ワールドが仕掛けるユニクロ的アイテム
8月3日のアパレルSPA大手ワールドのプレスリリースによると、同社は、世代・性別を問わない新しいコンセプトストア「BASE STATION(ベースステーション)」を8月27日、原宿明治通り沿いに旗艦店として初出店し、今後高感度な駅ビルやファッションビル、ショッピングセンターなどへ展開して行くと発表しました。
このベースステーション、要はTシャツやトレーナーなどコーディネートのベース(パーツ)になる定番アイテムを一年中、ファッショナブルに提案、販売して行こうというコンセプトです。
素材は綿100%を中心とし、カラーはホワイト、ブラック、グレーを基調にプラス、トレンドカラー3-6色、アイテムは、Tシャツ、キャミソール、トレーナー、パーカー、アンダーウエア、ベビーウエア。サイズはメンズ、レディース共に4サイズづつ展開する予定とのこと。価格はTシャツで1900円~、トレーナーで4900円~、国内生産で対応とのこと。
明らかにユニクロの18番(オハコ)アイテムをもっとファッショナブルに、ユニクロ原宿店の並びに出店するところがワールドらしいと思います(ワールドのOZOCの跡地ですね)。ファッション化を声高らかに唱えるユニクロ柳井会長に対し、ファッションのワールドがベーシックアイテムを仕掛けに行くというのは対称的で興味深いところです。
このベースステーションは、ゆくゆく企業向けプリンタブルボディー(プリント用無地商品)として販売して行く、というところも目の付けどころが面白いと思いました。
アメリカには、日本でもおなじみのヘインズ、フルーツオブザルーム、アンビルなどプリント加工用のベーシックアイテム供給業者がたくさんおり、最近、日本でも中小の会社がこのようなビジネスを軌道に乗せてきています。
また、ちょうど、この秋、ベーシックアイテムをファッショナブルにセクシーに販売して成功したアメリカ企業 アメリカンアパレルの日本でのショップ展開も始まります。
ユニクロが定番商品をまとめ上げてひとつのポジショニングを確立したように、さらにフォーカスされたアンダーウエア的な商品をファッションとしてポジショニングを狙おうとするワールド。このアイテムって、意外と生活者のソリューションに応えられていない商品群なので、国内外いろいろな企業が参入して、よい商品が提供されることを願います。
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Comments
takaさん、私のブログへの度々の書き込み有難うございました。
>
>、私的には、うーん、という感じでした。
>ワールドの主張はわかります、さくらさんのご指摘の通りだと思うのですが、たぶん、アイテム数と店舗スペースのバランスがピントこなかったかな。スペースをもてあましてる。また、プレスリリースで言うほど、スタイリングが見えないんですね。
>アメリカンアパレルが近々店出すらしいんで、そっちと比較したいと思います。
少し私とは見方が違うかも?
センイジヤァナルさんははっきり書いてありましたが、「インナーのお店」、つまり、コーディネートを売るのではなく、ジャケットやシャツやカーディガンは別のところで買ってもらって、中に着るド定番を単品で売るお店かなというのが私の解釈です。
それでもあれじゃだめ、という見方もあるかもしれませんね。
特に、生地は全般的に薄いので、アメリカ発のTシャツが好きな方だとNoかもしれません。
もし、ワールドさんが海外に「ZARA」や「H&M」型のショップを出すとしたら、既存の複数のブランドを合わせた構成になると思います。その時のベースの部分、ほぼ永久定番として、お米のように愛してもらえるブランドが「ベースステーション」になるかと思ったのですが?
アメリカに詳しいtakaさんのレポート、楽しみにしていますね。
Posted by: 両国さくら | August 31, 2005 12:46 AM
発見!!!(^_^)/
Posted by: XJM | September 01, 2005 03:08 PM