日常化するアウトレットモール
9月13日繊研新聞の記事を読んで。
93年に埼玉のリズム、そして大阪鶴見のブロッサムが出来てから、12年、現在国内には24ヶ所のアウトレットモールがあるそうです。
当初はブランドものが安く買えると、観光バスも乗りつけ、地元以外に観光客による売上がかなりあったようですが、今は成熟期に入り、アウトレットなら確実に集客できるという時代は終わったそうです。三井不動産、チェルシーのように広告、イベント、入替、増床を積極的に行って常に活性化をしているデベロッパー、通常の商業施設同様の努力が必要とのこと。売り手も、生活者も「特別」な売り場ではなく、通常のショッピングの一選択肢として、限りなく日常生活に組み込まれつつあるような気がします。
ファッション企業でも当初は、百貨店や既存の売り場に遠慮をして控えている企業も見受けられましたが、今は、既存売り場の活性化と在庫消化のために上手にアウトレット活用している例も多く、また、百貨店、専門店、直営店とならんで、一販路としてみなしている企業もあります。処分品と混ぜて販売するためのアウトレット用プロパー商品(値下げではなく通常商品)も上手にまぜて、会社全体の業績にも貢献しているケースも少なくありません。アメリカではVAN HUSEN(メンズ)やBASS(シューズ)などアウトレットでしか見かけないブランドもあるくらいですから。れっきとした一販路です。
ところで、ファッション商品はアウトレットといっても、処分したい商品だけを並べてもなかなか売れないものです。変な話かもしれませんが、閉店在庫処分セールもそうですが、セールの集客効果にあわせて、どこに持っていっても売れる鮮度のあるプロパー商品を並べてあげるのが業界の常識となっています。そうすると、新品も処分したい商品も両方よく売れるものです。一般的に、7割の処分品に3割の新品を置くと・・・もちろん新品は安く売る必要はないのですが・・・売上の構成比は、新品が6割、処分品が4割か半々くらいになるものです。処分品だけだと4割分の半分も消化できないあるいは二束三文なのが現実です。それだけ現代の生活者は目が肥えているのですね。
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