韓国からの運び屋に厳しい取締り
マルキューなど、レディースカジュアルファッションのQR(クイックレスポンス)生産、デリバリーの原動力となっているのが、韓国生産。 売れ筋商品を数日で生産し、1日で日本の客先に届けるのが身上。最近は、出来上がった商品を運ぶ輸送業者の申告に目に余るものが多くなり、税関で厳しい取締りを行い、善意の第三者も通関を遅らされたり、追徴を取られるという被害を受けているそうです。
韓国からのクイックデリバリーに活用されているのが、ポッタリジャンサ(韓国語で「運び屋商人」)と呼ばれる、韓国人の運び屋のおばちゃんたちです。彼女たちは、前日に韓国で出来上がった商品を翌日旅客機で手荷物として日本に持ち込み、通関をし、その日のうちに日本のアパレル企業に届けるという速さ。スピードが命のレディースカジュアルSPA(製造小売業)では頻繁に利用されています。空港でダンボールを10個くらいもった、VIPラウンジで休憩している方々を見かけたことはありませんか?
しかし、このいわゆる「簡易通関」には、合計30万円以下というきまりがあり、運び屋ができるだけ多く商品を持ち込むために、一品あたりの価格を過少申告する(業界ではアンダーバリューといいます)ことがあります。これは、もちろん脱税行為。アパレルなら輸入総額に対して簡易課税一律10%(普通に輸入すると9%-12%、商品によって違います。)の税金を支払わなければなりません。
業を煮やした税関は取り締まりに出て、普通に安く仕入れた輸入業者でも、追徴されたり、簡易通関を認められず、通関に時間がかかって、欲しい納期に間に合わなかったケースがかなりでているそうです。ゴールデンウイーク後、遅れは少なくなったらしいですが、秋の最盛期には、また問題になりそうです。
スピード時代に、大変便利なものではありますが、しくみと実情をよく理解し、自社に降りかかってくるリスクも計算しながら、利用したいところですね。
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