Tシャツは広告だ!
先だって、東証マザーズ上場のインターネット広告会社アイシーエフ(icf)がアパレル企画製造会社のゼルスを子会社化、という報道がありました。
ゼルス社は、ユニクロはじめ、企業コラボシリーズを仕掛けた企画系のアパレル会社。Tシャツのデザインに企業ロゴを採用することによって、商品が流通企業の店頭に並び、Tシャツを着た人が街中を歩くことが、新しい企業広告のひとつとして、2002年ころからビジネスモデルを構築。現在600社の企業と契約を結び、100組のクリエーターネットワークを抱え、ファッションに耐えうるデザインを施してプリントTシャツへ製品化を行っている企業の先駆者です。ちなみに同社はかつて、ファミリーマートの裏飯シリーズでも名を上げた異色のアパレル企業です。
ファッション業界で通常このような企画をすると、企業側にライセンスロイヤリティ(商標使用料)を払うものですが、同社は、巨額の広告宣伝予算を持つ企業の、広告宣伝の選択肢のひとつとして、説得、企業側から広告収入を得るという逆転の発想をしたところが、同社の成功ロジックです。
アイエフシー社はこのビジネスモデルの国際的な可能性に目をつけ、株式交換による子会社化を決断したとのこと。
電車に乗っていても、気がついたらどこもかしこも広告だらけ、お店に並ぶ商品も、街を歩く人も広告媒体の対象になる時代。一方で、独自で情報を取捨選択するツールを模索する生活者。
今後、巨額の企業広告宣伝費はどこに向かうのか?
さて、当ブログは人気blogランキング何位でしょう?
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