日本にはないクローズアウトマーケットとは
アバクロの並行輸入の話の中にあった「クローズアウトマーケット」について少々述べておきましょう。
アメリカでは、ポロラルフローレン、クイックシルバーなどといった超有名ブランドでも、シーズン中にブランドメーカー自身あるいは専門店からキャッシュフロー目的で専門業者に在庫処分が行われます。これらの商品をクローズアウト商品と言い、しっかりと流通マーケットが成立しています。これは、ブランドメーカーが直営しているアウトレットストアとは全く別の流れです。
業者に売れれたクローズアウト品は、シーズン中にマーシャルズ、TJX、ROSSといったオフプライスストアチェーン(ブランド物を常に80%-20%OFFで販売している業態、アメリカ全土に多数あります。)に商品が並ぶケースと、海外マーケットに流されるものの2通りがあります。
ポロ、ノーチカ、トミーフィルフィガー、クイックシルバー、ブルックスブラザースなどのアパレルブランドはオフプライスストアに流れているのを見受けますが、GAPやリミテッドやアバクロといったSPA企業は、主に、米国内に流すことを禁じ、中南米に流しているようです。
ルートは以下のとおりです。
ブランドメーカー → 百貨店・専門店
↓ ↓
クローズ ・ アウト業者
↓ ↓
オフプライスストア 海外マーケット(中南米など)
アバクロも中南米に流すことがありますが、この業者が日本向けの輸出業者などに横流しをし、日本に入ってくることがあるようですが、シーズン中に売り切れない商品ですから、デザインも売れ筋ではないのと、色サイズも偏っているはずです。
この流通システムは、合理的というのか、大雑把というのか、いつも、アメリカ的だな、と思ってしまいます。
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