできちっと販売管理在庫管理ができる体制を敷いたほうがよさそうなものだ、と思わざるを得ません。
ICタグによる顧客満足の道のりは長そうです。
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