ファッション業界の情報システム活用を考える
昨日は業務であるファッション系のシステム会社さんを訪問しました。
話を聞いていて関心、共感したのは、同社は一般のシステム会社が開発・導入費で収入を得るのに対し、クライアントにシステムを「売りっぱなし」にするのではなく、クライアントユーザーがマーチャンダイザーとして、商人として、的確に情報の活用をするところまでフォローアップをし、年間利用料という形で収入を得ているところです。正直、ぱっと、聞くと結構高いな、と思いましたが、システム投資が無駄に終わる多くの事例を考えると、むしろ、安くあがるのかな、とも思いました。
ファッション業界でも、もちろんPOSをはじめ、情報システムを導入している企業は多いですが、使いこなせている企業は非常に少ないです。そして、そういった方々の多くは、口をそろえて、POSは過去のことしかわからない、とか、品揃えされているもののことしかわからないから、あまり過剰期待しない、とおっしゃいます。
ある大手GMSは、5年間で700億円の投資をして、あらゆる切り口で情報が取れるシステムを導入しており、「情報武装」を豪語しますが、一方、活用面ではこれからであることも認めています。
一方、日本が誇る、CRM(顧客管理) FSP(ポイントカード)の活用先端企業、山梨県のスーパーオギノ。同社は、県内36店舗を展開し、県内の世帯件数以上という40万枚のポイントカードを発行し、売上に占めるポイントカード使用率は95%を誇る、購買分析に基づく顧客ロイヤリティーアップを実現していることで有名な会社です。
同社は、膨大なデータを使いこなすには、「人の能力が最も重要」(荻野社長)と言い、ほぼ毎日従業員が交代で参加する「オギノビジネスアカデミー」を本部で開いてデータを使いこなす教育を施しています。
今、ITの進化は人より早いかもしれません。顧客の立場に立って情報を活かせる人材育成、これが流通業界の永遠の課題です。
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