アメリカの高級百貨店が身売り
アメリカの高級百貨店であるニーマンマーカスが投資会社2社に身売りするとの報道がありました。
アメリカの百貨店といえば、数年前のカリフォルニア在住時の感覚でいうと、
JCペニー、シアーズ・・・・庶民的
ロビンソン・メイ、メイシーズ、ブルーミングデールズ・・・・中級
サックスフィフスアベニュー、バーニーズ・・・・準高級
ニーマンマーカス・・・・高級
と、ショッピングセンターの格も同居している百貨店で、すぐにわかったものです。
その頂点クラスのニーマンマーカスは富裕層の安定的な消費による業績好調にもかかわらず、非上場をし、株主に気を使わず、自由な経営を求めての「身売り」、という手段に出たことが興味深いと思いました。
旬な会社を、いったん非上場にして、面白い経営をして、違った魅力をつけて、再上場して儲けよう。そんな、オーナー一族と、資金余力がふんだんにある投資ファンドの利益が一致したようです。
一般的に上場企業は、体裁と配当のための業績を整えておけば、資金調達がしやすくなる利点はあるようですが、株主の手前、公開前のように思い切ったことができなくなったり、そのため、個性がなくなるケースが、特に店舗を持っている小売企業には顕著にあるのではないか、と思います。日本でも、結構好きだったのに、あの店なんかつまんなくなっちゃったな最近、というケースを見てきました。
日本でも、M&A、MBO、企業再生ファンドなど、金融テクニック先行の戦略が世間を騒がせていますが、ニーマンマーカスのケースのような、営業を優先した、充電期間を設けて、また面白い姿を見せてくれるような企業の考え方もあってもいいのではないか、と思いました。
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