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July 05, 2005

中国での商標登録にご注意

 ちょっと専門的なブランド(商標)に関するお話です。

 今日、あるクライアントの案件がらみで、弁理士さんにお会いし、その後、世間話をしていました。
 この先生は、中国の商標権にお詳しく、話によると、去年中国では、60万件の商標出願申請があったとのことです。日本では、15万件ですから、その多さがわかります。
 しかし、中国にそんなに商標出願が必要なのか?と疑問をもちながら聞いていたところ、やはり、中国内で登録のされていない、世界の有名ブランドの商標権の出願が第三者によって行われているとのことでした。
 先ごろ「無印良品」でも同じ問題が起こっていましたね。

 また、日本では、税関はニセモノを水際で食い止めようと、海外から輸入されるところに目を光らせていますが、一方、中国では、逆に商標権に触れるものが輸出されるのに対し厳しいとのこと。
 ですから、こんなことが起こりうります。
 日本の有名ブランドAが中国で商標登録していなかったとします。それを知ったある中国人がAの商標を勝手に取得してしまう。そして、その中国人は、中国の輸出税関に対して、「もしAという商標の商品が中国から輸出されるようなことがあったら、差し止めてくれ」と申請。
 この状況の中で、もし、日本の有名ブランドAが中国で生産をして日本に輸入しようとした時、どうなるでしょうか? たとえ日本で超有名なブランドAでも、中国では、輸出間際で商品が差し押さえられてしまうわけです。この中国人の目的は、もちろん、ブランドAへの商標買取請求です。一般的に1件あたり数百万円で手が打たれるとのこと。

 日本のファッションブランドホルダーの皆様、中国生産するのなら中国での商標権取得をいち早く行うことをお勧めします。

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