「無印良品」中国進出と商標問題
「無印良品」を展開する良品計画は7月1日上海市内に中国一号店をOPENすると発表しました。
同社が初めて香港に進出したのは、1991年のこと、その後撤退、再進出を繰り返し、本土へようやく乗り込むことになります。 同社の本土進出が意外に遅かったのは、香港で苦戦を強いられただけでなく、中国で先に「無印良品」「MUJI」の商標を登録し、類似店舗を展開している香港企業の存在があったこともその理由の一つであったようです。 良品計画は、中国政府にこの香港企業の商標取り消しを申し立て、勝算を得ての踏み切りというところでしょう。
かつて日本でも同じような問題がいくつかありました。ご存知「アバクロ」もこの問題に巻き込まれた一社です。
日本のある中小アパレルメーカーが、10年以上前に、アメリカで注目され始めたアバクロンビー&フィッチの商標が日本で登録されていないことを知り、勝手に登録してしまいました。日本の商標権のルールは、よっぽど世界的に有名な周知商標として認められない限り、「先願主義」というのがあり、要は、早い者勝ちなのです。 このアパレル会社は一部和製アバクロを企画製造広告宣伝していましたが(なんと、業界新聞の広告賞まで取っています)、日本進出を調査していた米国社と協議の上、権利返上したと聞いています。
ファッションでもっともお金を生むのは知的財産であるブランド=商標です。ファッションブランドビジネスを始められる時は、まずは、商標権をきちっと調査、固めるところからスタートすることをお勧めします。どんな業界にもいるとは思いますが、金目当ての輩に邪魔をされないように、ぜひ商標権を大事にして欲しいと思います。
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