04年度小売業衣料品売上高ランキング
本日の繊研新聞、同紙調査のランキングを眺めていました。
かつて、上位は百貨店とGMSと決まっていましたが、上位に食い込む専業チェーンの伸びが目立ちます。
1位のイオンに続いて、昨年の6位から2位に上がったのがユニクロ(FR)、7位から4位に上がったしまむらは、子会社のアベイルを含めれば、3位のイトーヨーカ堂を抜くことになります。
来年は間違いなく、ユニクロとしまむらの首位争いとなりそうです。
以下、専門店で伸びが著しいのが、ライトオン25位(ジーンズ)、西松屋チェーン41位(ベビー子供服)、ハニーズ64位(ヤング婦人服)、アパレルSPAでは、ワールド11位、イトキン37位、サンエーインター50位、ファッションSPAでポイント58位(ローリーズファーム、グローバルワーク)、デリカ83位(セシルマクビー)です。
伸びている会社、それぞれもちろんゆるぎないポジショニングを確立した企業ではありますが、共通点のひとつは、イオン系を中心とした郊外大型ショッピングセンター(SC)の大量出店の波に乗った企業であること。上記に名を挙げさせて頂いた会社の役員さんたちによると、ここ2-3年は、この波に乗るだけで、売上2ケタ増は硬い、といいます。
但し、問題は、ご本人たちも認めていますが、SCもオーバーストアになってきており、新規出店が既存店の売上を食い始めています。デベロッパーは、既存のSCの近くに新しいSCを出しても家賃は2倍になりますが、テナントは2つで合計売上は1.6倍になっても、一店舗あたりで見れば8がけ、という構図ですから収益構造に影響します。
また、これらの企業の3年後以降はどのような成長戦略を描くのか?これまた見えていないのも現実です。
デベロッパーが楽しているもんですから、お客さんから見ると、どこに行っても同じテナント、SCの同質化も課題です。
SCの大先輩アメリカも、同じ現象をすでに経験し、テナントの脱SCが進み、再びロードサイド単独店やオープンモールへの出店が増えているようです。
そういった意味では、計画的に出店し、単独で集客しているしまむらグループや西松屋チェーンの方が、底堅い気もします。
波に乗ってしまうとつい顧客が見えなくなりがちです。3年後にどんな立地のどんな業態が上位に食い込むか?答えは、もちろんお客さんが出すはずです。
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