ICタグ導入で知る?接客販売ソリューション
先週末の繊研新聞に三越本店婦人靴売場でのICタグ導入効果が詳しく紹介されていました。
かつて、同売場では、お客さんから「このサイズありますか?」と言われると、販売員がストックヤードとの往復に10分もかかっていたそうです。在庫があってもなくても、私たちは、それだけ待たされていたわけですね。もう10分待たされると思うと、もう1サイズ上は?とかこの別モデルは?と聞く気が失せます。あるいは、時間があっても、販売員に申し訳ない、と思うかもしれません。
それが、ICタグのおかげで在庫が画像付きで検索できる端末が登場し、お客さんが自分自身で、あるいは、販売員と一緒に、ズバリの商品、前後のサイズ、似寄りのデザインの在庫を知ることができるようになったわけです。
これにより、一日に販売員がストックヤードとの往復回数が20回から15回に減り、一方、平均接客時間が13分から5分台に短縮、1回に接客で紹介する商品点数が1.7足から3.1足に増え、当然売上は2桁増。
また、翌日に在庫がなくて売り逃した商品もわかるそうで、機会損失の削減にもつながると期待されています。
IT業界、ファッション業界全体が期待を膨らますICタグ。しかし、棚卸の効率は別にして、実は、以上のことは、
既存のより安価なバーコードPOSシステムでもできることだと思います。
ICタグ導入の議論をする前に、むしろ、この実験で顧客満足ソリューションされた事実に注目し、現場の実情の課題を整理し、今できることを実践する方が先だと思うのです。
かつて、アメリカでは、その必要性からPOSシステムが開発され導入されました。日本では、アメリカに追いつき追い越せ、とその必要性の前にPOSがこぞって導入されました。その結果、いまだにPOSの本当の「すごさ」を実感することなく、使えない、とか過去のことしかわからないから役に立たない、といった批判が横行しているのが現状です。
小売業はチェーンオペレーションになると統計学であったり、心理学であったり科学的な発想をもって顧客満足に取り組まなければならないビジネスだと思っています。ICタグもその必要性をじっくり仮説立てた上で導入して欲しいものです。
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