ウォールマートに次ぐアメリカ第2位のDS、ターゲット
西友に資本参加しているウォールマートはアメリカ国内では数年間月間ベースでも既存店前年割を知りませんが、ここのところ伸び悩みを示し、環境は決して楽観視できないものがあるようです。
特に、恒常的となった原油高=ガソリン価格高騰が低所得者層の消費マインドに打撃を与えているのに加え、低価格帯をダラーズジェネラルのような99セント均一ショップに奪われ、高めの価格帯を第2位のディスカウントストア(DS)、Target(ターゲット)に奪われつつあるとのことです。
ターゲットは、1位のウォールマートに比べ、店舗数は1/3、売上規模ではの1/5程度ですが、既存店売上の伸び率は、03年後半から常にウォールマート社の上を行っています。当初は、出店エリアが明らかに違いましたが、双方、企業規模拡大の一環から同エリアで競合し始め、ぶつかったところでは、ターゲット優位、というところなのではないでしょうか?
ターゲットは、ウォールマートが低価格のバラエティストアから始まったチェーン店であるのに対し、百貨店のディスカウント部門が独立して出来たをいう生い立ちの違いもあって、ウォールマートより2-3割所得の高い消費者を対象にしたアップスケール(ワンランク上?)ディスカウントストアとして成長してきました。ウォールマートがナショナルブランドのディスカウントや、低価格のPBが多いのに対し、ターゲットは、安いだけじゃなくて、デザインセンスのよいPBや、有名NBの派生ブランドも結構扱っているんですね。
カリフォルニア州在住時、よく利用させてもらいましたが、インテリア、ホームファッションはフランフランのようにカラフルで見ていても楽しくなるようなアイテムが多く、アパレルについてもデザイナーやNB別注で上下コーディネートの工夫がされ、なかなかの提案でした。
日本のチェーンストアでも、ニトリやイオンあたりはターゲットのMDを参考にしていると聞きます。
アップスケールディスカウンターでチープシック(安くておしゃれ)なお買い物。低価格だけでなく、センスと品質を求める日本人はターゲットの方が素直に受け入れられるのではないかな、とも思います。
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Comments
はじめまして。TB&コメントありがとうございました。ファッションから見えてくる社会の動きというのも私のテーマのひとつにしています。アメリカのファッションの動向には疎いのでとても参考になります。これからもよろしくお願いします。
Posted by: easytrader | October 19, 2005 03:10 PM