商売で大事なことは全部セブンイレブンで学んだ
おかげさまで当ブログも100回目の記事を迎えることになりました。
ファッション流通のニュースを業界専門家の情報や知識を持って、生活者の視点で記してきました。テーマは、一貫して「顧客満足を実現するためにファッションリテーラーが取り組むべきこと」に努めたつもりです。
私自身も仕事柄、海外マーケットリサーチを繰り返してきましたが、かつて日本のリテーラーがめざしていた外資系ファッションリテーラーが次々と日本市場に参入してきます。GAP、ZARA、アバクロンビー&フィッチ、バナナリパブリック、イケア・・・
トヨタをはじめ日本の製造業が欧米に学び、追い越し、世界のお手本になっているように、21世紀に入って、東京ファッションも欧米のバイヤーたちがリサーチに来るようになり、世界の先端に位置付けられています。
製造サイドの革新は進むものですが、小売りはいつになっても進歩しない、と言われて久しいものがあります。正直、リテール(小売業)の販売技術で体系づけて認知されているものはまだありません。
しかし、セブンイレブンのタンピンカンリはマーケテイングの先輩、アメリカのMBA講座でも取り上げられるくらい日本以上に海外で注目されてきている事実があります。
90回を越えるころから、100回目に相応しい話題のことを考えていました。そして、ある書籍を是非紹介したいと思ったのです。
「商売で大事なことは全部セブンイレブンで学んだ」 岩本浩治著 商業界
かつてセブンイレブンでOFC(フィールドカウンセラー;スーパーバイザー)を勤め、実績を上げた著者がセブンイレブンのタンピンカンリの伝道師になるべくコンサルタントとして独立し、書き上げた名著です。
内容はもちろん、セブンイレブンでの実践をコンビニエンスストアでの発注販売ノウハウとしてきめ細かくまとめ上げたものです。しかし、小売業で、どんな商品でも構わないのですが、社内をビックリさせるような売上の実績を上げた経験をもつ人なら誰も、ああ、こんな時に成功したな、と共感する内容なのではないか、と感じました。
セブンイレブン伝家の宝刀、タンピンカンリとは、ファッション販売でいうところの単なる商品をSKU(カラーサイズ)管理することではなく、一つの商品の発注・販売の徹底を通して、社会情勢や競合店を含む地域環境や顧客の気持ちを仮説・実践・検証を行いながら読み取り、売上をあげる、という小売り販売技術のことなのです。
この本は、リテールにかかわる人、経営者、本部商品仕入・販売関連スタッフ、から店舗スタッフにいたるまで、是非読んでいただきたいと思います。顧客と対話しながら、販売を楽しんでいただきたい、と思います。そして、ファッション販売も全く同じことである、と是非感じていただきたい、と思います。
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