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June 16, 2005

スウェーデン企業の国際性

 先日、世界最大のホームファッション小売業、IKEA(イケア)が日本開業を発表しましたが、最近、読んだ小島健輔さんの本の中に、同じスウェーデン本社の世界的なファッションリテーラー、H&M(エッチアンドエム;へネス&モーリッツ)に関する章がありましたのでご紹介しておきましょう。

 H&Mは以前もブログで紹介した、ヨーロッパではZARAのライバル、アメリカではGAP、リミテッドグループの度肝を抜いたトレンドファッションを世界最低価格で販売するファッションSPAですが、その国際性にびっくりします。

 同社は、世界14カ国に店舗を持ち、国外売上シェアがなんと、90%。国外すべての国で、増収増益を続けているそうです。また、IKEAも31カ国に店舗を持ち、国外売上シェアは92%。
 世界から調達し、世界に売る、スウェーデン小売企業のこの発想とパワーはどこにあるのでしょうか?

 同国へは、デザイン系の仕事で3回程行ったことがあります。人口900万人に満たない北欧の国、ほとんどの国民が、スウェーデン語、英語を含む数カ国語を話し、永世中立国で軍隊を持たないため、教育と福祉に国家予算が使われているだけあって、冷静で、礼儀正しく、人を不快にさせない、お酒に強い?「大人な」国民性であったと記憶しています。
 小国ゆえ、国家と民族を超えて国際的に生き残らなければならないすべを歴史的に得たのではないか、と思います。
 
 小島さんの本にZARAとの比較があって面白かったのは、
 =SCMについて=
 ZARA・・・スペインの自社工場で50%を生産-直営店舗44カ国までの流れを自前で一括管理
 H&M・・・すべてアウトソーシング、21カ国900社で生産、但し、すべての国に事務所を置き、工場との連絡を
       「みつ」にしている。14カ国で展開。

 =マーケティング・業績について=
 ZARA・・・ラテンの国以外では苦戦。
 H&M・・・14カ国すべてのマーケットにあわせてマーチャンダイズをし、すべての国で成功。

人口は多い極東の小国も、スウェーデンから学ぶべきことがたくさんありそうです。 

blogrankings2 さて、当ブログは人気blogランキング何位でしょう?

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