地方ファッション専門店の活性化策
24日の繊研新聞の1面コラムから。
地域密着型のファッション専門店の業績が年々悪化しており、大手アパレルの卸販売も大きく売上を落としています。
大手アパレルのワールドは、もともと日本全国の専門店に強いアパレル卸として売上を拡大しましたが、90年代のオゾックを皮切りにSPA(製造小売業)に力を入れて、今や売上の80%以上が小売売上になります。コラムによると、今年も375店出店、期末店舗は、1473店になるそうです。
チェーン店が事業拡大にあたって、一番大きな問題のひとつは、人材と教育であるのは、いうまでもありません。
そこで、同社は、いい接客販売人材がいるのに、立地の問題で売上不振に陥る地方専門店の現状に着目して、同社の出店による人手不足をマッチングさせ、よい販売員のいる専門店に販売代行を依頼するビジネスモデルを計画しています。そうすることによって、不振地方専門店は、安定収益を確保でき、ワールドサイドも専門店が持つ優良顧客を自店に誘導することができるWIN WINモデルとのこと。
さすが、全国に強い営業と提案指導力を持つワールドの強さを感じました。
話は変わりますが、かつて、飲食のビジネスモデル化とFC展開で有名なベンチャーリンクがレインズの「牛角」のFCを拡大した時のことを思い出しました。同社の親会社は、中小企業向けの大手コンサルティング会社ですが、お金と土地と人はいるけれども、今後のビジネスや、後継問題に不安をもつ全国の10万を超える会員企業に対して、FC加盟を勧めることにより、一気に数百店舗というFCを作っていったとのことです。
全国規模のビジネスモデルと地方の経営資源をマッチングさせることが、ひとつの地方の活性化策になるのだな、と実感したものです。
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