「NANA」から始まるマルチカルチャーブームの予感
9月初旬から中島美嘉主演で映画化、封切となったロックバンドのラブストーリーを描いたコミック「NANA(ナナ)」が各業界で大きな話題をよんでいます。NANA公式HP
最近、音楽とファッションのコラボプロジェクトに関わっている関係で、音楽業界や楽器業界の方とお話することが多いのですが、映画「スウィングガールズ」、「リンダ・リンダ・リンダ」、そしてトドメに「NANA」の影響で、女の子のバンドへの興味、参加の勢いがものすごいといいます。女性ボーカルバンド、女の子のみのバンドの増加は、必然的に女の子の楽器購入比率の高まり、また、特に「NANA」は、ストーリーだけではなく、登場人物がスタイリッシュであることから、バンドファッション・グッズへの興味と影響を及ぼすのは間違いありません。ちょっと業界よりのファッション誌ではありますが、「装苑」の10月号でもNANAファッションが特集されています。
余談ですが、実は、あまりコミックは読まないのですが、ロック好きの私は、以前から「NANA」と 「BECK」については、隠れファンで、ちょこちょこ読んでは楽しんでおりましたので、すごく身近な話として今回の現象を見ています。
「NANA」の作者の矢沢あいさんは、漫画家にならなければスタイリストになりたかったらしく、大のファッション通で、「NANA」に登場するファッションブランドは、ヴィヴィアン・ウエストウッドであったり、矢沢さんご自身がデザインした服も少なくないとか。「NANA」=矢沢さんがコミックから発信する「音楽xファッション」のクロスカルチャーは、映画とメディアを巻き込んで大きな社会現象へと発展してゆくクロスカルチャー、いやマルチカルチャーブームの先鞭になりそうな気がしてなりません。
ちょっと、飛躍した話になりますが、2000年くらいから数年間、毎年2回 東京、NY-ソーホー、LA-メルローズ、ロンドン-コベントガーデン&カーナビーStのストリートファッション定点観測を繰り返しておりましたが、2002年、初めて感じた世界同時発信のキーワードはロック・ファッション。その流れは、その後、セレブファッションやプレミアムジーンズの流れにもあります。
ファッション業界の下地は十分、「NANA」はそのトリガーを引いた気がします。
※今日も、J-WAVEで中島美嘉の「グラマラス・スカイ」がヘビーローテーション。そういえば、数年前に、関わったあるプライベートブランドのモデルを彼女がやってくれましたっけ。
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Comments
はじめまして!
同じアパレルセクターにて、販売業(等身大のミセスブランド)に
従事しておりますので、毎回ブログ楽しみにしております!
とても参考になります!
NANAの中島美嘉さん、ピッタリでハマり役ですね!
見ていたら昔のヴィヴィアンの服引っ張り出して
着てみたくなりました(笑)!
これからも役立つ情報楽しみにしております!
Posted by: しずか | September 20, 2005 01:27 AM