ポイントの好業績を牽引する「等身大MD」
ヤングカジュアルファッションのSPA(製造小売業)、ポイントの好業績の秘訣は「等身大MD」、16日の繊研新聞から。
もともと、紳士服の専門店だった同社は、カジュアルに転換、その後、レディースに進出、「ローリーズファーム」の成功を機に急成長、専門商社とチームを組んだQR、SPAによる高粗利率を背景に東証一部に上りつめました。
20代前半の「がんばり過ぎない」女性を対象にしたナチュラル系の同社NO1業態、「ローリーズファーム」は今年の2月決算で92店舗年商182億円(同社売上構成比48%;売上前年対比123%)、
そして、20代30代のヤングファミリーを対象にした和&アジアンテイストの「グローバルワーク」は70店舗年商106億円(同社売上構成比28%;売上前年対比160%)に育ち、第2の柱となりました。
グローバルワークは、特にバイヤーをターゲット世代のスタッフに代えたことと、俳優の浅野忠信をイメージキャラクターに抜擢したことの二つの要素があいまって、メンズが急速に伸びたことが業態全体を牽引しているようです。
両業態の成長の共通キーワードは、「等身大MD」です。ターゲットに近いスタッフをバイヤー(MD)に抜擢し、自らが愛する絞り込んだスタイリングを設定、店頭からの顧客情報はもちろん逐次吸い上げながらも、その要素を活かしながら基本とするスタイリングは決して崩さない、というやり方。そして、マーケットに送り出すスピード、タイミングの大切さを重視しています。
旧世代の百貨店、GMS、大手チェーンストアには、いまだ、顧客のライフスタイル、気持ち、生活環境、経済観、興味から遠ざかったバイヤーたちが決定権を持っているのが現実です。再生あるいは再建中の企業はまずはポイントの等身大MDを参考にされたらどうでしょうか。
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