渋谷109を全国に
昨日に引き続きマルキューの話です。
日経、繊研新聞によると、渋谷109を運営する東急商業開発は、同社の有力テナントを組織して、地方大都市のSCに出店する「109ドリームス」というプロジェクトをスタートするようです。
内容は、東急が、大型商業施設に300―500坪を借りあげ、渋谷で月商 2000-3000万円を売り上げるベスト30のテナントから、15-25店舗を選抜し、転貸テナントとして入ってもらい、施設を活性化しよう、というものです。
テナントが単独で地方SCに出ているケースは多く見られますが、109が音頭を取るのは、テナント単独の力ではなく、109のブランド力と世界観での集客を狙ったもの。ここのところ、地方の駅ビルの低迷や、大型SCのテナントの同質化が問題になっており、109ならではの面白いプロジェクトではないか、と思います。
このように、広い区画を一手に借り上げ、多くのテナントを入れる方式は、主旨は違いますが、ワールドがフラクサスという業態で先行しています。まずまずの成果を出しているようです。ワールドの場合は、そこで実験した業態を見込みがあれば、単独でスピンアウトさせるインキュベーター(孵卵器)機能であったり、顧客に対するファイナルディスティネーション(そこへ行けば必ず欲しいものがある)政策の一環であったりするようです。
ただ、そういった力のある大手企業の企画もいいのですが、デベロッパーがSCはどんどん作るが、埋めるのに困る、同質化してしまう、というようでは、本末転倒ではないかと思いますが。
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