建築家がデザインするネットセレクトショップ ゾゾタウン
ファッションのインターネット通販というと、ここのところZOZO TOWN(ゾゾタウン)が注目を浴びています。
プロの建築士たちが集い、他にはない、魅せるサイトを作ろうと、2000年に独自のセレクトショップサイトとして、立ち上げたのが始まり。昨年2004年冬には、ショッピングモール(ポータルサイト)として、デビロックやGDCといった有名裏原宿・代官山系ブランドショップや、ユナイテッド・アローズやナノ・ユニバースといった大手セレクトショップの出店を実現し、販売を始めてパワーアップしました。
このサイトの売りは、建築士が本格的に設計した店舗内装と商品の見せ方がかっこいい、という評判。
サイトを訪問すると、オープンモール形式で、さすがデザインの美しさと精巧さで、歩きながらショッピングをしている気分になれるサイトです。現在のモール来客数がリアルタイムで表示されるのも芸が細かいですね。
また、スタッフは、業界経験者ではなく、それらのブランドが大好きだった消費者を採用する方針で、ユーザーの目線で、買いつけや顧客対応を行っているところも、商品セレクトの精度、高い買い上げ率を実現している秘訣ではないでしょうか。
売上は年商20億円に迫り、38ショップ、382ブランドを販売。そんな特徴と説得で、もともと通販はやらない、としてたブランド、ショップも、ZOZO TOWNになら任せてもいい、と出店するケースもあるようです。入荷商品は、60日以内で9割が売り切れるというから脅威です。
最近、マンネリ化した業界の目線ではなく、こんな、違った業界から消費者の目線で表現したファッションインターネットショッピングサイトが次々にできると楽しい、と思います。次は、フォトグラファーの方々に期待したいところです。
さて、当ブログは人気blogランキング何位でしょう?
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Comments
こんにちわ、建築学科卒、現在WEBコンサルタントとLINAと申します。(笑
▼私見ですが、
ゾゾタウンを拝見したところ、
ヴィジュアル的にはクールで、階層がキッチリしたWEBデザイン構造ですが、
顧客(ネットユーザー)から見ると、
第1層のみ外観パースで処理してるだけで、
肝心な商品陳列が市販アプリの通販サイトとなんら変わりないと感じます。
▼ネットユーザー購買行動パターンの、
→顧客(ネットユーザー)がお店に入る
→商品に目が行く
→商品を手に取る
→確認する
→検討する
→決済方法・返品を確認する
→再検討する
→購買する
の過程で、肝心な商品が手に取るようなヴィジュアライズになっていないところが、ちょっと残念なところです。
確かに、実際のデザイナーズ店舗の実写なので、見た目はカッコイイですが。。
建築家なら、生活動線・ライフスタイル・モノに注目するじっくり鑑賞する、人の心理に関心を持つ、といった意識を持って設計することが課題とされます。
そこで人が暮らし、衣食住を果たす。
これが、建築設計の醍醐味。
WEBサイトの設計も同じことです。
自分がまず、そこでリラックスできるかどうか、
住んでみて(買う気になるかどうか)、検証するべき。
Posted by: LINA KUBOTA | July 26, 2006 03:13 PM
LINAさん
こんばんわ
コメントありがとうございました。
さすが、専門的で顧客視点のご指摘だと思います。
ZOZOTOWNもサマンサタバサのWWシティなどのライバル出現でブラッシュアップしてゆくことを期待しています。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | July 29, 2006 02:12 AM