派生ブランドについて考える
伊勢丹などの百貨店が、郊外のショッピングセンターに出店しているアパレルの百貨店ブランドの派生ブランド展開にストップをかけ始めているようです。
オンワード樫山は、百貨店に「23区」や「組曲」といったブランドを販売していますが、一方、それらの派生ブランドとして、「23区ドゥ」や「組曲ファム」といった(アパレルが直営している)SPA型ショップをショッピングセンターに展開しています。当然のことながら、派生ブランドであって、商品はまったく区別されていますし、価格帯も違います。しかし、ブランドの知名度を利用したこれらのショップは広告宣伝費をかけずして、出店即好業績を上げています。
これに、百貨店がストップをかけ、オンワード樫山は、やむなく、顧客が全く想像のつかない「23区ドゥ」を「フェルゥ」、「23区オム・ドゥ」を「ドゥ・コンセプトラボ」に変更したとのこと。「組曲」についても、秋までに変更するそうです。そうすると、単純にSCの売り上げの維持に苦労するであろうと思われます。
ファッション業界に派生ブランドはどこにでもある話です。アパレル側も、確かにブランドを百貨店の看板を利用させてもらって育てたかもしれませんが、ブランドはアパレル側に帰属するわけで、これにいちいち目くじらを立てる百貨店もどうかと思います。むしろ、百貨店自身のあり方を考え直してもらったほうがよいような気がしますが。
他のアパレルはもっと派手にやっているのに、やはり、百貨店とアパレルの個々の力関係もあったのでしょうか。逆に、このご時勢に、消費者無視、ということで、公取が問題にしないものか、と思ってしまうくらいです。
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