セレクトショップに新風となるか~ネクストエッジ
以前も当ブログで触れましたが、大手セレクトショップ御三家、「シップス」育ての親、元副社長の中村裕氏率いる新興ネクストエッジが展開する「ne(エヌ・イー)がいよいよ27日にオープンします。(日経MJ15日付けインタビュー記事から)
アパレル大手レナウンやベンチャーキャピタルなどの出資を仰いで、8月27日の京都店を皮切りに、30日に渋谷、その後六本木ヒルズなどにも、出店を予定しています。
記事によると、中村氏は、ユナイテッドアローズ、ビームス、トゥモローランド、ベイクルーズ、シップスのセレクト大手5社が規模の拡大とともに、売上だけをねらった売れ筋定番の拡大、同質化に陥った状況を指摘。これに対し、本来のセレクトショップの使命を果たすべく、その店でなければ手に入らない商品へのこだわり、社名の通り半歩進んだエッジの効いた品揃えに徹するとの方針を明らかにしています。
同氏も会社自体の年商は、5年後に65億円をターゲットにしていますが、ひとつの業態の最大年商50億円、15店舗という業態規模限界論を持っています。ブランドバリューを維持するためには、一定の規模を超えないことは、ファッションに限らず、21世紀のブランディングの常識だと思います。50億なり、100億なり、マーケットにあわせて規模の限界論をもち、ひとつの業態の独立採算をきちっととり、そんなブランドまたは業態をいくつまとめ上げられるか?生活者に対するポートフォリオとして組めるか、が企業成長の新しい青写真であることは、同感です。
話は変わりますが、中村氏の出身のシップスさんはセレクトショップのパイオニアではありますが、業界では、最近ちょっと低迷気味と言われています。その昔、ビームスからUAを設立した重松氏、栗野氏らが抜けた際、ビームスがむしろ組織や社風の脇固めを行い、成長路線を歩んだように、中村氏の離脱がシップスにとってもよい転機となり、お互い切磋琢磨しおもしろいセレクトショップMD勢力図を作っていっていただければ、生活者にとっても楽しみになると思います。
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Comments
エヌイー行きました。よく判りませんが結構店が気に入りました。ちなみにチノパン買いましたが結構グッドです。今更デニムでもないし。形があっているのかもしれません。また、ヒルズに行ったら寄ってみようと思います。
Posted by: セレクト万歳! | September 06, 2005 12:50 AM
セレクト万歳さん
コメントありがとうございます。それはそれは、私も楽しみに行ってまいります。
バナリパもOPENしてますんで近々、銀座、六本木あたりを回りたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: taka | September 07, 2005 10:05 AM
トラックバックありがとうございました。
セレクトショップの役割(他店にはないMD)が創業期から
大きく変わってきたように思います。
これだけ情報が溢れている中で新鮮さを感じさせてくれる
ショップがポスト・セレクトショップになるのでしょうね。
そういった意味で中村氏のチャレンジは大いに期待しています。
Posted by: Kstyle | September 30, 2005 12:09 AM