スペイン版トヨタ生産方式-ZARA(ザラ)
書店のビジネス誌コーナーで時間をつぶしていた時、ハーバード・ビジネス・レビューの「在庫最適化のサプライチェーン」特集のタイトルが目に入ったので、手にとってみました。日本にも進出しているスペインのファッションSPA(製造小売業)、ZARA(ザラ)の記事が出ていたの読み始めたところ、なかなか読み手あるので、2200円と高い雑誌ながら、買ってしまいました。
ZARA(ザラ)は、世界50カ国、650店舗を直営するインターナショナルなSPA企業で、日本へは、DCブランドで有名な、BIGI(ビギ)グループと組んで進出を果たし、現在、日本主要都市に次々に大型店を出店しており、感覚のよい女性を中心に、安いのにセンスがよい、と評判のファッションチェーンです。
同社のことは、記事や人づてに聞いて、多少知っているつもりでしたが、記事を読み終えて、ここまで、本格的「製造小売業」なファッションSPAはないのではないか、と改めて感心させられました。
同社の歴史は、1975年、当時アパレル会社を経営していたオルテガ氏が、卸会社に納品予定だった下着を大量キャンセルされ、その在庫をさばかなければ会社が倒産するという危機にさらされ、在庫を販売するために始めた店が発端だそうです。
そのときの教訓から成功のためには、「片手は工場に、もう一方の手は顧客に触れていなければならない」つまり、顧客が購入するまでは、商品を自社管理しなければならない、という哲学をビジネスで実践してきたそうです。その結果が、全体の50%は自社生産。自社物流から南ヨーロッパは陸路、その他は、航空便を使って、世界の直営店にデザインを起こしてから15日以内に店頭に並べる仕組みをつくったわけです。
今週は、このZARA(ザラ)について、綴ってみます。続きはまた明日。
さて、当ブログは人気blogランキング何位でしょう?
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Comments
こんばんわ。
来月9日に東証マザーズへ株式会社リンク・セオリー・ホールディングスが上場しますね。FRの関連会社となりブランド部門を担うようです。
[theory]:理論。学説。仮説。
「セオリー」は柳井氏の次の一手です、何を意味するのか、そそられますねぇ。
Posted by: まむし | May 11, 2005 08:27 PM
いよいよ上場ですか。セオリーはユニクロの生産背景、ユニクロはセオリーの一歩先の感度を吸収できるので◎だと思います。
昔、アメリカのリミテッド社(ユニクロのSPAのお手本です)が高級専門店のヘンリーベンデルを傘下におさめ、見事のその情報を活用しましたんで、柳井さんもそんなことを考えておられると思います。
Posted by: taka | May 12, 2005 01:36 AM